ヤスヒコはアタシのお願いはなんでも聞いてくれていた


クリスマス前に東急ハンズに行った時もヤスヒコと使うわけでもなくて店でのイベント用にサンタガールの衣装がほしくて「なあ、アタシこれ着たら似合うと思わへん?」


そう聞いたら「そやな お前これほしいんか?」って聞いて黙ってそれを買ってくれてん




年末にもまだ神戸に居る時、アタシは自分の境遇やら色んな事が悲しくなって飲みながら泣いててん


そんで酒が切れたから買いに行こうって…


世の中の年末の流れを見たいってワガママ言ってバイクで三宮のコンビニまで行った


酔っ払ってたアタシはパジャマ姿に上着を着てたんだけどそれだけでも変な奴やのにバイクから降りる時に思いっきりこけてしもた


ヤスヒコは慌ててバイクを止めてアタシを起こしにきた


アタシは痛いやら寒いやらなんかわからんままこけた姿のままでわーんって泣いててん


手を引っ張られて「ワシが買い物してくるから座っとけ」って子供をあやすようにしてくれてん


アタシやったら手のかかる奴やって嫌気さすと思う





店の移籍・アタシの引越しとその時もヤスヒコは甲斐甲斐しくアタシの世話を焼いてくれた


箱のような狭い真っ暗な部屋に引越しを終えたあと、しばらくしてからアタシはヤスヒコの見方を変えてみた


てゆうか、そん時はアタシを支えてくれてるのはヤスヒコしかおらんかってんな…



神戸から大阪まで43号線をバイクに乗って毎週やってくる


そしてアタシに餌を与えて(要はご飯を奢ってくれる)帰っていく


なかなか粘り強くアタシの側に居続けてくれた


「もういいか…」アタシはそう思ってた


ヤスヒコと難波の雑踏を見下ろせる店でご飯食べている時に今でもアタシと付き合いたい?って聞いてみてん


ヤスヒコは「ワシの気持ちは変わらんで お前ともう一度やり直したい だからいつもお前に会いに来とうやろ」って答えた


アタシは「あんたの粘りに負けたわ アタシは知っての通りむっさワガママやけど…これからもよろしくね」とその時の気持ちをそのままに伝えた


ヤスヒコは面喰らったような表情してたけど「マジでか? ワシもっと頑張るわ」と嬉しそうに反応してん


見た目は体格は好きやけど顔は全くタイプちゃう


でもヤスヒコの粘り勝ちやったわけ


アタシはこいつといて安心できるかもってその時は思ってた

アタシがピンサロで仲良くなった子が二人居た


一人はリオちゃん、一人はマリエちゃん


リオちゃんについてはまたいつか書こうと思う


マリエちゃんはアタシより数ヶ月前から働いていて彼女もあまり回りに愛想のいい子ではなかったがアタシとは仲良くしていた


アタシは男も女もそうゆう人とは違う癖のある人間が好きでそうゆう人間が寄ってきやすいらしい


とにかくプライドの高い子だったが彼女はとても可愛かった


抜けるような白い肌に大きな瞳をしていた


彼女は風俗暦も長く、過去に箱ヘルにも在籍していた



マリエちゃんはアタシが目標達成する1ヶ月ほど前に店を辞めて大阪へ行った


彼女は大阪で暮らしデリヘル嬢として生計を立てていた



アタシはもうピンサロでの仕事に魅力を感じなくなっていて次にとるべき行動を考えていた


アタシがそう考える様になった時はもう答えが出てる


目標も達成したしそこに居る意味はない


ピンサロでの仕事1本に比べてデリヘルの方が手元に入る金額が多い


アタシはマリエちゃんに相談し大阪で住む場所と働くところを決めた


彼女と同じマンションに空きがあったのでそこを押さえてもらい店もマリエちゃんと同じ店で働くことにした




ピンサロの方に「アタシ今週一杯で辞めます」と言うと店長は慌てて、その晩に部長と社長に呼ばれ近所の焼肉屋につれて行かれて説得を受けたがアタシの気持ちは変わるはずもなかった



当時アタシとヨリを戻すのに必死だったヤスヒコへ連絡し、レンタカーの手配と引越しの為の力仕事を頼んだ


店の方はA姉さんとS姉さんにだけお世話になりましたと挨拶をしてそのまま辞めた



1ルームでの暮らしだったわけなんで荷物もすぐに積み込めてヤスヒコの運転で大阪へ向けて出発した


短い間だったけどRとの出会いと別れ、そして風俗嬢へ…


そんな経験をした神戸の街ををあとにした



大阪でマリエちゃんの住むマンション、即ちアタシがこれから住むマンションへ到着した


お世辞にも綺麗とは言えない外観、猥雑な環境で一瞬アタシは怯んだ



マンションの下にマリナちゃんが待っていて管理人のおばちゃんへ挨拶に行った


おばちゃんに導かれて案内された部屋は、更におどろかされた


真っ暗な部屋、エアコンはあるが窓が無いのだ


ただ真四角な箱、それに小さなキッチンとバス・トイレが一緒になったユニットバス


こんな部屋アタシは後にも先にもここしか見たことが無い


でも悩んでる場合では無かった


荷物は車で運んでいたし前の部屋も解約しているわけだしまずはこの劣悪な部屋でも寝泊りができればいい


そしてその部屋に荷物を運び込みヤスヒコと食事に出かけた



思った以上に大阪での生活は大変そうだ…その時に感じたのは後になって間違ってなかったとわかった


翌日、マリナちゃんと共にデリヘルの事務所へ向かった


事務所に居たのはやり手ばばぁとゆう言葉がピッタリなタイプの派手なおばちゃん


そのおばちゃんが経営者らしい


すぐに仕事を入れるとゆう話になったのだけどちょっと変わったやりとりがあった



待機は自宅でいいといわれこれは気が楽だなと思った


要は出かける時も仕事道具を持って行っておけばいいとゆうことだった


そして仕事の依頼を携帯で受け、客が待っている場所が遠ければ運転手が迎えにくるがそうでない場合は自分で移動する


仕事が終わり事務所に連絡を入れるとその仕事の自分の取り分を教えてもらい残額を事務所の口座に翌日までに振り込むといった形だ



アタシはとりあえずそのやり方にしたがって仕事をするしかないのだ



おばちゃんオーナーの言う通りその日に一本目の仕事につくことになったが、この店での源氏名が最悪だった


おばちゃんオーナーに決められたんだけどアタシのその店での名前は「ぷりん」だった




ありえねー(=◇=;)


 アタシがぷりんなんて キャラじゃねーよ てか趣味悪すぎヾ(;→㉨←)ノ



苦笑いしかできなかった… アタシはぷりんちゃんと呼ばれることになったダウン



そしてその店で初めての客に「はじめましてぷりんです」と挨拶をした…




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余談ですが


この名前、マジでアタシの汚点なんです


あとでこの店の客がネットでアタシの移転先を探して「ぷりんちゃん居てますか?」と電話が来た時にそこの店の


受付の女の子が「ぷりんちゃんですか?そういう名前の子は居ませんが」と答えたあとに待機所のみんなに


「昔ぷりんって源氏名使ってた子いる?」と聞かれたけどアタシは恥ずかしくて名乗れませんでしたわ


では本文に→

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それからは日に数人の客からの指名を受け生活には困らなかったんだけど色々問題が出てきた


ピンサロの仕事と違ってラブホとか客の家とかに出向くわけで、守ってくれるものがないのは苦痛だった


だって本番が当たり前と思ってる客も多いし無理やりしようとする客もいたし…



アタシは最初のピンサロから風俗辞めるまで守り通したコトがあって、それは指入れさせない事


プライベートの話も絡むけどアタシは男性器のサイズは並より細めが好きで、モノ自慢の男とは付き合いたくないのね


大きいと切れちゃうらしく、昔出てきた最凶の男とか途中で一時的に付き合った沖縄の子とはSEXが苦痛でしょうがなかってん


それに粘膜が傷つきやすいらしいのでAVでよく出てくるような指マンってのをやられるとお腹は痛くなるしアソコも痛くなるしうっすら出血することもある


これでもデリケートなアソコの持ち主なアタシ♡


だから潮吹きも経験したことないけどアタシはそれで満足してる


それに、なんぼ風俗嬢になったとはいえ自分の内部まで知られてもかまわないのはやっぱり自分のパートナー

だけと心に決めてたから


風俗嬢やってたってプライベートで恋したりするでしょ


嬢やってること、相手に知られてなくてもアタシが相手に対して申し訳なく思うようなコトはしたくなかってん


まして知らない男に自分のアソコに指を入れられるのはアタシの内部まで侵食されている気分になりそうなので

頑として断っていた


それが嫌ならチェンジしてくれてかまわないと客にも宣言してたしね


それでも本番を強要したり、中には脅してきた客もいたけどアタシそうゆう客には逆ギレしてました


強要する客には「事務所に電話する」と言えばおとなしくなるのが多かった


そして脅してくる客にはこっちが引いたら負けと思ってたんでホテルの備品を投げつけたり壊したこともあった


本チャンの筋もんの人ならそんな事しないっていう確信があったからできた事なんだけど…


一暴れしたら勢いよく脅してきた客もドン引きしてた


それでもまだ強要しようとしたら「警察に電話する」って言えばキレながらも「お前みたいなん二度と呼ばん 店のおばはんにもクビにせえ言うとくで」とイヤミをいわれたけどそれはそれでどうでもいい事


自分のカラダを守れたアタシの勝ちでしょ


こんなやりとりが数日に一度、多ければ毎日あった


ちょっとこの店でやってくのは無理 そんなやりとりに疲れた


そう思ってマリエちゃんに相談したら、それはアタシが決めることだから気にせずに辞めていいといわれたので電話だけですぐに辞めた



それから次の店へ風俗専門の求人誌で電話をし面接を受けてここも即採用だった


そしてほどなくしてその店にマリエちゃんも移籍してきた



近くに住んでいるのにマリエちゃんの心が病んできているコト、まだこの時は気付かなかった























風俗嬢としてデビューした日から2ヶ月半たっていた


アタシは目標に掲げた通り店で一番売り上げを上げた


社長から少額だけど報奨金ももらった


毎月一番だったA姉さんは「おめでとう アタシも負けへんで」と激励してくれた


A姉さんは普段はあまり愛想無しの人やけどアタシがその時トップをとれたのはA姉さんのお陰でもあった


A姉さんは店でも1番か2番の古株で長いつきあいの客も多くもっていた


その客が連れと来た時にアタシをお奨めしてくれたり、当のA姉さんの客がたまには違ったプレイをと言った時に3Pプレイを提言しアタシを呼んでくれていた


何故そうしてくれていたかはわからないけどA姉さんがそうしてくれた事もアタシの成績にかなり影響は出ていた


待機所での女の子同士の会話では愛想の無いA姉さんを怖いと言う子もいたけどアタシはA姉さんが好きだった



そしてアタシが店に入った頃、A姉さんの次に売り上げていたのはあの嫌な女ももこだった


アタシが仕事に対して割り切りが出来るようになった頃からももこは明らかにアタシを敵視しはじめた


それまでよりももっと待機所での態度が嫌なものになった


数人の女の子とアタシは仲良くなっていたがももこは明らかに嫌われていた


そりゃそうだ A姉さんと最初にアタシの仕事道具を準備してくれたS姉さん、この二人にはペコペコしてるくせにその他の女の子には「お前」と呼び放つ


で、店長も通さずに勝手にルールまで作り押し付けてくる


自分が得意としてた(得意も何もないと思うけど)スマタをもっともらしいコトを言って禁止してきたり、絶対にキャミを脱がなければいけないなど…


それにはさすがに姉さんたちが「いつからそんなん決まったん?」と口を挟んでくれたけど…


なんにしてもこの女はどうしてこうも偉そうで嫌な女なんだろうといつも思わせる天才だった


名前からもわかるけど自分のことをかわいいと思いこんでて自分自身で自分のことを姫と呼ばせようとしてた


どこに「お前」とか言う姫がおんねん とつっこみはしなかったけどなんしか皆からも嫌われてた


もちろんアタシも、ももこを嫌ってたしましてアタシより2つ年下だ


血の気の多さと気の強さではその辺の子には負けない自信もあった


アタシはこの女に負けるのは絶対に嫌だった



ある日アタシはお気に入りの洋食屋で食事をとってから出勤しようと思い自転車を漕いでいた


商店街の外れに差し掛かった時、昼間の街には不似合いな女が目に入った


ももこだ 一緒にいる男は…ももこが自分の自慢話をしている時に出てきたももこの指名客だった


「公務員やってて真面目やからアタシにはまってやるねん」と嬉々として話していた男だ



店での禁止事項は、本番行為禁止と店外デート禁止だ



アタシは目視しただけでそのばを通過した





アタシは売り上げトップを達成してからももこへ逆襲することを決めていた


売り上げでももこに勝つまでは何を言ったって同じだ


水商売でも風俗でも売り上げが物を言うのだ




アタシが目標達成した日ももこは案の定イヤミを言ってきた


「お前が売り上げトップてどうゆうこっちゃねん 何か裏でやってんちゃうの?」そう言っていやらしい顔で笑っていた


それまでのアタシなら黙っているところだが、アタシはこう返した


「お前に言われたないわ スベタ」


待機所の空気が固まった アタシは可笑しくてしょうがなかったが我慢していた


「誰にもの言ってんねん」 「お前じゃアホ お前こそいつまでも調子のんなよ」アタシは我慢できずに笑ってしまった


「誰が裏で何かやっとんねん お前店外してるやないか 自分の事棚にあげてなんや言うなや」


ももこは黙っていたがその後に食って掛かってきた


「誰が店外しとんねん 証拠はあるんか」 「証拠も何もあんた公務員の客と会ってたやん アタシ見ててんやわ」


ここまで言うとアタシに掴みかかってきたので横っ面をはたいた


「絶対お前だけは許さん」許さんって何をすんねやろ ヤッパシただのクソガキだったわけだ


「許さんで結構やで ただアタシの方があんたより売り上げ上やし年も上やねん それでもあんたがこれまで通りにしたいんやったら店終わってからでも一回やりあおか? 言うとくけどアタシは強いで」


ももこは固まっていた…


「皆あんたの横暴さに我慢してんねん 今までわからんかったんか? あんたが店外しようと何しようと迷惑のかからん範囲やったら何も言う気ないけど待機所での態度は直してもらわな困るわ」


顔は青ざめて唇と手は震えていた その日、ももこは店を早退した




後日ももこは待機所で皆に謝ってきた


それからは逆にパシリにされたりしていたがアタシはそうゆうのは趣味じゃない


今まで虐げられた子たちはゲラゲラとその様を楽しんでいたがアタシはそれも蔑視していた



この店での目標はもう無い


アタシにとって魅力がなくなった


いつまでもここにいるのは意味が無い



アタシは次のステップへ進む準備をはじめた




























アタシが風俗の仕事を始める頃のプライベートの話


Rからの連絡が減り始めた頃、前に一時付き合った?チャットの男Yことヤスヒコから連絡がきはじめた


アタシの本音では付き合ったのかどうかすらわからんけどその時には別に好きでも嫌いでもって感じやった


久しぶりに靖ヤスヒコに会うことになり奴は神戸の人間やから会うのにもそう困らん相手で電話してる時に「今から行くわ」の一言でアタシん家の近所まで来た


そん時始めてヤスヒコのバイクに乗って近所の居酒屋に行ったんやけど久しぶりのバイクは風が気持ちよかったんは覚えてるわ


そんで居酒屋であいつは「ワシとより戻さへんか?」と言い出した


アタシその時Rと付き合ってたやん


それに一度別れた男とは戻りたくないねんな


「アンタさあ自分から別れるって言ったやん?おかしいんちゃう?」


「あん時はすまんかった 会われへんし付き合っても意味ないかと思うとってん」


まあ確かに遠距離はアタシも好きちゃうけど


「それにな、今付き合ってる相手おんねん まあうまくいってるとは言われへん状態やけどさ」


「そうか それやったらそいつとあかんなったらワシと付き合ってくれ」


「だから…一度別れた相手と戻るとかあんま考えられへんのよ」


「それまでは連れとしてお前の近くにおるし、ワシの事信用してくれる様に努力するわ」


いつも自分の事ワシって言うねん 俺って言うのが格好つけてるみたいで嫌やって言うてたわ


「どちらにしても今はアンタに気持ち無いねん 友達やったらええけど」


「おう、連れでもええわ ワシのあかんとこ治してお前からの信用取り戻すわ」


こうゆう話でまとまった


アタシはRと会えない時間が続いてたし、呼び出しても家は同じ神戸だし電車の時間を気にしなくてもいい気楽さでよく遊ぶ様にはなってた


ヤスヒコは見た目は結構ワイルド系、歩く姿は野武士みたい


アタシより2つ年下だけどどこかおっさん臭い


バイクをこよなく愛していてどこに行くにもバイクで移動する


アタシは連れとして、こいつはおもろいって思ってた


それに罪滅ぼしのつもりか解らんけどいつもヤスヒコの奢りやったし



そうやって連れとしてよく遊んでたんだけど、Rと別れた時や風俗の仕事を始めたことで情緒不安定になってる時期があって、そんな時は泣いたりヤスヒコに大して悪口雑言を浴びせたりとあまりやって良くない態度をしていた


ヤスヒコはRと別れたこともアタシが風俗嬢として働き始めたことも知らんかってん


そやけどあいつは

「すまんかった ワシがあの時勝手な気持ちで別れるなんて言わんかったらお前もこんなに辛い思いせんでもすんだのに」と言って謝ってた



確かに前にちょっとだけ付き合う事にはなったけど内容の無い付き合いで、そんでも一度別れるって言い出したのはヤスヒコでアタシはあいつのなかでは自分が一度捨てた女になっててんやろな


アタシは謝られても心の中で(何か勘違いして謝ってるわ まあいいか面倒くさいから説明せんとこ)って思ってたんやけど w



どちらにしても見た目はかなりアクのきつい男だけど前にも書いた通りホテルに行っても寝てるアタシに手も出さないし、とってもいい奴だったりしてこの都合のいい状態はしばらく続いた











それからしばらくは同じような吐き気や自己嫌悪で精神状態は最悪やった


毎日必ず夜は明けて、あのおぞましく不潔な場所へ向かう


そう思うだけでも大きな苦痛になっていた


そして男とゆう性に対しての軽蔑の心まで持つようになっていた




毎日我慢しながら通っていた


一ヶ月で辞めるつもりだった


それが…苦痛と感じなくなる出来事が起きた


あれだけ苦痛だったのに少しずつ日常に溶け混じり、自分では気付かない内にアタシのセクシャルモラリティは変容していっていたのかもしれない




気がついたきっかけは最初に指名をした変態ジジィが再度アタシを指名した時だった


初回と同じように接してきた客にアタシは蔑視を送り


「してほしいんだったらキレイにしてよ それが嫌なら他の子にしてかまへんし」


そう告げたらおッさんの顔は一瞬ひきつったように見えたけどその後に


「ごめんね ちゃんと洗ってくるから気持ちよくしてな」


と答えた


(なんだ、ちゃんと言ったらこのおっさんもちゃんとするんやん)


そして念入りにシャワーを浴びてきたおっさんは子供のようにアタシに甘えてきた


前と同じくアナル責めを希望した時もアタシは無言でおっさんを見ていたら半泣きになって


「きちんと洗ってきたよ お願い」


気持ちの悪さは相変わらずだった


だけどアタシは少しだけ知恵もついていた


待機所にコンドームを持ってきて置いていたのでそれを取りにいった


BOXに戻り「直接触るん嫌やしゴム使うから」普通なら先の言葉でも気分を悪くするところだと思う


「うん ありがとうね」そう答えたのだ


もうおっさんの顔は変な意味で陶酔していた


その間アタシはキャミを脱ぐことなくキツい言葉と蔑視を向け接客としては最低だった


なのにこの表情は何?何を考えてるん?


気持ち悪いやら腹がたつやらでまたローションを使って今度はゴムを装着した指を挿入した


「まいちゃん、、、今日は凄くいい もっと責めて」


まただ…だらしない顔してまた気持ち悪い声で喘いでる 


胸がむかむかしてきた


「こんなのが気持ちいいって変態とちゃうん?」


この言葉におっさんが一層反応してアナルに入れた指は締め付けられた


「もっと責めて もっと俺をいじめてよ…!」


こいつMかよ…



わかった瞬間、不思議な感情が湧いてきた


アタシはとても楽になった自分の体を晒さなくても、いや寧ろ晒さずに冷たく接してることでコイツは興奮してる


それはそれでいいんとちゃうの?アタシには都合もいいやん


その後おっさんが甘えた声を出すたび淫語で責めると興奮していく様が手にとるようにわかりアタシもそのおっさんを責める事を楽しんだ


帰る時にはおっさんはとても満足していた様で「これからずっと指名していい?」と聞いてきた


最初であんなに強烈な初仕事をさせられたのに…


アタシは「また来てね」と笑顔で送り出した







自分の本来の性癖はわかっている



アタシは実はかなりのMやねん



心を許した相手には依存しやすくて、その分責められたりして支配されてる感が興奮するんやけど…





この一件で初めて風俗の仕事をした日からなんでこんなに気分が悪かったのか解った気がした



知らない相手に自分の体を晒したり触れられるのが苦痛やったんや



でもあのおっさんにはそうゆう事しなくても満足させられた



自分の裸体を晒すこともなくてしかも手と言葉責めであんだけ興奮して果てた



アタシもそうするコトを楽しんだ



本来の性癖で自分がしてほしいコトを相手にすればいいんだ



男に対する軽蔑もそれごとプレイにしたらいいんだ





それからアタシはS的に振舞う事によって仕事を苦痛に感じなくなった



その事に気づいてから指名はぐんぐん増えた



責め好きの客にはできるだけ入れないでほしいと店長にもお願いした


それでもやっぱり中には責め好きな客にも当たるわけで


そうゆう時アタシは自分の中でここまでってゆう線引きをしてそれ以上責められる事を拒否していた


そうしていくうちに肌を晒す事も苦痛でなくなった


仕事として割り切れる様になっていた



割り切ってるわけだからアタシは濡れるわけもなく、客に付く前に自分の股間にローションを仕込む事を覚えた


仕事の小道具も増えていた


気がつくとアタシはもうすぐ店で1番売り上げていたA姉さんに手が届くくらいの指名をとっていた



あの頃にはアタシの正しい色をしていたセクシャルモラリティーは風俗の仕事特有のそれに染められていたんだ



そしてアタシは店で1番になる事


それを確定させたらあの女への攻撃を目標に据えた




きっとアタシは脚を引き摺るようにして歩いていたと思う


福原・桜筋のネオンの向かいの信号まで進んでもまだ迷っていた


信号を渡りコンビニで飲み物を買おうと入ったところで店長に会ってしまった


もしあの時、店長に会わなかったら?


アタシは逃げ出していたかもしれない


「まいちゃんおはよう 一緒に行こか?」


その声がアタシが風俗嬢になる最後の一線を越えるか越えないか悩んでた所を背中から押したような気さえする



風俗街の中の雑居ビル2階にあるその店はお世辞にも綺麗とは言えないところだったが値段の安さからかそれなりに繁盛していた


30分6000円ぽっちのお金で男の精は処理できるわけだ(店からは延長とるように言われるけど)


手軽さから言ってもそりゃ繁盛もするわ


待機室で持参したキャミに着替えて座ると昨日は冷たい視線をアタシに投げかけていた一番偉そうにしていた女が話しかけてきた


「出身はどこなん?」「どこから通ってるん?」なんて在り来たりの質問をされ適当に答えたけど何か探りたそうなのが言葉の端々からとれる


たかだかこんな店で少し先に働いてただけで偉そうにしてる、しかも大した度量もなさそうな癖に…嫌な女


それから昼番の女の子たちも同じ待機所にいて上がる時間になるのを待っていてアタシはその嫌な女の質問を受け答えしてたんだけどそれを昼番の子たちが好奇の目で見てる気がしてイライラし始めていた


アタシは顔に出るタイプなんでその女も何か察したようで話をやめた


それから昼番の子たちは帰っていき夜番のメンバーが皆揃ったところで出前をとる事になった


中国人のやってる中華屋でうまいところがあると皆そこから出前をとることにした


よくわからないまま「何にする?」と聞かれ「じゃあ焼飯で」と答えた


出前を頼むため一人の女の子がフロントへ出ていくと店長が入れ替わりで待機所へ入ってきた


「まいちゃん、パネル用の写真とるからこっち来て」


そしてしばらく客の入っていないボックスへ行き店長の指示の通りポーズを作り数枚のポラを撮られた


待機所へ戻りしばらくすると、新人ってことで店長がプッシュしたらしくアタシの指名が入った



いよいよか…



そう思ってローションやおしぼりを準備してもらった篭をもちパンツを脱いでフロアへ出た


ペンライトを持って暗いフロアを照らしながら指定されたBOXへ…




「いらっしゃいませ ご指名ありがとうございます」


水商売でも言いなれた台詞


でもこの時のアタシの顔は多分ひきつっていたと思う


「新人さんだってね 俺がはじめて?」


と聞かれ


「そうなんです よろしくお願いします」


と言うと


「嬉しいなぁ さ、こっちに座って」


と隣に座る様に促された


見も知らないおっさんは辺りの暗さに目が慣れてよくみるとそんなに不恰好ではない


ビールを勧められ乾杯してグィっと飲んだ


最初はどうしたらいいんだろう?


考えていたらおっさんは「まずおっぱい触らせて」と…


キャミの肩紐をずらして目の前の知らないおっさんの前に曝け出した


「大きいねえ… 綺麗なおっぱいだ」


そんなのどうだっていい 寧ろそんなこと言ってほしくなかった 



そんな言葉を吐いて喜ぶとでも思ってるのかこのじじい…そう思って気持ちが悪かった


一頻りアタシの乳を弄びしばらくすると先に店長を呼び延長を告げた


それから「じゃあ俺のも責めて」そう言うとズボンを下げ半裸になった


慣れてないのが解ってるからかナメラレてるんやろな…そのまましろって?



「まずはシャワーに行きましょうよ」そう言うと渋々ズボンを上げて狭い簡易式シャワーへ二人で入った


そしてBOXへ戻りすぐに半裸になったおっさんは既に勃起していた


それが当たり前のようにグロテスクな欲の塊を堂々とアタシにさらけ出す


なんて恥さらしな男


そいつから金を払ってもらうアタシはそのまた下ってこと…


「ほら、こんなになってるねん 早くして」


ローションを手に取りおっさんのモノを掴み上下させた


硬さは一層増しおっさんは女の子みたいに「あ…あん」と声を上げる


…寒気がした


その手を離して目の前にいるトドの様に横になり奇声を発する物体を蹴り上げたい衝動にかられる


じっと我慢してるとおっさんは「アナルに指入れて」と言い出した


ケツの穴に指を入れる?


逆にされた事はあっても男のアナルを責めたコトはなかった


「やったことないからわかりません」


「大丈夫 俺のお尻にたくさんローションつけて入れてくれたらいいから」


要望通りローションをおっさんの尻めがけて大量にかけた


そしておっさんの汚いケツの穴に指を入れた


一層きもちよさそうに喘ぐ


ケツの穴に入れた指はヒクヒクしめつけられ血が通わなくなってるのか冷たくなりはじめてた


この変態じじい…死んだらいいのに 早く帰れ


その一心だった


顔は無表情になっていたと思う


話もせずに黙々とおっさんのモノを扱いて射精させた


ケツに入れた指が吐き気がしそうに臭かった


篭に準備してあるおしぼりでおっさんの精液をぬぐいアタシも大量におしぼりを使い手を拭いた


まだ少し時間が残っていたがおっさんはヌルヌルの下半身はそのままに満足気に帰っていった




待機所に戻る前に店長が「どうだった?」と聞くので「どうもこうも…まだようわかりません」と答えドアを閉めた


屈辱感と傷付けられた自尊心で何も考えられない


とにかく自分の体を浄化したい…


シャワーを浴びる前に手を洗いたくて洗面で手を念入りに洗っていたら最初に仕事道具を準備してくれたSさんが声をかけてきた


「大丈夫?はじめてやから驚いたやろ…」そう言われ一瞬気が緩みそうになった


「いえ なんてことないです それより匂い取れる石鹸とか消毒液とかありませんか?」と言い消毒液をわけてもらった


それからシャワーを浴びて部屋に戻ると残っていた数人が「お疲れさん」と声をかけてきた



アタシは無言でそこに座ると「出前届いてるで」と冷め切った焼飯を差し出された


「あ、どうも」そう答えお金を払い冷め切った焼飯を食べた


シャワーを浴びたせいか気分の悪さは多少マシになっていた



出前の焼飯は冷めていたのに腕がいいのかやけにおいしかったのを覚えてる


こんな時にも食欲ってあるんだな


さっき声をかけてくれたお姉さんはきっといい人やと思う


でもその時は誰とも話したくなかった


こんなもんだ…たいしたことない…


冷めた焼飯を口に運びながら嫌な感覚を麻痺させる様に何度も何度も頭の中で繰り返していた





そんなアタシの気持ちを知ってか知らずかその日にあと二人に指名された


その度同じように無言で呪文のように(大した事ない 大丈夫)と頭で繰り返した


店の営業時間が終わって帰りにも「お疲れ様でした」とだけ言い残し一番に店を出た


帰り道で歩きながら


もう引き返せない…今更一緒なんだ…一歩を踏み出してしまったんだ




そう思ったら一人になった安心感だろうか…涙がこぼれた




アタシはこうやって風俗嬢としてデビューした

























Rと別れて意気消沈状態のアタシに更なるピンチが起こった




勤めてた会社が倒産してもうた( ̄Д ̄;;




その月の給料は出ないっちゅう話


住むとこもなくなるしどうしよう…


これでもめっちゃ悩んだ


とにかく生活費すらヤバい状態



少額なりともママンにお金送ってたし学生の弟の為にもそれを滞らせるわけにはいかない


それどころか給料をあてにしてたんで食費さえやばい…


でもね、日払いの仕事を探したけどそんなんそうそうあるわけもないやん



Rとの事でちょっと自暴自棄になってた部分もあった…





数日間悩んだ挙句の決断だった




アタシは風俗嬢になる事を決心した


大丈夫 ちょっとだけの間の我慢だけだから



そう思って風俗の求人雑誌を買いに行った


幸か不幸かそれまで住んでたマンションは神戸・福原の風俗街までほんの数分の場所にあった

面接に行ったらその日に採用で即デビューって事に


それはちょっと待ってと頼んで翌日から出勤でOKにしてもらう


一旦家に帰りすぐにマンション(寮)の大家さんに交渉してそのまま住ませてもらう事が出来る様になり住むとこを確保できた



翌日歩いて行ける距離に店があって店の店長の名前を教えてもらってたんで訪ねていった


メガネをかけた細面の店長が出てきた


「こうゆう仕事は初めてなん?」


「あー初めてですね」


「じゃあ最初は他の子がどうゆう接客してるか見て覚えてな まずは待機の女の子達に紹介するからおいで」


そう言って受付の横にあるドアから中に招かれた


待機室は狭くて数人の女性がそれぞれに好きなコトをやっていた


「今日から夜番で入る女の子やからよろしくな」


「よろしくお願いします」


「名前は何にする?」


そう聞かれて水商売時代の源氏名(まい)を使う事にした


「じゃあ後は誰か仕事道具とか用意したって ほなまいちゃん誰か次指名入った時呼ぶからここに居といてな」


そんでそのまま待機室へ入った


ハッキリ言って感じの悪い女達ばっか…(これはあとで多少変わったけど)


チロチロと人を見てくる視線がいやらしい


その中の一人の年上らしい女の人がプラスティックのカゴに仕事道具と称して化粧品を入れるポンプやらオシボリ数本やらペンライトを入れてアタシに手渡し一度そこから出てロッカーの鍵を渡した


「まいちゃんここのロッカー使いや それから店での服はキャミソールとかになるけど今日は準備してへんよな」


そう言って荷物置き場の様な場所からドギツイ紫のキャミソールを渡された


「まずそれに着替えて ちゃんと洗濯済んでるから大丈夫やし」


ここはそれで平気なんやろか…


誰が着たかわからんのんアタシ着たくないけど…


仕方なくそのドギツイ色をしたキャミを着たらブラジャーまで外す様に言われた


「お客につく時はここでパンツ脱いで行くんやで」


アタシは


「はぁ そうですか はぁ わかりました」


としか返事できずまだ何をどうするのかわからんままノーブラにキャミ姿でアタシに与えられたロッカーの前に座った


しばらくするとマイク越しの声がして「○○さんニッコリご指名です」と聞こえたら仕事道具やらキャミを渡して来た人がさっきアタシに言った言葉通りパンツを脱いで待機室を出て行った


アタシが(水商売は抜きにして)風俗デビューした店はいわゆるピンサロやった


その頃のアタシに風俗の種類なんてわからず飛びこんだところがそうだったとゆうだけの理由でピンサロだったわけ


ほどなく店長がアタシを呼びに来てその人の仕事を隠れて見ることになる


足元も覚束ないほどライトダウンされた店内を渡されていたペンライトで足元を照らしながら進むと、その一角に人の仕事内容が覗き見できるスペースがあった




覗き見するとお客は見る限り加齢臭が漂ってきそうなかなりのおっさん



アタシもああゆうおっさん相手に仕事すんねんな…そう思ったら気持ちが萎え萎えになった


しばらくは一緒にビールなどを飲んで談笑していたがその人の仕事が始まった


まずは膝上にまたがり自分の胸を責めさせそれからは自分からも責めて行く


最後はフェラで抜いて終了


仕事内容はなんとなくはわかったけど、一度見ただけですぐ客につけるわけもなくそれから数回同じようにこっそり覗いていた


その日はそのまま客につくコトなく終了した



帰りに店長と一人の女の子に食事に誘われた


店を出て近所の安居酒屋へ行き色々と聞かされる


(早く家に帰りたい…)


そう言いだせるわけもなく家に帰り着いた時には何もしていないのに結構疲れてすぐ寝てしまってた



翌日目覚めてからこのままあの店に勤めるのか考えた…気が重くて仕方無かった


考えたところで結局生活の為って決めて飛び込んだんだ


ここで我慢しなきゃ住むところも食べることも携帯代だって払われへんなる


そう思い自分に気合いを入れて出勤した


その日がアタシの風俗嬢としてのデビューの日となった





























またRとはしばらく会えなくて…


会えなくてもチャットや電話やメールで我慢してた




ある時からあまり連絡が来なくなりチャットにもRは現れなくなった


「何かあったん?」と聞いても「何も無いで 仕事が忙しいだけや」としかRは答えへん


ただ声がイラついてるのはハッキリわかった


何も言わないのにアタシが何かできるわけもなかった



Rが神戸に会いに来てくれた日から1ヶ月が過ぎた


その時気付いたんだけどアタシ生理が来てへんかった(><;)


  …もしかしてデキてもうた?


そう思ったけどもう少し様子を見てみようと思ってた




そんな矢先Rから電話があった時の事…


「○○ごめん 俺じゃ○○を支えられへん もう俺の事忘れてくれ」


いきなりそう言われた


意味もわからへんしただ驚くしかなかった


「どうゆう事? 何があったかくらいは聞く権利あるよね」


そう言うとRは話し始めた


大きな取引先が倒産して手形が不渡りになって資金繰りが難しくなった


今まで働いてた社員もリストラしなあかん


今は恋愛とか出来る状態ちゃうし自分の生活を守らなあかん


仕事も自分の負担しなあかん時間が増えるから会う時間だってとれなくなってしまう


こんな状態でアタシを支えていけるわけがないから忘れてほしい


…状況はわかったけどアタシそんなんで会えなくなるなんて理解できへんねん


そこまで大人になれへんかってん


「誰が支えて欲しいって言ったん?支えていらんから忘れろとか言わんとってよ

忘れるなんてできると思う?お互い忘れたくても忘れられない人おるやん

会えなくたって我慢できるし何ならアタシが側に行くわ

それにアタシはお金は無いけど辛い時にはアタシが支えたげるわ

それでどうよ?」


って男前なコトを言ってしまった


Rはしばらく黙ってたけど


「ありがとう 解ったわ 俺気弱になっとってんな もっと頑張るわ」


そう言って電話を切った



それからもやっぱり会えなくて電話も少なかった


R頑張ってるねんからアタシも我慢しなって思ってた


その頃にもアタシの生理は来なかった


こりゃアカン 本気でデキてるかも


アタシはアタシで悩み始めた



Rが四苦八苦してる時にそんなコト相談できへんしどうしよう…



仕事中にもそのコトを考える様になってた


翌月まで我慢したけど相変わらず生理は来なくてRにも会えなかった



どちらにしてもこのままじゃアカンと思ってRに電話で相談する事にした


「あんなアタシあれから生理が来てへんねん もしかしたらデキてるかもしらん」


「…俺には何もできひん 今はほんまに無理やねん 子供できてたとしても…ほんまにごめんやけど堕ろしてもらうしかないわ」


多分そう言われると思って心構えはできてたけど実際言われたらむっちゃショックやった


その声は驚く位か細くてアタシが好きだった少し強めの言葉で話すRとは別人のような気がした


「わかってた そう言われるって思ってたよ」


「お金はすぐ振り込むから ごめんな」


「じゃあ口座番号メールで送るね」


「それから…

これからの事やねんけどやっぱり会える見込みつきそうにないねん 

俺は○○の事考える度に今は苦しくなっとうねん

寂しい思いさせてるとか…今はそう思うのも辛いねん

ほんまに悪いとは思ってる ごめん

出来るなら俺が幸せにしたりたいと思ってたしそうしようと思って仕事でも努力した

会社も来月で潰してあとは俺自身の負債になって借金返してかなあかんねん

気持ちの上でももう余裕がないし俺最近笑うことも出来なくなっとうねん

ほんまは最後に一度でも会いたいと思ってたし直接謝りたいと思ってた

でももう時間もとられへんし○○の事考えたら苦しくて仕方ないねん

…俺を解放してくれへんか?」


ここまで言われて引き留める方法があるなら教えて欲しいくらいやった


「…わかったよ ただ一つだけいい? アタシが子供産むって言ったらどうする?」


「…ほんまにごめん もう俺を追い詰めんとってくれ…」


「…ごめんね 聞いてみたかっただけやってん 

なぁR、辛くても負けんとってな 無理しすぎるから…体には気をつけてな

Rに会えてアタシ良かったって思ってるから

ありがとね」


Rは電話越しに泣いていて言葉にならない状態だった


少し落ち着いてからRから最後に聞いた言葉…


「ごめんな 俺弱い人間やわ

○○が幸せになる様に願ってるから○○も頑張ってくれ

俺○○の事好きやで 会えて良かったって俺も思ってる

俺はあかんかったけど幸せになってくれな 元気で居てくれな」


…アタシからわかったよ じゃあ元気でね)


そう言って電話を切った


Rとの恋はこうやって終わりを迎えた



しばらくはむっちゃ泣いたりしたけど大人の理由で別れるってこんなんかなって思った


好きって気持ちだけで相手と付き合っていける年では無くなってきててんね




結局その後しばらくしてあっさり生理が来て結局デキてなかったわけ


でもどちらにしても別れるコトにはなってたんやろな…



実はRと終わってから一度だけ姫路まで行ったことがあって


もちろん連絡はしてへんけど駅の近辺を歩いてここに迎えにきてくれたんや…とか思い出して


帰る前に駅の2階にある喫茶店から姫路城を見ながら(あー、淋しいけどいい思い出やった)


って一人でしみじみカレー食べながら思ってたら自然とポロポロ涙が出てきちゃってね


泣きながらカレー食べてる女ってきっとキショイと思うけど、そうするコトでRへの思い切りもついた気がして帰りの電車


では結構スッキリしてたわ




Rと初めて会ってから別れるまでの時間はお互いの傷の舐めあいでは無かったって思ってる


短い時間だったけどきちんと好きって思えてた



アタシが産まれてからで2番目に惚れた男


終わった時少しだけ強くなれた気がした


初めて住む土地で不安だらけのアタシを支えてくれたのは間違いなくRやったし


アタシまだ人を好きになれるんやって教えてもらってん



ただ、アタシが恋する相手とは全て結ばれないのかなっても思って落ち込んだのもホント


振り返ればそれも思い出になってるから今ならRに会えたコト、短い間でも恋したコト


ほんの少しでもアタシに心を開いてくれて


アタシのこと大事にしたいって思ってたって言葉にもすべて心からありがと♡って言えるねん




今も元気で居てくれたらいいなって思ってるよ































翌日Rは仕事を休みにして神戸まで送ってくれた


神戸について買い物したり元町で食べ歩きしたりしたりモザイクでミニサイズのジェットコースターとかではしゃいだり…初めてデートらしいデートができた


夜まで一緒に過ごして神戸駅の近くの店でご飯食べてメリケンパークの車の中で少し話をした


最後にアタシの家に送ってもらったんだけど寂しくなってうちに上がってってって頼んだ


Rは快諾して部屋に入った


少しでもいいから一緒にいたかったと言ったら俺も同じって照れてた


結局またアタシの部屋で一回SEXしちゃった


終わったときは既に日を跨いでた


帰る準備してるRに「タバコ吸ってコーヒー飲むくらいの時間はある?」と聞いたら「それ位なら大丈夫やで」と言いタバコに火をつけた


そんな短い時間でもこのタバコを吸い終わるまでは一緒に居れるんだなって思った


また会えない日々が始まるのがむっちゃ寂しかったから引き留めた


それでも深夜に車で姫路まで帰るRを思えばそう長い時間引き留められなくて玄関先で


「ありがとう 気いつけて帰ってね」


って言いながら涙が出てきた


それを見てRはアタシを抱きしめた


「また姫路においで 俺もこっちに来る努力するから…○○が泣いたら帰りたくなくなるやん」


そう言ってアタシの涙を拭った


そんで抱きしめてキスされた


Rの車が見えなくなるまで見送った



一人になってからこれからこうやって少しずつ二人の時間が増えたらええなあって思ってた


Rに思い切って気持ちを聞いてみてよかったって思ってた




また会えない日が始まったけどRの気持ちを確認できた事もあってかなり我慢できてた




そんなある日、今度はRから会いに来てくれる事になった


もうね、飛び上がるくらいに嬉しかったわ


惚れた相手には従順なワンコちゃんになってまうねん(かわいいわアタシ w)


アタシの仕事の休み前に合わせてRも翌日休みをとって、前日の夜から神戸に来た


今度は夜の神戸の街で食事したりドライブしたりしてうちに泊まった


お決まりでちゃっかりSEXしたけど w


翌日はアタシの大好きな元町へ出かけてRのお勧めの店に連れてってもらったり、雑貨屋でネックレスを買ってもらったりおそろいのストラップを買ってもらったりした


それから二人とも甘いもの好きなんで今はもうその場所にはないんだけど南京町の中にあるカフェでケーキを二人で6個も頼んで全部シェアリングして食べたりした


その日は翌日が早いからって早めにご飯を食べてまたアタシの家に寄って帰る前にまたアタシを抱いて帰ってった


前と同じように玄関先でアタシを抱きしめてキスして


アタシも前と同じように車が見えなくなるまで見送った


部屋に戻ってRが帰り着いたって電話くれて、それからチャットして電話して…


また会いに行くわって言ってた





その時のアタシはその日がRと会う最後になるなんて思ってへんかったよ




















数日前から変更しようかと思ってて本日変更しました


ありのままを書きたいって思ったらいつまでも隠してても仕方ないし


今後風俗の道に入ったきっかけやらそこで出会った人のとかまた派遣OLになるまで~なってからの事も書いていきます


元風俗嬢ってことで嫌悪感を覚える方とかいらっしゃったら見ないでください


アタシはアタシです


書きたい事を書きたいのです


読んでくださる方へは感謝感謝です音譜