お母さんのための、「素敵女子」育て研究所


 畑中先生にお会いするたびに、音楽界の宝だわ、いつまでもお元気でいてほしいと思ったものです。

畑中先生は、音楽史でしか得られないようなお話を実際に体験してきた方で、さらにその思い出話をいきいきと伝えてくださる方でした。
畑中先生の代わりになる方はいないのです。


きれいなもの、可愛らしいものが大好きで、とってもお洒落でいらした先生が、シリーズで企画され司会とレクチャーをされたコンサートでのこと。2回目が終わった時に、「曲やテーマに合ったネクタイを選んでいらっしゃるのですね。ウィーンの森の緑色のネクタイ、蝶々さんの情熱をイメージした赤いネクタイ、拝見するのが毎回楽しみです」というようなことをお話したら「いやー意識してなかったんだけどね。そんな風に見てくださるんだから、これからはしっかり考えなくちゃあね」。


先生のことはずっと忘れません。






 遅ればせながら『舟を編む』を読んでいます。表紙や紙質のせいなのか本自体の柔らかさがいいですね。触っているのが心地よい本です。月に照らされた夜の海のような青の装丁も、目にするたびに何かを語りかけてくれるようで、心がゆるゆるとリラックスするような気分になる。本とこのような関係になったのは初めてのことです。


読み始めてすぐに出会った言葉。『ポットの脳天をじゃこじゃこ押して』の、じゃこじゃこって面白い!お湯や水が出る様子を、じゃーっと出る、といったりするので、JYAKOJYAKOには、指で圧をかけて押す感じとジャ(JYA)ーツと水が出てくる感じでイメージにぴったり。初めて聞いた「じゃこじゃこ」に感激!


匠のこだわりの逸品という言い方はおかしい、というお話。こだわりとは、「拘泥すること難癖をつけること」なのだそう。

以前インタビューさせていただいた某企業の会長が、「私はこだわりという言葉が嫌い」ということをおっしゃっていました。その時勉強不足な私は、確かに頑なな感じ、固執する感じがする言葉だからお嫌いなのね、と心の中で勝手な解釈をしていたのですが、「拘泥すること、何l癖をつけること」だったのでした。でも拘泥って?とgoo辞書で調べると、『こだわること 必要以上に気にすること』とありました。


こだわりの逸品というように使うとき、プラスイメージな言葉としてこだわりを使っていたのですが、マイナスイメージな意味しかなかったのね・・・。


こんなふうに、感心したり調べたり反省したりしているので、なかなか進みませんね。この本が話題になったとき、娘が「受験が終わったらぜひ読んでみたい本」と言っていましたが、さて娘はどんなところで立ち止まるのかしら?

 「よく来てくれたね」。某美術館の館長さんがご挨拶に訪ねた社会人一年目のお嬢さんにかけてくださった第一声です。


ご挨拶とお願いごとに伺った彼女は前夜緊張して眠れなかったということ。まず、こんな言葉をいただいて、どれほどほっとしたことでしょう。こんにちは、お待たせしました、いらっしゃいませ、お迎えの言葉は数々あって、相手との関係性でちょっとずつ違うものを使います。彼女は関西から東京に来たので、距離も含めての「よく来てくれたね」かもしれませんが、よく来てくれたね という言葉より素敵な歓迎の言葉はないように思われました。