1997年、宝塚線の増結用車として登場したのが8040形2両編成です。前面は8200系と同様の形態となりましたが、側面に関してはこれまでの8000系と同様になっています。
これまで宝塚線の通勤急行(雲雀丘花屋敷-梅田間)、特急日生エクスプレス(川西能勢口-梅田間)で運用されてきましたが、この特急日生エクスプレスでの運用も過去のものとなりました。
2015年3月に行われた宝塚線のダイヤ改正では、10連運用が通勤急行から名称を変更の上運行区間を短縮した通勤特急に置き換わり、特急日生エクスプレスも8連のみとなったため、2両編成の運用数が激減しました。その影響で、2両編成では最新車両であった8040形が2本併結の上箕面線で運用されています。
かつては朝ラッシュ時しか乗車することが出来なかった同車ですが、箕面線専属となってからは運用に入ると終日乗車することが出来る様になりました。
電照式となった車番。なおこちらの8042F、アルナ工機としては最後に製造された阪急の車両です。
車内です。大方普通の8000系と同じようには見えます。
ドアです。8200系では大型の「ややワイドドア」(笑)が採用されていましたが、8040形では通常サイズに戻されています。
また変更点として、LED表示機が千鳥配置で設置されています。画像の列車案内以外にも、マナー啓発や「見えるラジオ」機能も入っていて、走行距離が長い区間で天気予報やニュースを流しています。8200系に設置されていたLCDディスプレイは設置されていません。
車端部です。2両編成の先頭車のみの存在なので、バリエーションはこれ一種類のみです。画像は現時点での優先座席です。
最前面です。前面展望に優れた大きな窓は阪急の伝統です。
天井です。8000系の基本編成まで存在していた非常照明が廃止され、照明カバーが連続調となりました。
窓です。日除けはアルミ鎧戸ではなく、ストッパーの位置を多くした事実上フリーストップ式のロールカーテンとなっています。
箕面線転用に合わせて、8040Fでは窓ガラスが緑がかったものに交換されています。
優先座席では、ロールカーテンが交換されています。
座席です。ドア間は8人掛け、仕様自体は8000系の基本編成から続くものとなっています。
最前面の2人掛けです。座り心地は柔らかいもので、この辺りに関しても8000系と同様となっています。
フリースペースです。付帯設備は握り棒のみとなっています。隣には3人掛けの座席がスタンバイしており、向かい側は5人掛けの座席が備わります。
幌内を優しく照らす照明です。9000系以降では採用されなかったため、この系列が最後の搭載車両となってしまいました。
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