JR東日本485系3000番台 新潟地区 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


「これが本当に485系?」と当時はびっくりしたものです。3000番台という区分の徹底的にリニューアルを施された車両たちで、青函トンネルを越えて日夜渡道していた青森地区のグループと、2015年3月まで特急「北越」や快速「くびき野」などで活躍した新潟地区の車両があります。画像の新潟地区の編成は、かつて在来線時代の「はくたか」に使用されていた関係から、運転室の真下にウイングのエンブレムが取り付けられていたのですが、運用消滅後はあっさり撤去されてしまいましたね。あれカッコよかったのですが・・。


画像は特急「北越」運用時のカット。2015年のダイヤ改正でこの歴史ある特急列車も姿を消しましたね。


愛称表示はLED化されており、「北越」の時は下の波がしっかりうねってました(笑) こういうのって、昔からあるJR東日本の遊び心ですよね。


側面もしっかりLED化。画像はこちらも消滅した快速「くびき野」運用時の姿。特急「北越」・快速「くびき野」等の廃止、新潟地区のライナー列車のE653系への置き換えにより多くの485系が運用を失い、新潟とえちごトキめき鉄道糸魚川駅とを結ぶ快速、通称「糸魚川快速」1往復のみに運用されていましたが、2017年3月にこの運用も消滅します。臨時列車の列車番号からして「いつでも廃止してやる!」という雰囲気全開でしたが、これにて日常的に見られる485系は消滅、残る485系は全てジョイフルトレインのみとなるのでしょうか。


それでは参りましょう、デッキドアからです。ドアは青い化粧板付きのものになっています。これを見る限り、ここ などのリニューアル時にドアがそのままなのはただ単に放置しているだけと言うことが分かりました(^^;;


ゴミ箱は外に飛び出たタイプとなっています。飲料用とそれ以外に分別されています。


トイレです。リニューアル時に洋式に交換されています。


男子小用も追加されています。


洗面台です。ブラックでキリリと引き締めたデザインになりました。側面には髭剃り用のコンセントも備わります。


そしてなんと車椅子用の大型トイレも備わります。時代に即したと言われればそうですが、国鉄型特急用車両にも車椅子対応トイレが設置されるようになるとは・・。


そして多目的室も設置されています。仕切り窓には「業務用」と書かれていますが、実質は多目的室と思われます。


通話スペースです。シルバーの空間がソニックっぽいですね。かつては公衆電話が設置されていました。


通話スペースはここにも。側面の外側には行先表示があると思われ、台の下にが電気系統のボックスとなっているため、暗に立ち入りを拒んでいるようにも見えます。


そして懐かしい遺産、冷水機と紙コップ取り出し口の跡です。今は塞がれていますが、かつてはここに洗面台タイプの冷水機が置かれていました。リニューアル後の割に、文字が国鉄チックで仕様も国鉄タイプとなっているのが興味深いです。というか、リニューアル後も冷水機が残っていたこと自体が奇跡です。


車内です。外装だけでなく、内装も新車同様レベルにまでリニューアルされています。JR西日本もビックリですね(^^;;


デッキ仕切りです。仕切り扉は青い化粧板に細い窓と近代的になっています。その上部にはLED表示機も増設されました。違和感なく収まっているのがさすがです。


かねてより複雑怪奇な経歴・変遷・改造の歴史を辿ってきた旧上沼垂の485系、リニューアル後もバリエーションは残っているようです。こちらは黄色の仕切り扉を持つ編成で、こちらはセンサーによる自動扉となっています。他サイトで見る限り、この黄色の仕切り扉を持つ車両は、元々青森に所属していたグループのようです。羽越本線の一件による車両不足解消のために新潟地区へやってきたのでしょうね。道理で座席のモケット柄が違うわけだ。


天井です。だいたい485系と言えば、どれだけ座席や化粧板を変えようが天井を見ると「ああ、やっぱり485系だな・・」と思うことがほとんどだったのですが、3000番台、見事に新車にしか見えません(^^;;


窓です。パネルや横引き式のカーテンは新しいものに交換されていますが、窓割り自体は種車のままとなっています。


座席です。車内全景画像は元青森車の画像となっていますが、こちらが新潟地区オリジナルとなります。


座席はJR東日本でよく見ることが出来るフリーストップ式のリクライニングシートで、サイドアームレスト先端にはリクライニングボタンの他に座面スライド用のボタンもあります。


快速「くびき野」運用時は、自由席車に関してはヘッドレストリネン無しでの走行となっていました。座り心地はこの手の車両共通の硬めながら、リクライニングすると座面が少し沈み込む仕様となっており、N700系登場よりも前にこの機構がすでに登場しておりました。というか、この機構はJR化後直後にグレードアップあずさに投入されたグリーン車で既に採用されていたようなので、数年ぶりの復活、と言った方がいいでしょう。


車椅子対応の1人掛けです。


リクライニングの図。肘掛も跳ね上がる仕様となっており、車椅子の方のスムーズな移動をサポートしています。


デッキ仕切り際のテーブルは面積が狭い固定テーブルとなっています。


続いて半室グリーン車です。かつては1両丸々グリーン車というのも存在していましたが、最後まで残ったのはこの半室グリーン車でした。


普通席部分との仕切りです。木目調になっていますね。


窓です。普通車からの改造のため、窓割りは一切考慮されていません。


座席です。大型のリクライニングシートですね。


付帯設備はシートバックテーブルとフットレストのみと言う少し寂しい陣容となっております。座り心地はグリーン車らしい重厚なものとなっています。シートピッチはかなり広く取られており、身長165cmの私はフットレストまでが非常に遠く感じられました。脚を伸ばさないと届かない、というのは多少大げさですが、無理な体勢になり返ってストレスになりました。無闇に付帯設備を使えばいいってもんでもないですが・・。個人的に、他車よりも長いヘッドレストリネンが、グリーンの風格を漂わせているような気がします。さすがは国鉄末期から一貫して485系の運用を受け持っていた旧上沼垂。



運転台側はグリーン車ピッチ拡大のしわ寄せで広くなってしまっているため、このような衝立が設置されています。そこには固定テーブルとフットレストが2セット取り付けられています。しかしこのテーブル、どう考えても実用的ではありませんよねぇ・・。高いグリーン料金を払ってこれは中々に残念です。衝立と仕切りの間は、荷物置き場みたいな感じでいい様に使われていました。


普通車とグリーン車の仕切りを真横から。なんと窓にかかるようにしてぶった切ってます。かつてJR西日本にいた485系改め183系では、柱部分を広めに修正してしっかり合わせて改造をしていたのですが・・。この辺り、JR東日本のいい加減もとい合理的な考えが出ているところだなぁと(殴)

長きに渡り続いた485系の一般運用もまもなく消滅します。長い間お疲れ様でした。