JR東日本E129系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

長らく広島や長野と並んで国鉄型車両の巣窟として名を馳せた(?)新潟地区。普通列車用電車に関しては短距離専用として増備されたE127系が少数いた以外は全て115系で占められるという状況の中、2016年にようやく本格的な置き換え役の電車が登場しました。

 

E129系、4両編成と2両編成が存在し、最長で6両編成で運用されます。今や新潟地区の電車使用の普通列車は8割がこの車両による運用となっており、115系も目に見えて減ったなぁ、と言った印象です。

 

行先・種別表示はフルカラーLEDとなっています。なお、2018年には飛んだ天からの災難に遭った編成が出ましたが、「209系から続くステンレス車体だから軽いんでしょ?」なんて思ってるあなたそれは大間違い、115系より遥かに重量系車体であります。ヒントは編成出力かと。

 

東急5000系で試作されたSUSTINAの工法を取り入れています。何気に量産車での採用は初のことなんだそうです。製造は総合車両製作所の新津工場、これまで新型車両が造られてはいたものの「荷物」として首都圏へ回送されるばかりであったため、ようやく地産地消の夢が叶ったんだとか。

 

車内です。明るい色調となっており、「走ルンです」と言われたあの頃の車両と比べると見違えるほど変わったなぁと思います。座席配置は115系とE127系の中間を取った形となっており、クロスシートは1両につき4組のみとなっています。

 

ドアです。E233系と同じく化粧板付き、ドアが接する部分にはイエローラインが入っています。

 

そして初期車には千鳥配置でLED表示機が設置されています。当時は地方線区向けはこれで行く方針だったんでしょうね。

 

で、近年は新潟地区でもLCDディスプレイが試験的に設置された編成が出ています。4編成に搭載されており、今後50両に対して設置していく計画だそうです。

 

ドアは通年半自動扱いで、外側に開ける、内側に開閉両方のボタンが備わります。この車両、運行開始からずっと半自動扱いだと思うのですが、自動扱いは出来るのでしょうか?

 

車端部です。E233系以来ここも全ての車両に仕切り扉が付くようになり、以前の「走ルンです」の酷さからまともになったように思います。

 

優先座席を有する車端部です。化粧板の色調を変えて区別しています。

 

トイレを有する車端部です。編成に一ヶ所の設置となっています。

 

最前面です。こちらは4両編成のものです。ここの仕切り扉はなぜか化粧板が貼られていませんが、使用感を統一するためか引き戸式となっています。夜間やトンネル通過時に使用する遮光幕は真ん中少し下あたりで止まるようになっています。

 

2両編成の最前面です。ワンマン運転に対応するためLCDディスプレイによる運賃表示機が設置されています。運賃箱もありますが、最後尾だったためか収納されています。

 

天井です。黒い吊革はいかにもE233系っぽいですが、ラインデリアが無いのはやっぱり潰されるほどの混雑にならない新潟地区だからなんでしょうね。照明は蛍光灯タイプのLED灯となっています。

 

窓です。ドア間は見かけ上は2枚構成ですが、片側は開閉可能とするため2枚に分かれているため、実質3枚となっていますね。で、相変わらず日除け無いんですねぇ…。

 

座席です。まずはボックスシートから行きましょうか。115系同様の配置で、ドア横に2人掛けロングシート、それに挟まれる形でボックスシートが2組配置されています。

 

ボックスシートはE217系から続くこのタイプ。足元がスルーになっているのは相変わらず雪国の新潟としていかがなものか…。座り心地はと言えば、ここへ来てかなり改善されたようで、座面だけでなく背ズリ腰部分もそれなりに柔らかくなってきたように思います。ただ、座面に傾斜が付いていないため前にせり出されるような体勢にされてしまいます。そうすれば頭は自然に後方へ行くわけで、それを受け止めるのはまるで改善が見られないこの硬いヘッドレストですよ。マイナーチェンジを繰り返すのではなくて、そろそろフルモデルチェンジを検討してみては?

 

続いてロングシートです。比較的長時間の運用もある新潟地区ながらロングシート需要が高いため、車両の半分は両側ともにロングシートとなっています。袖仕切りは大型の板となっています。相変わらず余寸ほぼ無し、肘回りの斜めに切り落とす下辺処理方法はどうにかならないものかと。ドア間は12人掛け、ポールで4+4+4に区切られています。

 

車端部の3人掛けです。壁側は一切の余寸無し、ここの余裕を取れるかどうかで居住性は大きく変わってくるのですが…。ヒーターはある程度の傾斜が付けられているように見えますが、片持ち式座席にしてその効果の程は…?

 

中間車の優先座席です。こちらは4人掛けとなっています。なぜか(いや、むしろあるべき姿ですが…)ここは旧来の方式に近い座席下が埋まった構造となっています。

 

セミクロスシート部分の2人掛けです。座り心地は、こちらもかなり改善されています。首都圏に行ったら、「見た目は同じなのになぜああまで酷いのか」と絶望することとなるでしょう(笑) とは言え、そろそろ背ズリの形状は見直すべきだとは思いますよ、この低い背ズリで横揺れに対して上体を支えろって中々無茶苦茶です。

 

トイレです。円筒形のバリアフリー対応トイレとなっています。扉が薄いピンクなのがJR東日本では珍しい気がします。