第3節は、連勝スタートの両チームの対戦。
8月2日浦和駒場タジアムの試合。
https://www.youtube.com/watch?v=86IeusRuSEQ
1403人の観客。浦和の動員能力的には1/3~1/2程度。
感染対策を試行錯誤する上では、少し入れ過ぎたかも。
もう少し絞った方が良いと個人的には思う。
メンバー的に、浦和の唯一の不安要素は、初戦で11清家選手が負傷退場したことだったが、
登録メンバーに復帰(後半から出場)。大したことが無くて良かった。
この試合は左SB12上野選手に替わって、MF19塩越選手がスタメン。
SHをやっていた4佐々木選手が去年同様に左SBに入っている。
浦和はここまで、抜群の攻撃力で、順調に7得点を上げている。
TOP下に入った8猶本選手が機能して、ボールを支配しているのが良い。
ただ、なぜか早めに交代を続け、この試合もHTまで。万全じゃないのかな?
この試合は16水谷選手がTOP下で配置してきた。
一方の日テレは、このブログで、10番目に紹介することになった。
これで、全チーム、一通り完了。
永田監督は3年目。
田中美南選手・籾木選手が抜け、22石清水選手は育休中。20阪口選手は復帰目処もない。
だが、3村松選手の復帰、昨年活躍した若手の成長、さらに下部組織の24木下選手を2戦とも使うなど、相変わらず若手有望選手の成長と台頭は盛ん。
個々の能力で局面を制圧できるのは、変わっていない。
だが、田中選手が抜けて攻撃に軸が無くなり、籾木選手が変化を与えることも無いので、
ボールを支配している割に、シュートにつながらないのが、この2戦の傾向。
特に、9植木選手や11小林選手のポストプレーでは、ボールキープがままならないし、
そこからの展開もほとんどできていない。
そのため、昨年までのように、両ウィングが良い体勢でボールを受けられない。
そんな構図の2試合で、昨年までの赤と黄色のチームのような、攻撃の停滞感を覚えた。
この試合は、14長谷川選手を右SHに入れた4-4-2。
2清水選手と2人で右サイドの突破を狙った布陣なのだろう。
試合は、7高橋選手が決めて、浦和がリーグ序盤の大一番を制した。
昨年9月の対戦でも7高橋選手が活躍していて、相性が良いのだろう。
浦和は、プレスで日テレからボールを奪い、試合をコントロール。
プレスのエネルギー効率が非常に良いと思う。
プレスのS/Wを自分から押しに行くのではなく、
相手のビルドアップが構えたところに入ってきたら、連動して網の目を絞る。
FWが闇雲に追い回すことが無く、省エネで、効果も出ている。
森監督的には、満足な内容だったと思う。
日テレは、やはり攻撃がうまく行かないのが、最大の問題で敗戦。
が、勝てる要素が全くなかった訳でもない。
カウンターからのBIGチャンス3回作った。でも、シュートは全て枠外。
試合を通して、カウンター以外に効果的な攻撃ができていない。
右SHに回った14長谷川選手も不発で、良い突破は無し。
この内容では、浦和を相手に、3回に1回勝つのも難しいだろう。
2018年春、20阪口選手の離脱を、8三浦選手をアンカーに据えた4-3-3の新システムで、なんなく乗り切った永田監督だが、今回はしばらく苦労が続きそうだ。
得点:
55分(54:46~) (3m右ポスト前)GK山下選手(20m右ポスト前)5宮川選手(6栗島選手プレッシャー・10m右ポスト前)9菅澤選手(シュート・5m右ポスト前)GK山下選手(ファインセーブ・8m右)19塩越選手(クロス・7m正面)7高橋選手(シュート)
~:ドリブル
YouTube ポインタ操作 前半:+15:00、後半+31:26
その他主なチャンス
SB:Shoot Block SC:Shoot Cut S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post
F:Free(GKと1対1など)
・浦和
14:55~S,24:00~SB,32:18~S,33:01~FS_S,CK39:26~
47:30~,48:15~,53:12~FS,CK53:54~,54:12~,62:12~,FK66:14~B,CK82:13~,FK85:05~
・日テレ
05:57~,CK06:38~,09:20~,16:45~F,21:02~F
62:28~F,CK79:30~,80:12~,:~,
では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。
(1)両チームのディフェンスシステム
両チーム、マンツーマン中心で、2・3人ゾーン固定配置。
今シーズン浦和は、既にコーナーキックを約7mニアポスト前に蹴って3点取っている。
日テレはそれをケアして、8三浦選手を配置している。
ちなみに。先発選手を身長順に並べると以下のよう。
浦和 GK1池田168
3 2 7 9 19 4 8 16 6 18
南 長船 高橋 菅澤 塩越 佐々木 猶本 水谷 栗島 柴田
172 170 168 168 166 160 158 158 156 155
日テレ GK1山下170
18 4 3 9 2 5 11 6 14 8
遠藤 土光 村松 植木 清水 宮川 小林 有吉 長谷川 三浦
167 164 162 162 160 160 160 159 156 156
浦和が有利なマッチアップ。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
浦和 日テレ
コーナー本数 4 2
得点(1次攻撃) 0 0
センタリング→シュート 0 0
センタリング→パス 0 0/1
ルーズボール 0 0
クリアー 1/1 0/1
キーパーパンチ 1/0 0
キーパーキャッチ 1/0 0
* フリー/競り合い
オフェンスファール 0 0
ディフェンスファール 0 0
キックミス 0 0
ショートコーナー不発 0 0
時間つぶし 0 0
直接ゴール 0 0
オウンゴール 0 0
フリーになった選手 0 0/1
(ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む 0 0
(成功/失敗)
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.浦和のコーナーキック
a)体制
キッカーは8猶本選手と19塩越選手。ともに右利き。
受け手は以下のパターンで始まっているが、固定的ではない。
走り込む選手の位置関係は、毎回入れ替わる。
・ニアへ:7高橋選手・3南選手
・正面からファー: 2長船選手・9菅澤選手
・GK脇: 16水谷選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 18柴田選手・6栗島選手・19塩越選手
・セーフティー:4佐々木選手
b)結果概要
1本目 (31:31) 左CK 8猶本選手→19植木選手ヘディングクリア。
2本目 (39:26) 右CK 8猶本選手→19植木選手ヘディングクリア。
3本目 (53:54) 左CK 19塩越選手→GK山下選手パンチング。
4本目 (82:13) 右CK 19塩越選手→GK山下選手キャッチ。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
浦和にしては珍しく、見所のない試合だった。
日テレが8三浦選手を約8mニアポスト前に配置してきたことで、浦和はうまく攻められない。
前節のブログに、正面~ファーで高さ・強さを活かした勝負を挑むことを記載したが、この試合を見ると、やはりその攻め方もすべきだと思った。
B.日テレのコーナーキック
a)体制
キッカーは18遠藤選手(左利き)と11小林選手 (右利き)
受け手は以下のパターンで始まった。
・ニアへ: 4土光選手
・正面からファー:19植木選手・3村松選手
・GK脇:8三浦選手
・ショートコーナー:11小林選手
・コボレ狙い: 14長谷川選手
・セーフティー: 2清水選手・6有吉選手
b)結果概要
1本目 (06:38) 右CK 18遠藤選手→9菅澤選手クリア。
2本目 (79:30) 右CK 11小林選手→4土光選手戻し。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
日テレは、高さ・強さで劣るチームなので、ニアでタイミング勝負を挑むのは自然な発想。
この試合では、2本とも、ニアサイドのゴールラインに近いところ蹴っている。
だが、この位置を狙うなら、走り込みにおいて、マークマンをしっかり引き離すことが大切だ。
先着しても競り合いだったら、ブロックされてしまうからである。
が、日テレの4土光選手はできていない。
このチームは、昨年春は22石清水選手と田中選手でピックプレーを盛んにやっていたが、4土光選手もやるべきだ。
ブロッカー役には8三浦選手を私なら指名するかな?勉強してもらわないといけないけれど。
以上です。
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