普通人の映画体験―虚心な出会い -47ページ目

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2016年10月8日(土)吉祥寺オデヲン(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、18:10~鑑賞。

作品データ :
原題 THE BFG
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
上映時間 118分


「BFG」(2)「BFG」(1)

『チャーリーとチョコレート工場』の原作者ロアルド・ダールのロングセラー児童書『オ・ヤサシ巨人BFG』をスティーヴン・スピルバーグ監督が実写映画化したファミリー・ファンタジー・アドベンチャー。10歳の孤独な少女と心優しい巨人を主人公に、2人の間に芽生える奇妙な友情と、世界を救うために2人で繰り広げる大冒険の行方を描く。主演は少女ソフィー役にイギリス出身の新人ルビー・バーンヒル、巨人のBFG役に『ブリッジ・オブ・スパイ』で第88回アカデミー賞助演男優賞に輝いた、イギリス演劇界のレジェンド、マーク・ライランス。

ストーリー :
ソフィー(ルビー・バーンヒル)はメガネをかけ、いかにも好奇心旺盛な少女。身寄りがなく、ロンドンの孤児院(字幕では「児童養護施設」)で共同生活を送っていた。彼女はみんなが寝静まった後に、こっそり読書をしたりするのが大好きだ。
そんなある日の深夜、一人で起きて読書していると、外で大きな物音がする。孤児院では深夜に窓に近づいたり、外を見ては行けないという決まりがある。
しかし、ソフィーは気になって外を見てしまう。そこで見てしまったのは、建物向こう側に見えた大きな手。びっくりするソフィー。思わず体が固まってしまう。固唾をのんで、ただ見ているだけ…。とうとう巨人と目が合い見つかってしまう。
徐々にソフィー近づいてくる巨人。部屋の中に戻り、慌ててふとんに包まり隠れるソフィーだが、窓から大きな手が侵入してくる。ソフィーは抵抗することもできず、ふとんごと連れ去られてしまう。
連れて行かれた先は、何と巨人の国だった。
もしかしたら、食べられてしまうのではないかと不安をいだきながらも、巨人の主食が巨大キュウリだと分かり、ソフィーは一安心。そして、話をしてみると巨人は孤独であり、とても優しいということが分かる。
ソフィーは巨人をBFG(マーク・ライランス)と呼ぶことにした【BFGとはBig Friendly Giant=大きな優しい巨人のこと】。
BFGは夢を収集したり、夢を届けたりすることができる不思議な力を持っていた。BFGの家には不思議な瓶が沢山あり、そこには色々な夢がコレクションとして入っている。
ところが、巨人の国に住んでいたのはBFGだけではなかった。BFG以外にも9人の凶暴な巨人が住んでいた。しかも、凶暴な巨人たちはBFGの体よりはるかに大きく、いつもBFGをいじめていた。
この凶暴な巨人たちの大好物は、何と人間の子供だ。人間(の子供)を人間マメ(Human beans)と呼び、まるでスナック菓子のマメのように食べている。
こんな巨人の世界で、ソフィーはBFGに守られながらBFGの自宅で暮らし始める。そして、おいしい料理と幻想的な風景の中で思い出を重ねていく。ソフィーにとって人生の中で最も楽しい時間が過ぎていく。
ある時は人間世界にソフィーとBFGが一緒に行くこともあった。BFGが子供に夢を届ける光景を眺めたり、夢の中も覗き見することもあった。
そんなある日、BFGは巨人の国は危険なのでソフィーに孤児院に帰るように促す。そして、BFGはロンドンの孤児院の前にソフィーを連れて帰った。
BFGはソフィーにここでお別れと告げる。ソフィーは「いやだあ!一緒に居たい」と叫ぶ。しかし、BFGはそのまま去っていってしまう。
ソフィーは一度孤児院に入り、2階のベランダに出て立つ。「あなたが、ここにいるの分かるわ。私ジャンプするから」と言い、ソフィーはベランダから飛び降りる。すると、どこからともなくBFGの手が出てきて、ソフィーが落下している時に救い上げる。
BFGは再びソフィーをカバンに入れて巨人の国に連れて帰った。時々は9人の凶暴な巨人たちがBFGの家を訪れて、人間のにおいがすると言って、暴れることもあった。
そんなある日のこと、9人の凶暴な巨人たちがイギリスへ行って子供たちを食べるという計画を知る。そこでソフィーはアイディアを考えつく。それはまず、BFGが巨人たちが子供たちを襲い食べてしまうという夢を作り上げ、その夢を瓶に閉じ込めること、次にロンドンのエリザベス女王のもとへ行き、その夢を見てもらうこと、だった。
さっそくBFGとソフィーはバッキンガム宮殿へ向かった。BFGとソフィーはバッキンガム宮殿にうまく忍び込むのに成功する。続いて、BFGの不思議な力でエリザベス女王に「巨人たちが子供たちを襲い食べてしまう」夢を見てもらう。
ソフィーは窓際に立ち、エリザベス女王が目を覚ますまで待つ。やがて、エリザベス女王が目を覚まし、ソフィーを見て驚く。
「どこから入って来たの?」とエリザベス女王。そして、夢のことを思い出して、「巨人があなたをその窓際まで運んだのね」と言う。ソフィーはBFGを呼び、事のあらまし(巨人たちがロンドンへ来て子供たちを襲い食べてしまう計画)を説明する。
エリザベス女王は直ちにイギリス軍の陸海空軍の総統を呼び、何としても阻止するように命令した。
イギリス軍のヘリコプターは、BFGに案内されて人間の世界から巨人の国に向かう。巨人の国の入り口付近で、ヘリコプターの計器が全て故障状態になり、まもなく暗雲を抜けると、巨人の国だった。
BFGとソフィーは、巨人の国へ戻ると、まずは自分たちだけで9人の凶暴な巨人たちを捕らえようとする。しかし、反対に捕まりそうになって危機的状況に陥る。その時、イギリス軍のヘリコプターが現われ、網縄で次々に巨人たちを捕らえる。9機のヘリコプターは、凶暴な巨人たを輸送し、そして絶海の孤島に運び、降ろす。
あたりには何も無い孤島が9人の凶暴な巨人たちの牢屋代わりとなった。巨人たちは大声を張り上げるものの、そのまま置き去りにされてしまう。
そして…
ソフィーはバッキンガム宮殿の寝室で目を覚ます。女王陛下にバッキンガム宮殿に住むことを許されたのだ。
ソフィーは回想するように頭の中で言う。「BFG、あなたやあなたの世界が懐かしいわ」≪END≫

▼予告編

2016年10月7日(金)吉祥寺プラザ(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-19、JR吉祥寺駅北口サンロード突き当たり左)で、15:15~鑑賞。

作品データ :
製作年 2016年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 142分


原作・吉田修一、監督・李相日という『悪人』のコンビによる群像ミステリードラマ。顔を整形し、社会に紛れ込んだ殺人犯らしき人物と出会った、千葉、東京、沖縄の人々の身に起きる出来事を描き、人を“信じる”とは?という根源的な問いを投げかける。名実ともに日本を代表する名優・渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡と日本映画界トップクラスの俳優たちが共演。

ストーリー :
ある夏の暑い日に、八王子の閑静な住宅地で夫婦殺人事件が起こった。窓は閉め切られ、蒸し風呂状態の現場には、『怒』の血文字が残されていた。犯人逮捕に結びつく有力な情報が得られないまま、事件から1年が経ってしまう。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現われた。

千葉の漁港で働く洋平(渡辺謙)は、家出していた娘・愛子(宮崎あおい)を連れて帰ってくる。愛子は漁港で働き始めた田代という男(松山ケンイチ)と親密になっていき、洋平に彼と一緒に住みたいと告げる。しかし、その直前に愛子のために田代に正社員登用を勧めて断られていた洋平の胸の内は複雑だった。二人のアパートの下見の際、田代が前住所を偽っていることが判明。さらに田代という名すら偽名だった。疑念を強める洋平が愛子を問いただすと、彼は借金で追われていると告げられる。そんな中、テレビで顔を整形して逃亡を続ける八王子殺人事件の犯人の似顔絵が公開された。手配書を見つめ、警察に電話をかける愛子。時を同じくして田代は行方をくらます。
東京にある大手広告代理店に勤める優馬(妻夫木聡)は、たまたま知り合った直人(綾野剛)と親密になり、住所不定の彼を家に招き入れる。直人は末期ガンを患う優馬の母・貴子(原日出子)や友人とも親しくなっていく。しかし日中の彼の行動がわからない上に、仲間内で空き巣事件が連続していること、見知らぬ女性と一緒にいたことが重なり、ニュースで報じられた事件の犯人の特徴を知った優馬の脳裏に直人の姿が浮かぶ。ふと、冗談めかして殺人犯かと口に出してしまう優馬。後日、直人は優馬の前から姿を消す。
母と沖縄に引っ越してきた泉(広瀬すず)は、離島を散策中、一人でサバイバル生活をしている田中(森山未來)と出会う。泉は気兼ねなく話せる田中に心を開いていく。ある日、同い年の辰哉(佐久本宝)と訪れた那覇で事件に遭遇。彼女がショックを受け立ち直れないのも自分のせいだと自責の念にかられる辰哉は、田中に悩みを打ち明ける。自分は味方だとの田中の言葉に救われる辰哉だったが、彼の隠された事実を知り、やりきれない思いが胸中に広がっていく。

愛した人は、殺人犯だったのか?それでも、あなたを信じたい。そう願う私に信じたくない結末が突きつけられる―。

▼予告編

2016年10月3日(月)目黒シネマ(東京都品川区上大崎2-24-15 目黒西口ビルB1、JR山手線目黒駅西口から徒歩3分)で、17:30~鑑賞。『キャロル』 15:15~と2本立て上映。



作品データ :
原題 BROOKLYN
製作年 2015年
製作国 アイルランド イギリス カナダ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 112分


1950年代を舞台に、アイルランドの田舎町からニューヨーク・ブルックリンへとやって来た移民少女が、新天地と故郷の狭間で揺れ動きながら繰り広げる恋と成長を瑞々しく綴る。姉の勧めでニューヨークへ渡り、人生を横臥するヒロインを『つぐない』のシアーシャ・ローナンが演じる。共演はエモリー・コーエン、ドーナル・グリーソン、ジム・ブロードベント、ジュリー・ウォルターズ。監督は『ダブリン上等!』『BOY A』のジョン・クローリー。原作はイギリスまたはアイルランド在住の作家に与えられる文学賞、コスタ賞に輝いた、コルム・トビーンの同名小説。

ストーリー :
1950年代。エイリシュ(シアーシャ・ローナン)はアイルランドの小さな町にある食料品店で働いている。口うるさくて偏見だらけの店主ミス・ケリー(ブリッド・ブレナン)に反感を覚えながらも、ほかに働く場所はないので我慢の日々だったが、会計士の姉ローズ(フィオナ・グラスコット)がアメリカ・ニューヨークで働くチャンスを与えてくれる。厳格な母メアリー(ジェーン・ブレナン)は寂しさを隠し、ローズとともに港で、アメリカ行きの客船に乗ったエイリシュを見送るのだった。
慣れない船旅で運ばれた新天地ニューヨーク・ブルックリンは、未知の世界。働き始めた高級デパートも、同郷の女性たちとの寮生活もエイリシュから自信と笑顔を奪っていく。悲壮な面持ちで接客にあたる彼女は、職場の上司からダメ出しを受けてしまう。アイルランドから届く姉の手紙を読み返しながら涙に暮れる彼女の様子を見かねて、同郷のフラッド神父(ジム・ブロードベント)がブルックリン大学の会計士コースの受講を勧める。デパートの店員として働きながら夜間学校で学ぶ日々、エイリシュはやがて学ぶ喜びを知り、少しずつ前向きになっていく。
アイルランドから移住した人々のパーティは、厳しい寮母キーオ夫人(ジュリー・ウォルターズ)も公認のもの。エイリシュをダンスに誘ったトニー(エモリー・コーエン)はイタリア系だが、アイルランドの女性が好きだと話す。毎週大学に迎えに来る彼の誠実さに、エイリシュは少しずつ心を開き、笑顔と自信を取り戻していく。最新の水着に身を包み、コニーアイランドでトニーと過ごす彼女は、今や洗練されたニューヨーカーになっていた。
トニーの家でパスタの夕食に招かれたエイリシュが、彼の未来を話す姿に自分の未来を重ね始めたころ、故郷から姉の訃報が届く。彼女は一人故郷に残された母親を思うと、いてもたってもいられなくなり、急ぎ帰郷する。
彼女を待ち受けていたのは、悲しみだけではなく、地元の名士の御曹司ジム(ドーナル・グリーソン)との再会だった。渡米前に着ていたアイルランドグリーンのコートを脱ぎ、ブルックリンから持ってきたレモンイエローのワンピースを着た彼女は、アイルランドの静かな海岸を歩き、両親の家で紅茶を飲みながら、伝統的な暮らしを守る紳士的な彼に安らぎを覚えるようになっていく…。
エイリシュが二つの運命の間で揺れながら選ぶ未来とは?

▼予告編

2016年10月3日(月)目黒シネマ(東京都品川区上大崎2-24-15 目黒西口ビルB1、JR山手線目黒駅西口から徒歩3分)で、15:15~鑑賞。『ブルックリン』 17:30~と2本立て上映。

作品データ :
原題 CAROL
製作年 2015年
製作国 アメリカ イギリス フランス
配給 ファントム・フィルム
上映時間 118分




『太陽がいっぱい』などで知られるアメリカの女性作家パトリシア・ハイスミスが1952年に発表したベストセラー小説『The Price of Salt』を、『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズ監督が映画化。離婚訴訟中のエレガントな人妻キャロルに心奪われた、若くミステリアスな女性テレーズの切なくも美しい禁断の恋の行方を、50年代のニューヨークを鮮やかに再現した衣装・美術と素晴らしい映像美で描き出す。主演は『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェットと『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラ。テレーズ役のマーラが第68回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞。

ストーリー :
クリスマスを目前に控えた1952年ニューヨーク。飾り付けられた街は活気づき、誰もがクリスマスに心ときめかせている。
テレーズ・ベリベット(ルーニー・マーラ)は、マンハッタンにある高級百貨店フランケンバーグのおもちゃ売り場で、アルバイトとして働いている。フォトグラファーを夢見る彼女はいつもカメラを持ち歩き、恋人のリチャード(ジェイク・レイシー)からは結婚を迫られている。
端から見ると充実した毎日を過ごしているように見えるテレーズだったが、漠然とした空虚感をぬぐえずに何となく毎日を過ごしていた。
そんなある日、おもちゃ売り場にキャロル・エアード(ケイト・ブランシェット)が4歳の娘リンディに贈るクリスマスプレゼントを探しに訪れた。ふと、テレーズはキャロルを一目見て、その貴婦人然として美しく優雅な佇まいから目が離せなくなる。鮮やかな金髪。艶(なま)めいた赤い唇。真っ白な肌。ゆったりした毛皮のコート…。

【二人の美女(Cate Blanchett、Rooney Mara)の出逢いの場面】
「ふたりは同時に目を合わせた。テレーズは開けていた箱からふと顔を上げ、女性はテレーズのほうに頭を巡らせたので、まともにお互いの目をのぞきこむことになった。すらりとした背の高いブロンドの女性が、ゆったりとした毛皮のコートを優雅にまとい、コートの前を開けてウエストに片手をあてている。瞳はほとんど透明といっていいほどの薄いグレーだが、それでいて光や炎のように強烈な印象を与える。テレーズはその瞳にとらわれて目をそらすことができずにいた。」[パトリシア・ハイスミス、柿沼瑛子訳『キャロル』河出文庫、河出書房新社、2015年(クレア・モーガン名義『The Price of Salt』〈現在はハイスミス名義で『Carol』と改題〉)。]


キャロルもそんなテレーズの視線に気づき、二人はプレゼントを一緒に選び、イブまでに届くように手配する。
たまらなく魅力的だった彼女を想うテレーズは、キャロルが手袋を忘れていることに気づき、すぐに自宅へと郵送した。するとキャロルから百貨店に電話がかかってくる。内容は手袋のお礼としてランチへのお誘いだった。(※娘の誕生日プレゼントを郵送してもらい、その住所を書く。そこに手袋を忘れていって、郵送してもらう。そのお礼にランチに誘う―。)
翌日、キャロルに指定されたレストランで二人は色々な話をした。キャロルは離婚することが決まっているらしい。彼女の結婚生活は、多くの女性が夢に見るそれとは程遠い、愛のない打算的なものだった。
その週末、テレーズは郊外のニュージャージーにあるキャロルの屋敷に招待された。心を躍らせ屋敷に向かうテレーズ。しかし、楽しい時間になるはずだった週末は、一変して修羅場に変わってしまう。
二人だけで過ごしていた屋敷に、突然別居中のキャロルの夫ハージ(カイル・チャンドラー)が帰宅してきたのだ。クリスマスイブにリンディを迎えに来る予定だったのだが、どうやら勝手に日程を早めて来たらしい。キャロルとハージは激しく言い争い、ハージは無理矢理にもキャロルとリンディを連れて行こうとする。一方のキャロルは頑なに彼を拒絶する。そして、ついにはテレーズにまで八つ当たりをしてしまう。テレーズは傷つき、険悪な雰囲気を背に屋敷を後にするのだった。
泣きながらアパートへ帰ると同時に、キャロルからの電話が鳴った。キャロルは心にもないことを言ったことを謝り、テレーズのアパートを訪れる約束をして電話を切った。
その翌日、キャロルは弁護士に呼び出されていた。どうしても離婚したくないハージは、リンディの親権を共同から単独へ変更したいという申し立てをしてきたのだ。
彼の言い分は、キャロルと彼女の親友のアビー、そしてテレーズとの親友以上の親密な関係を理由にあげ、母親としての適正に欠けるというもの。それは“離婚を取り止めなければ、二度とリンディとは会わせない”という脅しに近いものだった。そうしてキャロルは審問までの長い間、娘と会うことを禁止されてしまう。
その夜、高価なカメラをクリスマスのプレゼントに、キャロルはテレーズのアパートを訪れた。どうしても惹かれ合う二人は、自分の心に正直に生きようと、思いつくままに西へと向かう旅に出る。
この車での小旅行の途中で、二人はついに禁断の愛の世界へと走っていき、お互いがお互いにとって何ものにも代え難い存在へと発展していくが…。

【ラストシーン⇒テレーズとキャロルの最後の決断】 テレーズは異性愛者ばかりの、仲間とのパーティを抜け出して、キャロルが会食をしているレストランへたどり着き、そしてゆっくりとキャロルに近づく。このテレーズの姿に気づいたキャロルは、少し驚き、そして何とも言えない愛情のこもった瞳でゆっくりとほほ笑む…。(※自分が誰だか分からなかった女性〈テレーズ〉と、自分が誰だか知りすぎて本当の自分を押し殺していた女性〈キャロル〉が、互いの存在によって本当の自分を見つけ、本当の人生を歩みだすのだった。)

▼予告編



▼ Behind the Scenes :



「キャロル」
2016年9月23日(金)新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15、JR新宿駅東口より徒歩5分)で、19:35~鑑賞。

作品データ :
製作年 2016年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 107分


精緻な風景描写と繊細な言葉遣いなど、独自の世界観で国内外から注目を集める、新海誠監督によるファンタジーアニメ。田舎町で暮らす女子高生と東京で暮らす男子高生が、心と身体が入れ替わる不思議な体験を通して成長していく姿を描く。

ストーリー :
千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に小学生の妹と祖母の3人で暮らす女子高校生・宮水三葉は、憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動や家系の神社の古き風習などに嫌気が差し、友人たちと小さく狭い町を嘆き、東京の華やかな生活に憧れを抱いていた。周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れは日々強くなっていく。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」
そんなある日、三葉は自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。三葉は戸惑いながらも念願だった都会での生活を思いっきり満喫するのだった…。
一方、東京で暮らす男子高校生、立花瀧は、日々、友人たちと楽しく過ごし、イタリアンレストランでバイト中。同僚の奥寺先輩へひそかに好意を寄せている。ある夜、瀧は奇妙な夢を見る。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている記憶と時間…。出会うはずのない瀧と三葉は、やがてお互いの存在を知る。「私/俺たち、入れ替わってる!?」
いく度も入れ替わる身体と生活に戸惑いながらも、その現実を少しずつ受け止める二人。残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。
しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。
入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」
辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた…。

▼予告編

2016年9月21日(水)新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15、JR新宿駅東口より徒歩5分)で、18:35~鑑賞。

作品データ :
原題 THE JUNGLE BOOK
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
上映時間 105分


ルドヤード・キプリングの同名小説を原作とする名作ディズニーアニメーションを、『アイアンマン』シリーズのジョン・ファヴロー監督が実写映画化したアドベンチャードラマ。動物たちに育てられ、大自然の厳しさを教わった人間の少年モーグリが、やがて自分の居場所を模索していく姿が描かれる。ハリウッド屈指の映像制作チームが最先端の映像技術を駆使し、モーグリ以外の動物や背景など全てをリアルなCGで表現。モーグリ役にはオーディションで2000人の中から選ばれた12歳の新人ニール・セディを起用し、ベン・キングズレー、ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、クリストファー・ウォーケン、イドリス・エルバら豪華キャストが個性豊かな動物たちの声を演じる。世界の中では、日本とアメリカを含む約72カ国において一般公開された。

ストーリー :
ジャングルに人間の赤ん坊・モーグリがたった一人取り残されてしまう。一人ではジャングルの中で到底生きられない幼い命を救ったのは、黒ヒョウのバギーラだった。モーグリは子どもを抱えるオオカミのラクシャに託され、ジャングルの子として育っていった。バギーラから厳しい自然の中で生き抜く知恵を授かり、ラクシャからは惜しみなく愛情を注がれ成長していくモーグリ。しかし、人間はジャングルの敵だと言い放つトラのシア・カーンが現われたことにより、彼の幸せな暮らしが変わっていく…。

▼予告編

2016年9月13日(火)角川シネマ新宿(東京都新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル4・5F、JR新宿駅東口より徒歩10分〈伊勢丹本館向かい・明治通り側〉)で、20:05~ 鑑賞。

作品データ :
原題 TRUMBO
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 東北新社 
上映時間 124分


『ローマの休日』『スパルタカス』などの名作を手がけた脚本家、ダルトン・トランボの波乱万丈な人生を、テレビシリーズ『ブレイキング・バッド』で知られるブライアン・クランストン主演で描いた伝記ドラマ。東西冷戦下のアメリカで起きた“赤狩り”の標的となり、ハリウッドで仕事を失いながらも弾圧に負けず、偽名を使ったり、格安のギャラでB級映画の脚本を手がけるなど懸命に創作活動に勤しむトランボの姿が描かれる。共演に『運命の女』などのダイアン・レイン、『SOMEWHERE』などのエル・ファニング、オスカー女優ヘレン・ミレンら。『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズなどのジェイ・ローチ監督がメガホンをとる。

ストーリー :
第二次世界大戦後、共産主義排斥活動「赤狩り」が猛威を振るうアメリカ。その理不尽な弾圧はハリウッドにも飛び火し、売れっ子脚本家ダルトン・トランボ(ブライアン・クランストン)は、議会での証言拒否を理由に投獄されてしまう。やがて出所し、最愛の家族の元に戻ったものの、すでにハリウッドでのキャリアを絶たれた彼には仕事がなかった。しかし、友人にこっそり脚本を託した『ローマの休日』に続き、偽名で書いた別の作品『黒い牡牛』でもアカデミー賞に輝いたトランボは、再起への歩みを力強く踏み出す…。

▼予告編

2016年9月13日(火)角川シネマ新宿(東京都新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル4・5F、JR新宿駅東口より徒歩10分〈伊勢丹本館向かい・明治通り側〉)で、17:30~ 鑑賞。

作品データ :
原題 TRUTH
製作年 2015年
製作国 オーストラリア アメリカ
配給 キノフィルムズ
上映時間 125分


2004年のアメリカで実際に起こった、あるスクープ報道が広げた波紋の一部始終~“21世紀最大のメディア不祥事”~を、ケイト・ブランシェットとロバート・レッドフォードの共演で描いた実録ドラマ。CBSの看板番組のプロデューサー、メアリー・メイプスの自伝を、『ゾディアック』『アメイジング・スパイダーマン』などを手がけた脚本家のジェームズ・バンダービルトが初監督を務めて映画化した。

ストーリー :
ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた2004年。アメリカ最大のネットワークを誇る放送局CBSのベテランプロデューサー、メアリー・メイプス(ケイト・ブランシェット)は、伝説的ジャーナリストのダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)がアンカーマンを務めるニュース番組で、ブッシュの軍歴詐称疑惑を裏付けるスクープを報道、アメリカ中にセンセーションを巻き起こす。しかし、新証拠を保守派のブロガーが偽造と断じたことから、CBSは激しく糾弾される。同業他社の批判報道もとどまるところを知らず、ついに上層部は事態の収束を図り、内部調査委員会の設置を決定。そのメンバーにはブッシュに近い有力者も含まれていた。やがて、肝心の軍歴問題は取材打ち切りとなり、もはや疑惑は存在しないも同然となってしまう。圧力に屈することなく、真実を伝えることを使命とするジャーナリストとしての矜持と信念を示すため、メアリーは委員会との闘いに臨むのだが…。

▼予告編

2016年9月13日(火)シネマカリテ(東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F、JR新宿駅東南口および中央東口より徒歩2分)で、15:15~鑑賞。

作品データ :
原題 HIGH STRUNG
(なぜ、邦題が「ハートビート」なのか。原題の「High Strung〈極度の緊張〉」を改め、心臓の高鳴りと捉えるとそう遠くないが、内容は規則正しいビートが、見知らぬ異文化のダンスとリズムに出会い、複雑に変則していく物語にほかならない。)
製作年 2016年
製作国 アメリカ ルーマニア
配給 武蔵野エンタテインメント 
上映時間 97分


Release Dates :
USA―8 April 2016
Greece―21 April 2016
Germany―14 July 2016
France―3 August 2016
Italy―18 August 2016
Japan―20 August 2016


「ハートビート」(1)「ハートビート」(2)

音楽とバレエ、ヒップホップダンスがジャンルを超えて融合する爽快青春エンターテイメント!主演はアメリカ人で初めてロシアの名門マリインスキー・バレエに入団し、本作が女優デビューとなるキーナン・カンパ。相手役にミュージシャンとしても活躍する英国男子の新星ニコラス・ガリツィン。世界各地から集められた精鋭ダンサー62人が参加し、圧巻のパフォーマンスを披露している。監督は、歌手やブロードウェー俳優として活躍した経歴を持ち、映画監督や脚本家としても活動するマイケル・ダミアン。ダンサーだった妻でプロデューサー、脚本家のジャニーン・ダミアンとともに執筆した脚本を、自ら映画化した。

本作の魅力は何よりもダンスと音楽を新たな切り口から融合させたアイデアとその表現力にある。ニューヨークを舞台に地下鉄のホームで、バーのテーブルの上で、そしてステージ上で所狭しと繰り広げられる、ジャンルの垣根を超えたダンス×ミュージックバトル。バレエ、タンゴとバイオリンというクラシカルな要素に対し、一見正反対と思えるヒップホップやエレクトリックといった現代的なサウンドを併せるという意外な技が観客の高揚感を掻き立てる!

ストーリー :
[IMDb “Storyline”]When a hip hop violinist busking in the New York subway encounters a classical dancer on scholarship at the Manhattan Conservatory of the Arts, sparks fly. With the help of a hip hop dance crew they must find a common ground while preparing for a competition that could change their lives forever.

アメリカ・ニューヨーク。
プロのバレエダンサーを目指して名門校に入学したルビー(キーナン・カンパ)は、同じくプロのバレエダンサーを目指すジャジー(ソノヤ・ミズノ)とルームシェアを始める。新しい生活に胸を踊らせるルビーだったが、苦手な科目では結果を出せずにいた。
一方、イギリスからやって来たジョニー(ニコラス・ガリツィン)は、グリーンカードを手に入れるためにバイオリンの路上演奏で資金を貯める生活を送っていた。
ある日、ルビーは地下鉄のホームでバイオリンの演奏をするジョニーと出会い、彼の奏でる音に魅了される。
そんな中、地下鉄のホームで突然ダンスバトルが始まる。ライバル同士のダンスチームによるバトルで盛り上がるホーム。その混乱に乗じた男がルビーのバッグをひったくろうとして、とっさにジョニーが守る。だが、その間にジョニーのバイオリンが盗まれてしまう。
祖父の形見である大切なバイオリンを盗まれて失意に暮れるジョニーを連れて、ルビーは質屋に行く。そして、それらしいバイオリンを買い取ったら連絡が欲しいと質屋の主人に伝え、二人は食事を共にする。
その夜、知人の部屋を借りているジョニーは、下の階でダンスの練習をしているヒップホップダンスチーム“スイッチ・ステップス”と知り合う。

以前知り合った弁護士にグリーンカード取得のための資金を渡していたジョニーは、彼と連絡が取れなくなり名刺に書かれた住所を訪ねる。だがその名刺は偽物で、ジョニーは自分が詐欺の被害に遭っていたことに気づく。
一方、ルビーは学校で思うような成果を出せず、奨学金の資格を剥奪されそうになり焦り始める。
バイオリンを失ったジョニーのことを気にかけていたルビーは、彼のために学校でバイオリンを借りる。そして、賞金が出る“弦楽器&ダンスコンクール”に出場することを勧める。
ジョニーはルビーとスイッチ・ステップスを誘い、コンクールに出場することを決める。
練習を重ねるうちに互いに惹かれあっていくジョニーとルビー。やがて、二人は結ばれる。
コンクール当日。質屋の主人からバイオリンが見つかったと連絡を受けたルビーは、バイオリンを受け取りジョニーに手渡す。
伝統を守りながら弦楽器とダンスの調和を表現する出場者たちの中で、ヒップホップダンスを取り入れて革新的なパフォーマンスをするジョニーたちは異彩を放っていた。
圧倒的な迫力と技術を見せつけたジョニーたちは、スタンディングオベーションを受け、見事優勝を遂げる。

▼予告編



▼ Official US Trailer-In Theaters April 8



▼ダンス編(15秒スポット)



▼世界最高峰のダンサー62人が躍動する地下鉄ダンスバトルシーン

2016年9月12日(月)立川シネマシティ(シネマ・ツー:東京都立川市曙町2ー42ー26、JR立川駅北口から徒歩6分)で、21:15~鑑賞。

作品データ :
原題 NOW YOU SEE ME 2
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 KADOKAWA
上映時間 129分


不正搾取された大金を奪う4 人のイリュージョニストを活写した犯罪サスペンス『グランド・イリュージョン』(ルイ・レテリエ監督、2013年)の続編。あるハイテク企業の不正を暴露しようとする彼らの前に、恐るべき野望を抱く天才エンジニアが立ちはだかる。敵役を『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが演じる。ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、デイブ・フランコが前作に引き続き義賊であるイリュージョニスト集団“フォー・ホースメン”メンバーに扮するのに加え、リジー・キャプランが新たに参戦。監督は『G.I.ジョー バック2リベンジ』のジョン・M・チュウ。

“フォー・ホースメン”は、次の4人で構成されている。
☆リーダー格:J・ダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)
☆催眠術の名人:メリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)
☆カード・マジシャン:ジャック・ワイルダー(デイブ・フランコ)
☆紅一点:[前作]ヘンリー・リーブス(アイラ・フィッシャー)→[今作]ルーラ(リジー・キャプラン)
彼らが繰り広げるイリュージョンにより、FBIも彼らを取り巻く全ての人たちも、そして私たち観客までもが騙され、知ろうとすれば知ろうとするほど分からなくなる…。それが“フォー・ホースメン”のやり方であり、目的なのだ。

ストーリー :
ダウン ≪前回のミッションから1年後。それぞれに姿をくらましていた“フォー・ホースメン”のメンバーたちが再集結した。目的は巨大IT企業オクタ社のプレゼンを乗っ取り、個人情報を巡る同社の不正を暴露すること。ところが成功目前に、天才的なハイテク・エンジニア、ウォルター・メイブリー(ダニエル・ラドクリフ)によって阻止されてしまい、ホースメンは逃亡を余儀なくされる。しかもウォルターの罠にはまり、身柄まで拘束されてしまう。そして、世界のあらゆるシステムにアクセスが可能になるというチップをオクタ社から盗み出すよう脅迫されるホースメンだったが…。≫

アップ ベガスでのショーを最後に姿を消していた“フォー・ホースメン”のメンバーたちは身を隠しながら暮らし、ディラン(マーク・ラファロ)はまだFBIとしてホースメンを探し続ける演技をしていた。そんなある日、アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)のアパートに知らない女が侵入した。その女はホースメンのメンバーしか知り得ない情報を知っていたので驚いたアトラスは、メンバーを集める。すると、そこへその女とディランが現われる。ディランはメンバーたちに、彼女・ルーラ(リジー・キャプラン)は才能があり新しいフォー・ホースメンのメンバーにふさわしいと言う。そして、フォー・ホースメンが揃った今新しいショーをやると、彼らにターゲットと不正を暴く計画を説明する。ターゲットであるハイテク企業オクタの発表会場に侵入したメンバーたちは、オクタの社長オーウェンのサインを手に入れ、彼に催眠術をかけ、防犯カメラ室のスタッフを追い払いと、準備をする。オーウェンに催眠術をかけたマッキニー(ウディ・ハレルソン)は、自分の言葉を彼に代弁させ、彼の代わりにアトラス、ルーラ、マッキニーがステージに上がった。うまく進んでいたショーだったが、何者かにハイジャックされてしまい、ジャック(デイブ・フランコ)が生きていること(※前作で自動車事故で死亡?)、ディランが5人目のホースメンでリーダーだということがバラされてしまう。

フォー・ホースメンの4人は、ディランと落ち合う約束をして会場に駆けつけたFBIから逃げるが、避難用の滑り台から出るとそこはマカオだった。そこで4人は、過去にマッキニーを裏切った双子の弟チェイスに会う。彼は4人を車に乗せ自分を科学の天才と呼ぶウォルター・メイブリーという男の元へ連れていく。このウォルターという男こそがフォー・ホースメンのショーをハイジャックした人物であったのだ。彼は4人に避難用の滑り台の中で催眠術をかけ眠らせ、マカオまで飛行機で運んだとネタばらしをする。その頃、ディランが落ち合うはずの4人が来ないことを心配していると、携帯が鳴る。刑務所にいるサディアス(モーガン・フリーマン)からであった。彼は刑務所に会いに来たら4人を見つけるのを助けると言うので、ディランは刑務所に向かう。サディアスはディランに4人の居場所は知らないが見つけるのを助けるから、それと引き換えに刑務所から出してくれと言う。ディランは仕方なくサディアスを刑務所から出すのだった。

ウォルターは4人に世界中の全てのコンピューターをハッキングできるというメモリースティックを盗んできてほしいと頼み、拒めば殺すと言う。ルーラ、ジャック、マッキニーは断るが、アトラスは同意し、やることになる。4人はこの強盗作戦を成功させるため、必要な道具を扱う世界一古いというマジックショップに行く。同じ頃、ディランとサディアスはマカオに到着するとフォー・ホースメンが利用したマジックショップを訪ねる。ディランが物色しているとサディアスは「お前の番だ」とメモを残し、姿を消していた。強盗作戦を遂行中の4人は、ウォルターに言われた通り南アフリカのギャングスターに会うためカジノへ行き、彼に催眠術をかけるとメモリースティックがある施設へ案内させる。4人は巧みにトランプカードを操りメモリースティックを手に入れ、無事にボディーチェックもクリアするのだった。アトラスはウォルターと落ち合い、メモリースティックを渡そうとするが、手下たちを連れて現われたウォルターを見ると、裏切られたことに気づく。そこへディランが現われ自分が囮となりアトラスを逃す。ディランはチェイスとウォルターによって眠らされてしまう。

ボートの上に連れてこられたディランが目をさますと、そこにはウォルターとアーサー(マイケル・ケイン)がいた。ショーでディランたちに不正を暴露されたことを恨んでいたアーサーは、ディランをマジックボックスに入れ川に沈めた。しかし、ディランは彼の父の形見である腕時計からピンを取り出すと蓋を開け、外への脱出に成功する。そこへディランを追ってきた4人が駆けつけ、ディランを助ける。そして、5人はロンドンで次のショーをやるとビデオで公表する。これを見たウォルター、チェイス、アーサーやFBIもロンドンに向かう。ロンドンに着いたフォー・ホースメンは、それぞれでショーをしていく。フォー・ホースメンが同じ道沿いで一定の距離感覚の場所でショーをやっていることに気づいたウォルターたちは、次のマッキニーのショーの場所を割り当て、マッキニーはチェイスに見つかってしまう。そこで慌てたマッキニーは、メンバー全員にプラン変更だと告げ、5人は集合するがそこへウォルターたちが現われ捕まってしまう。

ウォルターたちは5人を飛行機に乗せ、彼らからメモリースティックを奪うと、5人を飛行機から突き落としてしまう。ところが、彼が窓に目をやると、5人が笑いながらこちらを見ている。そして、一気に景色が変わったかと思うと、そこはロンドンの中心であった。5人はわざとウォルターたちに捕まり、彼らがチャーターしていた飛行機をすり替え、その周りに巨大な扇風機や景色を映す機械を設置し飛び立ったように見せかけていたのだと、次々にネタばらしをする。
この盛大なショーに観客達から大歓声があがる。FBIは5人を捕まえようとするが、すでに彼らは姿を消していた。そしてウォルター、チェイス、アーサーはFBIに逮捕されるのだった。

▼予告編



▼特別映像「フォー・ホースメンの軌跡」