休職中の刑事・本間俊介は親戚の男性から突然失踪した婚約者・彰子の捜索を依頼される。なぜ彰子は自分の存在を消さねばならなかったのか、彼女は何者なのか?
事件の背景にはカード破産、消費者金融による借金地獄、多重債務といった現代社会の闇が存在し、奥の深い社会派の一面を持ったミステリとなっています。本間の推理がズバズバと的中し、有能すぎる点が少し気になりましたが、彰子の失踪の動機と過酷な過去、そしてもう一人の重要人物(この人物は最重要ネタバレになるので誰なのか明かせない)の浮上、驚愕の展開に惹きこまれました。探し求めていた“彰子”と遂に接触するも、その瞬間で終了するラストが深い余韻を残します。
実は入院中に最初に読んだのが本作でした。もしも面白くなければ、それほど読書に没頭しなかった可能性があるので、本作には感謝しています。
















