東京渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで7開催されていた「スイスの絵本画家 クライドルフの世界」展。終わってしまいましたが、全国を巡回し来年には横浜に来ますのでぜひ。
19世紀から20世紀初頭にかけてのヨーロッパにおける絵本の黎明期を代表する一人で、メルヘン的な絵に詩情あふれる文章をつけた絵本画家クライドルフ。スイスでは今でも子供たちに愛され読みつがれているそう。娘には絵本をずいぶん読んであげましたが、そのころにクライドルフと出会えなかったことが本当に残念。こうした身近な生き物をテーマにした想像、空想の世界は、特に娘に伝えたいものだったので、クライドルフを知らなかったことは惜しまれます。
この展覧会では、表情がついたアルプスの花々、虫(特にバッタが好きなようです)や、小動物の出てくる絵本の挿絵など、220点以上の作品が見られました。とにかく可愛らしい作品が多くて、アルプスの花の絵の実物がわかるように写真が添えられていたりするのも楽しくて、おばさま方にも大人気でした。
クライドルフは子供たちに空想世界の素晴らしさを伝えてくれます。 絵と文(視覚と言語)の他に、印刷や本の装丁なども手掛け、総合芸術として高い評価を受けているそう。DVDでクライドルフの素敵な言葉を聞きました。『子どもには人形がなくても木切れ一本でもう十分だ』。そうそう!と大いに共感。美術品としても素晴らしい絵本の数々が見られますが、特に『眠れる木』の装丁は、アールヌーボー調の美しいデザイン。「総合芸術」の魅力が堪能できます。自由な空想を芸術の域に極めたからこそ、100年を経ても愛されるのですね。




