映画『ニュースの真相』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2016年9月13日(火)角川シネマ新宿(東京都新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル4・5F、JR新宿駅東口より徒歩10分〈伊勢丹本館向かい・明治通り側〉)で、17:30~ 鑑賞。

作品データ
原題 TRUTH
製作年 2015年
製作国 オーストラリア アメリカ
配給 キノフィルムズ
上映時間 125分


2004年のアメリカで実際に起こった、あるスクープ報道が広げた波紋の一部始終~“21世紀最大のメディア不祥事”~を、ケイト・ブランシェットとロバート・レッドフォードの共演で描いた実録ドラマ。CBSの看板番組のプロデューサー、メアリー・メイプスの自伝を、『ゾディアック』『アメイジング・スパイダーマン』などを手がけた脚本家のジェームズ・バンダービルトが初監督を務めて映画化した。

ストーリー
ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた2004年。アメリカ最大のネットワークを誇る放送局CBSのベテランプロデューサー、メアリー・メイプス(ケイト・ブランシェット)は、伝説的ジャーナリストのダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)がアンカーマンを務めるニュース番組で、ブッシュの軍歴詐称疑惑を裏付けるスクープを報道、アメリカ中にセンセーションを巻き起こす。しかし、新証拠を保守派のブロガーが偽造と断じたことから、CBSは激しく糾弾される。同業他社の批判報道もとどまるところを知らず、ついに上層部は事態の収束を図り、内部調査委員会の設置を決定。そのメンバーにはブッシュに近い有力者も含まれていた。やがて、肝心の軍歴問題は取材打ち切りとなり、もはや疑惑は存在しないも同然となってしまう。圧力に屈することなく、真実を伝えることを使命とするジャーナリストとしての矜持と信念を示すため、メアリーは委員会との闘いに臨むのだが…。

▼予告編