>オリジナルフルアルバム

>タイトル:ALL!!!!!!
>アーティスト:100s
>リリース日:2007年 5月 16日
>記事作成日:2015年 12月 16日





久しぶりに聴きました!

レキシ・池ちゃんさんのソロ作を聴いたりしてるうちに、「そう言えば久しぶりに100sが聴きたいなぁ」と思いつきまして。

中村一義さんと、そのサポートメンバーとで組んだバンド。本作はその2nd.ですね。
ポップとロックが良いバランスです。



『そうさ世界は』
突き抜けるように伸びやかな中村さんのボーカルと、疾走感溢れるバンドのアンサンブルと。とにかくフレッシュで、エネルギッシュで、かつスタイリッシュ。もう、この1曲だけでもCDを買う価値ありますね。

『希望』
直球でポジティブなタイトル。引き続きカラッとした勢いに満ちた曲ですが、前曲より幾らか感傷的というか、“中村一義感”強めの雰囲気。
バンドの厚みがハンパないっす。

『まんまる』
アレンジの雰囲気をガラリと変えて。演奏もボーカルも、とにかく楽しんでいる感じがよく伝わってきます。いや、それは本作全体から常に伝わってくる雰囲気ではあるのですが、この曲はなんだか特に。

『なぁ、未来。』
バンドのダイナミズムにプラスして、この曲はシリアスでソリッドな空気感が感じられます。タイトなビートも、切れ味鋭いギターも、エモーショナルなボーカルも、全てが個性的でそれなのに驚くほどまとまりが良くて…そりゃバンドも組みたくなるわなぁって感じの息のピッタリさです。

『Q & A』
幾分テンポを落として、その分メロウさをプラスして。どっしりと腰を据えた野太いリズム隊に、ふたクセみクセあるギターとボーカルのメロディラインが絡む絡む。重厚感に圧倒されます。

『シンガロング』
とにかく渋くて武骨な曲。キャッチーでありつつ哀愁も漂わせるメロディラインが、なんとも言えず胸に刺さります。バンドとしてのグルーヴ感が炸裂しているミディアムロック。

『あの荒野に花束を』
ピアノの穏やかな旋律から始まる曲。とにかくメロディの彫りが深く、歌詞はドラマチック。バンドの音にこだわり過ぎる事なくストリングスも盛り込んでいるトラックは、だけど結果的にはバンドの芯の強さを感じさせるものになっています。
ほんと、月9でも観た後のようにドラマチックな感覚が脳みそに残ります。キュンと来ちゃうぜ(笑)

『つたえるよ』
再び爽快でキラキラした曲へ。もう、キャッチーって言葉はこの曲のためにあるかのような曲です。メロディも、アレンジも、プレイも、全てがぼくの心を鷲掴みにするのです。ありきたりな表現しか出来ないのが物凄く歯痒いのだけれど、とにかくポップでロックンロール!

『蘇州夜曲』
昭和の名曲のカバー。ぼくはもはや、曲は知ってるけどオリジナルアーティストがどなたなのかなどは存じ上げないんですが、ぼくの知る限りではしっとりとした幻想的な曲だったんですよね。本作はバンドの厚い音で構築されていて、力強さとダイナミズムに溢れているのだけど…だけど、曲自体が持つ繊細な美しさと奥ゆかしい華やかさが、ちゃんと生きているように感じて、最初に耳にした当時は鳥肌が立つほど聴き惚れた記憶があります。

『ももとせ』
ロッカバラード。前曲で展開した和の美しさを引き継ぐかのように、艶やかで柔和でそこはかとなく感傷の香る見事な仕上がり。何度聴いてもゾクゾクする程の魅力。

『もしこのまま』
ラストは、アコギのゆったりとしたストロークを軸にシンプルな構成で聴かせるこの曲。中村さんのハイトーンが沁みてくる…切ないのかな、優しいのかな、センチメンタルなのかな、前向きなのかな。そのどれでもあるような、どれとも違うような…とにかく、どんな気持ちの時でもスッと胸に入り込んでくる“柔らかさ”。



そんな、計11曲。

まさに「珠玉の」と言うべき11曲。ロックであり、ポップであり、ソリッドであり、優しい…でも、結局はロックンロールに帰着しているんですよねぇ。
稀に見る名盤だと思います。





お気に入りは、
#01 『そうさ世界は』
#04 『なぁ、未来』
#07 『あの荒野に花束を』
#08 『つたえるよ』
#09 『蘇州夜曲』
#10 『ももとせ』





この作品が好きなら、
・『LIFE』/フジファブリック
・『NIKKI』/くるり
などもいかがでしょうか。





CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/










ぼくの、もう1つのブログもご贔屓に!