Homenaje/Gustavo Montesano | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 Gustavo MontesanoBuenos Aires生まれのMusicianで、70年代半ばに活動を開始したArgentina屈指のProgressiveでJazzyかつSymphonicなRock Group CrucisのBassist/Lead Vocalistとして知られている。Buenos Airesで74年に結成されたCrucisは残念ながら、76年に『Los Delirios Del Mariscal』、77年に『Los Delirios Del Mariscal』とRCAから2枚の素晴らしいアルバムをリリースして解散してしまうが、後年発掘され2017年にリリースされたBuenos AiresのLuna Park Stadium77年に行われた公演の模様を収録したLive Album『En Vivo Enero 1977』からもCrucisがArgentinaらしい卓越した演奏技術を持った4人のMuscianによる抒情的で複雑なEnsembleを駆使した優れたRock Groupで、観衆の歓声や反応からも彼らが高い人気を集めていたことが証明されている。Crucis解散後、GustavoはPastoralのAlejandro De Micheleと79年Merlínを結成して唯一のアルバム『Merlín』を80年にリリースしている。話は前後するが、本作はMerlínの結成前、Crucis解散した年の77年にリリースされたGustavoの最初のソロ・アルバムである。Crucisから鍵盤奏者のAníbal Kerpel、ドラムスのGonzalo Farrugia、ギタリストのPino Marrone、が参加しており、実質Crucisの3rd Albumという見方もされているようだ。しかし、Bass、Flute、SynthesizerでPedro Aznar、PianoでCharly Garcia、さらにLos GatosのAlfredo TothがBassが参加している他、Acoustic GuitarでCrucisの初代BassistのJose Luis Fernandezも参加している。豪華なGuestにも恵まれGustavo自身もBassとVocalにElectric Piano、Organ、Synthesizer、Mellotron、Guitarも演奏している他、Composerとしても優れた才能を発揮している。70年代後半Argentinaの音楽界が欧米やBrasilに勝るとも劣らない才能の宝庫であったことを物語っている名作である。

 

 『Homenaje』はGustavo Montesano77年RCAからリリースしたアルバム。

アルバム1曲目はPedro Aznarと共作の“Sinfonia Lunatica”。イントロの典雅なエレピHammondにPedroのFluteBass極上のEnsembleを奏でる。SpacyなSynthesizer幻想的な世界へ誘う。静と動の鮮やかなContrast甘美でMagicalな旋律と共に映像的な世界を生みだしているインスト曲

Cuando La Duda Se Hace Grande Alrededor”は変拍子を取り入れながら、Gustavoの甘美でGentleなVocal魅力的なMelodyを歌い上げていく。Pino Marroneお得意のEmotionalで速いPassageを流れるように繰り出し昇りつめていくようなギター・ソロが最高。バックの躍動するリズム隊もご機嫌である。

Gustavoが弾く優美なGrand Pianoで始まる“Desde Que Te Pude Ver”はArgentinaらしい甘美で切なく歌心に満ち溢れたVocal寄り添う優美なStringsに思わず夢幻の世界へ連れ出されてしまう。String ArrangementAstor Piazzollaとの共演で知られるArgentinaの名ギタリストHoracio Malvicino

La Ultima Barrera”はPorSuiGiecoMaria Rosa YorioとNito MestreがBacking Vocalで参加した、これまた魅力的な旋律を持ったAcousticなナンバーで、Charly Garciaピアノ・ソロも素晴らしい。

Marginado En Un Sueño”はイントロの泣きのSynthesizerからグッとくる切なく甘やかで徐々に高揚感が高まっていく珠玉のインスト曲

Primer Triunfo”は前曲同様元Crucisのメンバーによる演奏で疾走感に満ちたリズム隊にのってギターが唸りを上げる。

アルバム最後をシメるのは“Homenaje Color Naranja”。SpacySynthesizerMellotron神秘の香りを放ちながら、Pastoralで心に沁みる音世界を作り出している。

(Hit-C Fiore)