追記2025/04/15
Blues cubeに関心を持たれている方が多いようですのでGWに記事を整理して、読みやすくしたいと考えています。無駄話は削除して、クリーンとクランチchの違いなど具体的な内容も追加予定です。
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追記2025/02/25
先日、ジャズ・セッション会に参加して改めて今のビッグバンドの音量音圧が異常にデカいことを認識しました。
通常のセッションでは、下記に書いた音量不足のアンプはどれも問題無く使えそうです。
ただ大音量のバンドに参加するなら今のとこらBlues cubeが自宅からコンサートまで対応できる選択肢の一つになると思います。
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Blues Cube Artist
Blues Cube Hot
Blues Cube Hot "BOSS DRIVE Special"
今日は三つを鳴らして比較してみました。
基本的にHOTでもPAが無くとも体育館くらいの広さなら余裕で使えるので、PAがあれば更に広いコンサートホールでも問題ないはずです。野外で生音となるとartistの方が安心感はあります。
後で書きますが基本的にPAを通さずに会場に音を届けるのは悪手ですが、やむを得ずPAが無い場合の野外などはArtistの方が安定した音を作りやすいと思います。
Artist と HOT は似ていて、ローが太くハイがキラッとするFenderの特徴を良く捉えていると思います。
少しの違いも許せないというガチ以外の方なら概ね十分に良い音と感じられると思われます。チューブアンプは個体差大きいのですが、彼らはチューブアンプの個体差は許せるのです。真空管が使われているから(笑)
マサヤングさんというギタリストの方は5年使って良かった機材No.1にRoland Blues Cubeを選ばれていました。
Blues cubeはチューブアンプのような暴れ感が無いので、嫌な部分を抑えるなどイメージした音を作りやすいです。
Artist と HOT はヘッドルームの差と思われる立体感や奥行き感、歪み感に違いがあります。
一概にどちらが良いとは言えませんが、単純に軽くて持ち運びが楽で及第点以上の音で良ければHOT。クリーンと歪みを使い分けたいならArtist。
それとArtistは dualスイッチで図太い音が出せます。これはHOTでは不可能ですがペダルを使えば補えると思います。
デュアルとクリーンとクランチを全て使いたい場合は設定が少し難しいかも知れません。Artistでは2種類の設定にしてそれ以上はペダルの方が良いと思いますし、そうなるとHOTとペダルでも大丈夫です。
Hot "BOSS DRIVE Special" (以降、HOTSと表記)は、パワー管にKT-66を搭載したビンテージ・ブリティッシュ・アンプの回路特性にチューニングを合わせた特別なモデルだそうです。
ArtistやHOTとはキャラ自体が違い、ローとハイを少し抑えてハイよりのミッドにピークがあると思われます。オーバードライブなどでレンジを狭める必要がない感じです。
FenderやBlues driverが苦手な方はHOTSの方が使いやすいと思います。
どうEQを設定してもHOTとHOTSは同じ音になりません。
HOTはパンチやハリがあってガツンと前に出てくる印象で、HOTSはアンサンブルで他の楽器とぶつかりにくく音抜けも良いといった印象です。
Blues CubeはEQの効きも良いのでアンサンブルにマッチしないということはありませんが、変わらないキャラクターはあります。
後はもう好みになりますし、実際にバンドで音を出してみるまで、どれがバンドにマッチするかも分かりません。これは家弾きだけでは分からないはずです。
BCはオールドロックやブルース、ジャズには良く合うところが気に入ってます。
愛すべきイナタさ、古き良き音が感じられるんです。
今時の音楽、つまり深い歪みを使うポップスやロックなら刀アンプ、ネオソウルやフュージョンならNextone Specialの方がマッチする印象です。(正解はありません)
BC3機種に共通するコントロール類は、音に明瞭さや輪郭が欲しければTONEスイッチをオンに、柔らかさやが欲しければTONEスイッチはオフ(消灯)にします。
brightスイッチのようなものですが、他のアンプのように極端に耳が痛くなるようなことはなく使いやすい範囲の変化です。
boostオフでもボリューム(masterではない)10時頃からサチュレーションから軽いクランチくらいまで歪みます。
ブーストオンでクランチからミドルゲインくらいの歪みが作れ、15時以降はコンプ感の変化があり、ニュアンスや手元に操作をする場合は軽めに、コンプ感を強くして弾きやすくしたい場合は上なると良いです。
クリーンでコンプ感が欲しい場合はボリュームを9事前後にしてmasterを使います。
たまに深い歪みが必要なときはコンパクトエフェクターを使います。
OD系だと少しもっさりして抜けがイマイチなのでDist系の方が合います。というかそもそものキャラがODなので、ODにOD重ねるとコモリがちになるあの感じです。
Distは曲にもよりますがMT-2Wのcustomモードゲイン12時くらい、DS-1Xならゲイン9〜15時くらいで丁度良いです。
個人的には抜けが悪いなんてことはないんですが、BCもペダルも抜けがイマイチと書いている人がいるので、どんな設定で使ってるかも書いてくれれば検証できるんですけどね。
機材相性が悪いのか音作りが下手なのか単に好みの問題か、具体的な情報が無いと何も分からないです。
でも、全ての人にマッチする機材なんて無いのでその人には合わなかったんでしょう。
プロが使わないのは、その時に流行ってる高級機材を使いたいからだと思います。
自分もプロで音楽に全振り出来るならやっぱり流行りの高級機材買うでしょうね。
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追記2025/02/13
その後もバンドでHOTを使ってますが音圧も音量も申し分ないです。
アンプの前にいたサックスの子が、お腹にズドンと来る!と言ってました。正直、ドラム以上に音圧が出ていて、抑えて使ってます。
圧強めのビッグバンドでHOTのmaster 15時, ボリューム 9時くらいです。masterを15時まで上げるとボリュームを1上げるだけでかなり音量上がるので余力も十分にあると感じます。
特に、Xシリーズのコンプなんか使うとLiveハウスのPA通したドラムと張り合える気がします。
後は、好みしだいなので、ロマンでチューブ選ぶとか、利便性と音質の良さでBC HOT選ぶとか、更なる安心のためにArtist選ぶとか、憧れのアーティストと同じアンプ買うとか、色々調べてこだわりのアンプ選ぶとかになると思います。
で、色々試して、こだわりやロマンは卒業して、実用的で良い音でコスパに優れたアンプが欲しいなと思ったらBC HOT最強かも知れませんね。
高価なアンプを使っている人がそれを認めないのは分かっているので、色々試して満足した人やお金をかけずに良い音出したい人向けです。
プロやインフルエンサーはアンプ直と言っていても編集段階でコンプやEQをほぼほぼ使っているはずです。
エフェクターを調べるとほぼほぼ出てくる海外のP氏もSuhrのシグネイチャーギターとアンプを使いながらも必ずEQで補正すると言われていました。
プロのCDなんかは尚更で、安直などのセリフやインタビューもパフォーマンスと理解して真に受けないことが大事です。
とは書きつつも、若い頃の私に同じ話をしても、ぜってー真空管が良いに決まっとるわ!と思うか、安いアンプ使ってる奴が何言ってやがると少し見下したように、あ、確かに良い音っすねーみたいに軽く流してたと思います(笑)
プラシーボやら憧れやら、他にもセレブリティー自慢とか音以外にも色んな要素が様々あって、自覚していようといまいとマウント取り合い合戦になりがちですね。後は楽しかった思い出なんかもあると思います。他の人にとっては何でもない場所でも人によって嫌だったり良い思い出だったり、そういう事も含まれると思います。
ロックバンドでもHOT以上の音圧は要らないんじゃないか?と思ってます。(感じ方には個人差があるとは思います)
HOTの歪みは家で弾くと、ちょっと歪み過ぎるかな?と思いますが、バンドで鳴らすと丁度良いくらいにブルージーな歪みです(ゲイン9-10時)。
HOTはボリューム(ゲイン?)9時くらい、master 15時くらいで使っていましたが、ブーストをオンにすると、ボリューム9時、マスター13〜14時くらいでも十分でした。
バッキングはブーストオフ、リードはオンで丁度良い感じです。
artistだと、master 12時くらいなので、やはりその点は安心感が違いますね。
3月のコンサートでHOTを使ってみようと思っているので、また追記します。
アンプの音が開場に聞こえるようにするのは悪手ですがPAがない時は仕方ありません。
PAなしの場合はワイヤレスを使って客席のアンプ正面に行ってサウンドチェックする必要があります。
そうしないとその席のお客さんは溜まったもんじゃないです。
例えばLiveハウスのギターアンプの正面の人が入れ替わり立ち替わりしていたら、奏者には丁度良く聴こえていても、お客さんはこのギタリストの音は耳がキンキンして溜まったもんじゃない!最悪や!と思われてる可能性が高いです。
ヘッドルームの差なのか単にEQの違いなのか詳しいことは分かりませんが、コンパクト・エフェクターのオーバードライブやディストーションを繋ぐとHOTとArtistでキャラもゲインも変わります。
HOTはハイゲインになり高域まで音が出て、Artistはゲインが抑えられ少しまろやかになります。
追記2024/12/28
個人的な購入記録や忘備録、思ったこと、他レビューの不満などを思いのまま書いていたのですが、思いの外 Blues Cubeに関心を持たれている方が多い様ですので、2025年の早い内により正確な検証をして、もう少し読みやすく記事を更新したいと考えています。
と申しますのは自宅や小音量で鳴らすなら、HOTの方が鈴鳴り感が心地良いと感じるからです。
下記に書いているのは音圧モンスターみたいなバンドで大音量(ボリューム4-6、マスター5-10)での使用感になり、ソロやトリオなどでの使用感は参考にならないはずです。
少しだけ加筆修正しましたが、GWにでも本格的にテコ入れしたいと思っています。
感じ方、目的、使用ギターや機材、用途は人それぞれですので、元々参考になるものではないのかも知れませんが少なくとも私の感じたことをより正確に記せるように検証してみます。
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ギターアンプはソリッドステートからフル・チューブのスタックアンプまで30台程使って来ました。
特に20代の頃は一人では持ち運びできないようなフル・チューブばかり使っていました。
Marshall, Fender, Peavey, Hughes & Kettner, etc, 良いと聞けばなんでも(笑)
上手い人はどんなアンプでも本当に良い音を出されるので、先ずは腕前ありきですが、それでも良い機材で少しでも良い音をお届けしたいし、自分自身も気持ち良く演奏出来るアンプを求めて来ました。
アンプの評価もギターやペダル同様で、著名ギタリストが使われたものが高評価になります。
自分の耳で、自分のギターや機材との相性、使用用途を考慮していくと、今なら5万も出せば十分に良い音でライブ出来るアンプがたくさんあります。
また年配の方は古き良き時代のレコードの様な音を良い音と評価する傾向にあり、若い方は現代的なジャキジャキキラキラした音を良い音と評価されるので、一口に "良い音" と言ってもそれぞれに思い描く理想のトーンは千差万別です。
他人の意見に正解はなく、自分の中にだけあるものだと思います。
今はROLAND Blues Cube の HotとArtistを使用しています。
軽量で音が良く、私にとって救世主のようなギター・アンプです。
以下に主観ながら使用感をまとめてみます。
●Blues cube Guitar amplifier
★Blues cube オリジナルサウンド(トーンカプセル未使用):6L6GC 管 Fender Blackface twin reverb等
新品の耳に痛い音ではなくヘタッた柔らかな音を再現しているように感じます。
故に音が柔らかく音圧のあるバンドでは若干埋もれ気味に感じました。
トリオのジャズ、ブルース、静かめなバンドにマッチしそうです。
オリジナル自体アナログ感を感じられ、ふくよかな味わいのある音で、これだけでも十分に使いやすく良い音です。
超主観で異論はあるかと思われますが、初めて音を聴いたときの率直な感想は、VEMURAM Jan Rayを高級にしたような音だなと思いました。
どちらもFenderアンプを意識しているので通ずるところがあるのではないでしょうか。
★HOTは40Wながら意外に音量が大きく凡庸性も高いことから自宅用やセッションで使用しています。
HOTでペダルなどのセッティングをしてArtistでも同じ設定で使えるかと思っていましたが、全く別物で、それぞれに設定が必要であり、そもそもそれぞれに合うペダルも違うというくらいキャラクターが違います。
出ている音に通じるところはありますが、なかなか上手くいかないものです。
音はヘッドルームの差かArtistよりも平面的でブーストchはミドルゲインOD程度によく歪み、ペダルライクと言いますか、ペダル程硬くは無く、音抜けの良い使いやすい歪みだと思います。
マスター6くらいまではArtistより鈴鳴り感が美しく感じます。最近6以上で鳴らせてないので6以上は2025年の早い内に試してみます。
細かな好みを求めなければ実用面で十分に及第点です。
Artistより平面的で音圧は劣りますが、音が若干軽いためか音抜けだけでみるとArtistよりストレートに聴こえる印象です。バンドで聴こえないということはありません。
少し前までビッグバンドでも使用して合格点でした。
静か目のバンドの方が間違いないのは確かで、フットワークの良さは最高です。
ペダルは不要なレベルで良い音ではありますが、フットスイッチでブースト(クランチ〜OD)chとクリーンchを切り替えられるとは言え、ツマミが共有なため歪みとクリーンを使い分けたい場合はペダルがあった方が良いです。
★Artistは当然ながらHOTよりも音量、音圧、帯域のバランス、奥行きや立体感など、あらゆる面で優っています。
歪みはローゲインOD程度でHOTほどの歪みは得られませんがアンプらしいナチュラルな心地良い歪みが得られます。
クリーンと歪みMIXも好みで、高価なブティック系ペダルも不要になります。と書きつつ興味のあるペダルは買ってしまいます(笑)
小音量では低域が強くBassを絞り切ってもローが強いように感じます。
当方がフルアコのハムバッカーを使うため、ソリッドギター、特にシングルコイルなんかだとベストマッチなのかも知れません。
Artistはよりチューブアンプに寄せているのか、いわゆるトレブルブースター的なものやワウ、もしくはEQを挟むと音抜けが良くなり更に良い音と感じられます。
古いチューブアンプにローカットされるODなどがマッチしたのは、まさにこのロー出過ぎ問題ですね。
ただ、元々ローが出ているところでローカットされるODやブースターなどを使うことで太く抜けの良い音になるのがミソです。
せっかく真空菅じゃないので、出来ればアンプ単体で解決してほしいところでしたが、そこでトーンカプセルってことなんでしょう。
実際にトーンカプセルも色々と試してみましたが、最終的にカプセル無しで使っています。
あると気分転換になり楽しくはありますが、無くても良いかなって感じです。
要は、ハコによっては備え付けのアンプしか使えないけど、問題無く演奏するぜ!って感じですね。
どのアンプ使ってもペダル(特にEQとOD or Comp)を挟めばそれなりに自分の音になってしまうと言ったらよいでしょうか。
重量は16Kg程で男性なら片手でそれ程苦もなく持ち運びすることが出来ます。
もう少し小さく軽量であればとは思いますが音質にも関わると思いますし、それ以外に全く不満はなく、むしろ素晴らしいアンプです。
●他アンプとの比較
★NextoneはStageとSpecialを使っていた時期があります。
その名の通り次世代を意識したアンプのため、これがNextoneの音というのは難しいです。
デフォルトの音はシャープでタイト、ジャキジャキな音です。
エレキギター全盛期のオールドロックなどが好きな方からするとペライと感じられるかも知れませんが、今時の音楽を聴くと、狙いが過去では無く現代や未来だと分かると思います。
海外だけでなく日本のヒットチャートにもギター不在の曲が多くなってきた現代、音圧で他の楽器の音を邪魔する時代では無く、他の楽器と調和の取れたアンサンブルにはマッチするのではないでしょうか。
まあ、BCにODやブースターとか使うなら初めからNtで良くね?とも思う節があったのでNtを買ってみたのですが、アンプ持ち込めないハコでは結局ペダルに頼るのでもうBCの方が使っても使わなくても使うペダルが固定できて良いやとなりました。
NtはPCを使えばコンプからメタルハイゲインまでプリ部に10種類ほどの音を選ぶことができ、ヘッドルームの影響かどれもコンパクト以上の音質に感じました。
正直、ツマミで選べる方が便利ですが、Stageは割り切って選び、Specialはプリセットがあるのでボタンを押すだけで切り替え出来ます。
NT Stage 45WはBC HOT 30Wよりも音量が稼げず音圧のあるビッグバンドでは使えませんでした。
私のセッティングが悪かった可能性もありますが、ちょっと意外な結果でした。
買うならSpecialですね。
★ジャズギター用のアンプとして有名なDV MARK JAZZ 12はBC HOTより音量が稼げずビッグバンドでは音量不足だったため断念しました。
JAZZ 12の音自体はYouTubeなどで聴くよりもキレイな音でコンプ感もあり、アン直でジャズやセッションなどに最適です。
★Blues Junior はHOTとよく比較されていますが、Blues Cubeの狙っている音はtweed期のため、そもそもの狙いが違うと思います。
BJは自宅では音量が大き過ぎ、小さな音も出せますがボリュームが急激に大きくなるためツマミを回すのに神経を使い、小さな音では真空管アンプである必要もなく、バンドでは音量不足で歪んでほしくないのに歪んでしまい、音抜けもBCより良くなかったため、比較の対象にならないというのが正直な感想です。
背面から見える真空管には萌えるので可能であれば使いたかったのですが、肝心なバンドで音量不足のため致し方ありません。
ロックバンドやビッグバンドでは音量音圧不足で柔らかい音故に音抜けも良くありませんが、そのかわりジャズやセッションでは問題なく使えるため、用途を間違えなければ良いアンプだと思います。
★Henriksen the blu six はビッグバンドで床置きするとモニターとしてすら聴こえませんでした。
ビッグバンドで使っている動画を見たことがあるため、モニターとしてはイスやアンプスタンドを使用し、外音はPA必須かと思われます。
それと値段からかなり音質にも期待しましたが、Blues cubeやDV MARK、その他のアンプと比較してキャラの違いこそあれ、音質面において差はないように感じました。
帯域などの違いはありますが、それは各アンプにある程度の差です。
ボーカルなども使えるシリーズもあり、そちらは差別化出来ていて実用的だと思います。
JAZZ 12, BJ, the blu 6は静かなネオソウルやジャズブルースであれば使われているギタリストもおられるので、その様なジャンル限定では音が好みであれば持ち運びの面からみてお勧めです。
★Fender custom pro reverbは、BC Artistと比較出来るサイズと重量です。
音は高域と低域が強くスウィートスポットで鳴らすのは難しいです。
スピーカーを変えるかEQを使った方が良いかも知れません。
Hot Rod Deluxe や Devilなどもありましたがとにかく重く、自分で運ぶと会場によっては演奏前に手がプルプルして演奏に支障が…(笑)
これ以上のアンプでBC Artistと比較出来る音質となると重量20Kgは余裕で超えてしまい、値段も数十万になってくるため比較の対象にはならないので割愛します。
●BCの評価と開発経緯について思うこと
レビューなどでは真空管とは違う等の真空管信者さんの意見もチラホラ見かけますが、真空管アンプ自体個体差もあれば製造時期による違い、同じ真空管を使用しても評価されないアンプが無数にあるにも関わらず、何を以って真空管とは違う等と書いているのか?と思います。
エリック・ジョンソン以上に耳やセンスが良いとでも言いたいのか?Roland社よりも多くのフィードバックが得られ、数多くのアンプ等を研究検証ができるのか?、まぁ批判して悦に浸る勢のレビュだと思いますが、ご本人が所有する自慢の真空管アンプでどれだけ素晴らしい音を出されているのか聴かせて頂きたいものです。
Blues cubeというアンプを作るに当たって、当然ながら当たり個体などの美味しい部分の研究検証をし、チューブアンプの問題点を補い、現代でも使いやすい音に仕上げているはずです。
何よりRoland社とEric Johnson(エリック・ジョンソン)氏と共同開発でエリック氏が何度も試行錯誤をした末に完成したと言われています。
とはいえ音は完全に感性や好みの世界で、彼の音を全ての人が好きというわけではありませんが、少なくとも世界的に評価されているギタリストが開発に協力した事実、また様々なアーティストと交流がありプロのフィードバックが得られ数多くのアンプを研究できるRoland社は、アマチュアの感性や好みによるレビューより信用でき、先入観感や思い込みなどのプラシーボに囚われない一般の人にとって良い音に感じられる確率は高いはずです。
ただしギタリストとしてのロマンとしてチューブアンプが好まれるのは分かります。
Fenderのビンテージ・チューブアンプなんかを2〜3台所有して、メンテなど出しつつローテーションしてでも使いたいという気持ちが全くないわけではなく、むしろ正直ちょっと憧れますが、かといって そこまでしたいとも思えず、十分にBlues cubeの良い音でライブやコンサートを楽しめています。
どんな音量でも安定して良い音を出せるBlues cubeは、私の使用環境では安定したサウンドメイクができ、運搬も負担にならないなど、総合的にチューブアンプに優っているため使用し続けているわけです。
好みや用途は十人十色、自分の好きなアンプで満足出来ればその人にとってそれが正解なわけです。
●Tone Capsule(トーン・カプセル)
Blues cubeには著名ギタリストがカスタムしたTone Capsuleというモディファイ・ユニットがあり、著名ギタリストのサウンドをシュミレートしたり、様々な真空管をシュミレートしています。
私は以下の3つを使い分けています。
BC TC-UB Ultimate Blues
BC TC-NY New York Blues
BC TC-SC Sparkle Clean
それぞれ主観ながら使用感をまとめてみます。
★UBは6V6管の小型Blackfaceアンプをクランクアップさせた粘りのあるサウンドを、本来は得られない余裕のあるヘッドルームで楽しむことが出来るとのこと。
小型アンプを意識している為かオリジナル(トーンカプセル不使用)含め唯一ローカットされいます。不要なローが抑えられ、バンドアンサンブルでの馴染みの良さと音抜けの良さが実現されていて凡庸性が高く、個人的に最も使いやすいと感じました。
web上のレビューでローゲインオーバードライブが不要になったと書かれている方がいましたが、まさにローゲインOD不要になります。
ブティック系ペダル含め300個程使って来ましたが、ヘッドルームの差なのか詳しいことは分かりませんが高価なペダルよりも良い音です。
特にちょっとしたセッションや軽い音合わせの練習などではギターとアンプだけで十分です。
★NYはEL84管 VOX AC30とのことで、クリスピーながら音圧も感じられ、3-4人のオールドロック、ロックなどに最適だと思います。
音圧があるためビッグバンドなど管楽器とのアンサンブルではバリトン・サックスやトロンボーンなど低域を邪魔してしまい(軽くくってしまえるほど)、EQで低域をカットする必要があり、上記のような小編成のロック系バンドに適していると感じました。
★SCはクリーントーンに特化しており、ハイとローを少し上げ気味のフラットに近い印象です。
バッキングやナチュラルな音を必要とするジャンルにマッチします。
伸びやかな高域は他のトーンカプセルでは得られない特徴でフュージョンなど、管楽器とのアンサンブルが美しくまさにな音でした。
バンドにキーボードやリードギターがいるならSCは他の楽器を邪魔せずに控えめに聴こえるアルペジオやバッキングは得意です。
音圧のあるバンドでリードを弾く場合は別にODやブースターが必要になりますが、NYとUBは若干ミドルに味付けがあるため良くも悪くもクリーンchでもギターの美味しい音が出てしまうため、キレイなクリーンを意識するならSCがお勧めです。
好みのペダルがあるならリードとバッキングのメリハリがつけられるためSCは良い選択になる可能性が高いです。
★トーンカプセルまとめ
トーンカプセルを切り替えられたりチャンネル毎に異なるものを付けられたら便利なのですが、アンプを気分で手軽に変えられる感はあるので、その個性を活かす、楽しむ感じです。
トーンカプセルは初め非常に差しにくいので足の先端の返りに軽くヤスリを当ててやるとスムーズになります(自己責任)。
オリジナルの音だけでも十分ですが、トーンカプセルも楽しいです。
●おわりに
演奏する場所によっては慣れていないアンプでもそれなりの音を作り、オーディエンスに楽しんで頂ける工夫や努力は必要ですが、せっかくなら理想のアンプで最高の音で自分自身も楽しんで演奏したいものです。
と、色々長々と書きましたが、結局のところ音は好みによるところが大きいため、ここまで記したこととは全く異なる感想を持たれる方もおられると思います。
忘備録として、考えや感想をまとめ、その上で少しでも参考になりましたら幸いです。
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