定年退職の年齢について問題です。定年退職とは何歳だと思いますか?
昔から定年退職イコール60歳というイメージがありますが、65歳まで伸ばしましょうという話がよくされていたと思います。
西村
実は12年前の2013年4月1日には、
65歳までの雇用確保、すなわち65歳まで希望者が働けるようにするような法律が施行されていました。
高年齢者雇用安定法という法律で、65歳までの定年引き上げ、または定年制の廃止、または65歳までの継続雇用制度(いわゆる再雇用制度や勤務延長制度ですね)の3つのいずれかの措置を講じる必要があります。ただ、ただ、2013年3月31日までに労使協定により制度適用対象者の基準を定めていた場合は、2025年3月31日まで経過措置が設けられていました。
その経過措置が今年3月31日に終了し、65歳までの雇用確保が完全義務化となりました。企業は、希望者全員を65歳まで継続的に雇用する必要があります。
労働時間や給料は少なくなるかもしれませんが、もう60歳定年ではなく65歳定年の時代です。
しかし、60歳近くなってから転職や就職活動をして65歳や70歳定年の会社に入れるかとか会社が採用しなければならないといものではありません。
障がい者雇用についての従業員の何パーセント以上といったものではありませんので、50代を迎える団塊ジュニア世代・就職氷河期世代で苦しい方はここ数年で60歳・65歳以降も安心安定した就職をする最後のチャンスと考え良き職場に就職をしてください。
60歳を迎える頃に就職先を探しても採用されないという相談もあります。
昔は60歳まで働いて定年退職したら年金で悠々自適な老後生活を送れる。
というイメージでしたが、65歳や70歳まで働かないといけない時代となっています。
消費税・物価の上昇・健康保険料・介護保険料といった支出が大きく増えています。
多くの方のライフシミュレーションを作成していますが、ご夫婦二人が元気で長生きして年金が二人分あって住むところがあれば年金でもなんとか暮らせることもありますが、
長生きをしていることと将来の医療費・介護費も考えると働ける年齢の内は働いて貯蓄を増やし本当に働くことができない80歳90歳に備えておく必要があるということが多いです。
またお一人様やご夫婦でもどちらかが早く亡くなるとそれも大変です。
50代となった皆様、老後のライフシミュレーションを立ててみてください。