JR東日本E653系1000番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

登場当初は「JR東日本特急型車両のスタンダードモデル」として常磐線に登場したE653系も、今や新潟から秋田まで日本海北部の顔となった感があります。

 

常磐線の「フレッシュひたち」の基本編成から転用されたものは1000番台となり、塗装もヘッドマークサインも一新されました。そう言えば的に、新潟駅の地平ホームも懐かしいですね。

 

ヘッドマークには日本海へ沈む夕日と稲穂が描かれています。

 

先頭車両は日本海へ沈む夕日をイメージしたデザインですね、オレンジとベージュはもうフルーツ牛乳そのもの…。

 

お、トップナンバーですね。

 

高架化された新潟駅にて。左にいるE129系と共に、新しい新潟の到来を告げる光景です。

 

こちらは近年突如登場してファンの度肝を抜いた単色塗装、秋田で出くわしたリゾートしらかみ青池編成も真っ青です(^^;;  まぁ案の定西の方から聞こえて来ますよね「末期色」…。

 

で、引き続き登場したのがこの「ハマナス」をイメージしたショッキングピンク(笑)塗装です。

 

ええ、ギャルのスマホですよね見た目は完全に…。そう言えば、最近なんと国鉄特急色塗装になった編成もおり、勝田へ里帰りを果たしましたね。あちらもまた折を見て行きましょう。

 

それでは参りましょう、デッキはドアからです。化粧板はそのまま、裾絞りにぶつけたと思われる凹みが痛々しいですね…。

 

くずもの入れです。ドアに面した側は飲料系とその他、通路に面した側は新聞・雑誌等を入れる口となっております。

 

トイレです。中は洋式、「ひたち」時代もそうだったとは思いますが、485系が行き交っていた時代からするとサービスアップに繋がったことでしょう。3000番台という例外こそいましたが・・。

 

男性小用トイレです。折戸式でコンパクトですね。

 

洗面台です。蛇口は自動式、温度調節も出来ますね。

 

車椅子対応トイレです。この時期はとりあえずスペースと扉を広くした仕様が一般的でしたよね。

 

多目的室です。例によって普段は施錠されていますので、利用の際は車掌さんにお声掛け下さい。

 

携帯電話の通話室です。今時しっかり扉で仕切られている車両も珍しいですね。もはや今時の車両じゃなくなって来ているのかもしれませんが…。

 

室内には簡単なテーブルがあり、メモを出すなり体を支えたりしながら使うことが出来ます。かつては鉄板部分に公衆電話がありました。

 

かと思いきや、テーブルが無い編成も…。

 

普通車の車内です。座席のモケットが小地谷ちぢみをイメージしたものに変更された以外は、常磐線系統で活躍していた時代から大きく変わっていないようです。

 

デッキとの仕切りです。この手の車両にしては珍しい両開き扉となっています。

 

車端部です。こちらは片開きとなっており、この辺りは出口かそうでないかをはっきりさせていそうです。LED表示機の両側は鏡面仕上げとなっており、奥行きを持たせています。

 

天井です。特急型車両ではこの系列からでしょうか、照明カバーがアクリル製の直接照明から半間接照明となりました。この半間接照明、スリットがスルーになっているため実質直接照明と同じでして、通路側でリクライニングをすると蛍光灯の光が直撃します。半間接照明の意味をバッサリスポイル、これなら間接照明にしてしまった方がまだいいんじゃないでしょうか。しかし光源がLEDとなった新型車両でも相変わらずこの形状は変わらずでして、この会社って普通列車の座席共々「何とかした方がいいんじゃない?」ってとこが全然変わらないんですよねぇ…。

 

窓です。2席に1枚の割り当てですが、日除けがフリーストップタイプのロールカーテンとなったために中央にカーテンレールが入り、実質1席に1枚配置に近い形となっています。

 

座席です。座面スライド機構を併設したリクライニングシートです。この系統の座席はE3系2000番台までマイナーチェンジされながらも増備され続けたベストセラー品の始祖とも言える座席ですが、作り始めあるあるとも言えるスライド機構の動きの悪さが目立ちますね(苦笑)  時を掛けて、以降に登場した車両はかなり動きが滑らかになりましたが…。

 

車椅子対応座席の後ろの席はシートバックテーブルが無いため、サイドアームテーブルが備わります。この形態は導入初期の採用に留まり、最終的にはセンターアームレストのインアームテーブルに落ち着いてますね。

 

壁際の座席には固定テーブルが備わります。なおシートピッチは勝田・新潟ともに485系と同じ910mmですが、何でも登場時に配られたパンフレットには「シートピッチは910mmとワイドに」という誇張表現がなされていたそうな。

 

車椅子対応の1人掛けです。肘掛けは跳ね上がりませんが、通路側固定が可能で、車椅子を固定するためのバンドも備わります。

 

リクライニングの図。硬め基調で、新潟から酒田くらいまではまずまずですが、秋田までというロングランになるとちょっとしんどいかもしれません。

 

元々輸送力上等と言わんばかりの全車普通車のモノクラス編成で登場したこの系列、「いなほ」導入に当たっては乗車時間の長さや新幹線接続を考慮しなければならないこともあり、グリーン車が改造により登場しました。堂々の1両全室にして1+2の3列配置となっており、昨今の程度が知れた駄作が多いJR東日本のグリーン車にして、第一印象としては光るものが有り期待が高まります。

 

デッキとの仕切りです。こちらはフリースペースを有する区画、仕切りの壁の柄は木目調ですが、仕切り扉自体は変わっていません。もうちょっと何とかならんかったかい?(笑)  そそ、ついでに天井も普通車時代から変わっていません。先述の通路側に付け加えると窓側は夜になると暗くなるので、グリーン車であれば読書灯くらい付けてやればいいのに…。

 

座席です。テーブルはインアーム式の両面仕様となっております。オーバーサイズの横幅や幅広のアームレストを見ると、3列だったらばこの会社もしっかりゆとり持って作れるんだな、とは思うものです。普通車時代の窓2枚分使ってはいるものの、衝立を設置した関係で実効面積はそこまで広くありません。もっと言えば、フットレストなりお得意なレッグレストが無いのは上座としていかがなものかと。

 

山側の1人掛けです。このアームレスト、レザー張りのブロックを取って付けたようなグリーン席にしての安っぽさも大概ですが、肘を置く部分を水平に作るデザインセンスの悪さはさすがJR東日本だなぁ(笑)と思います。大人しく下のパーツを上方向に拡大しておけばよかったものを…。ヘッドレストピローは上下可能ですが、固定機能が無いので頭を離すと下へズリ落ちます。

 

リクライニングの図。ウワサには聞いてましたが座り心地は「うわぁやっぱり酷ぇ」というのが感想です。デフォルト状態で腰掛けても腰部分のクッションが張り出し過ぎて仰け反る体勢、リクライニングしたらもうブリッジするんじゃないかと。普通席の方がまだ適切な背ズリ形状なんじゃないかと思います。そのクッションもコシが無く、特に座面は着座位置が判然としません。リクライニングと共に、着席姿勢によっては最悪の疲労感に襲われる可能性もあります。空間利用に対するエクストラチャージとしては悪くないかもしれませんが、座席に対するものとしては正直横幅のゆとり以外は「無駄金を叩くようなもの」というのが個人的な感想です。

 

車内にはフリースペースがあり、日本海側はロングシート配置でパイプ椅子が設置されています。もちろん、グリーン券を持つ者限定の場所ですね。

 

向かい側はボックス配置です。