激務な日々の海上保安官
海上保安大学校の入試は現在、英語・数学・物理OR科学ですが、次の入試から英語・数学の2教科だけになるようです。海上保安官、昔々灯台守の映画がありました(喜びも悲しみも幾年月:1957年、木下恵介監督)、佐田啓二さん、高嶺秀子さんの競演が懐かしいです。しかし、今は灯台はほとんど電子化されて、人間がお守りをするような時代はとうの昔に過ぎ去って、関わるのは海の人命救助のほか、尖閣諸島、大和堆、そして、沖の鳥島など、外国、特に中国海警局の艦船と対峙しなければならない危険な職業ともなっています。応募者数も最近は減少しているようで、理系の学問をなくした理由らしいですが、もっと、大きな理由は、友好国、非友好国とのコーストガードとの意思の疎通が重要になったためらしいです。私は沖縄に住んでいますので、石垣島にもよく行きますが、本来は白いはずの艦船が、エンジンの排煙で黒ずんでいるのを見て、最前線での海上保安官の苦労が推し量られます。現職の保安官たちには「喜びが幾歳月」となるような日々であることを願っています。、