今週の週次ブログは発信系の内容になります。

 

自分自身2021年に何を望み何に取り組むのか、きっと半年もすればまた変わっているかもしれませんが、現段階での思いを綴っておきたいと思います。

 

2021年は入社5年目になる節目の年。もう一度気を引き締めて再出発の思いを大事にしようと思います。

 

①毎日が入社1日目だと考えよう

 

 かなり平たく言うと「初心に戻る」ということになります。ただ、初心に戻るというのは何も「初めに戻る」ということを指しません。

 世阿弥が残した『風姿花伝』では、初心に戻るとは、「前よりもさらに高みを目指すことである」という意が説かれています。

 

 5年目にもなるときっと仕事もある程度こなせるようになり、ルーティン的に感じる仕事も多くなってくると思うのです。

 そんな時にも、前よりもさらに高みを目指せるか。前よりもよりよい仕事ができているのか、

 

 結局先輩の立場になるということは、誰も自分の仕事のクオリティを逐一管理しない立場になります。そんな時には、自分自身が自分自身に対して評価をしていく。常に謙虚にあの入社1日目のように、なんでも頑張るぞという気持ちを忘れない。とても大事なことだと。

 

 論語でいうところの「明日に道を聞かば夕べに死すとも可なり」の境地ですね。

 

②褒められるために仕事をするのではなく、お客様・チームに喜んで頂ける仕事をしよう

 

 森鴎外という人が訳した「即興詩人」という本があります。(アンデルセン原作)

 

その中で「毎日聖母マリアの像のまえで、真心を込めて祈りの歌を歌っていた少年がいた。ある日外国から来た旅人がその歌に非常に感動し、その少年の頭をなでて褒め、いくらかの金まで与えた。その後、少年は褒められたのがうれしくなり、その翌日から今日も誰か自分の歌を聞いてくれないかなとそればかりが気になり、昨日までの真心のこもった、濁りのない心で祈りの歌を捧げることができなくなった」という話があります。

 

 あくまでも褒められる、何かBackを頂けるのは、仕事の結果であってその目的ではありません。ですが、自分が色々できる立場になると、また過酷な競争環境にいると、こういう考えが浮かんでしまうものです。

 

 そうした何かを期待した仕事というのは自分の心の主従権を他社に委ねる行為であり、またそのような濁った思いというのは言葉や態度を通じて伝わってしまうものです。

 

 あくまでよりよい仕事をしてお客様のお役に立つ、チームを支える、組織に貢献する。

 次の③にも通じる話ですが、より自分自身の心にまで焦点をきちんと向ける2021年にしたいなと。

 

③自分の心を律し、器を広げよう

 日本一のプレイヤーとは何か。スラムダンクの流川楓が「日本一の選手とはチームを日本一に導く人」であると述べていました。

 

 スラムダンクの流川からたくさんのことを学びました。流川は決してチームが負けても人のせいにはしません。他の選手が失敗しても怒ったりもしません。

 常に自分事化して物事に取り組み、またモチベーションがぶれることもありません。淡々と自分を鍛えている。

 

 2021年は、より一層自分の心を律し、組織がもっと強くなるには何が自分の働きでできるかを考えていく。自分が何をしてほしいかではなく、自分がどう変えていけるのか。

 

 個としての勝利だけではなく、集としての勝利にも意識を持つ。

 感情に流されてしまう自分、そうした弱い自分と決別し、リーダーとなるため器を広げていく意識をしていこうと思います。

 

 

おわり