「シカゴ(Chicago)」の21年9月発表、「ジャパニーズ・シングル・コレクション :グレイテスト・ヒッツ(Japanese Singles Collection-Greatest Hits-)」を聴きました。

僕が持っているのは、国内盤(CD2枚組+DVD)、リマスター。
ワーナーからの「ジャパニーズ・シングル・コレクション」の発売は、珍しいのではないでしょうか?

シカゴ・シングルコレクション1
(ジャケット表)

シカゴ・シングルコレクション2
(ジャケット裏)

シカゴ・シングルコレクション3

 

シカゴ・シングルコレクション4

 

シカゴ・シングルコレクション5

(ブックレット表、CD&DVDレーベル、トレイ下)

シカゴ・シングルコレクション6

シカゴ・シングルコレクション7

シカゴ・シングルコレクション8

シカゴ・シングルコレクション9

シカゴ・シングルコレクション10

シカゴ・シングルコレクション11

シカゴ・シングルコレクション12

シカゴ・シングルコレクション13

シカゴ・シングルコレクション14

シカゴ・シングルコレクション15

シカゴ・シングルコレクション16

シカゴ・シングルコレクション17

シカゴ・シングルコレクション18

シカゴ・シングルコレクション19

シカゴ・シングルコレクション20

シカゴ・シングルコレクション21

シカゴ・シングルコレクション22

シカゴ・シングルコレクション23

シカゴ・シングルコレクション24

シカゴ・シングルコレクション25

シカゴ・シングルコレクション26

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シカゴ・シングルコレクション28

 

シカゴ・シングルコレクショ29ン

 

シカゴ・シングルコレクション30

(ブックレット)
48ページ。収録シングルの全ジャケット写真を収録。「ジャパニーズ・シングル・コレクション」は、これが楽しみです。やはり、アナログ時代のジャケットが良いですね。残念ながら、CBS時代のSONYの文字はカットされています。

シカゴ・シングルコレクション31
(日本語解説書)
72ページ。各曲解説、歌詞、対訳付き。各曲解説は読み応えがあります。

シカゴ・シングルコレクション32
(帯表裏)

ホイットニー・ヒューストン「オールウェイズ・ラヴ・ユー~ベスト・オブ・ホイットニー・ヒューストン(I Will Always Love You:The Best of Whitney Houston)」に続いて、ベスト盤を聴くシリーズ第54弾はシカゴ。

このアルバムは、初来日50周年を記念して、日本でリリースされた全シングル曲とミュージック・ビデオを網羅した日本独自企画のベスト盤。
このシリーズは何種類も出ておりますが、購入したのはチープ・トリックワム!に続いて、これが3枚目。

 

Disc1は、1969年「シカゴの軌跡(The Chicago Transit Authority)」から77年「シカゴXI(Chicago XI)」まで、いわゆるテリー・キャス在籍時に日本で発売されたシングル曲を、発売順に収録。日本独自編集のエディット・ヴァージョンも含まれています。

Disc2は、78年「ホット・ストリート(Hot Streets)」から98年「ハート・オブ・シカゴ 1967-1998 VOL.Ⅱ(The Heart of Chicago 1967-1998 VolumeⅡ)」までの日本で発売されたシングル曲を、発売順に収録。

Disc3は、MV13曲(世界初DVD化2曲を含む)+19年のライヴ4曲(世界初DVD化)を収録。

海外では、発売50周年を記念して、「シカゴ・アット・カーネギー・ホール(Chicago at Carnegie Hall)」の完全盤が発売されるようです。
50周年記念なら、普通はそちらですよね。もっとも、全8公演16枚組というヴォリュームなので、断念しました。
まあ、このシングル・コレクションも各CD79分超で、お腹一杯なのですが…。

Disc1
1曲目「クエスチョンズ67/68(Questions 67 And 68(US Edit / Mono Mix))」は、全米71位。日本語解説書によると、この曲はマスターが手に入らず、盤起こしのようです。でも、モノラルらしく音が塊となって聞こえて来て、迫力が感じられます。
2曲目「ぼくらに微笑みを(Make Me Smile(US Edit))」は、全米9位。
3曲目「長い夜(25 Or 6 To 4(Japanese Edit))」は、全米4位・全英7位。米盤のシングルとは編集が異なる日本独自編集のエディット・ヴァージョン。初期の代表曲。
4曲目「流血の日(1968年8月29日)(Someday(August 29, 1968)(Japanese Edit))」は、日本独自シングル。1st「シカゴの軌跡(The Chicago Transit Authority)」収録曲。ただし、オリジナルのアウトロをイントロに持って来る、強引な編集を施しています。68年の民主党大会におけるデモ隊と警察隊との衝突がテーマなので、群衆の効果音入り。
5曲目「自由になりたい(Free)」は、全米20位。
6曲目「ロウダウン(日本語ヴァージョン)(Lowdown(Japanese Lyrics))」は、「ロウダウン(全米35位)」の日本語ヴァージョン。ライヴ・ヴァージョンは、「シカゴ・ライヴ・イン・ジャパン(Chicago Live In Japan)」で聴いたことがありますが、スタジオ録音は初めて聴きました。
7曲目「ビギニングス(Beginnings(US Edit))」は、全米7位。1st「シカゴの軌跡」の収録曲が遡ってシングル・カット(米国は再カット、日本は初)され、チャート・インするのは、この時代ならでは。
8曲目「クエスチョンズ67/68(日本語ヴァージョン)(Questions 67 And 68(US Edit / Japanese Lyrics))」は、再発された1曲目(全米24位)の日本語ヴァージョン。これも、スタジオ録音は初めて聴きました。
9曲目「サタデイ・イン・ザ・パーク(Saturday In The Park)」は、全米3位。これも、初期の代表曲。よくTV番組のバック・ミュージックなどで流れています。
10曲目「ダイアログ(パート1&2)(Dialogue(Part I & Ⅱ)(US Edit))」は、全米24位。時代に敏感な青年(テリー・キャス)とノンポリの青年(ピーター・セテラ)との対話形式で進む曲。
11曲目「俺達のアメリカ(State Of The Union(Japanese Edit))」は、日本独自シングル。5th「シカゴⅤ(Chicago V)」収録曲。「客席の闇の中から体制なんて破壊しろとの声が」という歌詞は、ロバート・ラムが体験した実話。
12曲目「愛のきずな(Feelin' Stronger Every Day)」は、全米10位。中盤以降、アップテンポのロックンロールに移行。
13曲目「君とふたりで(Just You 'N' Me)」は、全米4位。テリー・キャスのワウワウ・ギター、ウォルター・パラゼイダーのソプラノ・サックスが冴える曲。
14曲目「遥かなる愛の夜明け((I've Been)Searchin' So Long(US Edit))」は、全米9位。華麗なストリングス。
15曲目「君は僕のすべて(Call On Me)」は、全米6位。新加入のラウヂール・ヂ・オリヴェイラのパーカッションが目立つ曲。
16曲目「拝啓トルーマン大統領(Harry Truman)」は、全米13位。大統領賛歌ですが、原爆投下の大統領なので、日本ではちょっと…。
17曲目「オールド・デイズ(追憶の日々)(Old Days)」は、全米5位。
18曲目「雨の日のニューヨーク(Another Rainy Day In New York City)」は、全米32位。曲名とは遠くかけ離れた、カリプソ風の南国ムード満点の曲。
19曲目「愛ある別れ(If You Leave Me Now)」は、全米1位・全英1位。その後のバラード路線を決定付けた曲。間奏のアコースティック・ギターなど、良い曲ですけどね。
20曲目「君のいない今(You Are On My Mind(US Edit))」は、全米49位。ジェイムズ・パンコウ(トロンボーン)のリード・ボーカル。
21曲目「朝もやの二人(Baby, What A Big Surprise)」は、全米4位・全英41位。ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンがコーラスで参加。
22曲目「リトル・ワン(愛しい我が子へ)(Little One(US Edit))」は、全米44位。テリー・キャスの甘いリード・ボーカル。拳銃暴発事故で亡くなるため、ジャケットに「追悼」の文字が記載されています。

Disc2
1曲目「アライヴ・アゲイン(Alive Again(US Edit))」は、全米14位。亡くなったテリー・キャスに代わり、ドニー・デイカスが参加した曲。この曲が収録された「ホット・ストリート」は、「シカゴ21(Twenty 1)」までの間で唯一番号が付かなかったオリジナル・アルバム。
2曲目「テイク・ア・チャンス(Take A Chance)」は、日本盤はAB面を入れ替えた独自シングル。ドニー・デイカスがフュージョンっぽい軽快なギターを弾きまくり、リード・ボーカルも担当しています。
3曲目「マスト・ハヴ・ビーン・クレイジー(Must Have Been Crazy)」は、全米83位。この曲までがCBSソニーからの発売。低迷期のため、日本では「シカゴ14(ChicagoⅩⅣ)」からは1曲もシングル・カットされていないようです。
4曲目「素直になれなくて(Hard To Say I'm Sorry(US Edit))」は、全米1位・全英4位。ワーナーへ移籍し、パワー・バラードで復活を遂げた大ヒット作。この曲収録の「16th「ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)(Chicago 16)」から「シカゴ18(Chicago 18)」まで3作をデイヴィッド・フォスターがプロデュース。ビル・チャンプリン(キーボード、ボーカル)が新メンバーとして加入。
5曲目「ラヴ・ミー・トゥモロウ(Love Me Tomorrow (US Edit / Remix))」は、全米22位。間奏のピアノとストリングスが美しいです。
6曲目「ステイ・ザ・ナイト(Stay The Night)」は、全米16位。ギターはマイケル・ランドウ、ドラムスはジェフ・ポーカロ。この頃からメンバー以外の外部ミュージシャンを起用。
7曲目「忘れ得ぬ君に(Hard Habit To Break)」は、全米3位・全英8位。ピーター・セテラとビル・チャンプリンのリード・ボーカル。外部ライター起用による初のヒット曲。以降、このパターンが続きます。
8曲目「君こそすべて(You're The Inspiration)」は、全米3位・全英14位。これもドラムスは外部ミュージシャンを起用。
9曲目「いかした彼女(Along Comes A Woman (US Edit / Alternative Mix))」は、全米14位・全英96位。
10曲目「長い夜(25 Or 6 To 4 (US Edit))」は、全米48位。当時評判の悪かった、Disc1・3曲目のリメイク。脱退したピーター・セテラに代わり、ジェイソン・シェフが加入して、リード・ボーカル。
11曲目「スティル・ラヴ・ミー(Will You Still Love Me?(US Edit))」は、全米3位。「健康はやっぱ問題よ」と聞こえる空耳が印象的な曲。
12曲目「フェイスフル(If She Would Have Been Faithful...)」は、全米17位。
13曲目「リヴ・ウィズアウト・ユア・ラヴ(I Don't Wanna Live Without Your Love)」は、全米3位。CD移行期のため、最後のアナログ・シングル盤と最初のCDシングル盤の同時発売。この曲から4曲連続で、ビル・チャンプリンのリード・ボーカル。ロバート・ラムは何処に?
14曲目「ルック・アウェイ(Look Away(CHR Mix))」は、全米1位・全英77位。日本語解説書によれば、ビル・チャンプリン以外のメンバーはほぼ不参加。
15曲目「ユー・アー・ノット・アローン(You're Not Alone(Remix))」は、全米10位。
16曲目「チェイシン・ザ・ウインド(Chasin' The Wind)」は、全米39位。全米100位以内に入った最後の曲。これも、ギターはマイケル・ランドウ。日本語解説書によれば、13曲目以降、新加入のドウェイン・ベイリーはレコーディングではギターを一切弾かせてもらえず、全部外部ミュージシャンが弾いているそうです。MVでは、ドウェイン・ベイリーが弾いているんですけどね。
17曲目「ハートに伝えて(Explain It To My Heart)」は、チャートインせず。
18曲目「オンリー・ワン(The Only One)」は、全米アダルト・コンテンポラリー17位。レニー・クラヴィッツとの共演。この曲と次の曲は、順番が異なりますが、ロバート・ラム、ビル・チャンプリン、ジェイソン・シェフの3人でリレー形式に歌っています。
19曲目「オール・ローズ・リード・トゥ・ユー(All Roads Lead To You)」は、全米アダルト・コンテンポラリー14位。最後にブラスが入るので、なぜかホッとします。

やはり、Disc1のブラス・ロックが好きです。ロバート・ラム、ピーター・セテラ、テリー・キャスと3人のボーカルを要するのもバラエティーに富んで良いですね。
逆に、そのブラスが影を潜めて行くDisc2は、外部ライターや外部ミュージシャンの起用で、どんどんバンドらしさが失われて行くのが残念です。
ビル・チャンプリンの孤軍奮闘も、結局は魅力だったバラエティーを失っていますので…。

Disc3(DVD)
1曲目「素直になれなくて」MV
2曲目「ラヴ・ミー・トゥモロウ」MV
3曲目「ステイ・ザ・ナイト」MV
4曲目「忘れ得ぬ君に」MV
5曲目「君こそすべて」MV
6曲目「いかした彼女」MV
7曲目「長い夜」MV
8曲目「スティル・ラヴ・ミー」MV
9曲目「リヴ・ウィズアウト・ユア・ラヴ」MV
10曲目「ルック・アウェイ」MV
11曲目「ユー・アー・ノット・アローン」MV
12曲目「チェイシン・ザ・ウインド」MV
13曲目「ハートに伝えて」MV
14曲目「いったい現実を把握している者はいるだろうか?」ライヴ
15曲目「サタデイ・イン・ザ・パーク」ライヴ
16曲目「愛のきずな」ライヴ
17曲目「長い夜」ライヴ

Disc2の曲と19年のライヴで構成と言う、中途半端なDVDです。
日本語解説書に色々と言い訳が書かれておりますが、どうせ出すならDisc1収録曲のライヴ映像とかを入れて欲しかったですね。

Youtubeで「長い夜(25 Or 6 To 4)」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。


同じくYoutubeで見つけた「サタデイ・イン・ザ・パーク(Saturday In The Park)」のライヴ映像です。
 


同じくYoutubeで見つけた「愛ある別れ(If You Leave Me Now)」のライヴ映像です。
 


同じくYoutubeで見つけた「素直になれなくて(Hard To Say I'm Sorry)」のライヴ映像です。
 


同じくYoutubeで見つけた「忘れ得ぬ君に(Hard Habit To Break)」のPV映像です。

 


同じくYoutubeで見つけた「君こそすべて(You're The Inspiration)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeで見つけた「スティル・ラヴ・ミー(Will You Still Love Me?)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeで見つけた「リヴ・ウィズアウト・ユア・ラヴ(I Don't Wanna Live Without Your Love)」のPV映像です。

 


同じくYoutubeで見つけた「ルック・アウェイ(Look Away)」のPV映像です。