富士急6000系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


中央東線の大月から、富士登山の玄関口である河口湖駅までを結ぶ私鉄が富士急行です。全国では「富士急ハイランド」が有名なところですが、一応本業はこちらです。ただ、全収益を見ると、明らかに不動産やバス事業の収益が大半を占めているでしょうね・・。さて、そんな富士急ですが、最近久々に新系列が導入されました。6000系で、一気に富士急線の主力になった気もします。・・はい、どこからどう見ても、大月で接続するJR東日本の205系です。元々は京葉線を走っていました。


現在3両編成4本が存在しており、その内3本は田の字窓の量産先行車という何ともマニアックな編成です。逆に量産車が1本のみという珍現象も起きています(^^;; その編成は6500形(※個人的通称)として分けられています。


富士山が世界遺産に登録されたと言うことで、ヘッドマークも取り付けられています。


車体にはラインの他、様々な文字が書かれています。


そして、どこかで見たことのある「CT」のロゴ・・。誰がこのように改造したのか一発で分かりますね。基本的に普通列車として運用されますが、フジサン特急の代走として特急「ふじやま」として運用されるときもあります。そんな時でも割安とはいえキッチリ特急料金は頂きますよ、と。


車内です。中は更にミトーカワールド全開となっています。


ドアです。巻き込み防止の観点から小さくされた窓は変わっていませんが、ステンレス地のままから塗りドアに変わっています。この辺りはJR九州815系 以降のJR九州車でも使っていた手法なので手馴れたものですね。

千鳥配置でLED表示機が増設されています。


寒冷地を走行することから、半自動機構も増設されています。形状としては東日本でよく見ることが出来るものです。プレートがステンレス地でしかもビス留めというのが安っぽくて気になります。作動時には画像のようにボタン周りが点灯します。


なお、窓には富士急をイメージしたロゴが貼られています。やはり丸型ベースなのがミトーカデザインですね。


ドア横の広告枠には、6000系をデザインしたイラストが入れられています。これも勿論、デザインの一環なんでしょうね。


なお、それ以外にも全ての広告枠が6000系デザインとなっています。可能な限りまとめてみました。他にもあと数種類ほど存在しているかも・・。


車端部です。仕切り扉は普段開けっ放しのようです。そして、仕切り扉手前にはオリジナルの暖簾がかかっています。ここもやはりミトーカらしいデザインです。しかし、グッズ化されていたら・・欲しい気がする(^^;; 画像は優先座席を有する車端部なのですが、つり革が赤色になりステッカーが貼られた以外は見分けがつかず、周りのデザインに埋もれてしまっている気がします。暖簾を赤色にしても良かったかもしれません。


こちらは車椅子スペースを有する車端部です。


最前面です。仕切りはJR時代からあまり変わっていません。ヒーターが設置されたくらいでしょうか。


天井です。蛍光灯はカバー無し、この時は一部は抜き去られていました。ラインデリアは途切れながらも数は多めに設置してあります。


特徴としてはこれ、吊革が木製になっていることでしょうか。ミトーカデザインでは和歌山電鐵のたま電車などが先行例ですね。


窓です。量産先行車の特徴である田の字窓となっています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。


座席です。ドア間は7人掛けとなっています。モケットが鮮やかな模様入りのものに貼り替えられています。


座席モケットはそれぞれバラエティがあり、手が込んでいます。袖仕切りは風除けを追加したものです。寒冷地ならではの装備ですね。この袖仕切り、従来の肘掛けとしての機能を生かしつつ風除けにもなる機能的にも最強なんだろうかと思う逸品です。


なお、その風除けにはロゴも入れられています。何と・・。


車端部は3人掛けです。座り心地は基本的に変わっておらず、座面は程よいバウンズ感、背ズリは板の如しです。


優先座席です。特に専用のモケットが用意されているわけでもなく、ステッカーのみで対応しています。モケットが派手になっているだけにやっぱり分かりづらいですね。


車椅子スペースです。付帯設備は握り棒に非常通話装置、そしてヒーターとなっています。ヒーターは2基となっており、無防備なドア横において冬季の寒さを極力和らげようとした努力が見えます。



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