2018年からMycujoo配信やなでしこリーグのYouTube配信が始まり、2020年は全試合YouTube配信となり、各チームを均等に観戦できるようになりました。
日テレに関しても、コーナーキック本数で2017年28本、2018年70本、2019年60本、2020年45本と採取出来ています。
(1)2020年シーズンの全般傾向。
2019年リーグ2位の7得点(6失点)、2020年3得点(2失点)と連続して収支プラス。
だが、2020年の内容はよろしくない。
独自集計したシュートを打った率:11.8%と被弾率:30.0%は、平均が24.3%だから、打てていないし、打たれている。
昨年(23.2%/15.2%)と比較しても悪くなっていて、特に守備面で、石清水選手の産休と、土光選手の離脱など、怪我人が多く出たことの影響だろうと思う。
レベルを(A)~(E)で評価。あくまで私の視点です。
① 高さ関係:リーグ最低レベル(D)
2020年の主力メンバーは、背の順で以下のようになる。
遠藤選手(167cm)、 土光選手(164cm) 、 植木選手・木下選手(162)、清水選手・宮川選手・小林選手・ 宮澤選手・松田選手(160)、・・・。
この状態で、土光選手が怪我で離脱、攻撃では遠藤選手がキッカーかショートコーナー。リーグ最下位だった。
② 軸になる攻撃:分散傾向(C)
蹴る位置は右CKは遠藤選手が主に蹴ってニア狙い、左CKの菅野選手はニア・ファーの偏りは無く、チームとしての統一感は無い。
また、特定の選手を狙っている傾向も無い。
③攻撃の工夫・戦略:ショートコーナーを多用している(C)
突破力の高い選手が多いので、ショートコーナーを使う頻度が高い。
(23.5%、データ全体12.7%:独自集計)
ピックプレーに関しては、2018年から岩清水選手と田中選手で相互に使っていたが、岩清水選手産休・田中選手移籍に伴って発動が止まっている。
④守備力:マークは厳しい、また向上した(C-)
シュート被打率が2018年18.2%、2019年15.6%と頑張っていたのだが、
2020年30.0%と落ちた。(平均:24.3%独自集計)
土光選手の離脱など、怪我人が多く出た影響だと思う。
(2)データ
A.なでしこリーグ・リーグカップ公式記録より
B.独自収集データより
あくまで、私が観戦・ブログ化した試合が対象ですし、独断と偏見で判断して集めたデータです。
①集計表とシュート率・被シュート率のグラフ2枚
②左右CKの集積図


(3)詳細評価
以下話が長いです。興味のある方は読んでいただければ幸いです。
A.攻撃詳細
2020年リーグ戦で3点。
土光選手、有吉選手とオウンゴール。
a)ニアでの合わせ(D)
2019年は、web上に土光選手(2本)と田中選手の3本のゴールを確認できる。
だが、怪我と移籍で2020年私の独自集計では、ニアで合わせてのシュート無し。
平面的に引き離した状況の評価でも、5.4(平均以下5.6)とやや苦戦している。
強さがないので、相当引き離さないと戦えない。
独自採点基準
3点完璧なディフェンス勝ち、4点ディフェンス勝ち、5点イーブン、6点オフェンス勝ち、7点オフェンスフリー、8点オフェンス"ど"フリーで評価。
b)中央からファーでの競り(C)
高さ・強さが乏しく苦戦している。
なお、多くの選手がほとんど勝てていない中、有吉選手は頑張っていた。
しっかり溜めてから走り出し、ランニングジャンプで勝負を挑んでいた。
マーク相手もさほど強くないので、勝負になっていた。
c)ショートコーナー・ローボール(B)
独自集計した51本中ショートコーナー12本・ローボール2本と合計で27.5%。
データ全体(平均)で18%なので、非常に多い。
ドリブル突破力のある選手が多いので、そこに期待しているのだろうし、
各対戦チームも脅威を感じて、積極的にコーナー付近に守備選手を配置して来る場合が多い。
ただ、シュート打ち率8.3%(平均22.3%)が低く、良い攻めの質は伴っていない。
d)キッカーと戦術選択(C)
2020年は、インスイングを重視し、使い分けている。
遠藤選手(左CK0/右CK26)、菅野選手(17/3)の2人がほぼ蹴っている。
ただ球筋は素直な方だと思し、受け手も強くないので、きっちり合わせる必要が有るのだろうが、その精度はなかった。
e)ピックプレー(D)
2018年シーズンから、岩清水選手と田中選手が高頻度でピックプレーを使っていた。
それなりの効果が有って惜しいシュートもあったが、ゴールシーンを私は記録していない。
が、2019年秋から岩清水選手が産休、そして田中選手の移籍。
以来ピックプレーの発動を確認していない。
それ以前を思い起こしても、日テレでは深いピックプレー文化はない。
f)ゴール前密集隊形(-)
独自集計で2019年採用率32%、1試合平均1.5回ペースで採用し、1点取った。
過去を見ても、継続的に使用していて、文化があるのだろう。
が、2020年は無し。選手の入替も激しいし、文化も途絶えたか?
g)相手ゴールキーパーの守備範囲限定(C)
GK脇にセットするのは、主に有吉選手・三浦選手・宮澤選手といったところ。
あまり上手いとは思わない。
h)その他
2019年までは、試合によっては全くゴール前に蹴っていかないこともあった。
相手を露骨に舐めているようにも見えた。
なでしこリーグには「血の気の多い」チームは無いので、問題にはならないのだろうけれど。。
2020年は余裕がなかったのか、そのような試合はなかった。
B.守備詳細
a)基本守備体系
① 基本は、マンツーマン中心。9人守備で2名のゾーン固定配置。
固定配置するのは、主に以下の通り。
ニアポスト脇:有吉選手が多い。
ニアポスト前約5m:田中選手や植木選手が多い。
②ショートコーナーには、あまり積極的に対応しない。
③ゾーンディフェンスは基本的にはやらない。
2018年はゾーンディフェンスを採用したが、途中で放棄。
守備のキー:岩清水選手の位置を色々いじったが、満足できる強度には至らなかった。
身長が低いのだから、最前列の選手が、相手エース級の動きを制限すべきと思うが、
そう言うマンマーク的な動きは一切無し。
良いディフェンスとは言い難かった。
b)各選手の傾向・特徴
基本、各選手は密着マークを心掛けているように思う。
走り込む攻撃側に選手に対応しているのは、村松選手・清水選手・松田選手が中心。
だが、そこに加わるFWも含めて、強さ・マーク力共に不安。
c)マンツーマンのマークの強さ(C)
・シュート被弾率:急激に悪化。
独自集計データで2018年18.2%、2019年15.6%と良かったのだが、2020年は30.0%と急激に悪化した(平均:24.3%)。
・マーク力
被フリー先着率(20.0%/平均27.4%)は悪くないので、平面的にはそこそこ戦えているが、球際で勝てない。
相手エースには村松選手が付いたが、平面的にも苦戦している。
d)ゾーン配置選手(ストーン)の強さ(C)
怪我人が多く、固定できなかった。
e)逆襲力(B+)
主に若手ウィングプレーヤーの誰かが前に残ってて、突破力もある。
f)統制(C)
中心選手不在で、不安をかかえていたように見受けられた。
・一本目や交代後に、マークミスでフリーの選手を出すことも少ない。
(4)この約5年間の傾向・推移
A.個人の力の増減
a)キッカー
なでしこJAPANでも蹴るような優秀な選手がキッカーを歴任している。
2015年は上辻選手が専任。
籾木選手が定着した2016年以降は、インスイングで重視で左右使い分けている。
右利きキッカーは2016年は上辻選手、2017年は隅田選手・2018年長谷川選手と、ほぼ決まっていた。が、2019年は前述の通り分散している。
2020年は遠藤選手と菅野選手で左右使い分け。
b)ヘディング力
そもそも高身長なチームでは無いのにさらに、低下傾向が続いている。
その中で、2018年春の阪口選手を怪我離脱で欠いて以来厳しくなっている。
同時期から土光選手が先発に定着して頑張っている。
2019年遠藤選手が入団したが、併用が続いているし、身長の割にヘディングに強さが無い。
2019年秋から岩清水選手が産休離脱し、また、厳しくなっている。
2020年は田中美南選手が移籍。土光選手の怪我でさらに厳しかった。
c)攻撃のメインターゲット・頼れるプレー
2016年に阪口選手が、主にファー側からヘディングシュートを決めて4点取っている。
岩清水選手もファー側で待つタイプで、共に溜めてから走り込んで点で合わせる技術を持っている。
そのため、ファーサイド中心の攻撃のイメージが有った。
d)ピックプレー
・深いピックプレーの文化は無いチームだと思っている。
・無得点に終わった2018年~2019年夏、岩清水選手と田中選手でピックプレーを使ってニアを攻め始め、それなりの効果を出して、フリーには成れていたが、得点はあげていない。
e)守備の統制
石清水選手がまとめていたのだろうが、2020年を見ていると司令塔不在?
(5)2020年シーズンの予想など
監督さんも変わらないし、大きく変わらないと思う。
岩清水選手が復帰すれば、守備は締まるはず。
最も期待したいのは遠藤選手の成長で、167cmの身長を活かしてヘディングが強くなってもらいたい。
日テレでも代表でもコーナーキックを蹴っている場合では無いと思う。
履歴
2020/01/13 作成(アーカイブ)
2021/03/16 更新
以上です。
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