Shepherdmoon Photography -401ページ目

九州にハマりました~宮崎編3~

  こんにちは。シェパードムーンです。

  前回は宮崎市内のホテル一階の料理屋にて

 感動の美味体験をさせていただいたことについて

 ご紹介しました。

  このホテルで一泊し、翌朝チェックアウト。

 この日の目的地は宮崎県の内陸部にある高千穂峡。

 まずは延岡市まで北上し、そこから西に進路を変えてしばらく走ると

 高千穂に到着です。


 九州のガイドブックを見ると、高千穂へのアクセスは

 熊本県の阿蘇からの方が便利と書いてあります。


 確かに九州の有名スポットを最短時間で効率よく回りたいなら

 それでもいいのですが、

 しかし、オープンカー乗りの皆様には是非、

 延岡市から高千穂までの道のりをルーフを開けてのんびりと

 走ってみることをオススメします。


 この間は別に何の観光スポットもないのですが、

 そういうエリアを走っていても

 あちらこちらでキレイな景色を堪能できるのが九州の素晴らしいところです。


 高千穂峡に着いたら有料駐車場(500円)にクルマを停め、

 あとは歩いて散策します。渓谷の狭間を通る川は流れも穏やかで

 ボートに乗ることもできるので特にカップルは楽しめると思います。

 (実際、ボートのお客はほとんどがカップルでした)

 $オープンカー伝道の書。-高千穂峡1

 ちなみにボクは一人旅なので、単独で貸しボートに乗るのも

 カッコがつかないのでやめておきました。


 現代的な鉄橋と古風な石橋が段違いに掛かっているこんな場所もあります。

 $オープンカー伝道の書。-高千穂峡2

 高千穂には、この渓谷のほかに天照大神を祀っていることで知られる

 天岩戸神社など、いくつかのスポットがありますので

 熊本県や宮崎県への観光旅行をお考えの方は是非どうぞ。


 今回はここまで。お読みいただきありがとうございます。

九州にハマりました~宮崎編2~

  こんにちは。シェパードムーンです。


  引き続き、宮崎県のお話。

 都井岬を出て、宮崎市へ向かいました。

 この日の宿泊は宮崎市内のホテルを予約したので。


 都井岬から宮崎市までの海沿いの道路は、

 今回の九州旅行でも特にコペンで走るのを楽しみにしていた場所です。


 日南フェニックスロード。


 ところが、ほとんど晴天に恵まれ続けた今回の九州旅行で

 唯一、このフェニックスロードを走っている間だけが

 今にも雨が降り出しそうな曇天になってしまいました。


 海岸沿いの美しい風景を写真に収めつつ走ろうと思っていたのですが

 この曇り空ですっかりテンションは下がってしまい

 降雨に備えてルーフも閉め、淡々と宮崎市へ向けて北上するだけとなりました。


  都井岬を発ってから2時間ほどで宮崎市に到着。

 この日泊まったのは、宮崎市役所に程近い、

 ホテル セントラル。

 http://www.miyazaki-hotel-central.co.jp/

 建物はやや古いのですが、素泊まり一名一泊で料金は

 なななんと驚愕の2990円!

 毎日5室限定のプランだそうですが、それにしても激安!

 (常時このプランがあるかどうかは知らないので悪しからず)

 駐車場代が別途525円掛かりますが、それを足しても3500円!

 宮崎市のど真ん中でこの値段は超お値打ち。

 フロントの人の対応もとっても丁寧だし、建物の古さはほとんど気になりません。

 駐車場が狭いのが唯一の難点ですが、

 料金の安さとスタッフさんの対応の良さを考えれば枝葉末節。


 さらに、このホテルの一階には和食の料理屋さんがあるんですが、

 ここがまたオススメ。

 この日の夜、ホテルから離れた店に食べに行くのが面倒になったボクは

 手っ取り早いからここでいいや…と軽い気持ちで入って

 「宮崎牛のにぎり」と「ヅケ丼茶漬け」なるものを注文いたしました。

 まず宮崎牛のにぎりは、メニューに“ 4等級の肉 ”と正直に書かれていたのに

 食べてみたら「これが4等級なら最上級は一体どんな味なんだ…」と思うくらい旨い。

 シャリが柔らかすぎて、手でそ~っと持っても崩れてしまったのはマイナスですが、

 味は文句なし。


 続いてヅケ丼茶漬け。

 (一応説明しておくと、ヅケというのは醤油に刺身をひたして染み込ませて

  味付けしたものです。)

 これは、日によってマグロとカツオのどちらかになり、選ぶことはできないそうで

 多分、より良いネタを仕入れることができた方を

 店のご主人が選んで使うということなんでしょう。


 で、ボクが注文したこの日に出されたのはカツオの方。

 ヅケ丼茶漬けというのは、まず半分をそのまま普通のヅケ丼として食べ、

 残りが半分くらいになったらお茶(というより何かのダシ汁みたいな感じでしたが)を

 丼に注いで食べるというものだったんですが、


 これがメッチャクチャ旨いの…。


 正直、マグロの刺身は無二の好物なんだけどカツオはそれほどでもなかったので

 注文時に、今日はカツオの方だと聞かされて内心ちょっとガッカリしていました。

 それが、一口食った瞬間、あまりの旨さに思わず笑い出しそうになっちゃってね…。


 今までボクがカツオの刺身だと思って食っていたものは何だったんだ。

 (いや、間違いなくカツオのはずなんですけど)

 コレ食っちゃったらもう、愛知県で普通に売ってるカツオなんて

 食えなくなっちゃうよ…。


 しかもですよ、この超絶美味のヅケ丼茶漬けが、お値段たったの800円!!

 しかもですよ、ご飯が見えないくらいに刺身がどっさり乗っているんです!!

 いいんですかホントに…。


 名古屋でこんなもん食ったら、値段は絶対に2倍。

 あるいは、値段が同じなら刺身の量は絶対に2分の1。

 うらやましすぎる…。


  宮崎といえばチキン南蛮かなと思っていましたが

 ヅケ丼茶漬けの衝撃ですっかりそんなことは頭から消え去ってしまい

 大満足でホテルの自室に戻ったのでありました…。


  次回も宮崎ネタを続けさせていただきます。

九州にハマりました~宮崎編~

  こんにちは。シェパードムーンです。

 
 今回は宮崎県のお話を。


 最初の目的地は、都井岬でした。野生の馬を見られるというから、

 天気もいいし、風景写真を撮るのに絶好のスポットではないかと期待しておりました。

 国道448号線から岬へ向かう36号線に入り、しばらく走っていると…


 おぉ、九州滞在4日目にして、初めてルーフを開けて走っているオープンカーに遭遇!

 しかも、BMW!しかも、よく見ると運転しているのは白人男性!

 いいなぁ、BMWに金髪の白人男性なんて、それだけで絵になっちゃうもんなぁ。


 ボクもコペンに乗るようになってからは、それまで以上にクルマに乗るときの

 服装に気を遣うようになりましたが、


 BMWを駆る180センチ(推定)の西洋人と

 コペンを転がす165センチ(実寸)の日本人(ワタクシ)では

 街の景観への貢献度が大きく違いますなぁ。


 オープンカーに乗るときの服装に気を遣うのも、

 人目を気にして…とか、カッコつけのため…よりも

 目立つクルマに乗る以上はダサいカッコで街の景観を損ねないようにしたいと

 自分なりに気を遣ってのことなのでございます。

 (ムダな自意識だとは充分承知していますとも、ええ。)


 などと自虐的な感慨に浸りつつ、都井岬に到着。

 岬の入り口に料金所があり、入場料400円を払って敷地内へ。


 う~ん、空いてる。いくら9月上旬という夏休み明け直後のタイミング、

 しかも平日という条件であるにしても、空いてる。


 これで観光地として成り立つんだろうか…。

 と、ついつい余計な心配が頭をよぎるが、とにもかくにも

 せっかくなので海と馬を早く見たいぞ。


 おぉ、素晴らしい眺めだ!馬は見当たらないが、

 芝生の緑と、空の青と海の青。美しい…。

 ここで、ふとルーフを開けたシャイニング・レッドの我が愛車と

 この光景の組み合わせで写真を撮ったら、オシャレな一枚になるのではないかと思いつき、

 さっそく実行。そうして撮った一枚がコレです。


 $オープンカー伝道の書。-都井岬とコペン

 そうです、実はこのブログのヘッダーに使っている写真(09年10月現在)は

 このときに撮ったものなのでした。


 太陽との位置関係と、

 このレンズに合うPLフィルター(青空などをくっきり描写できる)を

 持っていなかったため、海も空もかなり霞んでしまいましたが

 自分ではけっこう気に入っています。今年の年賀状はコレで作ろうかな…。



 さて、ここからさらに進むと、「白蛇様」と書かれた案内板を発見。

 その案内板が指す方向へ走っていくと、軽自動車でもやっと通れるくらいの

 細い道になり、ずんずん進むと、行き着いたところには取って付けたような鳥居が…。

 鳥居には、「都井岬 白蛇様」と書かれており、


 クルマを降りてよく見ると、鳥居のすぐ隣に

 これまた取って付けたような社が建っている。


 そのお社の窓から、一人のおっさんがヒマそうにこちらをじっと見ているではないか。


 どう見ても神主って感じじゃないな~。ふつーの服装だし。管理人だろうか。


 想像するに、ここへもお客はあまり来ないのではなかろうか。

 実際、ボク以外に人は見当たらないし…。

 それで、ボクが中に入ってくるかどうか気になって見ているのでは…。


 あまりにじーっと見られるもんだから、

 入らないまま立ち去るのも気が引けて(つくづく小心者である)

 つい「ここには何があるんですか?」と、こちらから声を掛けて聞いてしまった。


 「白蛇様をお祀りしているんですよ。」


 待ってました、と言わんばかりに(というのは邪推かも知れんが)

 元気な声で答えるおっさん。

 「どうぞ、よかったら中へ入ってご覧になってください。」

 言われるまま社の中へ。…さっきから妙に気になっているんだけど

 鳥居といい、社といい、なんだかヤケに作りが新しい。

 取って付けたように感じるのも、きっとそのせいだ。…まぁいいか。


 社に入ると、中はごく狭い。奥側は一段高い床になっていて

 賽銭箱とガラスケースと神棚がある。そのどれもが、これまた新しい。

 このガラスケースの中に白蛇様がいらっしゃるようだ。


 「すみませんが、よろしければ拝観料として100円だけ、お願いしております」

 おっさんが恐縮した口調で言う。あ、コレは賽銭箱じゃなくて料金徴収箱なのか。

 しかしこの100円、任意だろうか。強制だろうか。微妙だ。…まぁいいか。


 財布から100円玉を取り出し、賽銭箱(の形をした徴収箱)に

 静かに落とし込むと、“ コツン ”と音がした。“ チャリン ”ではなく。


 …やっぱりお客は少ないようだ。賽銭箱(の形をした徴収箱)の中は空っぽに近く、

 下にお金が溜まっていないために箱の底面にボクの100円が直に当たって

 コツンと音がしたのだろう。


 奥側の床は土足禁止とのことなので、靴を脱いで床に上がり、

 おもむろにガラスケースの中を覗き込むと、…あ、いたいた。

 ケースのすみっこの方でジッとうずくまっている。


 しばし観察。


 ………


 ………


 ………


 ………微動だにせぬ。

 しかし、なにしろ相手は神様であるからして、「せめて100円分、動かんかい!」

 などとツッコミをかますのも恐れ多く、

 果たしてこの100円は高かったのか、安かったのか、

 内心自問しつつ床を降りて靴を履く。


 (ちなみに、白蛇様は撮影禁止とのことで、ご紹介できる写真はありません。)


 最後に、気になっていたことをおっさんに尋ねてみた。

 「この蛇は、いつ頃からここにいるんですか?」


 「え~っと、6年くらい前に発見されて、捕獲されてここにおります。」


 なんだ、6年しか経っていないのか。

 それじゃ鳥居も社もその後に作られたわけですね。道理で新しくてきれいだと思った。

 正直でいいけど、なんだかなぁ~。…まぁいいか。


  それにしてもこの白蛇様、普通の蛇に生まれついてさえいれば

 人間に捕らえられることもなく自由に過ごせただろうに、

 白い体に生まれてしまったばっかりに、ガラスケースの中で暮らす羽目になるとは。

 哀しい色やねん。



  白蛇ネタだけでこんなに長文にするつもりはなかったのですが

 気がついたら随分と長くなってしまいました。大変失礼いたしました。

 では今回の最後に、白蛇様の社から少し小高い丘を登ったところで見つけた

 馬の群れを撮影した写真をご覧ください。

 $オープンカー伝道の書。-都井岬1


 $オープンカー伝道の書。-都井岬2

 ほとんどず~っと草を食べているばかりだったので、

 このように下を向いている写真しか撮れませんでした。


 明日へ続きます。