日本は２０５０年までに温室効果ガスの排出量を０にする。
そのためには、政府は燃やしても二酸化炭素を排出せず水しか
出ない水素の活用が不可欠と判断した。具体的には大手電力会
社に、火力発電の燃料として使ってもらうことを想定している
。天然ガスに水素を混ぜて燃焼させることで、ＣＯ2の発生量
を抑える効果が期待できる。水素だけを使って発電できる火力
発電設備の開発に後押しする。
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水素の消費量を現在の年２００万トンから、２０３０年に年３
００万トン、２０５０年には年２０００万トンまで増やすこと
を目指す。日本におけるおける水素の利用は、燃料電池車や一
部の発電での活用などにとどまっており、大きな需要が創出さ
れてはいない。水力発電の燃料として使ってもらえるよう政策
的に誘導することで、新たな投資の呼び水としたい。
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水素を巡っては約４億４０００万人の人口を持ち、脱炭素化に
積極的な欧州連合（ＥＵ）でも注目されている。ＥＵは、「２
０３０に１０００万トン」の目標を上げ、利用促進を急いで
いる。政府は脱炭素技術の研究・開発を支援する２兆円基金を
活用し、水素産業を幅広く育成していく方針だ。水素を使った
発電技術をパッケージにして、海外輸出することも視野に入れ
ている。
・
「非石化電源」の定義は現在、原子力、太陽光、風力、水力、
地熱、バイオマスなどに限られているが、これに水素を加えれ
ば脱炭素社会は一気に近づくことになる。
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