昨日行われた将棋棋聖戦準決勝の永瀬ー羽生戦は横歩取りとは思えない長手数になった。劣勢の羽生が離されないように指し続け、終盤に機会が訪れたが秒読みの中で拾いきれず、敗北した。
『現在のレーティング通り』といえばそれだけのことになるのだが、永瀬が竜を引き付けたところでは完封目前だったのをここまで持っていった羽生の中終盤力、根性は流石である。会長任期はまだあるが、これが完全にフリーになれば、指し回し練度も戻り、藤井と戦える場もあるだろう。
羽生ファンにとっては竜王戦2組準決勝(ここでも永瀬)が超重大対局。勝てば、本戦に行け、かつ挑戦への最難関を追い出すことができる。
棋聖戦に戻るが今日準決勝のもう一局があり、杉本が勝ち上がった。全く気が付いていなかったのだが、杉本のランキングは今の時点では21位まで上がってきているのですね~ とはいえ、永瀬が相手ではさすがに厳しいでしょう。何か研究ではめるような展開にでも持ち込まないと、腰の重さに負けそう。永瀬の終盤力は昨日の羽生戦を観る限りは「相手を仕留められる時には前に行こうよ、この指し方だと藤井に勝ち切れないよ?」という感想を抱かせるのだが、他の棋士には安全勝ちができるでしょう。
名人戦、棋聖戦の連続タイトル戦になる公算が強いです。
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