2015年10月22日(木)吉祥寺オデヲン(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、15:50~鑑賞。
作品データ :
製作年 2015年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 120分
武力による検閲から本を守る防衛組織、図書隊の活躍を描く、人気作家・有川浩のベストセラー小説の実写映画化第2弾。ヒロインの郁を榮倉奈々、上官の堂上を岡田准一が演じるなど、前作のキャストが再登板。松坂桃李が演じる図書隊壊滅を目論む男の陰謀に立ち向かう。監督は前作に引き続き、『GANTZ』シリーズなどの佐藤信介。
ストーリー :
近未来の日本。国家による思想検閲やメディア規制が広まるのに対抗し、読書の自由を守るために図書館の自衛組織・図書隊が結成される。読みたい本を取り上げられそうになったところを図書隊隊員に助けてもらった笠原郁(榮倉奈々)は、その隊員に憧れ自ら図書隊に入隊。特殊部隊タスクフォースに所属され、非常に厳しい教官・堂上篤(岡田准一)や上官の小牧幹久(田中圭)、手塚光(福士蒼汰)や柴崎麻子(栗山千明)といった同期の仲間らとともに過酷な訓練と図書館業務にあたっていた。ある日堂上らのもとに、1冊しか現存していない自由の象徴である『図書館法規要覧』が展示される『芸術の祭典』の会場警備をするよう指令が下る。しかしこれは図書隊を解散させ社会を正そうとする手塚の兄・慧(松坂桃李)が仕組んだ罠で、検閲実行部隊『良化隊』による急襲を受けたタスクフォースは窮地に陥る…。
▼予告編
2015年10月15日(木)吉祥寺オデヲン(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、16:20~鑑賞。
作品データ :
原題 WILD
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 116分
何のトレーニングもせずに、1995年に3か月をかけて1600キロもの「自然歩道」踏破に挑んだ女性シェリル・ストレイド(Cheryl Strayed、1968~)の自叙伝“Wild:From Lost to Found on the Pacific Crest Trail”(2012)(雨海弘美・矢羽野薫訳『わたしに会うまでの1600キロ』静山社、2015年)を、リース・ウィザースプーン主演で映画化した人間ドラマ。極寒の雪山や酷暑の砂漠が待つ厳しい道のりを、必死に乗り越えようとするヒロインの姿が胸を打つ。監督を務めたのは、『カフェ・ド・フロール』(本ブログ〈April 18, 2015〉記事)、『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ。
ストーリー :
シェリル(リース・ウィザースプーン)は、スタートしてすぐに“バカなことをした”と後悔していた。今日から1人で、砂漠と山道が続く1600キロの“パシフィック・クレスト・トレイル”を歩くのだが、詰め込み過ぎた巨大なバックパックにふらつき、テントを張るのに何度も失敗。その上、コンロの燃料を間違えたせいで、冷たい粥しか食べられない。この旅を思い立った時、彼女は最低な日々を送っていた。どんなに辛い境遇でも、いつも人生を楽しんでいた母(ローラ・ダーン)の死に耐えられず、優しい夫を裏切っては薬と男に溺れる毎日。遂に結婚生活も破綻した。このままでは残りの人生も台無しだ。母が誇りに思ってくれた自分を取り戻すために、一から出直すと決めたのだ。だが、この道は人生よりも厳しかった。極寒の雪山や酷暑の砂漠に行く手を阻まれ、食べ物も底を尽くなど、命の危険にさらされながら、自分と向き合うシェリル。果たして彼女が、1600キロの道のりで見たものとは…?
▼予告編
▼特別映像(Making Of Featurette)
■パシフィック・クレスト・トレイル(正式名称は「The Pacific Crest National Scenic Trail」、略称PCT):
アパラチアン・トレイル(Appalachian Trail)、コンチネンタル・ディヴァイド・トレイル(Continental Divide Trail)と並ぶ、アメリカにおける三大長距離自然歩道のひとつ。
アメリカ=メキシコ国境(カンポ)からアメリカ=カナダ国境(カナダ領内のマニング・パーク)まで、アメリカ西海岸を南北に縦走する。
カリフォルニア州内の山地――ラグナ山脈、サンジャシント山脈、サンバーナディーノ山脈、サン・ガブリエル山脈、リーブル山地、テハチャピ山地、シエラ・ネバダ山脈を、オレゴン州・ワシントン州ではカスケード山脈を越え、その総延長は2650マイル(約4260キロ)に達する。
おおむね天気は穏やかだが、荒涼とした美しい砂漠地帯の南部は夏には40℃近い日が続く。一転、4000メートル級の山々が連なるシエラ・ネバダ山脈は雪が深く6月まで残雪が多い。地域ごとに変化に富むのが特徴的。
cf. Hiking the Pacific Crest Trail:PART1 / Hiking the Pacific Crest Trail:PART 2 / Hiking the Pacific Crest Trail:PART 3 / Hiking the Pacific Crest Trail:PART 4 / オレゴン州パシフィッククレストトレイルのハイキング
■シェリルが歩いた、PCTの1000マイル(約1600キロ)のセクション :
本作の主人公、シェリルが辿るのは、カリフォルニア州のモハーベ砂漠→《途中、雪を迂回してリノまでバスを使う》→カスケード山脈→オレゴン州のクレーターレイク→オレゴンとワシントンの州境を流れるコロンビア川に架かる鉄橋、“Bridge of the Gods”に至る、およそ1000マイルの遠大な道程(※日本国なら、だいたい「札幌市・鹿児島市」間の直線距離)。
■私感:
率直に言って、 主演のリース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon、1976~ )は、あまり私の好きなタイプの女優ではない。
私はこれまでに、彼女の出演作を、(はっきりと記憶にとどめる作品に限れば)本作以外に5本観た。
『メラニーは行く!』(原題:Sweet Home Alabama、アンディ・テナント監督、2002年)、『悪女』(原題:Vanity Fair、ミーラー・ナーイル監督、2004年)、『Black&White/ブラック&ホワイト』(原題:This Means War、マックG監督、2012年)、『MUD ‐マッド‐』(原題:Mud、ジェフ・ニコルズ監督、2012年)、『デビルズ・ノット』(原題:Devil's Knot、アトム・エゴヤン監督、2014年)。
この5作を鑑賞する都度、私は理屈抜きに、彼女の見目形全体が醸し出す雰囲気が私の性分に合わないことをつくづく実感したものだ。
(なお、私は残念ながら、彼女がアカデミー賞主演女優賞を受賞した『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』〈ジェームズ・マンゴールド監督、2005年〉を、まだ観てはいない。)
とはいえ、私は本作のテーマ、“冒険+自己探求”そのものには魅せられた。
過酷な自然の中を旅することで自分と向き合い、自分を見つめ直そうとした女性の冒険譚!
PCTの、雄大にして神秘的な風景の中で繰り広げられる命がけの一人旅【シェリルの冒険を時系列で再現】と、記憶を巡る叙情的なドラマ【シェリルの過去と克服すべき問題がフラッシュバック】のコントラストが清冽な詩情を生み出す。
撮影監督イヴ・ベランジェが撮ったアメリカ西部山岳地帯の美しい大自然の映像は、黙々と力の限り歩き続ける(⇒凍えるような寒さの中、世界一重たいバックパックを背負って、切り傷や打ち身で体の痛みに耐えている)シェリルの寂寞の孤独を鮮やかに際立たせる。
この彼女の旅路に常に遠くに低く流れている楽曲が、米国のフォークロックデュオ、サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」⇒哀愁を帯びた妙(たえ)なるメロディーだ。
そしてエンドロールで、旅の終わりに近づいた時、彼女の生き抜く感情が高潮するかのように、ポール・サイモンとアート・ガーファンクル本人の歌がさわやかに流れる。二人の奏でる美しいハーモニーが、私の胸に切々と迫る!
▼サイモン&ガーファンクル(Simon&Garfunkel)「コンドルは飛んで行く(El Cóndor Pasa)」:
「コンドルは飛んで行く」は、ペルーの作曲家ダニエル・アロミア・ロブレス(Daniel Alomía Robles、1871~1942)が1913年に作曲した歌曲。インカ帝国の王女を主人公にしたサルスエラ(オペレッタの一種)のために作曲された序曲で、そのメロディーはロブレス自らが採譜したアンデスのフォルクローレ(民族音楽)~かつて栄えたインカ帝国の子孫で、今は広くペルー・ボリビア・チリにまたがるアンデス高原に住むインディオたちにより伝統的に歌われたもの~がベースになっている。
原曲に歌詞はなく、ロブレスによる発表以後、様々な人々により多くの歌詞が付けられてきた。なかでも、サイモン&ガーファンクルによってカバーされ~ポール・サイモンが英語の歌詞を書き下ろし~、1970年にアルバム『Bridge Over Troubled Water』(邦題:『明日に架ける橋』)に収録、世界的大ヒットとなった。
♦「コンドルは飛んで行く」英語歌詞:
I'd rather be a sparrow than a snail
Yes I would, if I could, I surely would
I'd rather be a hammer than a nail
Yes I would, if I only could, I surely would
Away, I'd rather sail away
Like a swan that's here and gone
A man gets tied up to the ground
He gives the world its saddest sound
Its saddest sound
I'd rather be a forest than a street
Yes I would, if I could, I surely would
I'd rather feel the earth beneath my feet
Yes I would, if I only could, I surely would
♦「コンドルは飛んで行く」和訳:
カタツムリになるならスズメになったほうがいい
確かにそうさ
もしできるなら
本当にそうなりたい
クギになるならハンマーになったほうがいい
確かにそうさ
もしできるなら
本当にそうなりたい
遠くへ、どこか遠くへ行きたい
去り行く白鳥のように
人は地面に縛られて
この世界で一番悲しい音をたてる
一番悲しい音をたてる
道になるなら森になったほうがいい
確かにそうさ
もしできるなら
本当にそうなりたい
足もとに大地を感じていたい
確かにそうさ
もしできるなら
本当にそうありたい
作品データ :
原題 WILD
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 116分
何のトレーニングもせずに、1995年に3か月をかけて1600キロもの「自然歩道」踏破に挑んだ女性シェリル・ストレイド(Cheryl Strayed、1968~)の自叙伝“Wild:From Lost to Found on the Pacific Crest Trail”(2012)(雨海弘美・矢羽野薫訳『わたしに会うまでの1600キロ』静山社、2015年)を、リース・ウィザースプーン主演で映画化した人間ドラマ。極寒の雪山や酷暑の砂漠が待つ厳しい道のりを、必死に乗り越えようとするヒロインの姿が胸を打つ。監督を務めたのは、『カフェ・ド・フロール』(本ブログ〈April 18, 2015〉記事)、『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ。
ストーリー :
シェリル(リース・ウィザースプーン)は、スタートしてすぐに“バカなことをした”と後悔していた。今日から1人で、砂漠と山道が続く1600キロの“パシフィック・クレスト・トレイル”を歩くのだが、詰め込み過ぎた巨大なバックパックにふらつき、テントを張るのに何度も失敗。その上、コンロの燃料を間違えたせいで、冷たい粥しか食べられない。この旅を思い立った時、彼女は最低な日々を送っていた。どんなに辛い境遇でも、いつも人生を楽しんでいた母(ローラ・ダーン)の死に耐えられず、優しい夫を裏切っては薬と男に溺れる毎日。遂に結婚生活も破綻した。このままでは残りの人生も台無しだ。母が誇りに思ってくれた自分を取り戻すために、一から出直すと決めたのだ。だが、この道は人生よりも厳しかった。極寒の雪山や酷暑の砂漠に行く手を阻まれ、食べ物も底を尽くなど、命の危険にさらされながら、自分と向き合うシェリル。果たして彼女が、1600キロの道のりで見たものとは…?
▼予告編
▼特別映像(Making Of Featurette)
■パシフィック・クレスト・トレイル(正式名称は「The Pacific Crest National Scenic Trail」、略称PCT):
アパラチアン・トレイル(Appalachian Trail)、コンチネンタル・ディヴァイド・トレイル(Continental Divide Trail)と並ぶ、アメリカにおける三大長距離自然歩道のひとつ。
アメリカ=メキシコ国境(カンポ)からアメリカ=カナダ国境(カナダ領内のマニング・パーク)まで、アメリカ西海岸を南北に縦走する。
カリフォルニア州内の山地――ラグナ山脈、サンジャシント山脈、サンバーナディーノ山脈、サン・ガブリエル山脈、リーブル山地、テハチャピ山地、シエラ・ネバダ山脈を、オレゴン州・ワシントン州ではカスケード山脈を越え、その総延長は2650マイル(約4260キロ)に達する。
おおむね天気は穏やかだが、荒涼とした美しい砂漠地帯の南部は夏には40℃近い日が続く。一転、4000メートル級の山々が連なるシエラ・ネバダ山脈は雪が深く6月まで残雪が多い。地域ごとに変化に富むのが特徴的。
■シェリルが歩いた、PCTの1000マイル(約1600キロ)のセクション :
本作の主人公、シェリルが辿るのは、カリフォルニア州のモハーベ砂漠→《途中、雪を迂回してリノまでバスを使う》→カスケード山脈→オレゴン州のクレーターレイク→オレゴンとワシントンの州境を流れるコロンビア川に架かる鉄橋、“Bridge of the Gods”に至る、およそ1000マイルの遠大な道程(※日本国なら、だいたい「札幌市・鹿児島市」間の直線距離)。
■私感:
率直に言って、 主演のリース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon、1976~ )は、あまり私の好きなタイプの女優ではない。
私はこれまでに、彼女の出演作を、(はっきりと記憶にとどめる作品に限れば)本作以外に5本観た。
『メラニーは行く!』(原題:Sweet Home Alabama、アンディ・テナント監督、2002年)、『悪女』(原題:Vanity Fair、ミーラー・ナーイル監督、2004年)、『Black&White/ブラック&ホワイト』(原題:This Means War、マックG監督、2012年)、『MUD ‐マッド‐』(原題:Mud、ジェフ・ニコルズ監督、2012年)、『デビルズ・ノット』(原題:Devil's Knot、アトム・エゴヤン監督、2014年)。
この5作を鑑賞する都度、私は理屈抜きに、彼女の見目形全体が醸し出す雰囲気が私の性分に合わないことをつくづく実感したものだ。
(なお、私は残念ながら、彼女がアカデミー賞主演女優賞を受賞した『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』〈ジェームズ・マンゴールド監督、2005年〉を、まだ観てはいない。)
とはいえ、私は本作のテーマ、“冒険+自己探求”そのものには魅せられた。
過酷な自然の中を旅することで自分と向き合い、自分を見つめ直そうとした女性の冒険譚!
PCTの、雄大にして神秘的な風景の中で繰り広げられる命がけの一人旅【シェリルの冒険を時系列で再現】と、記憶を巡る叙情的なドラマ【シェリルの過去と克服すべき問題がフラッシュバック】のコントラストが清冽な詩情を生み出す。
撮影監督イヴ・ベランジェが撮ったアメリカ西部山岳地帯の美しい大自然の映像は、黙々と力の限り歩き続ける(⇒凍えるような寒さの中、世界一重たいバックパックを背負って、切り傷や打ち身で体の痛みに耐えている)シェリルの寂寞の孤独を鮮やかに際立たせる。
この彼女の旅路に常に遠くに低く流れている楽曲が、米国のフォークロックデュオ、サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」⇒哀愁を帯びた妙(たえ)なるメロディーだ。
そしてエンドロールで、旅の終わりに近づいた時、彼女の生き抜く感情が高潮するかのように、ポール・サイモンとアート・ガーファンクル本人の歌がさわやかに流れる。二人の奏でる美しいハーモニーが、私の胸に切々と迫る!
▼サイモン&ガーファンクル(Simon&Garfunkel)「コンドルは飛んで行く(El Cóndor Pasa)」:
「コンドルは飛んで行く」は、ペルーの作曲家ダニエル・アロミア・ロブレス(Daniel Alomía Robles、1871~1942)が1913年に作曲した歌曲。インカ帝国の王女を主人公にしたサルスエラ(オペレッタの一種)のために作曲された序曲で、そのメロディーはロブレス自らが採譜したアンデスのフォルクローレ(民族音楽)~かつて栄えたインカ帝国の子孫で、今は広くペルー・ボリビア・チリにまたがるアンデス高原に住むインディオたちにより伝統的に歌われたもの~がベースになっている。
原曲に歌詞はなく、ロブレスによる発表以後、様々な人々により多くの歌詞が付けられてきた。なかでも、サイモン&ガーファンクルによってカバーされ~ポール・サイモンが英語の歌詞を書き下ろし~、1970年にアルバム『Bridge Over Troubled Water』(邦題:『明日に架ける橋』)に収録、世界的大ヒットとなった。
♦「コンドルは飛んで行く」英語歌詞:
I'd rather be a sparrow than a snail
Yes I would, if I could, I surely would
I'd rather be a hammer than a nail
Yes I would, if I only could, I surely would
Away, I'd rather sail away
Like a swan that's here and gone
A man gets tied up to the ground
He gives the world its saddest sound
Its saddest sound
I'd rather be a forest than a street
Yes I would, if I could, I surely would
I'd rather feel the earth beneath my feet
Yes I would, if I only could, I surely would
♦「コンドルは飛んで行く」和訳:
カタツムリになるならスズメになったほうがいい
確かにそうさ
もしできるなら
本当にそうなりたい
クギになるならハンマーになったほうがいい
確かにそうさ
もしできるなら
本当にそうなりたい
遠くへ、どこか遠くへ行きたい
去り行く白鳥のように
人は地面に縛られて
この世界で一番悲しい音をたてる
一番悲しい音をたてる
道になるなら森になったほうがいい
確かにそうさ
もしできるなら
本当にそうなりたい
足もとに大地を感じていたい
確かにそうさ
もしできるなら
本当にそうありたい
2015年10月9日(金)新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15、JR新宿駅東口より徒歩5分)で、19:10~鑑賞。
作品データ :
原題 FATHERS&DAUGHTERS
製作年 2015年
製作国 アメリカ イタリア
配給 ギャガ(GAGA)
上映時間 116分
父と息子の絆を描いた『幸せのちから』で、世界中を涙で包んだガブリエレ・ムッチーノ監督。最新作ではニューヨークを舞台に、今は亡き父親の愛を知り、人を愛する事ができなかったトラウマを克服していく少女の成長物語を通して、父と娘のかけがえのない絆を描き上げる。
娘のケイティには、『レ・ミゼラブル』のアマンダ・セイフライド。小説家の父のジェイクには、『グラディエーター』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優ラッセル・クロウ。子ども時代のケイティに扮するカイリー・ロジャーズの健気で可憐な姿からも目が離せない。
カーペンターズの名曲「Close to You」に乗せて描かれる、あまりに優しい父娘の愛に泣く、この秋一番の感動作が誕生した。
ストーリー :
1989年、ニューヨーク。小説家のジェイク・デイヴィス(ラッセル・クロウ)は、妻と7歳の一人娘ケイティ(カイリー・ロジャーズ)との3人で、幸せな毎日を送っていた。しかし、ジェイクが起こした交通事故で妻が死亡。ジェイクも長期入院することになり、ケイティは妻の姉のエリザベス(ダイアン・クルーガー)に預けられる。
7カ月後、退院したジェイクは真っ先に娘の元へと駆けつける。「もう離れない?」と不安げに聞くケイティに、これからは「ずっと一緒だ」と答えるジェイク。しかし、事故の後遺症の発作を隠しつつ仕上げた新作小説は、評論家から酷評されてしまう。そして追い打ちをかけるかのように、エリザベスと夫ウイリアム(ブルース・グリーンウッド)が、ケイティの養育権を巡る訴訟を起こす。必死で娘との生活を守ろうとするジェイクだが、病状も生活も苦しくなっていくばかり。ギリギリまで追い詰められていく中、彼は新しい小説の執筆を始める。それは彼と娘のケイティについての物語だった。
…25年後、大学院で心理学を学ぶケイティ(アマンダ・セイフライド)は、過去のトラウマから人を愛することができなくなっていた。自暴自棄な日々を過ごし、人と深い関係を築くことを避けてきた彼女は、ある日、父の小説の大ファンだという青年キャメロン(アーロン・ポール)と出会い、恋に落ちる。ケイティは過去と向き合い、新しい人生に踏み出そうとするが…。
次第に明かされていくあまりに純粋な父と娘の愛の物語。そしてケイティに遺された、父の最後の小説とは―。
♦Production Note(GAGA):
・新たなシンデレラ・ガール!天使な子役カイリ―ちゃん
幼少期のケイティを演じる子役を探すため、アメリカ全土とカナダにわたる大規模なオーディションが実施された。500人程の少女の中から選ばれたのが、カイリー・ロジャーズだ。プロデューサーのクレイグ・J・フローレスは振り返る。
「カイリーの何に驚いたかというと、彼女は“泣いて”っていうと、その瞬間にすぐ涙をこぼすんだよ!少し時間が経ってから泣ける子はいるけれど、彼女はすごい。あとカイリーには純真さがあって、彼女の演技はとても自然で正直。他の候補者の中には、既にディズニーチャンネルなどで活躍している有名な子役もいたけれど、経験豊富な子役は、悲しいかなあまりにも大人びてしまっていて演技が自然じゃなくなってしまう。カイリーは本当に自然な演技で子どもらしさがあった。それを見て、全員一致で彼女に決めたんだ。彼女は圧倒的なシンデレラ・ガールだね」
カイリー・ロジャーズは撮影当時を思い出しながら語る。
「そんなに役作りのための準備はしませんでした。ただ、ケイティだったらどう感じるかなということを、一生懸命演じただけ。撮影現場に、“ケイティ”として行くようにしていました。
ラッセル・クロウとの共演はとても印象に残っていて、彼は本当のパパみたいだった。 一緒にアドリブで演技をするのがとても楽しくて、撮影が終わるといつも一緒に話したり本を読んだりしていたわ。撮影していて一番好きだったシーンは、彼と一緒に“CLOSE TO YOU”を歌うシーン!!!
私が彼からもらったアドバイスは、眠っているシーンの撮影の時にはゆっくり呼吸をすると良いっていうこと。あとアドリブでの演技の仕方も教えてくれた。でも教えてもらった中で一番印象に残っているのは、常に思いやりをもって優しい人間でいることが大切なんだっていうこと。常に、みんなに優しくすること。それが人生で一番大切なことだって教えてくれたの💗」
ラッセルは言う。「カイリー・ロジャーズは本当に可愛らしい子だ。可愛くて、頭が良くて、今この瞬間のシーンに僕と一緒にいてくれる。集中力があって、僕が何を投げかけても、状況を読んでその瞬間を維持できるんだよ」
・CLOSE TO YOU について
父娘が共に歌うシーンが印象的な“CLOSE TO YOU”。もともと脚本では“ザ・ローリング・ストーンズ”の曲という設定になっていたが、撮影が始まってからラッセル・クロウがこの曲を提案したという。この曲が決まるまでのプロセスを、プロデューサーのクレイグはこう語っている。
「歌詞が素晴らしく、シーンや作品のメッセージとマッチしているのが決め手だった。ただ“CLOSE TO YOU”のカーペンターズのオリジナルソングはライセンスされていなくてね。だから僕らは、作曲家であるバート・バカラックと連絡を取ったりしながら、誰に歌ってもらおうかとずっと考えていた。そんなことと並行して、僕らはエンドロールに流す曲についても同時に考えていたんだ。マイケル・ボルトンに曲を提供してもらえたら最高だと思って、彼を試写会に招待した。
上映が終わると、試写室からマイケルが大泣きをしながら出てきて、僕に言ったんだよ。
“一つだけ君に文句がある。なんで試写室にティッシュがないんだ”って。とにかくこの映画がとても気に入ったから、無償でオリジナルソングを書くって言ってくれた!本当にうれしかったよ。そんな時“CLOSE TO YOU”のカーペンターズ版の権利が取れないことが判明したので、そのことをマイケルに伝えたら、彼の方から“僕が歌う”と言ってくれたんだ!彼自身、3人の娘がいて、1年間の3/4はツアーで子どもたちと離れているからか、すごくジェイクの気持ちに共感できたらしい。こうやって、最終的にマイケルがエンドロールの曲も、“CLOSE TO YOU”も歌ってくれることになったのさ!」
▼予告編
作品データ :
原題 FATHERS&DAUGHTERS
製作年 2015年
製作国 アメリカ イタリア
配給 ギャガ(GAGA)
上映時間 116分
父と息子の絆を描いた『幸せのちから』で、世界中を涙で包んだガブリエレ・ムッチーノ監督。最新作ではニューヨークを舞台に、今は亡き父親の愛を知り、人を愛する事ができなかったトラウマを克服していく少女の成長物語を通して、父と娘のかけがえのない絆を描き上げる。
娘のケイティには、『レ・ミゼラブル』のアマンダ・セイフライド。小説家の父のジェイクには、『グラディエーター』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優ラッセル・クロウ。子ども時代のケイティに扮するカイリー・ロジャーズの健気で可憐な姿からも目が離せない。
カーペンターズの名曲「Close to You」に乗せて描かれる、あまりに優しい父娘の愛に泣く、この秋一番の感動作が誕生した。
ストーリー :
1989年、ニューヨーク。小説家のジェイク・デイヴィス(ラッセル・クロウ)は、妻と7歳の一人娘ケイティ(カイリー・ロジャーズ)との3人で、幸せな毎日を送っていた。しかし、ジェイクが起こした交通事故で妻が死亡。ジェイクも長期入院することになり、ケイティは妻の姉のエリザベス(ダイアン・クルーガー)に預けられる。
7カ月後、退院したジェイクは真っ先に娘の元へと駆けつける。「もう離れない?」と不安げに聞くケイティに、これからは「ずっと一緒だ」と答えるジェイク。しかし、事故の後遺症の発作を隠しつつ仕上げた新作小説は、評論家から酷評されてしまう。そして追い打ちをかけるかのように、エリザベスと夫ウイリアム(ブルース・グリーンウッド)が、ケイティの養育権を巡る訴訟を起こす。必死で娘との生活を守ろうとするジェイクだが、病状も生活も苦しくなっていくばかり。ギリギリまで追い詰められていく中、彼は新しい小説の執筆を始める。それは彼と娘のケイティについての物語だった。
…25年後、大学院で心理学を学ぶケイティ(アマンダ・セイフライド)は、過去のトラウマから人を愛することができなくなっていた。自暴自棄な日々を過ごし、人と深い関係を築くことを避けてきた彼女は、ある日、父の小説の大ファンだという青年キャメロン(アーロン・ポール)と出会い、恋に落ちる。ケイティは過去と向き合い、新しい人生に踏み出そうとするが…。
次第に明かされていくあまりに純粋な父と娘の愛の物語。そしてケイティに遺された、父の最後の小説とは―。
♦Production Note(GAGA):
・新たなシンデレラ・ガール!天使な子役カイリ―ちゃん
幼少期のケイティを演じる子役を探すため、アメリカ全土とカナダにわたる大規模なオーディションが実施された。500人程の少女の中から選ばれたのが、カイリー・ロジャーズだ。プロデューサーのクレイグ・J・フローレスは振り返る。
「カイリーの何に驚いたかというと、彼女は“泣いて”っていうと、その瞬間にすぐ涙をこぼすんだよ!少し時間が経ってから泣ける子はいるけれど、彼女はすごい。あとカイリーには純真さがあって、彼女の演技はとても自然で正直。他の候補者の中には、既にディズニーチャンネルなどで活躍している有名な子役もいたけれど、経験豊富な子役は、悲しいかなあまりにも大人びてしまっていて演技が自然じゃなくなってしまう。カイリーは本当に自然な演技で子どもらしさがあった。それを見て、全員一致で彼女に決めたんだ。彼女は圧倒的なシンデレラ・ガールだね」
カイリー・ロジャーズは撮影当時を思い出しながら語る。
「そんなに役作りのための準備はしませんでした。ただ、ケイティだったらどう感じるかなということを、一生懸命演じただけ。撮影現場に、“ケイティ”として行くようにしていました。
ラッセル・クロウとの共演はとても印象に残っていて、彼は本当のパパみたいだった。 一緒にアドリブで演技をするのがとても楽しくて、撮影が終わるといつも一緒に話したり本を読んだりしていたわ。撮影していて一番好きだったシーンは、彼と一緒に“CLOSE TO YOU”を歌うシーン!!!
私が彼からもらったアドバイスは、眠っているシーンの撮影の時にはゆっくり呼吸をすると良いっていうこと。あとアドリブでの演技の仕方も教えてくれた。でも教えてもらった中で一番印象に残っているのは、常に思いやりをもって優しい人間でいることが大切なんだっていうこと。常に、みんなに優しくすること。それが人生で一番大切なことだって教えてくれたの💗」
ラッセルは言う。「カイリー・ロジャーズは本当に可愛らしい子だ。可愛くて、頭が良くて、今この瞬間のシーンに僕と一緒にいてくれる。集中力があって、僕が何を投げかけても、状況を読んでその瞬間を維持できるんだよ」
・CLOSE TO YOU について
父娘が共に歌うシーンが印象的な“CLOSE TO YOU”。もともと脚本では“ザ・ローリング・ストーンズ”の曲という設定になっていたが、撮影が始まってからラッセル・クロウがこの曲を提案したという。この曲が決まるまでのプロセスを、プロデューサーのクレイグはこう語っている。
「歌詞が素晴らしく、シーンや作品のメッセージとマッチしているのが決め手だった。ただ“CLOSE TO YOU”のカーペンターズのオリジナルソングはライセンスされていなくてね。だから僕らは、作曲家であるバート・バカラックと連絡を取ったりしながら、誰に歌ってもらおうかとずっと考えていた。そんなことと並行して、僕らはエンドロールに流す曲についても同時に考えていたんだ。マイケル・ボルトンに曲を提供してもらえたら最高だと思って、彼を試写会に招待した。
上映が終わると、試写室からマイケルが大泣きをしながら出てきて、僕に言ったんだよ。
“一つだけ君に文句がある。なんで試写室にティッシュがないんだ”って。とにかくこの映画がとても気に入ったから、無償でオリジナルソングを書くって言ってくれた!本当にうれしかったよ。そんな時“CLOSE TO YOU”のカーペンターズ版の権利が取れないことが判明したので、そのことをマイケルに伝えたら、彼の方から“僕が歌う”と言ってくれたんだ!彼自身、3人の娘がいて、1年間の3/4はツアーで子どもたちと離れているからか、すごくジェイクの気持ちに共感できたらしい。こうやって、最終的にマイケルがエンドロールの曲も、“CLOSE TO YOU”も歌ってくれることになったのさ!」
▼予告編
2015年10月8日(木)TOHOシネマズシャンテ(東京都千代田区有楽町1-2-2、JR有楽町駅・日比谷口徒歩5分)で、19:15~ 鑑賞。
作品データ :
原題 A MOST VIOLENT YEAR
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 125分
1980年代のニューヨークを舞台に、人々の思惑が入り乱れるオイル業界で翻弄される一人の男の生き様を描く社会派ヒューマンドラマ。『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』でゴールデングローブ賞主演男優賞候補にもなった実力派、オスカー・アイザックが自らの信念を貫き通そうとする主人公の葛藤を体現する。共演にジェシカ・チャステイン、デヴィッド・オイェロウォ。監督は『マージン・コール』『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』のJ・C・チャンダー。
ストーリー :
1981年、ニューヨーク。犯罪と暴力が氾濫するこの年。生き馬の目を抜くオイル業界で、移民のアベル(オスカー・アイザック)とその妻アナ(ジェシカ・チャステイン)は、クリーンなビジネスを信条にオイルカンパニーを築き上げた。だが、事業拡大のために土地購入の頭金として全財産を投入した直後、彼の成功を阻止しようとする何者かが積荷のオイルを強奪。さらに、脱税の嫌疑をかけられ、家族に脅威が訪れるなど、次々にトラブルが襲いかかる。悪い噂は一気に広まり、ついに銀行からも融資を断られ、信頼し合っていた夫婦間にも亀裂が生じてしまう。刻一刻と破産が迫る中、孤立無援でトラブル解決のために奔走するアベル。だがその期限までは、わずか30日しかなかった…。
▼予告編
作品データ :
原題 A MOST VIOLENT YEAR
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 125分
1980年代のニューヨークを舞台に、人々の思惑が入り乱れるオイル業界で翻弄される一人の男の生き様を描く社会派ヒューマンドラマ。『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』でゴールデングローブ賞主演男優賞候補にもなった実力派、オスカー・アイザックが自らの信念を貫き通そうとする主人公の葛藤を体現する。共演にジェシカ・チャステイン、デヴィッド・オイェロウォ。監督は『マージン・コール』『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』のJ・C・チャンダー。
ストーリー :
1981年、ニューヨーク。犯罪と暴力が氾濫するこの年。生き馬の目を抜くオイル業界で、移民のアベル(オスカー・アイザック)とその妻アナ(ジェシカ・チャステイン)は、クリーンなビジネスを信条にオイルカンパニーを築き上げた。だが、事業拡大のために土地購入の頭金として全財産を投入した直後、彼の成功を阻止しようとする何者かが積荷のオイルを強奪。さらに、脱税の嫌疑をかけられ、家族に脅威が訪れるなど、次々にトラブルが襲いかかる。悪い噂は一気に広まり、ついに銀行からも融資を断られ、信頼し合っていた夫婦間にも亀裂が生じてしまう。刻一刻と破産が迫る中、孤立無援でトラブル解決のために奔走するアベル。だがその期限までは、わずか30日しかなかった…。
▼予告編
2015年10月8日(木)ヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシア・イトシアプラザ4F、アクセス:JR山手線・有楽町駅中央口から徒歩1分)で、17:45~ 鑑賞。
作品データ :
原題 TWO RAGING GRANNIES
製作年 2013年
製作国 ノルウェー イタリア デンマーク
配給 S・D・P
上映時間 82分
92歳と86歳の女性が自分たちだけの力で「経済成長」についての答えを探す姿を描いたドキュメンタリー作品。2人は大金持ちでも、ビジネスマンでもない、ただのおばあちゃん。当初は「買い物に行くくらいしか思いつかない」といっていたのが、好奇心の赴くまま質問を重ねるたびに、どんどん知識を吸収し成長していく。
大型ハリケーンのように周囲をとりこみ、騒動を巻き起こして、ひたすら「わからない」ことが知りたいという欲求を満たしていくやんちゃな姿を映す一方で、カメラは世界のどこの新聞にも書かれているありふれた話題でさえ、どんなに私たちは深く考えることなく、知っているつもりで見過ごしていることを気づかせてくれる。そして、好奇心旺盛で色々な事に興味を持ち続けられるのは、人生をより豊かにしてくれるのだと教えてくれる。
監督のホバルト・ブストネスはノルウェーを本拠地にドキュメンタリー映画を多く手がけ、ノルウェーのアカデミー賞「アマンダアワード」で劇場ドキュメンタリー賞受賞の経験もある実力派。年をとっても全く衰えない2人の女性のエネルギーに圧倒され撮影を決意、本作を作り上げた。
ストーリー :
アメリカ・シアトルの片田舎に住む92歳のシャーリー・モリソンと86歳のヒンダ・キプニス。2人は30年来の大親友。お茶を飲みながら話す2人の最近のネタは「経済成長ってどうなの?」ということ。
YouTubeで発見したロバート・F・ケネディの経済危機についての演説を聞いた2人はいてもたってもいられなくなり、電動車イスに乗って大学教授や経済アナリストに会いに行き、「経済成長」について聞きまくる。
バカにされ、門前払いをくらい、脅されても2人の「知りたい」という情熱は止まらない。
何処に行っても、満足する答えを得られないシャーリーとヒンダは、一大決心!住み慣れたシアトルを飛び出して、世界経済の中心ニューヨーク、ウォール街へ。ついには、財界トップの集まるウォール・ストリート・ディナーに乗り込んで直接対決!…
▼予告編
作品データ :
原題 TWO RAGING GRANNIES
製作年 2013年
製作国 ノルウェー イタリア デンマーク
配給 S・D・P
上映時間 82分
92歳と86歳の女性が自分たちだけの力で「経済成長」についての答えを探す姿を描いたドキュメンタリー作品。2人は大金持ちでも、ビジネスマンでもない、ただのおばあちゃん。当初は「買い物に行くくらいしか思いつかない」といっていたのが、好奇心の赴くまま質問を重ねるたびに、どんどん知識を吸収し成長していく。
大型ハリケーンのように周囲をとりこみ、騒動を巻き起こして、ひたすら「わからない」ことが知りたいという欲求を満たしていくやんちゃな姿を映す一方で、カメラは世界のどこの新聞にも書かれているありふれた話題でさえ、どんなに私たちは深く考えることなく、知っているつもりで見過ごしていることを気づかせてくれる。そして、好奇心旺盛で色々な事に興味を持ち続けられるのは、人生をより豊かにしてくれるのだと教えてくれる。
監督のホバルト・ブストネスはノルウェーを本拠地にドキュメンタリー映画を多く手がけ、ノルウェーのアカデミー賞「アマンダアワード」で劇場ドキュメンタリー賞受賞の経験もある実力派。年をとっても全く衰えない2人の女性のエネルギーに圧倒され撮影を決意、本作を作り上げた。
ストーリー :
アメリカ・シアトルの片田舎に住む92歳のシャーリー・モリソンと86歳のヒンダ・キプニス。2人は30年来の大親友。お茶を飲みながら話す2人の最近のネタは「経済成長ってどうなの?」ということ。
YouTubeで発見したロバート・F・ケネディの経済危機についての演説を聞いた2人はいてもたってもいられなくなり、電動車イスに乗って大学教授や経済アナリストに会いに行き、「経済成長」について聞きまくる。
バカにされ、門前払いをくらい、脅されても2人の「知りたい」という情熱は止まらない。
何処に行っても、満足する答えを得られないシャーリーとヒンダは、一大決心!住み慣れたシアトルを飛び出して、世界経済の中心ニューヨーク、ウォール街へ。ついには、財界トップの集まるウォール・ストリート・ディナーに乗り込んで直接対決!…
▼予告編
2015年10月8日(木)ヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシア・イトシアプラザ4F、アクセス:JR山手線・有楽町駅中央口から徒歩1分)で、15:45~ 鑑賞。
作品データ :
原題 JACK
製作年 2013年
製作国 ドイツ
配給 ショウゲート
上映時間 103分
2014年の第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。ベルリンの街を舞台に、10歳と6歳の幼い兄弟が突然いなくなった母親を探して、様々なトラブルを乗り越えていく3日間の旅を描いたヒューマンドラマ。メガホンを取るのは、テレビシリーズなどを手掛けてきたドイツのエドワード・ベルガー。主演のイヴォ・ピッツカーは、6ヶ月に渡るオーディションを経て数百人におよぶ候補者の中から抜擢。ベルリン国際映画祭では、その演技がメディアから絶賛された。
ストーリー :
10歳のジャック(イヴォ・ピッツカー)は、6歳になる弟マヌエル(ゲオルク・アルムス)の世話で毎日大忙し。シングルマザーの母は優しいが、まだ若いため、恋人との時間や夜遊びを優先してしまう。そんなある日、とある事件をきっかけに、ジャックは施設に預けられることに。友達もできず、施設に馴染めないジャック。待ちに待った夏休みがようやく訪れるが、母から“迎えは3日後になる”との電話が。がっかりしたジャックは、施設を飛び出してしまう。夜通し歩き続けて家に着いたものの、母は不在でカギもない。携帯電話は留守番メッセージばかり。仕方なく母に伝言を残して、預け先にマヌエルを迎えに行くジャック。仕事場、ナイトクラブ、昔の恋人の事務所まで、母を捜してベルリン中を駆け回る兄第。小さな肩を寄せ合う2人は、再び母の腕の中に帰ることができるのか…?
▼予告編
作品データ :
原題 JACK
製作年 2013年
製作国 ドイツ
配給 ショウゲート
上映時間 103分
2014年の第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。ベルリンの街を舞台に、10歳と6歳の幼い兄弟が突然いなくなった母親を探して、様々なトラブルを乗り越えていく3日間の旅を描いたヒューマンドラマ。メガホンを取るのは、テレビシリーズなどを手掛けてきたドイツのエドワード・ベルガー。主演のイヴォ・ピッツカーは、6ヶ月に渡るオーディションを経て数百人におよぶ候補者の中から抜擢。ベルリン国際映画祭では、その演技がメディアから絶賛された。
ストーリー :
10歳のジャック(イヴォ・ピッツカー)は、6歳になる弟マヌエル(ゲオルク・アルムス)の世話で毎日大忙し。シングルマザーの母は優しいが、まだ若いため、恋人との時間や夜遊びを優先してしまう。そんなある日、とある事件をきっかけに、ジャックは施設に預けられることに。友達もできず、施設に馴染めないジャック。待ちに待った夏休みがようやく訪れるが、母から“迎えは3日後になる”との電話が。がっかりしたジャックは、施設を飛び出してしまう。夜通し歩き続けて家に着いたものの、母は不在でカギもない。携帯電話は留守番メッセージばかり。仕方なく母に伝言を残して、預け先にマヌエルを迎えに行くジャック。仕事場、ナイトクラブ、昔の恋人の事務所まで、母を捜してベルリン中を駆け回る兄第。小さな肩を寄せ合う2人は、再び母の腕の中に帰ることができるのか…?
▼予告編
2015年9月30日(水)吉祥寺プラザ(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-19、JR吉祥寺駅北口サンロード突き当たり左)で、17:15~鑑賞。
作品データ :
製作年 2015年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 108分
『アンフェア』(UNFAIR)は元来、2006年1月10日から同年3月21日まで毎週火曜日22:00~22:54に、関西テレビ制作・フジテレビ系の「火曜22時枠」で放送された日本のテレビドラマ。また、この続編となったスペシャルドラマ、映画、スピンオフドラマなどを包括するシリーズ名。篠原涼子演じる雪平夏見―警視庁きっての検挙率No.1でバツ1子持ちの敏腕女刑事が次々と発生する3つの事件に立ち向かう姿を描く。原作は秦建日子(はた・たけひこ)の小説『推理小説』。ただし、最初の事件のみ原作を扱って描かれ、中盤以降の2つの事件はドラマのオリジナルシナリオである。
当のテレビドラマの映画版1作目が『アンフェア the movie』(監督は小林義則、脚本は佐藤嗣麻子、2007年3月17日公開)、同2作目が『アンフェア the answer』(監督・脚本は佐藤嗣麻子、2011年9月17日公開)、そして同3作目(完結編)が本作『アンフェア the end』(監督・脚本は佐藤嗣麻子、2015年9月5日公開)。
ストーリー :
雪平夏見(篠原涼子)―有能な刑事だった父の死の真相をさぐるため、警視庁捜査一課の刑事になった彼女は、父が警察内部の不正に迫っていたことを知る。大きな代償を払いながらも、その不正を示す機密データを入手した雪平は、父の無念を晴らす機会をうかがっていた。
そのとき、東京地検特捜部の村上克明検事とその父で元検事総長である村上成明の連続殺害事件が発生。容疑をかけられた津島直紀(永山絢斗)は、雪平を取調官に指名。津島は警察の“闇”を告発しようとして無実の罪に嵌められたと主張し、警察で信じられるのは雪平だけと話す。
一方、最高検察庁の武部将臣(AKIRA)は村上親子が不正な組織に属していた疑いがあると打ち明け、雪平に情報提供を求める。死んだはずの元恋人・一条道孝(佐藤浩市)も姿を現わし、雪平の身に危険が迫っていると警告する。
“闇”の組織が雪平の持つ機密データを奪うべく動き出したのか!?
雪平は警察内部の不正を暴くため、想像を絶する行動に打って出る。しかし、“闇”は人の心をもてあそび、あらゆる手段を使って雪平を追い詰めていた…。
▼予告編
■私感:
私はこれまでに『アンフェア』のテレビドラマを一切観たことがないし、同シリーズの映画版第1弾・第2弾も未見のまま。
そんな私が “初物” 食いよろしく、何となく気の向くままに本作・第3弾を観た。
もちろん、事前に『アンフェア the movie』→『アンフェア the answer』前二作のあらすじをつかんだ上でのこと。
♢『アンフェア the movie』粗筋:
女刑事・雪平(篠原涼子)は、娘の美央(向井地美音)が入院中の警察病院がテロリストに占拠されたことを知る。犯人は警察庁長官を人質にとり、警察庁の裏金80億円を2時間以内に用意することを要求。愛娘を救うため、雪平は単身病院内に潜入し、テロリストとの戦いに身を投じる…。
♢『アンフェア the answer』粗筋:
東京を追われ、北の大地・西紋別の警察署に勤務する雪平(篠原涼子)が、あろうことか殺人の容疑で追われることに。その裏に横たわる、警察内部で不正に手を染めた者たちの陰謀の数々。警察の極秘情報(USBメモリー)を巡り、さまざまな男たちが雪平の周りに近づいてくる。緊迫する状況の中、逃避行を繰り広げた雪平が最後に見るものとは…。
さて、私は自ら鑑賞した本作『アンフェア the end』に、どういう感想をいだいたか。
一言(ひとこと)で言えば、これは品格の低い作品だ。
構成の甘さと状況設定の薄さ!
ストーリー全体が中途半端でやりたい放題、浅薄な思いつきに振り回されたシロモノだ。
アクションシーンもカースタントシーンも陳腐すぎる。
行き当たりばったりに書き進められた脚本なのだろう、その薄っぺらで、たわいのない内容は目に余る。
それは、まさしく本ブログ〈September 18, 2015〉記事でテーマ化された、映画『S‐最後の警官‐奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』と同様に、凡作・駄作・愚作以外の何物でもない。
ところが、どうだろう、
映画情報メディア『cinemacafe.net』「2015年10月8日(木)18時54分配信」の≪篠原涼子、『アンフェア』観客動員数150万人突破に「本当に感謝」≫によれば、
〈篠原涼子を主演とし、連続ドラマスタートから10年目となる「アンフェア」シリーズ。現在公開中の完結編『アンフェア the end』が10月7日(水)の公開33日間での累計動員数は1,570,764人、興行収入は2,058,238,800円に達したことが明らかとなった。
2006年に連続ドラマとしてスタートし、異例とも言える徹底したハードボイルド&サスペンスで予測不可能で巧妙なストーリー展開と魅力的で演技巧者なキャストが揃い踏みしたことで圧倒的な支持を受けた「アンフェア」。
熱狂的なファンからの続編・完結編を望む声に応え、満を持して贈る本作は、映画公開日から週末のゴールデンタイムで過去作を毎週放送し、更にはスピンオフドラマも放送、9月はまさに全国を“アンフェア”一色に染める事ができた事も動員数を伸ばした大きな要因となっている。シルバーウィークの後押しもあり、公開から一か月以上たったいまもまだなお数字を伸ばし続けている。
すでに映画を観たファンからは「誰が悪い人なのか全然予想が違って、人間不信になりそうでした」「力が入りっぱなしで観終わった後ですごく脱力しました」など、10年に渡る壮大なストーリー展開の結末への感想も多く寄せられている。
そして主演を務めた篠原さんからは「150万人突破と多くの方々に『アンフェア』の最後を見届けて頂き、本当に感謝しております。劇場ならではの迫力で『アンフェア』を観られるのもあと少しとなります。本当に素敵な作品になっておりますので、是非スクリーンで臨場感を味わいながらご覧頂けると幸いです」と喜びと感謝のコメント。
異例のシリーズ前作超え目前の本作、過去最大の衝撃をぜひスクリーンでチェックしてみて。〉
何と!一連の「アンフェア」シリーズでは、“異例とも言える徹底したハードボイルド&サスペンスで予測不可能で巧妙なストーリー”が展開されたとのこと。また、“魅力的で演技巧者なキャストが揃い踏みした”とのこと。
これは自画自賛もいいところ!
映画版“完結編”でシリーズ全体があのようにお粗末に締め括られるかぎり、それは笑止千万な誇大宣伝というほかはない。
土曜ワイド的なちゃちなテレビドラマの場合はともかく、劇場版の大がかりな迫力ある映画では、透徹した鑑賞眼の持ち主なら、下手な映画作りの問題性~その場しのぎのぼろ隠し・小手先のごまかし~を、たちどころに見破ることができるだろう。
本作の場合、はっきりしている点は、俳優陣の演技力の低さだ。
棒読み、棒立ち、滑舌が甘い、拙劣な表現力…。彼らのほとんどは、「大根役者」の誹(そし)りを免れない。
本作のプレミアショーが2015年8月18日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、舞台挨拶に篠原涼子、佐藤浩市、永山絢斗、阿部サダヲ、加藤雅也、EXILE・AKIRA、AKB48・向井地美音、監督の佐藤嗣麻子が登壇した。
『映画ナタリー』(国内外問わず最新の映画情報を扱うニュースメディア)は、この「ジャパンプレミア」について、こう伝えている(2015年8月18日21:49配信≪篠原涼子、「アンフェア」シリーズと過ごした“幸せな10年間”に感謝≫)。
〈…舞台挨拶前、登壇者たちは劇場前に用意されたレッドカーペットを闊歩。ファンの呼びかけやサインに応じ、貴重な交流の時間を楽しんだ。篠原は「10年続いた『アンフェア』も今回で終わり。寂しい気持ちもあるけれど、みんなに早く観てほしいです」と伝え、またシリーズの途中から参加した佐藤は「レギュラーメンバーの皆さんの思いに、最後の最後まで真摯に向きあいたいです」と話す。
…舞台挨拶では新キャストの永山とAKIRAが「アンフェア」のファンだったことを明かし、永山は「テレビで観ていた作品の世界に入り込めてうれしかったです。お空に輝くかと思いましたね」といきなり詩的な表現で気持ちを伝えて共演者たちから一斉にツッコまれていた。
また「涼子ちゃんて、こんな人」というトークテーマが司会者より掲げられると、それまで淡々と話していた登壇者たちが饒舌に。加藤は「基本的に、ふにゃんふにゃんしてますね。でもカメラがまわるとキリッと雪平になるんですよ」と話してキャスト陣の賛同を集める。またAKIRAは撮影現場で集中しているにもかかわらず、篠原から「踊って!」と無茶振りを受けていたことを暴露。AKIRAが「『いつも踊ってるじゃん、こういうの!』って言いながら、三代目 J Soul Brothersの振り付けを真似してくるんですよね」と篠原の茶目っ気あふれるエピソードを明かすと、会場は和やかな空気に包まれる。
ドラマシリーズから脚本を手がけてきた監督の佐藤は「篠原さんは野生児。直感的な人で、ワンテイク目が非常に素晴らしい。座長としてここまで見事にまとめてきてくださいました」と篠原への思いを吐露。それを受けて篠原は「雪平夏見に出会えたことは私にとって奇跡の1つ。本当に幸せな『アンフェア』との10年間でした」と感慨深げに語り、シリーズ完結にふさわしい作品の完成に胸を張った。〉
「芸能人」特有のおためごかしのリップサービス!
それはともかく、前出の登壇者のうち、「大根役者」の範疇におさまらない例外的な俳優が佐藤浩市(1960~)だ。
彼はもともと外見にインパクトがあり、他人からの認識度も大きい。
少なくとも21世紀に入って私が観た彼の出演作【『海猫』(2004年)→『THE 有頂天ホテル』(2006年)→『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(2007年)→『アマルフィ 女神の報酬』(2009年)→『あなたへ』(2012年)→『のぼうの城』(2012年)→『清須会議』(2013年)→『HERO』(2015年)→本作】では、彼が演じたどの役回りも、いざというときに強い存在感を放ち、知らず知らず私の目を引きつけるのだった。
彼が「個性派俳優」とか「実力派俳優」とかいわれるゆえんだ。
ちなみに言い添えれば、私は佐藤浩市と言うとすぐに彼の父親・三國連太郎(1923~2013)を連想する。三國は、「個性派俳優として日本映画界を牽引し、圧倒的存在感をスクリーンに残した国民的名優の1人」(『ウィキペディア日本語版』)。
個性⇒存在感のスケールという点で、三國が佐藤に比べて数段大きいことは言うまでもない。
私はかつて三國の存在感を印象づける出演作を多数鑑賞した。中でも『ビルマの竪琴』(1956年)、『飢餓海峡』(1965年)、『はだしのゲン』(1976年)、『ひかりごけ』(1992年)などの社会派作品は、今なお忘れがたい、私の記憶の中に深く刻みこまれた作品だ。
【蛇足】わが母(享年94歳)は生前、少年時代の私に向かって、映画談義かたがた、こう語ってくれた。「お母さんは、三國連太郎はあまり好きじゃない。男の映画俳優なら、佐分利信(1909~82)、長谷川一夫(1908~84)、阪東妻三郎(1901~53)がいいわね。」
本作に対する「Yahoo!映画」のユーザーレビューに、次のような評言が書かれている。
・「篠原のヌードが最高!まあ、それだけの映画ですが。」
・「雪平、君は美しい。たとえ血まみれでも。ただ、それだけでした。」
・「久しぶりに寝たー。今年度ワースト1の映画だ!!」
・「一応、テレビと映画をみてきて物語を理解した上で観たが、今年一番がっかりした映画だった。」
これら少数者の感想こそ、映画全体を客観視できた至言なり!
(同レビューを総覧するに、ユーザーの多くが雪平=篠原を「美しい」、「綺麗」、「格好良い」、「ステキ」、「美人すぎ」、「スタイル抜群」と評するばかりで、その一人格にいたずらに同化・帰依・埋没する弊に陥っている。〈美しいの、ホンマかいな!?〉と対象を冷厳に正視できなければ、決して全うな映画批評の地平が拓かれることはない!)
それにしても、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(本ブログ〈July 24, 2015〉記事)→『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(同〈August 10, 2015〉記事)の2作を鑑賞後に、
『HERO』(同〈September 07, 2015〉記事)→『S-最後の警官-奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(同〈September 18, 2015〉記事)→『天空の蜂』(同〈September 27, 2015〉記事)の3作を見、
続いて『キングスマン』(同〈September 29, 2015〉)を鑑賞後に、本作 『アンフェア the end』を見ると、
したたかに思い知らされるではないか!
少なくともアクション映画に限れば、邦画と洋画ではまるで比較にならない大きな差があり、前者は後者に比べて現在、マンガチックなまでに劣化している、と(cf.同〈September 18, 2015〉記事)。
作品データ :
製作年 2015年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 108分
『アンフェア』(UNFAIR)は元来、2006年1月10日から同年3月21日まで毎週火曜日22:00~22:54に、関西テレビ制作・フジテレビ系の「火曜22時枠」で放送された日本のテレビドラマ。また、この続編となったスペシャルドラマ、映画、スピンオフドラマなどを包括するシリーズ名。篠原涼子演じる雪平夏見―警視庁きっての検挙率No.1でバツ1子持ちの敏腕女刑事が次々と発生する3つの事件に立ち向かう姿を描く。原作は秦建日子(はた・たけひこ)の小説『推理小説』。ただし、最初の事件のみ原作を扱って描かれ、中盤以降の2つの事件はドラマのオリジナルシナリオである。
当のテレビドラマの映画版1作目が『アンフェア the movie』(監督は小林義則、脚本は佐藤嗣麻子、2007年3月17日公開)、同2作目が『アンフェア the answer』(監督・脚本は佐藤嗣麻子、2011年9月17日公開)、そして同3作目(完結編)が本作『アンフェア the end』(監督・脚本は佐藤嗣麻子、2015年9月5日公開)。
ストーリー :
雪平夏見(篠原涼子)―有能な刑事だった父の死の真相をさぐるため、警視庁捜査一課の刑事になった彼女は、父が警察内部の不正に迫っていたことを知る。大きな代償を払いながらも、その不正を示す機密データを入手した雪平は、父の無念を晴らす機会をうかがっていた。
そのとき、東京地検特捜部の村上克明検事とその父で元検事総長である村上成明の連続殺害事件が発生。容疑をかけられた津島直紀(永山絢斗)は、雪平を取調官に指名。津島は警察の“闇”を告発しようとして無実の罪に嵌められたと主張し、警察で信じられるのは雪平だけと話す。
一方、最高検察庁の武部将臣(AKIRA)は村上親子が不正な組織に属していた疑いがあると打ち明け、雪平に情報提供を求める。死んだはずの元恋人・一条道孝(佐藤浩市)も姿を現わし、雪平の身に危険が迫っていると警告する。
“闇”の組織が雪平の持つ機密データを奪うべく動き出したのか!?
雪平は警察内部の不正を暴くため、想像を絶する行動に打って出る。しかし、“闇”は人の心をもてあそび、あらゆる手段を使って雪平を追い詰めていた…。
▼予告編
■私感:
私はこれまでに『アンフェア』のテレビドラマを一切観たことがないし、同シリーズの映画版第1弾・第2弾も未見のまま。
そんな私が “初物” 食いよろしく、何となく気の向くままに本作・第3弾を観た。
もちろん、事前に『アンフェア the movie』→『アンフェア the answer』前二作のあらすじをつかんだ上でのこと。
♢『アンフェア the movie』粗筋:
女刑事・雪平(篠原涼子)は、娘の美央(向井地美音)が入院中の警察病院がテロリストに占拠されたことを知る。犯人は警察庁長官を人質にとり、警察庁の裏金80億円を2時間以内に用意することを要求。愛娘を救うため、雪平は単身病院内に潜入し、テロリストとの戦いに身を投じる…。
♢『アンフェア the answer』粗筋:
東京を追われ、北の大地・西紋別の警察署に勤務する雪平(篠原涼子)が、あろうことか殺人の容疑で追われることに。その裏に横たわる、警察内部で不正に手を染めた者たちの陰謀の数々。警察の極秘情報(USBメモリー)を巡り、さまざまな男たちが雪平の周りに近づいてくる。緊迫する状況の中、逃避行を繰り広げた雪平が最後に見るものとは…。
さて、私は自ら鑑賞した本作『アンフェア the end』に、どういう感想をいだいたか。
一言(ひとこと)で言えば、これは品格の低い作品だ。
構成の甘さと状況設定の薄さ!
ストーリー全体が中途半端でやりたい放題、浅薄な思いつきに振り回されたシロモノだ。
アクションシーンもカースタントシーンも陳腐すぎる。
行き当たりばったりに書き進められた脚本なのだろう、その薄っぺらで、たわいのない内容は目に余る。
それは、まさしく本ブログ〈September 18, 2015〉記事でテーマ化された、映画『S‐最後の警官‐奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』と同様に、凡作・駄作・愚作以外の何物でもない。
ところが、どうだろう、
映画情報メディア『cinemacafe.net』「2015年10月8日(木)18時54分配信」の≪篠原涼子、『アンフェア』観客動員数150万人突破に「本当に感謝」≫によれば、
〈篠原涼子を主演とし、連続ドラマスタートから10年目となる「アンフェア」シリーズ。現在公開中の完結編『アンフェア the end』が10月7日(水)の公開33日間での累計動員数は1,570,764人、興行収入は2,058,238,800円に達したことが明らかとなった。
2006年に連続ドラマとしてスタートし、異例とも言える徹底したハードボイルド&サスペンスで予測不可能で巧妙なストーリー展開と魅力的で演技巧者なキャストが揃い踏みしたことで圧倒的な支持を受けた「アンフェア」。
熱狂的なファンからの続編・完結編を望む声に応え、満を持して贈る本作は、映画公開日から週末のゴールデンタイムで過去作を毎週放送し、更にはスピンオフドラマも放送、9月はまさに全国を“アンフェア”一色に染める事ができた事も動員数を伸ばした大きな要因となっている。シルバーウィークの後押しもあり、公開から一か月以上たったいまもまだなお数字を伸ばし続けている。
すでに映画を観たファンからは「誰が悪い人なのか全然予想が違って、人間不信になりそうでした」「力が入りっぱなしで観終わった後ですごく脱力しました」など、10年に渡る壮大なストーリー展開の結末への感想も多く寄せられている。
そして主演を務めた篠原さんからは「150万人突破と多くの方々に『アンフェア』の最後を見届けて頂き、本当に感謝しております。劇場ならではの迫力で『アンフェア』を観られるのもあと少しとなります。本当に素敵な作品になっておりますので、是非スクリーンで臨場感を味わいながらご覧頂けると幸いです」と喜びと感謝のコメント。
異例のシリーズ前作超え目前の本作、過去最大の衝撃をぜひスクリーンでチェックしてみて。〉
何と!一連の「アンフェア」シリーズでは、“異例とも言える徹底したハードボイルド&サスペンスで予測不可能で巧妙なストーリー”が展開されたとのこと。また、“魅力的で演技巧者なキャストが揃い踏みした”とのこと。
これは自画自賛もいいところ!
映画版“完結編”でシリーズ全体があのようにお粗末に締め括られるかぎり、それは笑止千万な誇大宣伝というほかはない。
土曜ワイド的なちゃちなテレビドラマの場合はともかく、劇場版の大がかりな迫力ある映画では、透徹した鑑賞眼の持ち主なら、下手な映画作りの問題性~その場しのぎのぼろ隠し・小手先のごまかし~を、たちどころに見破ることができるだろう。
本作の場合、はっきりしている点は、俳優陣の演技力の低さだ。
棒読み、棒立ち、滑舌が甘い、拙劣な表現力…。彼らのほとんどは、「大根役者」の誹(そし)りを免れない。
本作のプレミアショーが2015年8月18日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、舞台挨拶に篠原涼子、佐藤浩市、永山絢斗、阿部サダヲ、加藤雅也、EXILE・AKIRA、AKB48・向井地美音、監督の佐藤嗣麻子が登壇した。
『映画ナタリー』(国内外問わず最新の映画情報を扱うニュースメディア)は、この「ジャパンプレミア」について、こう伝えている(2015年8月18日21:49配信≪篠原涼子、「アンフェア」シリーズと過ごした“幸せな10年間”に感謝≫)。
〈…舞台挨拶前、登壇者たちは劇場前に用意されたレッドカーペットを闊歩。ファンの呼びかけやサインに応じ、貴重な交流の時間を楽しんだ。篠原は「10年続いた『アンフェア』も今回で終わり。寂しい気持ちもあるけれど、みんなに早く観てほしいです」と伝え、またシリーズの途中から参加した佐藤は「レギュラーメンバーの皆さんの思いに、最後の最後まで真摯に向きあいたいです」と話す。
…舞台挨拶では新キャストの永山とAKIRAが「アンフェア」のファンだったことを明かし、永山は「テレビで観ていた作品の世界に入り込めてうれしかったです。お空に輝くかと思いましたね」といきなり詩的な表現で気持ちを伝えて共演者たちから一斉にツッコまれていた。
また「涼子ちゃんて、こんな人」というトークテーマが司会者より掲げられると、それまで淡々と話していた登壇者たちが饒舌に。加藤は「基本的に、ふにゃんふにゃんしてますね。でもカメラがまわるとキリッと雪平になるんですよ」と話してキャスト陣の賛同を集める。またAKIRAは撮影現場で集中しているにもかかわらず、篠原から「踊って!」と無茶振りを受けていたことを暴露。AKIRAが「『いつも踊ってるじゃん、こういうの!』って言いながら、三代目 J Soul Brothersの振り付けを真似してくるんですよね」と篠原の茶目っ気あふれるエピソードを明かすと、会場は和やかな空気に包まれる。
ドラマシリーズから脚本を手がけてきた監督の佐藤は「篠原さんは野生児。直感的な人で、ワンテイク目が非常に素晴らしい。座長としてここまで見事にまとめてきてくださいました」と篠原への思いを吐露。それを受けて篠原は「雪平夏見に出会えたことは私にとって奇跡の1つ。本当に幸せな『アンフェア』との10年間でした」と感慨深げに語り、シリーズ完結にふさわしい作品の完成に胸を張った。〉
「芸能人」特有のおためごかしのリップサービス!
それはともかく、前出の登壇者のうち、「大根役者」の範疇におさまらない例外的な俳優が佐藤浩市(1960~)だ。
彼はもともと外見にインパクトがあり、他人からの認識度も大きい。
少なくとも21世紀に入って私が観た彼の出演作【『海猫』(2004年)→『THE 有頂天ホテル』(2006年)→『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(2007年)→『アマルフィ 女神の報酬』(2009年)→『あなたへ』(2012年)→『のぼうの城』(2012年)→『清須会議』(2013年)→『HERO』(2015年)→本作】では、彼が演じたどの役回りも、いざというときに強い存在感を放ち、知らず知らず私の目を引きつけるのだった。
彼が「個性派俳優」とか「実力派俳優」とかいわれるゆえんだ。
ちなみに言い添えれば、私は佐藤浩市と言うとすぐに彼の父親・三國連太郎(1923~2013)を連想する。三國は、「個性派俳優として日本映画界を牽引し、圧倒的存在感をスクリーンに残した国民的名優の1人」(『ウィキペディア日本語版』)。
個性⇒存在感のスケールという点で、三國が佐藤に比べて数段大きいことは言うまでもない。
私はかつて三國の存在感を印象づける出演作を多数鑑賞した。中でも『ビルマの竪琴』(1956年)、『飢餓海峡』(1965年)、『はだしのゲン』(1976年)、『ひかりごけ』(1992年)などの社会派作品は、今なお忘れがたい、私の記憶の中に深く刻みこまれた作品だ。
【蛇足】わが母(享年94歳)は生前、少年時代の私に向かって、映画談義かたがた、こう語ってくれた。「お母さんは、三國連太郎はあまり好きじゃない。男の映画俳優なら、佐分利信(1909~82)、長谷川一夫(1908~84)、阪東妻三郎(1901~53)がいいわね。」
本作に対する「Yahoo!映画」のユーザーレビューに、次のような評言が書かれている。
・「篠原のヌードが最高!まあ、それだけの映画ですが。」
・「雪平、君は美しい。たとえ血まみれでも。ただ、それだけでした。」
・「久しぶりに寝たー。今年度ワースト1の映画だ!!」
・「一応、テレビと映画をみてきて物語を理解した上で観たが、今年一番がっかりした映画だった。」
これら少数者の感想こそ、映画全体を客観視できた至言なり!
(同レビューを総覧するに、ユーザーの多くが雪平=篠原を「美しい」、「綺麗」、「格好良い」、「ステキ」、「美人すぎ」、「スタイル抜群」と評するばかりで、その一人格にいたずらに同化・帰依・埋没する弊に陥っている。〈美しいの、ホンマかいな!?〉と対象を冷厳に正視できなければ、決して全うな映画批評の地平が拓かれることはない!)
それにしても、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(本ブログ〈July 24, 2015〉記事)→『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(同〈August 10, 2015〉記事)の2作を鑑賞後に、
『HERO』(同〈September 07, 2015〉記事)→『S-最後の警官-奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(同〈September 18, 2015〉記事)→『天空の蜂』(同〈September 27, 2015〉記事)の3作を見、
続いて『キングスマン』(同〈September 29, 2015〉)を鑑賞後に、本作 『アンフェア the end』を見ると、
したたかに思い知らされるではないか!
少なくともアクション映画に限れば、邦画と洋画ではまるで比較にならない大きな差があり、前者は後者に比べて現在、マンガチックなまでに劣化している、と(cf.同〈September 18, 2015〉記事)。
2015年9月28日(月)立川シネマシティ(シネマ・ツー:東京都立川市曙町2ー42ー26、JR立川駅北口から徒歩6分)で、21:00~鑑賞。
作品データ :
原題 SAN ANDREAS
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 114分
断層の横ずれで発生した超巨大地震と津波によりロサンゼルスが崩壊していくさまを描くディザスターパニック大作。ドウェイン・ジョンソンが娘を救うためにロサンゼルスを奔走するスーパーレスキュー隊員を演じる。監督は『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』で超巨大生物の暮らす世界をCGで作り出したブラッド・ペイトン。
ストーリー :
1300kmに渡る超巨大地層“サン・アンドレアス断層”が横ずれ、大地震を巻き起こし平穏なカリフォルニアに猛烈な揺れが襲う。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラスベガスを容赦なく破壊、全米屈指の超高層ビル群やゴールデンゲートブリッジ、ビバリーヒルズが崩壊し、さらにはフーバーダムまでもが決壊、地面には深い亀裂が広がり、大津波が襲い掛かる…。都市文明が壊滅していく危機の中、高度上空での特殊任務に従事する消防庁ヘリコプター・レスキュー隊の凄腕パイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)は捜索救難チームとして出動。救援を待つ人々、そしてサンフランシスコにいる娘ブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)の救助に向かう。しかし、彼の闘いは、人類最大の困難は、まだ始まったばかりであった…。
▼予告編
作品データ :
原題 SAN ANDREAS
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 114分
断層の横ずれで発生した超巨大地震と津波によりロサンゼルスが崩壊していくさまを描くディザスターパニック大作。ドウェイン・ジョンソンが娘を救うためにロサンゼルスを奔走するスーパーレスキュー隊員を演じる。監督は『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』で超巨大生物の暮らす世界をCGで作り出したブラッド・ペイトン。
ストーリー :
1300kmに渡る超巨大地層“サン・アンドレアス断層”が横ずれ、大地震を巻き起こし平穏なカリフォルニアに猛烈な揺れが襲う。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラスベガスを容赦なく破壊、全米屈指の超高層ビル群やゴールデンゲートブリッジ、ビバリーヒルズが崩壊し、さらにはフーバーダムまでもが決壊、地面には深い亀裂が広がり、大津波が襲い掛かる…。都市文明が壊滅していく危機の中、高度上空での特殊任務に従事する消防庁ヘリコプター・レスキュー隊の凄腕パイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)は捜索救難チームとして出動。救援を待つ人々、そしてサンフランシスコにいる娘ブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)の救助に向かう。しかし、彼の闘いは、人類最大の困難は、まだ始まったばかりであった…。
▼予告編
2015年9月28日(月)立川シネマシティ(シネマ・ツー:東京都立川市曙町2ー42ー26、JR立川駅北口から徒歩6分)で、18:10~鑑賞。
作品データ :
原題 KINGSMAN:THE SECRET SERVICE
製作年 2014年
製作国 イギリス
配給 KADOKAWA
上映時間 129分

『英国王のスピーチ』(第83回アカデミー賞主演男優賞受賞)の名優コリン・ファースを主演に迎えて描くスパイ・アクション。どこの国家にも属さない世界最強の諜報機関“キングスマン”のエージェントたちが、前代未聞の人類抹殺計画を進める凶悪な敵に立ち向かう姿を描く。サミュエル・L・ジャクソンが恐るべき敵役を貫禄たっぷりに演じる。監督は『キック・アス』のマシュー・ボーン。
ストーリー :
ロンドンのサヴィル・ロウ※にある“キングスマン”は、表向きは高級テーラーだが、実はどの国家にも縛られることなく、難事件・テロリズムを解決する国際的な諜報組織。「キングスマン」のエース・エージェント、ハリー・ハート(コリン・ファース)は、ブリティッシュ・スーツをスタイリッシュに着こなし、組織の指揮者アーサー(マイケル・ケイン)のもとで日々秘密裏の活動を行なっている。ある日、チームの一員が何者かに惨殺され、新人をスカウトすることになったハリーは、街のチンピラ、エグジー(タロン・エガートン)に可能性を見いだし候補生として抜擢するが、エグジーの父親もまた機密活動中に命を落とした「キングスマン」のエージェントであった。そんな中、巷では科学者の失踪事件が頻発。その首謀者ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)は、前代未聞の人類抹殺計画を進めていた…。
※サヴィル・ロウ(Savile Row)は、イギリス・ロンドン中心部のメイフェア(Mayfair)にある通り。オーダーメイドの名門高級紳士服店が集中していることで有名。
▼ Trailer
▼ Pub Fight Scene :
【キングスマンのベテラン・エージェント、ハリーに扮したコリン・ファース(Colin Firth、1960~)の、“Manners maketh Man.”(「マナーが、作るんだ、――人間を。」)という真率な言葉と、凄いスピード感のあるアクションに注目!ハリー=ファースという格調高い英国紳士の、紳士たる颯爽とした戦いっぷりに、私は心が躍るような魅力を覚える!】
コリン・ファースは、私の好きなタイプの男優である。彼の出演作で初めて出会ったのは、『イングリッシュ・ペイシェント』(原題:The English Patient、アンソニー・ミンゲラ監督、1996年)。その後、『シークレット/嵐の夜に』(1997年)→『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001年)→『真珠の耳飾りの少女』(2003年)→『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004年)→『マンマ・ミーア!』(2008年)→『シングルマン』(2009年)→『英国王のスピーチ』(2010年)→『レイルウェイ 運命の旅路』(2013年)→『デビルズ・ノット』(2013年)→『マジック・イン・ムーンライト』(2014年)→『リピーテッド』(2014年)を鑑賞。私は以上の12作中特に『シングルマン』をきっかけにして、彼の熱心なファンとなり、今日にいたっている。
▼メイキング&インタビュー :
▼ファッション―素晴らしい英国スタイルの世界! :
(キングスマンのエージェントたちは、センス抜群のスーツを着こなす。ハリー=ファースは断言してはばからない。真っ先に紳士に必要なのは、「きちんとしたスーツ」である、と。それは既製服ならぬオーダー服=【生地から縫製まで、すべての点で100%英国製にした、歴史と伝統に生きる“サヴィル・ロウ”の注文仕立てのスーツ】にほかならなかった―。)
作品データ :
原題 KINGSMAN:THE SECRET SERVICE
製作年 2014年
製作国 イギリス
配給 KADOKAWA
上映時間 129分

『英国王のスピーチ』(第83回アカデミー賞主演男優賞受賞)の名優コリン・ファースを主演に迎えて描くスパイ・アクション。どこの国家にも属さない世界最強の諜報機関“キングスマン”のエージェントたちが、前代未聞の人類抹殺計画を進める凶悪な敵に立ち向かう姿を描く。サミュエル・L・ジャクソンが恐るべき敵役を貫禄たっぷりに演じる。監督は『キック・アス』のマシュー・ボーン。
ストーリー :
ロンドンのサヴィル・ロウ※にある“キングスマン”は、表向きは高級テーラーだが、実はどの国家にも縛られることなく、難事件・テロリズムを解決する国際的な諜報組織。「キングスマン」のエース・エージェント、ハリー・ハート(コリン・ファース)は、ブリティッシュ・スーツをスタイリッシュに着こなし、組織の指揮者アーサー(マイケル・ケイン)のもとで日々秘密裏の活動を行なっている。ある日、チームの一員が何者かに惨殺され、新人をスカウトすることになったハリーは、街のチンピラ、エグジー(タロン・エガートン)に可能性を見いだし候補生として抜擢するが、エグジーの父親もまた機密活動中に命を落とした「キングスマン」のエージェントであった。そんな中、巷では科学者の失踪事件が頻発。その首謀者ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)は、前代未聞の人類抹殺計画を進めていた…。
※サヴィル・ロウ(Savile Row)は、イギリス・ロンドン中心部のメイフェア(Mayfair)にある通り。オーダーメイドの名門高級紳士服店が集中していることで有名。
▼ Trailer
▼ Pub Fight Scene :
【キングスマンのベテラン・エージェント、ハリーに扮したコリン・ファース(Colin Firth、1960~)の、“Manners maketh Man.”(「マナーが、作るんだ、――人間を。」)という真率な言葉と、凄いスピード感のあるアクションに注目!ハリー=ファースという格調高い英国紳士の、紳士たる颯爽とした戦いっぷりに、私は心が躍るような魅力を覚える!】
コリン・ファースは、私の好きなタイプの男優である。彼の出演作で初めて出会ったのは、『イングリッシュ・ペイシェント』(原題:The English Patient、アンソニー・ミンゲラ監督、1996年)。その後、『シークレット/嵐の夜に』(1997年)→『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001年)→『真珠の耳飾りの少女』(2003年)→『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004年)→『マンマ・ミーア!』(2008年)→『シングルマン』(2009年)→『英国王のスピーチ』(2010年)→『レイルウェイ 運命の旅路』(2013年)→『デビルズ・ノット』(2013年)→『マジック・イン・ムーンライト』(2014年)→『リピーテッド』(2014年)を鑑賞。私は以上の12作中特に『シングルマン』をきっかけにして、彼の熱心なファンとなり、今日にいたっている。
▼メイキング&インタビュー :
▼ファッション―素晴らしい英国スタイルの世界! :
(キングスマンのエージェントたちは、センス抜群のスーツを着こなす。ハリー=ファースは断言してはばからない。真っ先に紳士に必要なのは、「きちんとしたスーツ」である、と。それは既製服ならぬオーダー服=【生地から縫製まで、すべての点で100%英国製にした、歴史と伝統に生きる“サヴィル・ロウ”の注文仕立てのスーツ】にほかならなかった―。)
2015年9月26日(土)吉祥寺プラザ(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-19、JR吉祥寺駅北口サンロード突き当たり左)で、16:55~鑑賞。
作品データ :
原題 ANT-MAN
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
上映時間 117分
「マーベル・コミック」のアメリカン・コミックヒーロー「アントマン」の実写映画化作品。また、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」シリーズとしては12作目の映画となる。体長1.5センチのヒーロー、アントマンの活躍を描くアクション。何もかも失い、仕方なくアントマン・スーツを着用し、ヒーローとなった男の奮闘ぶりがつづられる。『40歳の童貞男』などコメディを得意とするポール・ラッドが主人公をユーモアを交えて演じる。監督は『イエスマン “YES”は人生のパスワード』のペイトン・リード。
ストーリー :
窃盗罪で服役していたスコット・ラング(ポール・ラッド)が、3年間の刑期を終えて出所した。更生を心に誓い再出発するスコットだったが、そんな彼に世間の風は冷たかった。職に就いても前科が知られた途端にクビ。離婚した妻とその再婚相手を訪ねても、浴びせられるのは冷たい言葉ばかり。娘のキャシー(アビー・ライダー・フォートソン)が慕ってくれることだけが救いだが、養育費の未払いを理由に、娘と会うことまで禁止される始末。どん底に追い込まれたスコットは、窃盗団と合流して犯罪の道へと戻ってしまうのだった。
とある富豪が屋敷を留守にしているとの情報を得て、窃盗団は現場へ急行する。鮮やかな手際で屋敷へ潜入、金庫を開けたスコットだが、そこで見つけたのは、金属のヘルメットと革のスーツから成る奇妙なコスチュームだった。戦利品が金でなかったことに落胆しつつ、とりあえずコスチュームを着てみるスコット。途端、彼の身体はアリのようなサイズに縮小してしまった。浴槽が大海となり、ネズミが巨大な猛獣となる、かつてない体験がスコットを翻弄する。命からがら元のサイズに戻れたスコットは慌ててコスチュームを返しに行くが、その時には警察に犯行を察知されており、あえなく御用となってしまった。
スコットの身柄を引き取ったのは、件(くだん)の屋敷の主であり、天才科学者と名高いハンク・ピム(マイケル・ダグラス)であった。潜入技術に長けた人材を求めていたピムは、わざと屋敷を空けて侵入者の来訪を待っていたのだ。スコットの手腕を見込んだピムは、彼に「アントマン」になるよう依頼する。
かつて平和維持組織S.H.I.E.L.D.に所属していたピムは、自ら開発した身体縮小スーツをまとって「アントマン」となり、数々の極秘任務をこなしてきた。物体縮小技術の悪用を恐れ、ピムは長年その理論を秘匿してきたのだが、近年になって、彼の弟子だったダレン・クロス(コリー・ストール)が遂に縮小技術を解き明かしたという。ダレンは身体縮小スーツを軍事に転用し売りさばく計画を立てており、あろうことか犯罪組織ヒドラを取引相手に挙げていた。これが実現すれば、世界規模の混乱が巻き起こることは必至。阻止するには、警戒厳重なダレンの本拠に潜入し、試作スーツを奪取した上で全てのデータを破壊しなければならない。これが出来る者はアントマンだけだ。
危険な任務に尻込みするスコットだったが、「娘に顔向けできないコソ泥として一生を過ごすよりはマシ」とピムに説得され、アントマンになることを承諾する。ピムの娘ホープ(エヴァンジェリン・リリー)がトレーナーとなってスコットに体術・格闘術を仕込むことになったが、彼女の非協力的な態度にスコットは面食らう。過去のある事件を機にピムとホープの仲は険悪となっており、事ある毎に衝突しているのだった。スコット達が揉めている間にも、ダレンは軍事用スーツ「イエロージャケット」の開発を着々と進めている。果たしてアントマンはミッションに間に合うのか。失敗続きの男と問題だらけのチームは、世界の危機を救えるのだろうか?
▼予告編
作品データ :
原題 ANT-MAN
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
上映時間 117分
「マーベル・コミック」のアメリカン・コミックヒーロー「アントマン」の実写映画化作品。また、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」シリーズとしては12作目の映画となる。体長1.5センチのヒーロー、アントマンの活躍を描くアクション。何もかも失い、仕方なくアントマン・スーツを着用し、ヒーローとなった男の奮闘ぶりがつづられる。『40歳の童貞男』などコメディを得意とするポール・ラッドが主人公をユーモアを交えて演じる。監督は『イエスマン “YES”は人生のパスワード』のペイトン・リード。
ストーリー :
窃盗罪で服役していたスコット・ラング(ポール・ラッド)が、3年間の刑期を終えて出所した。更生を心に誓い再出発するスコットだったが、そんな彼に世間の風は冷たかった。職に就いても前科が知られた途端にクビ。離婚した妻とその再婚相手を訪ねても、浴びせられるのは冷たい言葉ばかり。娘のキャシー(アビー・ライダー・フォートソン)が慕ってくれることだけが救いだが、養育費の未払いを理由に、娘と会うことまで禁止される始末。どん底に追い込まれたスコットは、窃盗団と合流して犯罪の道へと戻ってしまうのだった。
とある富豪が屋敷を留守にしているとの情報を得て、窃盗団は現場へ急行する。鮮やかな手際で屋敷へ潜入、金庫を開けたスコットだが、そこで見つけたのは、金属のヘルメットと革のスーツから成る奇妙なコスチュームだった。戦利品が金でなかったことに落胆しつつ、とりあえずコスチュームを着てみるスコット。途端、彼の身体はアリのようなサイズに縮小してしまった。浴槽が大海となり、ネズミが巨大な猛獣となる、かつてない体験がスコットを翻弄する。命からがら元のサイズに戻れたスコットは慌ててコスチュームを返しに行くが、その時には警察に犯行を察知されており、あえなく御用となってしまった。
スコットの身柄を引き取ったのは、件(くだん)の屋敷の主であり、天才科学者と名高いハンク・ピム(マイケル・ダグラス)であった。潜入技術に長けた人材を求めていたピムは、わざと屋敷を空けて侵入者の来訪を待っていたのだ。スコットの手腕を見込んだピムは、彼に「アントマン」になるよう依頼する。
かつて平和維持組織S.H.I.E.L.D.に所属していたピムは、自ら開発した身体縮小スーツをまとって「アントマン」となり、数々の極秘任務をこなしてきた。物体縮小技術の悪用を恐れ、ピムは長年その理論を秘匿してきたのだが、近年になって、彼の弟子だったダレン・クロス(コリー・ストール)が遂に縮小技術を解き明かしたという。ダレンは身体縮小スーツを軍事に転用し売りさばく計画を立てており、あろうことか犯罪組織ヒドラを取引相手に挙げていた。これが実現すれば、世界規模の混乱が巻き起こることは必至。阻止するには、警戒厳重なダレンの本拠に潜入し、試作スーツを奪取した上で全てのデータを破壊しなければならない。これが出来る者はアントマンだけだ。
危険な任務に尻込みするスコットだったが、「娘に顔向けできないコソ泥として一生を過ごすよりはマシ」とピムに説得され、アントマンになることを承諾する。ピムの娘ホープ(エヴァンジェリン・リリー)がトレーナーとなってスコットに体術・格闘術を仕込むことになったが、彼女の非協力的な態度にスコットは面食らう。過去のある事件を機にピムとホープの仲は険悪となっており、事ある毎に衝突しているのだった。スコット達が揉めている間にも、ダレンは軍事用スーツ「イエロージャケット」の開発を着々と進めている。果たしてアントマンはミッションに間に合うのか。失敗続きの男と問題だらけのチームは、世界の危機を救えるのだろうか?
▼予告編

