完全燃焼―闘将日記完結編/星野 仙一 | ブログ

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こんにちは。岡本大輔です。
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著者 : 星野仙一
実業之日本社
発売日 : 2003-11









【出会い】
帯広図書館のプロ野球コーナーで出会いました。今年創設9年目にして初のリーグ制覇を成し遂げた東北楽天ゴールデンイーグルスの監督、星野さんの書籍を読みたくなりました。


【本書紹介のねらい】
星野監督の軌跡を追う!


【気になった抜粋】
優勝が決まっとったって日本シリーズもある、来年の構想もある、三年先、五年先のこともある、タイガースは消化試合もなにもない、みんなで見ていくのは「いま」と「この先」だけや。

現在、あまりにも軽々しく監督の座をうんぬんし過ぎとるからね、監督という人材はそんじょそこらにうようよしてるのとは違うんだ、もっと権威がある、なにより価値あるポスト、選りすぐられたものが就任する、一種のエリートなんだ。



【響いた抜粋と学び】
著者の星野仙一さんは元プロ野球選手で現在は東北楽天ゴールデンイーグルスの監督です。過去に11年(5年と6年に分けて)中日ドラゴンズの監督をして2度のリーグ制覇。阪神タイガース在籍2年で2年目には球団18年ぶりのリーグ制覇を成し遂げています。
北京五輪では不本意な結果となり、WBCでは監督候補に挙がりながらも結局は原監督になりました。クライマックスシリーズがセ・パ共に順当ならば、その原監督と対決することになりそうです。

本書は2003年リーグ制覇、日本シリーズ敗退、監督勇退までを赤裸々に綴った書籍です。

今回、東北楽天ゴールデンイーグルスが創設9年目にして初優勝、しかも監督が星野さんとあって、思わず手に取った次第です。

阪神の18年ぶりの優勝の時には当時大学生の僕は仲の良かった友人二人が偶然にも(?)阪神ファンで優勝を喜んでいました。
その年の8月頃に僕は大阪旅行に行ってまして、
「勝ちたいんや!」
という焼きそば弁当と日本酒をお土産にその友人二人に買っていった記憶があります。

友人の一人はお酒を飲みながら、
「幼いころはよくバカにされた……」
と静かに話してくれました。子供の頃は残酷なもので、スポーツチームについても、応援しているところが”弱い”というだけでかなりバカにされます。
それは察しがつきました。

2003年始まった日本シリーズ(当時はまだクライマックスシリーズはなかった)、僕とその友人と二人で確かスーパー銭湯に行った記憶があります。
そこで、阪神対ダイエー(現ソフトバンク)の第一戦を見ていました。一進一退の試合は最後、阪神のサヨナラ負け、という劇的な試合だったのを記憶しています。
本書にも書かれており、記憶が蘇ってきます。

僕は基本、ライオンズしか応援したことがないのですが、2000年くらいからダイエーがやたらと強くなっていて、巨人ばりにドラフトでいい投手を獲得していくのが目についていました。

基本、パ・リーグが好きな僕はダイエーのみは応援していませんでした。

というわけで阪神の日本一目指して心の中で応援していたわけです。

第2戦伊良部がこてんぱんにやられてしまって大敗……で、第6戦もまさかの登板になったわけですが、星野監督からすれば、当然の登板だったわけです(このあたりは本書に書かれています)。

第3~5試合まで本拠地、甲子園。緊迫したムードの中、タイガーズはすべて1点差でゲームを制していくわけです。

このときにJFKの片鱗が生まれたような気がしています。
※ 左投手が活躍しましたね。

中日の監督を退いた途端、一時は休ませるつもりでいた心とからだをひきずったままでタイガースのユニホームを着ることになったのが一昨年の年末、これで八年連続して監督業に取り組むことになったのだが、この二年間はただの二年間ではない、五、六年にも匹敵する”二年間”だから、十年も十一年も連続して監督を務めていたようなものかもしれなかった。

「もしかすると将来、頼まれるとまたどこかのユニホームを着ているんじゃないかしら」と娘たちからは言われるけれど、自分ひとりでは今後の針路を決めにくいというような状況になりつつあるのも、また事実かもしれない。


タイガースのファンのプレッシャーは相当なものだったようです。高血圧で体調を崩すことは一回や二回じゃなかったようですね。

あのとき、監督を勇退して、再び監督として舞台に立つとは思っていませんでした。

野村監督から引き継いだ阪神タイガース……今は野村監督からブラウン監督を経て引き継いだ東北楽天ゴールデンイーグルス。星野監督には野村監督がセットになっているように感じます。

野村監督が作った土台の下で星野監督が結果を出す。

タイガースで優勝した年に一度勇退したのが原監督。確か、星野監督がタイガース一年目の時は甲子園でジャイアンツ対タイガースの試合の途中でジャイアンツの優勝が決まった記憶があります。

その試合をタイガースのサヨナラ勝ちで、六甲おろしが鳴り響く中での奇妙なジャイアンツ優勝。それから一年、阪神は2位に14.5ゲーム差をつけて、ぶっちぎっての優勝。

本書にも書かれていますが、このとき原監督は球団事情や利権絡み(なのか?)、勇退させられました。

この図式はその前にもあったはずで、1988年ドラゴンズ優勝の時は当時ジャイアンツの監督だった王さんが優待させられています。

その11年後、1999年、日本シリーズで両者は激突するわけです。そこで王さんが勝利し、さらに4年後の2003年、星野監督の前に現れるのは宿敵王ダイエーだったわけですね。

当時の常勝、若鷹軍団の前に善戦を……僕らに感動を与えてくれた星野さん、タイガース。

第6、7戦はダイエーのワンサイドゲームになり、阪神の見せ場は7戦の広澤克実のまさかの一発でした。

あれは眠気が覚めました。

今度は原監督との因果を感じさせる日本シリーズ……その前にクライマックスシリーズをお互い勝ち進まないといけませんね。

楽しみです。

今度こそ、今度こそ! 星野監督が”日本一”へ!!

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 星野仙一
実業之日本社
発売日 : 2003-11