関係代名詞 that は、先行詞が人でも物でも使えますが、who は人、which は物、事と使い分ける必要があります。ラジオ英会話で取り上げられた例文を中心に見ていきましょう。
関係代名詞 who 主格
I like people who laugh a lot.
私はよく笑う人が好きです。
【people が人を表す先行詞。who は、laugh の主語となる関係代名詞で、主節と関係代名詞節をしっかりとつないでいます。この文のように、関係代名詞が主格で、その後に動詞が続くような場合は、関係代名詞 that, who, which を省略することは出来ません】
whom 目的格
The lady whom (who) I met was from Potugal.
私が会った女性はポルトガル出身でした。
【先行詞 The lady は、関係代名詞節の目的語として修飾されています。それで本来は、whom を使うのですが、今では、文語的なので、会話では、who を使うか省略します】
whose 所有格
whoseは先行詞に人だけではなく物・事も使えます
先行詞・人
This is the student whose book was lost.
こちらが本をなくした生徒です。
【This student lost his book. という方が直接的で分かりやすいのですが、他の生徒との違いを示しつつ、この生徒の本がなくなったという所有関係を示すうえで、whoseも使われます】
先行詞・物
We visited the city whose history dates back to ancient times.
歴史が古代まで遡る都市を訪れました。
と自然に言えるようになりますよ。暗記するというより、音を舌に、文字を脳に焼き付ける感じです。
which
I like the jacket which you're wearing.
あなたが着ているジャケットいいですね。
【書き言葉でも徐々に使用頻度の落ちているwhich。会話では、thatあるいは省略するのがふつうです】
まとめ
関係代名詞 who, whom, whose, which を使い分けることは、英語の表現力を高めるために非常に重要です。以下はポイントのまとめです:
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who: 人を指す先行詞に使い、主語として機能します(例:I like people who laugh a lot.)。
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whom: 人を指す先行詞の目的語として使われますが、現代の会話では who に置き換えられることが多いです(例:The lady whom (who) I met was from Portugal.)。
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whose: 所有を示すために使われ、先行詞が人でも物でも使えます(例:This is the student whose book was lost. / We visited the city whose history dates back to ancient times.)。
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which: 物や事柄を指す先行詞に使われますが、会話では that に置き換えられるか省略される傾向にあります(例:I like the jacket which you're wearing.)。
関係代名詞の重要性
関係代名詞は、文章をより複雑で詳細なものにし、情報を効率的に伝えるための重要なツールです。これらを使いこなすことで、以下のようなメリットがあります:
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情報の連携: 関係代名詞を使うことで、二つの情報を一つの文にまとめることができ、文章がスムーズになります。
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表現の豊かさ: さまざまな関係代名詞を適切に使うことで、表現が豊かになり、話し手や書き手の意図がより明確に伝わります。
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理解の深化: 読者や聞き手に対して、どの情報が何に関連しているかを明確に示すことで、理解が深まります。
読者への励まし
関係代名詞をマスターするのは難しく感じるかもしれませんが、少しずつでも使ってみることで自然と身につきます。日常の英会話や読書、映画、音楽などから例を見つけて、自分で使ってみることが上達への近道です。失敗しても大丈夫、学びはそこから始まります。英語を使う楽しさを感じながら、ぜひチャレンジしてみてください!
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