第2節10月30日(日)に行われた試合。@味の素フィールド西が丘。

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3-3でPK戦の末、浦和が勝ったカップ戦決勝の再戦。早くも大一番である。

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東京NBは、夏に中里さんが引退、土光選手と4西川選手を実質トレード、清水選手が英国移籍。
カップ戦では、当初U-20コスタリカでメンバー不足だったが、後半はフルメンバーで戦いGステージを勝ち上がったが準優勝。
最大の課題は、清水選手の抜けた跡を誰が埋めるかと、4西川選手の使い道。
それに昨シーズン脆かった守備陣の安定化だったのだろう。
決勝戦のメンバーを見ると、結局4西川選手で清水選手の跡を埋めるのだろうが、当面は22坂部選手との併用と思われる。

リーグ戦初戦は、新潟Lを圧倒的に押し込んだが、PKの1点だけ。

試合毎の波が大きく、今年も確実に勝ち点を積み上げられるのか?少しに不安に感じた試合だった。

この試合はいつもの4-3-3。右SBは22坂部選手、インサイドセンターに18岩崎選手、TOPに15土方選手を配した布陣。
初戦で途中出場した怪我明けの10小林選手はベンチスタート。
4西川選手7菅野選手9植木選手の姿がベンチにも見えない。



浦和は、この夏、南選手が移籍、GK1池田選手が離脱。また、2長船選手がリーグ戦後半に間に合うかどうか。

カップ戦はGKを含めた守備陣の構成が最大の課題で、結論的にはGK12福田選手CB30石川選手で決着が付いたようだ。
だが、初戦のAC長野戦では、7高橋は選手30石川選手が共にミスで2失点。

圧倒的にボールを支配し、3点取れたから良かったが、この先かなり心配になる試合だった。

この試合は4-4-2。

東京NB相手に前戦でパワー勝負を仕掛けるのは、過去にもやった対策。
カップ戦では4-3-3もやっていたが、やはり、4-2-3-1主体で、オプションⅠは4-4-2なのだろう。

メンバーは両SBに、17遠藤選手13長嶋選手。2TOPに15島田選手を配置している。
主力どころでは10安藤選手16水谷選手はベンチスタート。初戦で途中出場した怪我明けの6栗島選手の姿もある。
4佐々木選手の姿がベンチにも無い。



 

均衡した状態が90分続いた試合だったが、前半はやや東京NBが、後半はやや浦和が優位に進めていた。この試合も点の取り合い、その中で浦和が決定力の差を見せて勝利している。
ボール支配率 東京NB 56% - 44% 浦和 (Footy Stats)
シュートの状況は下図をご覧下さい。



 

スゴイ試合でした。カップ戦決勝につづいて、叩き合い。


東京NBは、印象的にもったいない失点が多かった。
昨シーズンほど大きなミスでは無いが、小さなミスや小さな気の緩みからの失点で、ちゃんと守れていたら負けてはいないと思う。

攻撃陣は9植木選手不在でも3得点、やはり層が厚い。10小林選手は試運転中なので、当面多くは期待出来ないだろうけれど、15土方選手27樋渡選手の2種登録2人とも見劣りしない働きだった。

でも、難点を言えば以下の様な事でしょう
① 若いチームなので、ミスはある程度は仕方ないのかも知れないが、カップ戦決勝同様に全体的に終盤運動量が落ちる傾向。
スタミナのマネージメントというか、エネルギー効率が悪い。
② 清水選手の抜けた跡(右SB)は、難題ですね。11清家選手22坂部選手ではスピードで太刀打ちできない。4西川選手でも同じだろう。
I神戸:24水野選手、S広島R:11中嶋選手あたりにも、このままでは危うい。
③ 前戦に拠点が出来なかった。
④ 33岩清水選手、さすがに衰えたかな?背走が間に合わなくなっている。


一方の浦和は、効率よく得点を重ねて5得点。満足のいく内容だったと思う。
① 9菅澤選手はシュート3本でハットトリック。さすがである。
② 4佐々木選手不在で代役を務めた13長嶋選手16水谷選手6栗島選手は、11藤野選手にちぎられる事態無く、この勝利の大きな要素。
③ 心配した最終ラインもこの日は特に問題なし。3失点したが、最終ラインの選手個々は精一杯のプレーが出来ていたと思う。
④ 前戦のプレスも効率が良くて、連動してボールが奪えている。
6栗島選手の試運転も出来た。



ではいつも通り、コーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢。


東京NBはマンツーマンディフェンス中心に、1人のゾーン固定配置。ストーンをいつもより1枚削って、前戦に3人残す反撃重視のシフト。

浦和も、マンツーマンディフェンス中心に、2人のゾーン固定配置。



先発を背の順に並べると以下の様になる。



 

浦和有利なマッチアップ関係。



(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー

A.東京NBのコーナーキック

a)体制

キッカーは20木下選手(右利き)。

 受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ:  3村松選手33岩清水選手
・正面からファーへ: 15土方選手11藤野選手
・GK脇: 14北村選手
・ショートコーナー:  18岩崎選手
・コボレ狙い: 8三浦選手
・セーフティー: 22坂部選手6宮川選手


b)結果概要

ポインタは Youtubeの時間。

1本目 (39:56 ポインタ47:53) 左CK 20木下選手GK福田選手パンチング→19塩越選手クリア
22坂部選手回収・クロス→19塩越選手11藤野選手ドリブル→15土方選手18柴田選手19塩越選手11藤野選手ブロック→13長嶋選手19塩越選手13長嶋選手。組み立て。
2本目 (45:41 ポインタ1:9:34) 左CK 20木下選手33岩清水選手フリックシュート→9菅澤選手ブロック→11藤野選手シュート・15島田選手ブロック→8猶本選手クリア
6宮川選手回収→18岩崎選手20木下選手18岩崎選手ドリブル・11清家選手カット→9菅澤選手6宮川選手。再組み立て。
3本目 (48:14 ポインタ1:12:7) 右CK 20木下選手GK福田選手パンチング→15島田選手逆襲→11清家選手ドリブルシュート。外れてGキック。
4本目 (74:6 ポインタ1:37:59) 右CK 20木下選手GK福田選手パンチング→11清家選手クリア。スローイン。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

1本目 (39:56 ポインタ47:53)、2本目 (45:41 ポインタ1:9:34)と33岩清水選手15土方選手を壁に使ってニアでフリーになっている。

下図は2本目で、33岩清水選手はニアサイドでフリーになって、フリックしている。ボールは、9菅澤選手がブロック、ファーヘ飛んでいって、11藤野選手がシュートするが15島田選手がブロックしている。



動画:5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=imUrWdZG1hMfeature=youtu.be&t=4169

なでしこトレイン(ゴール正面辺りで、密着縦並びになって、散弾てきに走り出すフォーメーション)は、私は否定的なのですが、こう言う事はあり得るのだなと。

東京NBがじわりじわりとゴールに近付いて行く内に、浦和のマーク関係が乱れているし、東京NBがニア側を取っている。
この状態からスタートすれば、ニアヘ走れば先着できる可能性は高い。
なお、欲を言えば、15土方選手はファーヘ開く方が良い。
マークの19塩越選手33岩清水選手に食い付く(ヘルプに行く)かも知れないから。




B.浦和のコーナーキック


a)体制

キッカーは、8猶本選手19塩越選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 9菅澤選手7高橋は選手
・正面からファーへ: 30石川選手13長嶋選手
・GK脇: 11清家選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い:  15島田選手
・セーフティー:  17遠藤選手18柴田選手19塩越選手



b)結果概要
 

ポインタは Youtubeの時間。

1本目 (21:17 ポインタ29:14)  左CK 8猶本選手9菅澤選手。Gラインを割ってGキック。
2本目 (50:32 ポインタ1:14:25) 右CK ショートコーナー 19塩越選手8猶本選手ドリブル→19塩越選手クロス→3村松選手15島田選手シュート・6宮川選手。Gラインを割って再CK。
3本目 (51:13 ポインタ1:15:6) 左CK 8猶本選手15土方選手ヘディングクリア
16水谷選手8猶本選手ドリブル→16水谷選手→(8猶本選手)。Gラインを割ってGキック。
4本目 (67:58 ポインタ1:31:51) 左CK 8猶本選手3村松選手ヘディング→19塩越選手シュート。ゴール。
5本目 (81:51 ポインタ1:45:44) 右CK 19塩越選手GK田中選手パンチング
6栗島選手シュート。右へ逸れてGキック。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

プレー自体の企画性は無いが、得点が決まっているので、図にしておく。

3村松選手がヘディングで逃れたボールを、19塩越選手がボレーシュートして4点目を取っている。



動画:5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=imUrWdZG1hMfeature=youtu.be&t=5506

19塩越選手のシュートは見事だが、「22坂部選手はちゃんとマークしましょうね。」としか言えません。

 

なお、しぶい所では、10安藤選手GK田中選手をスクリーンアウトして落下点に行かせていない。

プレー終了後にGK田中選手は不服そうにしていたが、画面で見る限りは、正規のスクリーンアウト。見事にコントロールされている。




 以上です。


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