今週の週次ブログのテーマは「2年目になる前に身につける能力」について書きたいと思います。
これを記載する、背景は自分の部署で1年目の子たちのナナメン制度があり、それで振り返って重要だなと思うことを纏めたいと思ったからです。
自分は2年目特に挫折をたくさん経験したこともあるため、改めて考えてみました。
今回は主に2点のことを話したいと思います。
・2年目と1年目で何が違うのか
・言語化能力を付けて理想を語る力
①2年目と1年目で何が違うのか。
藤田社長も一昨年かな、新人賞に向けたコメントの中で、「1年目と2年目は大きく違うと仰っておられました」
僕なりに何が結局違うのかということを考えてみたところ、
大きいのは、「自分のことを周りがちやほやしてくれたり、意識を向いてくれることがなくなる。」ということでした。
当たり前のことではあるのですが、ここについて深く考えてみたいと思います。
ここで発生する大きな問題は、
「自分の目標を設計してくれる人がいなくなる。自分のところまで降りてきて気持ちを理解してくれる人がいなくなる」
ということです。
1年目は与えられたものをがむしゃらにやることが大事で、むしろ仕事の基礎になる部分が1年目のテーマに当たるため、そこを疎かにしてあれもこれもしたいというのは違うと思います。
取り組む中で悩みや挫折を経験することはたくさんありますし、先輩に相談に乗ってもらったことも多いでしょう。それは全く問題ないですし、そこからたくさんの気づきを得たと思います。
実際にそういった気付きを得られるように、組織でも必ず今1年目はうまくやれているのかが議題として取り上げられることが多く、必要な形で救済の手が入るように設計されています。
2年目になると、そこがなくなるわけですから、自分自身で目標を設計する力や自分のことは自分で”理解する力”を養っておく必要があるのです。
理解するというのはあえて記載しております。2年目になったから何でもかんでも自分で解決しないといけないということではありません。
自分も5年目になるものの、ポイント・ポイントで相談になってもらうことはたくさんありますし
解決に向けて助言を頂くことはたくさんあります。
しかし、自分のことを時間をたくさん取って、深堀り、理解してもらうことはかなり少なくなります。悲劇のヒロインを演じたとしても自分のことは自分で解決することが求められます。そのため、自分のことを自分で理解しておくということは非常に重要になるのが、2年目以降になります。
②言語化能力を付けて理想を語る力
自分のことは自分で理解できるようになろうというのはどういうことなのでしょうか。
それは僕としてはまず、理想(ビジョン)・課題(現実)・アクションが言語化されていることです。
自分が何を達成したいのか、人生の価値観に当たる部分を理解し、たくさんある課題の中でもどの課題の克服に重点を置くべきなのか、そしてそれに対してのアクションを整理する。
アクション部分は上司や先輩と一緒になって考えてもいいと思います。特にポイントなのは、その前の2つを自分の中に持てていること。逆に、そこで詰まる部分があれば、理想の言語化という課題感に対して、色々な人に話を聞くなどのアクションを取ってもいいと思います。
例を挙げると、色々な人に話を聞くと、実際に僕自身も言っていたことなのですが、「自分の成長のために、○○さんと働きたいです。」のような話をすることもあると思います。
でも、「自分には○○という課題があって、ここの克服が○○という理想状態(2年目半期の目標に対して乖離しております)、自分としては○○を意識して取り組んでいるのですが、実際にこの分野に特化している○○さんと一緒に働かせて頂くことで学びを深めたいです」
のように落とし込まれたものを聞くことはなかなかありません。なので、基本的に一般的にすごいと言われている人が働きたい人として名が上がることがほとんどです。
自分の課題を明確にできていれば、超エースのような誰もが一緒に働いて学びたいという競争率が高い人以外にも、○○さんなどほかの選択肢も検討できますし、誰かと一緒に働くこと以外にも課題解決に向けたアクションを上司と考えることができます。
理想・課題が言語化されており、それに納得性があるから、上司に心願して通ることがほとんどです。漠然としているのに、○○さんと働いたら解決できるかもというのは逃げに聞こえてしまう可能性がかなり高い。
課題だらけなんですよというのもいいわけで、どの課題をメインにとらえていくのか考える。
少し話はそれますが、確かに新卒程じゃないにしろ、上司や周りもこういうことを考えているんじゃないかということを、一人一人のメンバーに対して考えてくれています。
ただ、上司の意見というのはパワーが強く、かつかなりいいものがアウトプットされてくるので、もちろんかなり芯を捉えている可能性もあるのですが、自分の中に考えがないとそれが正解ように錯覚してしまうこともありえます。
自分のことを究極理解できるのは自分しかおりません。自分のことを知ってもらう努力もまた必要なのだと私は思います。
なので、きちんと言語化したものを上司の考えとすり合わせて、より納得度が高いものに昇華していく。そういうプロセスが非常に重要であると思うのです。
言語化されている状態は、人に話せる状態ではなく、紙に記載してそれが伝わる状態を指しています。
僕自身毎週ブログを書いていますが、話すことと書くことの整理度合いは全く別物だと気づきました。
自分の中にもやもやした気持ちがある、最近仕事になんとなく、身が入らないそんな時はぜひ言語化に取り組んでみてください。
また、2年目になる前に1年目の人は自分自身の言語化を意識して先輩上司とコミュニケーションをすると良いかと僕は思います。
と書いている自分もまだまだ言語化できていない課題山積みですので、一つ一つ頑張ります。
おわり