「稚魚の会・歌舞伎会合同公演」。
観劇の覚え書きです。
〈 四、連獅子〉
狂言師右近 後に親獅子の精
...尾上音蔵
狂言師左近 後に仔獅子の精
...尾上音幸
通常の公演では、実の親子で
踊られることも多い演目。
今回は、音羽屋門下の二人で
踊ります。
体格的には細身の音蔵さんですが、
親獅子の格を感じました。
仔獅子の音幸さん、りりしさの中に
仔獅子らしいあどけなさも。
狂言師から獅子への
変身の間をつなぐ、間狂言。
僧蓮念...市川河松
僧遍念...中村蝶也
二人の息がぴったり、
おもしろく見せてもらいました。
(この方たちはまだ、
十九か二十歳くらい。
上手さに舌を巻きます。)
そして、獅子の登場。
力強く舞い納めました。
* * * * * * * * * *
この公演、全部で4演目、
見応えがありました。
この3年ほど、
劇場での観劇の機会が
ほとんどありませんでした。
ただ、
配信の舞台映像では、
立ち回りで、
並びの侍や腰元で、
あるいは後見として、
舞台を支える彼らの活躍は
よく見ておりました。
彼らの底力があってこその、
歌舞伎の舞台なのだと
実感します。
これまでに観劇した、
「稚魚の会・歌舞伎会合同公演」。
国立劇場が建て替えになる
来年からは、
別の会場での開催となるそうです。