平日限定・JR北海道全線乗り放題のフリーパス「どこパス」が発売される。

1日間用は5,000円(特急2回まで)、2日間用は8,000円(特急4回まで)で乗り放題となる破格の切符だ。

ただしえきねっと限定発売、かつ乗車日14日前までの予約が必須なので注意が必要だ。

 

さて今回は、どこパスを利用したモデルルートをいくつか紹介しよう。

 

 

①1日間用切符利用、花咲線コース(起点:札幌近郊ほか)

乗車本数:4本、総乗車距離:967.8km

 

旅程:札幌発

 (ジョルダン乗換案内より引用)


正規料金では往復24,600円かかる札幌―根室間の往復だが、どこパスを使えば5,000円だ。

花咲線は乗るだけでも1日かかる路線なので、札幌から日帰りでいけるとなれば魅力は大きいだろう。

 

ちなみに根室駅では納沙布岬行きのバスが接続しており、帰りの列車(16:08発)を待つ間にちょうど往復できる。(根室交通HP参照)

納沙布岬でも50分程度の滞在時間があるので、北方領土資料館の見学もできそうだ。

 

 

②1日間用切符利用、日帰り一周コース

(起点:札幌―旭川間の特急停車駅、池田―釧路間の特急停車駅、網走、富良野線各駅ほか)

乗車本数:4本、総乗車距離:892.1km

 

旅程モデル:札幌発(反時計回りルート)

 

 

旅程モデル:旭川発(反時計回りルート)

 

旅程モデル:札幌発(時計回りルート)

 

乗り鉄にとってはロマンでしかない日帰り一周コースなのだが、

実はルート上のどの駅からでも行けるというわけではなく、例えば帯広駅や北見駅を起点とする日帰り一周は不可能だ。

原因は釧路―網走間の釧網線が一日4本の普通列車しかないうえ、上下線とも日中に6時間近く運行間隔が空くことにある。

 

札幌発の場合は、反時計回りルートのほかに時計回りルートでも日帰り一周できる。

時計回りコースの場合は網走で3時間の待ち時間が生じるのでそれなりに観光も出来そうだ。

 

 

 

 

③2日間用切符利用、北海道周遊コース(起点:函館、旭川―名寄間各駅のみ)

(旭川→月曜日出発限定、函館→木曜日出発限定)

乗車本数:8本、総乗車距離:1,960.3km

 

旅程モデル:旭川発1日目、函館発2日目

 

旅程モデル:旭川発2日目、函館発1日目

このコースの肝は特急の利用回数を4回以内に抑えるために旭川―稚内間で普通列車を利用することだ。

この都合上、上記の旅程でしか行くことができない。起点も函館or旭川―名寄間各駅のみとなり、札幌起点での実行は不可能だ。

 

なお、上記の旅程で特急に5本乗っているが、

稚内―札幌間で旭川乗り継ぎの場合の特急利用は1回にカウントするため、利用回数の上限4回のうちに収まる。

えきねっとの予約の際も、稚内―札幌間を指定すればサロベツとライラックの特急券をセットで予約できるので問題ない。

 

注意点は、2日目に乗車するサロベツ4号稚内発旭川行が金・土・日・月にしか運行されないことだ。

どこパス2日間用は連続する平日でしか利用できないため、旭川起点なら月曜日発、函館起点なら木曜日発に限定されることになる。

 


 

④2日間用切符×2枚利用、JR北海道完乗コース

(起点:函館、札幌、旭川、網走ほか)

乗車本数:28本、総乗車距離:2,628.8km

 

旅程モデル:函館発1日目

 

旅程モデル:函館発2日目

 

旅程モデル:函館発3日目

 

旅程モデル:函館発4日目

 

コース概説

1日目、函館駅から函館線藤城支線経由の普通列車で出発。長万部より室蘭線(海線)に入り、室蘭支線、日高線の盲腸線を回収しながら室蘭線を完乗して岩見沢に到達したのち、函館本線で札幌へ行き宿泊。

2日目、朝一番に千歳線空港支線を回収したのち、南千歳より特急おおぞら1号に乗りこむ。釧路からは花咲線を往復し、さらに釧網線を乗り通して網走へ行き宿泊。

3日目、特別快速大雪で石北線を乗り通して旭川へ。旭川―滝川間の函館本線を乗車したのち、宗谷本線を特急列車で往復して旭川に戻り宿泊。

4日目、富良野線、根室線を完乗し、滝川より函館本線を一路南下。学園都市線を回収しながら山線を進み、最後は長万部から函館線砂原回りの普通列車で函館に帰着。途中の七飯駅到着をもってJR北海道完乗となる。

 

 

昔は完乗に2週間を要した北海道の鉄道網だが、今やたったの4日間で完乗できるようになった。

JR北海道の乗りつぶしには北海道フリーパスを用いるのが一般的だが、どこパスを使えばもっと安上がりだ。

ただし、平日の連続する4日間で休みを取らなければいけないのでかなりハードルが高い。

 

JR北海道の乗りつぶしで忘れてはいけないのは、函館線七飯―大沼間の藤城支線と、大沼―森間の砂原回りである。

特に藤城支線は近年では普通列車が1日2本(函館発12:38、17:35)走るのみで、行程を組む上でネックとなりやすい。

上記のモデル行程では1日目の出発を藤城支線の始発に合わせて12:38とした。これならば、初日に東京から新幹線で乗り入れることも可能だ。