さあ帰りです。
酷く風のある日でした。日傘がお猪口になるような日でした。
そんな訳で私は、炎天下の中、帽子も、日傘もなく歩いていました。
帰りは特に急ぐ事は無いので、電車の時間を計りながら、一駅3分と計算して、乗り換えを済まし、最後の駅で下りて、さあ、歩いて帰ろうと思いました。
そうすれば、次回は、歩いて駅まで行き、電車に乗る事で、予約時間に間にあわないなんて事も無く、万事うまくいくでしょうと、思いました。
朝からこの間、口にした水分は、持って歩くのが重くて嫌だったので、小さいペットボトルの水と、ドトールで飲んだアイスコーヒー一杯でした。
家への坂を歩いて下って行くと、真っすぐ歩いている筈なのにどんどんと左へ傾いていく気がしました。
汗は先程からガンガンかいています。
足元がふらふらになってしまいまして、家に着くと直ぐに「これは、熱中症だ」と悟り、水を沢山飲みました。
梅干を2つと、塩飴をなめました。冷凍室の中に入っている保冷材を出し、タオルにくるんで、わきの下に挟みました。横になってガンガンに冷やした部屋の中で、じっとしていました。
暫くすると、暑さもひいてきました。
じきに母が特別に変更がなければ、姉夫婦の車でデイケアから帰ってきます。
帰ってくる時入る、姉からのメールに気が付かない程、クタクタだったようです。
部屋のチャイムがなって初めて、母が姉に付き添われて帰って来たことに気付きました。
そんなことがありましたが、バスは1つ前のバスに乗れば良いのかなと思いました。が、私はここに10数年暮らしているのですが、バスは自分が使う所より向こうに行った事が無いので、本当に、駅に辿り着くのか分かりません。
何か調べてみようと思いました。
(おしまい)