ノクターン2番の続き / 長い音を大切に・・集中力、重さ、想い・・そして上下する音程 | 愛の夢のつづき

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指が楽に動き、音が美しく響くピアノ奏法と
楽譜を深く感じ取る音楽表現法を
札幌、東京、大阪、オンラインで指導 している野谷恵です。

人は進化できます。具体的な進化の方法をお伝えしています。
羽生結弦選手 浅田真央さんを応援しています。

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■表現のレッスン / 自分の個性や感性を消されるのではなく逆に・・

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前記事の

 

ノクターンの最初のように

 

短いシがあってソーーーと伸びる

 

長い音をどういう風に弾くかで

 

表現が変わります。

 

まず、

 

「4倍って凄い!!」と考えてください。

 

 

1階建て=平屋の家と、4階建てのビル。

 

1時間の休憩と、4時間の自由時間。

 

体重50kgの人と、200kgのお相撲さん・・・重い!!

 

 

 

すーーーっごい差!!

 

ですよね?

 

 

で、音楽で、しかも音が上がって4倍伸びるなら

 

これは、4倍かそれ以上の集中力が必要なのだと

 

考えてみましょう。

 

 

そうしたら、

 

シソオオオと手首を振って数えていては

 

時間だけ4倍あっても

 

その集中力やエネルギーは出てこないですよね。

 

 

どんな想いが溢れて

 

4倍もの時間を使うのか・・と想像して

 

ソーーーと息のつづく限り歌い、

 

さらにそのまま続けてファソファーミーまで

 

一息で歌います。

 

 

そう考えると、

 

最初のスラーだけで大変!!

 

しかも、そこで終わってしまうのではなくて

 

一息吸っただけで

 

次の小節をまた歌い始め

 

その小節は

 

いやいやをするようにドレドシドと装飾がついて

 

もっと高い音が出てきます。

 

つまり、

 

最初のソーーーで溢れたより

 

もっとエネルギーが必要なのです。

 

2小節目の中の長めの音(4分音符)を拾っていくと

 

ソーからドーへ上がりますが、

 

間に下がる音をわざと挟むことで

 

上がっていくことが強調されています。

 

それから、

 

シーへちょっと降りてラーとさらに降ります。

 

 

3小節目はじわじわと降りて行く音型ですが

 

4小節目で突然、オクターブ以上の大ジャンプ!!

 

これはもちろん、盛り上がります。

 

その後すぐ、盛り下がるかと思いきや

 

フォルテが書いてある。。

 

 

ということは、

 

ここで気を済ませてしまわずに、

 

2回目のフレーズに入るということで、

 

この境目にはまだ集中力があるのです。

 

 

だから、前記事のように、

 

ここにトリプルアクセルを持ってくると

 

音楽表現が長く続いて

 

音楽が素敵に感じられる・・というわけです。

 

 

 

長さと高さの変化を

 

敏感に感じ

 

エネルギーというか、

 

集中力や想いの量が変化すると考えると

 

それだけで、もう、

 

ちょっと素敵になります。

 

 

2007年世界選手権での浅田真央さんのノクターン。

 

こちらでは、2回目のジャンプも

 

1回目と同じようにフレーズの最後に跳ぶ構成で

 

2回ともフレーズの最後まで観る人の集中力を持続させます。

 

 

 

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                      Megumi(野谷 恵)

 

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