阪急8300系 8315F | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


昭和末期から平成初期にかけて、阪急では8000系列が増備されてきました。京都線バージョンの8300系では、最終増備車である8315Fはこれまでの8300系とは一味違う車内となって登場しました。元々6連として製造されましたが、後に既存車2両を組み込んで8連化されています。既存車2両は仕様を揃えず挟み込んだため、車内間で多少の格差が生じています。今回は既存車を除く新製車を取り上げます。

 


最近検査入場を行いまして、VVVFインバータ制御装置が1300系と同じものに交換され、走行音がかなり静かになっています。・・そしてよりによってまた準急運用を写真に収めることになるとは(^^;; 


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車内です。アルナ工機最末期製造車両共通の車内創りとなっています。近いものとしては8200系8000系 8040形 がありますね。

 

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ドアです。空気溜めやドアエンジンなどがドア上配置となったため、上部が張り出す形になっています。その分、ドア開閉音は比較的小さくなっています。


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LED表示機の設置されたドアです。千鳥配置となっています。この頃の車両に共通してサイズは大きめ、流れる速度は遅めです。


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2013年末になり検査入場していたこの編成ですが、化粧板が濃いものに交換されました。そして、一部ドアではドアエンジンの改良を行っているようで、開閉時の騒音がかなり静かになっています。しかし、どうも全部のドアエンジンが交換されたわけではなさそうです。

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この表示、他の車両のLEDだと準急運用の場合、停車駅案内は「停車駅は十三、南方(略)、高槻市からの各駅」と案内するのですが、8315Fの場合全ての停車駅を案内します。おかげで長い長い(^^;; まさか水無瀬や大山崎などの表示が見られるとは・・。

 

そして、現在はソフトが交換されたのか文字が小さくなっています。わざわざ文字を小さくする意味とは・・?


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車端部です。ここは8000系列に同じですね。

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車椅子スペースを有する車端部です。画像は現時点での優先座席です。


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そして、毎度お馴染み、車端部に存在する謎の箱・・。

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最前面です。仕切り窓も大きくとられ、更に座席も設置されているため前面展望は大変良好です。また仕切り扉部分は窓が更に長くなっていて、前面の貫通扉の窓も長くなっていることから、お子様の前面展望に非常に優しい環境です。

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車掌台内部にある、大阪メトロ堺筋線で使用する自動放送の設定機です。開けっ放しになってました(^^;;

 

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天井です。蛍光灯にはカバーがかかり、ラインデリアが一直線状に配置された天井となっています。ラインデリアは薄い金色になっています。この辺りに、阪急の車両に対するこだわりを垣間見ることができます。これ以降、5000系 を皮切りに既存車両にリニューアルを施していくことになりますが、それ以降はブロンズの色調を採用するようになっています。


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窓です。日除けは多段階ストップ式で、事実上のフリーストップを実現しています。しかし、この頃に新製された阪急車両に共通して、日除けがキッチリ下まで降りません。窓枠がアルミ製なだけに反射が余計に気になってしまいます。ドアに近い両側の窓は開閉可能で、スイッチによる自動昇降装置も設置されています。中央の窓は固定窓です。

 


優先座席部分の日除けです。指定位置変更以降、ロールカーテンについては全系列がこのタイプに置き換えられています。これで日除けを降ろした状態でも優先座席であることが認識できるようになっています。


座席です。ドア間は8人掛けです。仕切りは肘掛を兼ねたモケット張りの板となっています。パイプは膨らみを持っていないので、頬杖をつくのは少し難しいですね。
 

車端部の5人掛けです。消火器は外側に張り出して収納されているため、車内側はフラットです。

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車椅子スペースです。スペースのみの提供で、付帯設備は手すりのみとなっています。白地に青色の車椅子マークが珍しいですね。現在の新型車両やリニューアル車では戸袋部のこのマーク自体が省略されていますが・・。

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最前面は2人掛けです。座り心地は詰め物も多く奢られ、傾斜もそれなりにつけられているので快適です。ただ着座位置が定まらないため、座りなおしが求められます。

※検査出場後は詰め物が硬めのものに交換されました。やはり時間をかけてほぐしていこうという考えなのでしょうか・・。