前節ではカナダW杯決勝アメリカ戦の1・2点目のセットプレーについて、
ピックプレーに注目し述べてきましたが、
コーナーキックやオフサイドを考慮しなくて良いゴールライン近傍の
フリーキックを統計的にまとめてみます。
 
(1)調査対象
 
いや~、時間掛かりました。
結局ゴールライン近傍からのフリーキックの得点は無く、コーナーキックからのみで、まとめる形になりました。
 ①2015年のなでしこリーグ・レギュラーラウンド90試合のHP公式記録
 ②2015年NWSL(米:9チーム)のレギュラーラウンドとプレーオフ
    計93試合のHP記録  
   (PLAY BY PLAY)とHIGH-LIGHT動画
 
(2)コーナーキック・ゴールライン付近フリーキックからの得点
 
①なでしこL 26点/90試合
(全得点の11.2%、コーナーキック本数の3.7% 最大日テレペレーザ7点)
②NWSL   32点/93試合
(全得点の12.5%、コーナーキック本数の3.6% 最大シアトルレイン7点)
 なお、データを各リーグ戦の順位順に表にしましたので参照して下さい。
 
イメージ 1
イメージ 2
日米にあまり傾向の差は無いようですが、これらを見てどう考えるのか?
 
①コーナーキックからの得点の、チームの得点力への影響力は?
 結構大きいと考えるべきか、小さいと考えるべきか微妙な%ですが、
 私は大きいように思います。皆さんはどう思われるでしょうか?
 
②コーナーキックは弱者の武器か、強者の武器か?
 統計的と呼べるほどの数が無いので、断定はしにくいです。
 ただ、傾向的には強者の武器と言えそうです。
 
③キッカーが良ければ決まる確率は上がるのか?
 統計的と呼べるほどの数が無いので、断定はしにくいです。
 ただ、湯郷(宮間選手)や新潟(上尾野辺選手)のコーナーキック得点率が
 高いというわけでもないので、今のところ相関はなさそうですね。
 なお、NWSLで、「シアトルの得点が多いのはラピノ選手がいるから」とは
 言えません。
 今期カナダ杯期間中は準備合宿期間中も含めて、リーグ戦は開催されていて、
 ほとんどラピノ選手は居なかったですから。
 
 
 
以上です。
 
 
ブログ内関連記事