こんにちは^^
約2ヶ月前にある絵本を買いました。自分に買った絵本はインドの手刷絵本「夜の木」以来かな。ブログでシェアしたいと思いながら中々言葉にすることができませんでした。
それがこちら。
『ゴールディーのお人形』
ゴフスタイン作
おそらく本国アメリカでは1969年に発行されていて、日本では復刊で出ています。
洋裁でとても参考にさせてもらっている方がプログでシェアされていて、試しに図書館で借りてみたら、読んだ直後はそうでもなかったんですが、時間が経つにつれて心に染みるというか、なんとなく御守りのように置いておきたいと思い買ったのでした。
この絵本を知ったきっかけのつれづれリメイク日和さん。洋裁のこと色々と参考にさせてもらっています!
あらすじ
両親が残した人形を作る仕事を続けながら、ひとりで暮らす女の子ゴールディーは、人形をつくるときいつも四角く切られた木っ端ではなく、森で拾った枝を使っています。
それじゃないと「生きている」感じがしないからです。ただの人形、と友だちのオームスに笑われてもひとつひとつ心をこめて、ていねいに仕事しています。
そんなある日、お気に入りの店で、ゴールディーは今までに見たこともないほど美しい中国製のランプを見つけます。
そしてすばらしい出会いをすることになるのです。
物語に流れる静謐な雰囲気。ゴールディーが真摯にものづくりに向き合う様子がとても良くて、あぁ、私もこんな風にクリスタルと向き合って作っていきたい、洋裁をやっていきたい、と感じました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、直接顔を合わせて会わなくても作品を通してより深くその人と繋がれる、というその考えがとても好き。
そして、巻末のゴフスタインの一文が特に好き。静かな中の芯の強さにグッときます。
私が本の中で表現したいと思っていることは、自分が信じるすばらしい何かを作り出すために黙々と働く人の美しさと尊さです。
そして本はだれか人が書いたということを知って以来、私は本を書く人になりたいと思っていました。
(Children’s Literature in Education, Spring 1980)
黙々と働く作り手の美しさと尊さ。
人生をかけ自分を捧げるものが見つかるって幸せなことです。(ゴフスタインはクリスタルの絵本も出していますか、そのあとがきもステキなんですよ)
ゴフスタインの一文に惹かれた方にはおすすめの絵本です^^
ではでは♪
らくしゅみ
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