ブログ -302ページ目

ブログ

保存用

こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
↓↓↓
著者 : 星野仙一
実業之日本社
発売日 : 2003-11









【出会い】
帯広図書館のプロ野球コーナーで出会いました。今年創設9年目にして初のリーグ制覇を成し遂げた東北楽天ゴールデンイーグルスの監督、星野さんの書籍を読みたくなりました。


【本書紹介のねらい】
星野監督の軌跡を追う!


【気になった抜粋】
優勝が決まっとったって日本シリーズもある、来年の構想もある、三年先、五年先のこともある、タイガースは消化試合もなにもない、みんなで見ていくのは「いま」と「この先」だけや。

現在、あまりにも軽々しく監督の座をうんぬんし過ぎとるからね、監督という人材はそんじょそこらにうようよしてるのとは違うんだ、もっと権威がある、なにより価値あるポスト、選りすぐられたものが就任する、一種のエリートなんだ。



【響いた抜粋と学び】
著者の星野仙一さんは元プロ野球選手で現在は東北楽天ゴールデンイーグルスの監督です。過去に11年(5年と6年に分けて)中日ドラゴンズの監督をして2度のリーグ制覇。阪神タイガース在籍2年で2年目には球団18年ぶりのリーグ制覇を成し遂げています。
北京五輪では不本意な結果となり、WBCでは監督候補に挙がりながらも結局は原監督になりました。クライマックスシリーズがセ・パ共に順当ならば、その原監督と対決することになりそうです。

本書は2003年リーグ制覇、日本シリーズ敗退、監督勇退までを赤裸々に綴った書籍です。

今回、東北楽天ゴールデンイーグルスが創設9年目にして初優勝、しかも監督が星野さんとあって、思わず手に取った次第です。

阪神の18年ぶりの優勝の時には当時大学生の僕は仲の良かった友人二人が偶然にも(?)阪神ファンで優勝を喜んでいました。
その年の8月頃に僕は大阪旅行に行ってまして、
「勝ちたいんや!」
という焼きそば弁当と日本酒をお土産にその友人二人に買っていった記憶があります。

友人の一人はお酒を飲みながら、
「幼いころはよくバカにされた……」
と静かに話してくれました。子供の頃は残酷なもので、スポーツチームについても、応援しているところが”弱い”というだけでかなりバカにされます。
それは察しがつきました。

2003年始まった日本シリーズ(当時はまだクライマックスシリーズはなかった)、僕とその友人と二人で確かスーパー銭湯に行った記憶があります。
そこで、阪神対ダイエー(現ソフトバンク)の第一戦を見ていました。一進一退の試合は最後、阪神のサヨナラ負け、という劇的な試合だったのを記憶しています。
本書にも書かれており、記憶が蘇ってきます。

僕は基本、ライオンズしか応援したことがないのですが、2000年くらいからダイエーがやたらと強くなっていて、巨人ばりにドラフトでいい投手を獲得していくのが目についていました。

基本、パ・リーグが好きな僕はダイエーのみは応援していませんでした。

というわけで阪神の日本一目指して心の中で応援していたわけです。

第2戦伊良部がこてんぱんにやられてしまって大敗……で、第6戦もまさかの登板になったわけですが、星野監督からすれば、当然の登板だったわけです(このあたりは本書に書かれています)。

第3~5試合まで本拠地、甲子園。緊迫したムードの中、タイガーズはすべて1点差でゲームを制していくわけです。

このときにJFKの片鱗が生まれたような気がしています。
※ 左投手が活躍しましたね。

中日の監督を退いた途端、一時は休ませるつもりでいた心とからだをひきずったままでタイガースのユニホームを着ることになったのが一昨年の年末、これで八年連続して監督業に取り組むことになったのだが、この二年間はただの二年間ではない、五、六年にも匹敵する”二年間”だから、十年も十一年も連続して監督を務めていたようなものかもしれなかった。

「もしかすると将来、頼まれるとまたどこかのユニホームを着ているんじゃないかしら」と娘たちからは言われるけれど、自分ひとりでは今後の針路を決めにくいというような状況になりつつあるのも、また事実かもしれない。


タイガースのファンのプレッシャーは相当なものだったようです。高血圧で体調を崩すことは一回や二回じゃなかったようですね。

あのとき、監督を勇退して、再び監督として舞台に立つとは思っていませんでした。

野村監督から引き継いだ阪神タイガース……今は野村監督からブラウン監督を経て引き継いだ東北楽天ゴールデンイーグルス。星野監督には野村監督がセットになっているように感じます。

野村監督が作った土台の下で星野監督が結果を出す。

タイガースで優勝した年に一度勇退したのが原監督。確か、星野監督がタイガース一年目の時は甲子園でジャイアンツ対タイガースの試合の途中でジャイアンツの優勝が決まった記憶があります。

その試合をタイガースのサヨナラ勝ちで、六甲おろしが鳴り響く中での奇妙なジャイアンツ優勝。それから一年、阪神は2位に14.5ゲーム差をつけて、ぶっちぎっての優勝。

本書にも書かれていますが、このとき原監督は球団事情や利権絡み(なのか?)、勇退させられました。

この図式はその前にもあったはずで、1988年ドラゴンズ優勝の時は当時ジャイアンツの監督だった王さんが優待させられています。

その11年後、1999年、日本シリーズで両者は激突するわけです。そこで王さんが勝利し、さらに4年後の2003年、星野監督の前に現れるのは宿敵王ダイエーだったわけですね。

当時の常勝、若鷹軍団の前に善戦を……僕らに感動を与えてくれた星野さん、タイガース。

第6、7戦はダイエーのワンサイドゲームになり、阪神の見せ場は7戦の広澤克実のまさかの一発でした。

あれは眠気が覚めました。

今度は原監督との因果を感じさせる日本シリーズ……その前にクライマックスシリーズをお互い勝ち進まないといけませんね。

楽しみです。

今度こそ、今度こそ! 星野監督が”日本一”へ!!

ここまでお読みいただきありがとうございます。

コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。

帯広市内や近郊にお住まいの方で本書の購入を検討した方はぜひ「ザ・本屋さん」での購入をオススメします。
書店での書籍購入は本をもらうだけではなく帯広の書店存続……つまり「帯広市とその近郊、十勝」の文化・教養を高めることにつながります。

「ザ・本屋さん」ではご自宅や勤務先へ本を配達してくれます。
配達地域……帯広市内(大正、川西除く)、札内地区(全域)、音更地区(大通・木野・希望が丘・共栄台・桜が丘・新通・鈴蘭・住吉台・柏寿代・東通宝来・北明台・北陽台・緑が丘・元町・柳町・雄飛が丘・緑陽台)
雑誌、書籍、週刊誌の定期配達は無料で行います。
非定期配達は1000円以上で無料です。
配達区以外の場合は、郵パックで対応してます。

詳細はホームページでご確認くださいませ。
ザ・本屋さんウェブサイト

著者 : 星野仙一
実業之日本社
発売日 : 2003-11
おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
著者 : 村上春樹
文藝春秋
発売日 : 2013-04-12









【出会い】
お盆に祖父母宅に行ったときに貸してもらいました。ようやく読みきった~。


【本書紹介のねらい】
話題の書籍を読んでみよう!

【響いた抜粋と学び】
~ウィキペディアより~

著者の村上 春樹さんは、早稲田大学第一文学部映画演劇科卒業、ジャズ喫茶の経営を経て、1979風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。当時のアメリカ文学から影響を受けた文体で都会生活を描いて注目を浴び、村上龍と共に時代を代表する作家と目されます。

1987年発表の『ノルウェイの森』は上下430万部を売るベストセラーとなる。これをきっかけに村上春樹ブームが起き、以後は国民的支持を集めている。その他の主な作品に『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』など。

日本国外でも人気が高く、柴田元幸は村上を現代アメリカでも大きな影響力をもつ作家の一人と評している。2006年、特定の国民性に捉われない世界文学へ貢献した作家に贈られるフランツ・カフカ賞をアジア圏で初めて受賞し、以後ノーベル文学賞の最有力候補と見なされています。

僕は今回、初めて彼の書籍を読みました。ここの読者は僕より、彼のこと、彼の書籍のことをご存知かもしれませんね。

発売してから数日間で、100万部のベストセラー、出版業界の不況? なんのその。売れる作品はいつでも売れていることが証明されました。

祖父母宅の居間に置いてあったのを貸してもらうことができて、早速読み始めたのですが、50ページくらいで一旦ストップして1ヵ月以上経っていました。
ようやく読書を再開したのが、先日の出張の時なので1ヶ月すぎています。その頃には細かい内容を忘れていて、この登場人物は誰だろう? なんてこともありました。

ここからネタバレを含む紹介に入ります。

”色彩を持たない”……これは多崎つくるが高校時代仲が良かった5人組のうちの4人の氏名には赤や青などの色が入っていたのに、彼だけが色彩をもたなかったのです。

そして、多崎つくるは悩まされていた。忘れていた過去を……、高校時代いつも仲が良かった5人組のグループから外されてしまった。しかも、一方的に。理由は伝えられない。
なぜ……? なぜ? なぜ?

それは高校卒業後。4人は地元名古屋に残り、多崎つくるは一人東京に出てきました。

大ベストセラーであり、村上春樹さんの書籍ということもあり、読む前から僕は緊張していました。どれだけの書籍なんだろう。

面白さは? 魅力は? 物語は?

読み始めて、僕は文章の平易さ、簡単さの中に硬さを感じていた。なんとなく、読みづらい気がしていました。

ハラハラドキドキ感はない。でも、途中からのページをめくるスピードは格段に上がっていきました。


どうなるのか? どういうことなのか? 紅茶のようにたしなむ感じから、後半はコーヒーブレイクのようにガッと飲み尽くす感じになりました。「順調かどうかはともかく、少なくとも着実に前には進んでいる。言い換えれば、後戻りはできなくなっている」。

「自分で気に入っているものを人に勧めるのは、いいものだ。いくら口がうまくても、自分で納得のいかないものを人に売りつけることはできないよ」。

「おれが会社勤めからもうひとつ学んだのは、世の中の大抵の人間は、他人から命令を受け、それに従うことにとくに抵抗を感じていないということだ。むしろ人から命令されることに喜びさえ感じている。むろん文句は言うが、それは本気じゃない。ただ習慣的にぶつぶつこぼしているだけだ。自分の頭でもの考えろ、責任を持って判断しろと言われると、彼らは混乱する」。


抜粋部分を筆頭に、登場人物の言葉には、トラウマがあるからなのか、刺がある、というかクセのある言い回しが多い、気がします。
それだけ、心に負った傷が深いからなのかな?

2つ目の抜粋はヤフオクをやっているので、
「そのとおりだなぁ」
としみじみ思いました。

3つ目の抜粋は、社会で生きる人間の真理を突いているような気がします。あ~なるほどなぁ。命令されるのを嫌がる一方で、命令がないと何をしてよいのかわからなくなる……。
自分で考えて行動する、ということが人間としての、生物としての高度な技術なんだと改めて感じました。

【編集後記】
本日は担当者会議2件。月末の書類整理もあり、忙しい中ですが喜んで働きます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。

著者 : 村上春樹
文藝春秋
発売日 : 2013-04-12



それが50ページくらいで一度中断してしまった理由かもしれない。なんのためにこの登場人物は現れたのか? このエピソードは? 物語が終了しても、
「あれ? 結局、なんだったの?」
というのは数箇所あります。

それが村上春樹さんの作品の旨みなんだろうか?

出張の帰りに、おもむろに本書を取り出して、物語の途中がわからなくなった状態で読書を再開する。とりあえず、とばしていく。

大まかな内容としては5人組から外された理由を解明していく多崎つくる。そして、その真相を知ると同時に意外な事実を目の当たりにする……。

それは知らなくてもよかったのか……。いや、知ってよかったんだ。なぜ、彼はグループから外されなきゃいけなかったのか?

その真相が一つ一つ分かってくる。

物語は、
「え? これで終わり?」
というところで、終わってしまう。続編があるのか? それともか、僕たち読者にあとのことは想像にお任せ、ということか?

こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
↓↓↓
リーダーズノート
発売日 : 2013-09-09










【出会い】
本が好き!: 書評でつながる読書コミュニティ  の抽選で当選しました。ありがとうございます。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
「脳刺激治療、それ自体は決して目新しい治療ではありませんが、ここ10年で急速に、勢いよく伸びた分野と言えます。精神医学においては常に、最低限の副作用で最大限効果が現れる方法が追究され続け、その結果が、今日の脳刺激分野の著しい発展です。これは精神医学だけではなく、すべての医療分野に共通する原理原則ですが、TMSはまさしく、その原理原則にマッチした治療なのです」。

うつ病を治す最新治療……それがTMS治療(軽頭蓋磁気刺激)です。最先端のうつ治療について学びましょう。



【気になった抜粋】
日本が研究面で遅れているわけではないと思うのですが、保険の点数も治療実態に比べるととても低いですし、専門医や心理士などの人材育成もまだうまくいっていないというのが現状です」。

【響いた抜粋と学び】
うつ病の治療というとまっ先に思いつくのは薬物治療です。その他に色々なセラピーやカウンセリング、などが思いつくかと思います。専用の治療機器を用いて脳神経に磁気刺激を与え、脳神経を活性化させることで、脳の奥深くにある感情を司る部分を間接的に刺激します。

TMSで報告されている副作用は、頭痛、患部指でたたかれるような痛みや不快感、頭皮のひきつり程度、それらはあくまで治療中のもので、治療後も持続することはまずない。

この治療の一番良いところは副作用がほとんどない、というところです。薬物治療はやはり効果もありますが、副作用もあります。

「TMSが常にベストな選択肢とは限りません。ECTの患者が途中でTMSに変わるなど、さまざまな理由で治療を変更する場合もありえます。当院では、TMS、ECT、麻酔医、薬剤師、セラピスト、ソーシャルワーカーといった生活支援のスタッフなど、豊かな経験を積んだ多方面のプロフェッショナルが相互連携し、そのときどきの患者にとってベストな治療を提供でき、柔軟な体制を自負しています。当然ながら、そうした重要な判断の場面では、患者の意志や決断は尊重されます」。

脳刺激治療は、未知なる可能性の宝庫である、この真新しい、優れた治療について気になる「効き目」だが、ほかの治療と等しく、劇的に回復した人もいれば、効果が見られない人も存在する、モラレス氏によると、寛解に至ったのは患者の30%ほどだという。


「薬物も、セラピーも、有効な手段であることは間違いないんです。TMSもかなり有効な手段です。しかし私が言いたいのは、TMSが、これらすべてに取って代わるような代替治療ではない、ということです。我々はあくまで、症状の改善、健康の回復につながるすべての可能性、治療の発展を望んでいるのですよ。しかしながら、こうは言えるでしょうね。TMSは、うつ病症状の改善において百害あって一利なしの、まったく無用な薬の投与を、最小限に抑えることができるだろう、と」。

副作用がほとんどない分、効果も
「庭仕事をちょっとやろうかな」
と思えるようになった、という少しの反応である場合もあるようです。
※ それでも引きこもりで無気力状態からだったとしたら劇的な進歩ですよね。

「うつ病とは何であるか、それについていくつか、わかってきたこともあるのですが、すべてが解明されているわけではありません。この病気を治癒しようとすれば、病理学、生理学、神経病理学などの領域についていっそう理解を深める必要がありますが、我々はまだそこまで到達しているとはいえないのです。治癒技術のの研究と発展によって、健常の人の脳と、うつ病の人の脳の違いなども明確になっているんです」。

計算問題をやってもらって、そのときの脳の血流を見ると健常者とうつ患者、双極性障害の人で流れが違うのです。問診だけではわからない場合も脳を見ていくとわかるのです。

日本では、多くの日本人の患者は、何度も病院に行きますが、ただ薬をもらいに行くだけなのです、それは統合的な治療とはいえません、多くの場合、病院に行っても、患者の問題や内面に何が起きているかについて、医者と話をしないのです。

うつに限らずですが、その症状の改善するためにはどの薬が必要か、というところが医療のメインになっているように思います。なぜ、その症状になっているのか? 生活習慣なのか、環境なのか、それらに着目していない、できない、現状が浮き彫りになっているように思います。

これらの問題解決を医療だけに丸投げしてはとても解決できないとも感じます。

うつ病は治療しないで放置しておくと、脳の機能を変化させてしまう可能性があり、最終的に、脳そのものの喪失が起こり得ます。

「うつ病の人がうつから抜け出せなくなっている理由については、二つの見方があります、一つは悲観的に考える癖がついてしまったということ、もう一つは、行動療法的な考え方で、うつになると物事を心配したり自分がダメだと思い込んだりする『時間』が増えてしまう、という点に注目します」。

「海外で行われているような認知行動療法が、国内で十分に行われているかというと、実は非常に少ない、というのが現実です、それは結局、医療体制の問題なのです。


うつの原因の一つとも言える砂糖類の過剰摂取……糖尿病、砂糖を過剰摂取することでセロトニンが不足し、無気力状態になる、というのは他の書籍で書いていました。
実際に介護現場にいると、精神疾患を持っている人や認知症の診断を受けている人は極端に甘いものが好きだったりします。僕はこのあたりはかなり因果関係があるんじゃないかと思ってみています。

「うつ病もほかの精神疾患も、自分で治す気持ちになって自費で治療を受けるからこそ、症状がよくなる面があるんです。『皆保険』は日本が誇るべき制度といわれてきたが、高塩氏によれば、現行制度だとたとえば『うつ病と診断されることで生活保護が適用され続ける』という側面があり、そのことが治癒を遅らせたり、医療現場を歪めたりする可能性も否定できないのだそうだ」。

ここは難しい問題ですね。確かに本気で今の状況を改善したいと思ったら、自分の身銭を削ることが必要です。それは自己啓発の分野でも同じです。

「病気は時代によっては変わる、ということです。たとえば、戦前のうつ病の人の症状と、戦後の高度成長期のうつ病の症状、それに携帯電話などの高度なIT機器が溢れる社会になった現在のうつ病の症状は違います。昔は、うつ病は40代以降に多いといわれていましたが、いまでは若者にもけっこういます。しかも、社会の価値観や表現手段も多様化するなかで、『うつ』の病態も多様化しています」。

「当然、昔もうつ病になる人はたくさんいました。しかし、かつて窓際族という言葉があったように、会社での成績は特別に高くなくても、病気の回復途上にある人の居場所が社内にもあったんです。そうした部署で1、2年仕事をしていくと、病気は徐々に治っていったものです。現在は、そうした仕事の多くは派遣などの外部に委託されているので、居場所がなくなってしまったんです」。


なるほど。昔は仕事ができない人でも居場所があって、それで会社や社会が機能していたんですね。今はどうでしょうか? 窓際族はリストラになったのでしょうか?
人件費削除とともに弱者の居場所を削られてしまったのですね。

「薬のせいで、寝てばかりいる、暴れたり泣いている。それが病気の症状だと思ってしまう。病気だと思うから薬を足す。実は、病気のせい、うつ病のせいだと思われているもののうち、かなりが薬によって引き起こされているんですよ」。

これは確かに。介護現場でも、うつの薬じゃなくてもありますね。昔担当した方では入院中に不眠で睡眠薬を処方されていたけれど、帰宅してからよく眠れるようになり、それでいて病院から処方されているからと、睡眠薬を飲んでいて、日中フラフラになっていたお客様がいました。

処方箋を確認することで、その状態になる要因となる薬がわかり、処方をやめてもらい、そのお客様はふらふら状態が回復して元気に歩けるようになりました。

薬によって引き起こされていることってもっといっぱいあるかもしれませんね。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。



リーダーズノート
発売日 : 2013-09-09