
作品データ :
原題 Knives Out
製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 ロングライド
上映時間 131分

『LOOPER/ルーパー』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が、アガサ・クリスティ(Agatha Christie、1890~1976)に捧げる自らのオリジナル脚本を映像化した本格群像ミステリー。ベストセラー作家の富豪が謎の死を遂げ、一癖も二癖もある家族全員に容疑がかかる中、謎めいた名探偵が事件の真相へと迫っていくさまを、現代的な社会問題を盛り込みつつ二転三転するストーリー展開で軽妙に描き出していく。名探偵を演じるダニエル・クレイグをはじめ、クリス・エヴァンス、ジェイミー・リー・カーティス、クリストファー・プラマー、アナ・デ・アルマス、マイケル・シャノン、ドン・ジョンソン、トニ・コレット、キース・スタンフィールドら豪華キャストが顔を揃える。
ストーリー :
世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)が85歳の誕生日を迎え、ニューヨーク郊外にある彼の豪邸で家族が集いパーティーが開かれる。ところが翌朝、ハーランは遺体となって発見される。一見自殺かに思われた彼の死だったが、そこへ匿名の人物から依頼を受けた名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)が刑事と共に現われ、殺しと確信して捜査を開始する。前日に屋敷にいたハーランの家族、看護師、家政婦全員が集められ第一容疑者として事情聴取されることに。そこには、ハーランが抱える莫大な資産を巡る複雑な人間関係があった。どいつもこいつも怪しすぎる連中、とりわけ曲者揃いの家族たちのもつれた謎をブラン探偵は解き明かし、事件の真相に迫っていく…。
▼予告編
■私感 :
イヤア、面白かった!
一瞬先も読めない、巧みなストーリーテリング。究極のハイテンション・ノンストップ・ミステリー。久しぶりに堪能できた快作だった!
本作は2019年9月7日に第44回トロント国際映画祭でワールドプレミア上映後、11月27日に全米3461館で封切られ、オープニング興行成績4170万ドル(11/27~12/1、Box Office Mojo調べ)、実写第1位の大ヒットスタートを飾った。「楽しすぎて、脳みそが、痛い。」(HuffPost)、「今年No.1、抜群に面白い」(Mashable)、「アガサ・クリスティの現代版、超最高!」(RollingStone)、「本当にハラハラ!」(Guardian)などの激賞レビューに加え、米レビューサイト「Rotten Tomatoes」では何と批評家、オーディエンス共に、驚異の満足度97%を記録(1/6時点)。映画界からもマーク・ハミル(『スター・ウォーズ』シリーズ出演)、エドガー・ライト(『ベイビー・ドライバー』監督脚本)、J・A・バヨナ(『ジュラシック・ワールド 炎の王国』監督)、フィル・ロード(『スパイダーマン:スパイダーバース』脚本)など一流の俳優や作り手たちから大絶賛を浴びている。
批評家連も大絶賛の由、なるほどと首肯点頭!
本作はライアン・ジョンソン(Rian Johnson、1973~)監督が“ミステリーの女王” アガサ・クリスティに捧げた作品とのこと。私はこれまで何度となく、アガサの原作“Murder on the Orient Express”を愛読し、またその映画化作品『オリエント急行殺人事件』~シドニー・ルメット監督作(1974年)/ケネス・ブラナー監督作(2017年)~を愛好・賞玩してきた(cf. 本ブログ〈January 10, 2018〉/本ブログ〈December 28, 2017〉)。
そんな私から見て、『オリエント急行殺人事件』1974年版/2017年版以上に濃密なサスペンスを盛り込み、一層魅力を増した本作。上映時間約2時間10分、文字どおり終始画面にぐいぐいと惹きつけられ、並々ならぬオモシロサに釣り込まれつづけた私だった。