カナダW杯の日本の全試合を見直して、コーナーキックを分析してみました。
国民性と言いましょうか、サッカーにおける規律の浸透度と言いましょうか、
各国特徴がありますね。
例によって、統計と気の付いたことを整理してみます。
各プレーの詳細や具体的な戦略等に関しては、後続のブログに記載します。
 
(1)各国のコーナーキック戦略
  :ゾーンディフェンスとマンツーマンディフェンスの別
 
日本以外は守備や攻撃の機会を多くは見られないので、合算して統計表示します。
所詮サンプル数不足ですので、ちょっと断言しにくいところもあるし、
シフトが同じでも各国のゾーンディフェンス、マンツーマンディフェンスのポリシーも違いますので、
大雑把にくくることしか出来ませんが、以下の通りになります。

A.守備配置:各国ゾーン配置+マンツーマン
 
①ゾーンディフェンス中心
7人ゾーンシフト(2-4-1)  エクアドル
6人ゾーンシフト(1-4-1)  スイス カメルーン アメリカ
 *( )の中は、
 [ゴールライン上]-[ゴールエリア枠付近]―[PKマークと同じ縦位置]
 
②マンツーマンディフェンス中心
3人ゾーンシフト+マンツーマン  日本 イングランド
2人ゾーンシフト+マンツーマン  オランダ オーストラリア 
 
B.統計
                        なでしこオフェンス      なでしこ  合計
            対マンツーマン    対ゾーン  ディフェンス
試合数              3       4       7
コーナー本数         16      18      27       61
 (ゴールライン付近のフリーキックを含む)
得点               1        1       4        6
センタリング→シュート 1/1     6/2    2/6    9/9
センタリング→パス   0/0     0/1    1/0    1/1
ルーズボール        0        0       4        4
クリアー            3/9     2/6    3/3    8/18
キーパーパンチ     1/0     0/0    2/2    3/2
キーパーキャッチ    1/0     0/1    1/0    2/1
* フリー/競り合い
ショートコーナー不発   0         1        1      2
フリーになった選手   1/8     6/13   2/19   9/40
   (ボール受け/ボール来ず)  
ピックプレー:推定含む 2/1     0/0    8/2    10/3
   (成功/不成功)               (7/2:対アメリカ)
 
 
C.統計を見て
 
①過去の例との比較は以下のような結果
・身方(攻撃)選手に到達したのは約33%と過去の例と同等。
・コーナーキックからの得点は、なでしこがアメリカに3本も決められたので、
  約10%と過去の例の2.7倍くらい。それらがなければ、
  過去の例(4%弱)と大差ない。
 
②ピックプレーの出現状況
・なでしこがアメリカ戦でピックプレーをやられまくっていました。
 10月初旬に1-1~6を書いていたころは、ゴールシーンしか見てなかったが、
 今回全てのコーナーキックを見渡したところ、
 予想通り、あちこちで、様々な形でピックプレーを使っている。
 さずが、バスケットとアメフトの国だった。本ブログ全体構成に歪みが
 生じなくて一安心。

・アメリカ以外の国で、明らかに故意と見られるピックプレーを使っていたのは、
 イングランドが見せた1回だけで、他は偶発的なように見えた。
 日本得意のペナルティアーク付近に4人縦並びから走り込むスタイルからも、
 ピックプレーは生じているが、偶発的だと私には見えています。
 女子では世界レベルのチームでもピックプレーをやっている国は少ないという
 結論は間違いない。
 
 
アメリカ代表と言えば、ワンバック選手が引退するそうですね。お友達の澤選手まで一緒に止めないことを願っています!!
この話は
 
 
以上です。
 
 
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