神戸から大阪へ電車で戻ったもののアタシはヤスヒコとの喧嘩でずっと気分が悪かった


そのまま家に帰る気になれなかった


JR京橋のホームのベンチでしばらく座って考えていた


フっとケンのコトを思い出した


電話してどこかに遊びにつれて行ってもらおうと思ってた


「アタシ~今暇やねんけどどこか行けへん?」 「え~明日月曜やで」


「ええやん 仕事休みぃや w」 「いや明日調度休みやけど」


「ほなどっか連れてってよ~」 「もう風呂も入ったし家でゆっくりしたいねん」


「ふ~ん…じゃあいいや」


アタシは他の誰かを誘おうと諦めて電話を切ろうとしてた


「あ、ちょっと待って 今日って獅子座流星群が見える日ちゃうかったっけ?」


「なんかニュースとかで言うてたね 詳しくはわからんけど」


地元紙を捲って確認していたみたい


「やっぱし今日やで 見に行こか?」


「うん 行く行く 京橋の駅で待ってるから」


「近くまで行ったら電話するから待っててな」


いきなりの誘いだったけど結局遊びにつれていってくれる事になってアタシはホっとした


一人の部屋に戻ればいらん事まで考えてしまうから




京橋まで迎えに来てもらって六甲山へ向かった


車ではアタシの好きなドリカムの古いCDが流れててちょっとワクワクしてヤスヒコとの喧嘩の事も忘れさせてくれた



山頂には結構沢山の車が集まってて、それでも結構上に近いところに車を止めて今か今かって空を見てた


星が流れ始めるとどこからともなくゥワーッって声が聞こえた


普通の流れ星と違って、尻尾のところがぶっちょくて一個の流れ星が消えるまで結構時間があった


そんな流星が何度も何度も空を飾ってるねん


ほんとにむっちゃ綺麗かった


アタシも車から降りて空を見て目は釘付けになった


ずっとそうしてたらありえへん位手がかじかんで一旦車に戻った


「あーむっちゃ手が冷えたッ さっむいなぁ」て言ったらケンが「手貸してみ」ってアタシの手を包んで暖めた


何気なくやったんか計算かわからへんけどドキドキした


そんで手も暖まったからまた外に出て流れ星を見てた


夜が明ける前くらいまでずっと星は流れててアタシもいいもの見れて感動してた


六甲を降りる時にふいにケンが車を止めた


「夜景見ていけへん?」「あー見る見る 六甲の夜景なんて何年振りやわ」


アタシは和浩と見て以来の六甲の夜景を黙って眺めた


それにしても寒かったのね


そしたらケンが自分の上着をアタシにかけてきてん


そんで肩を抱いてくるねん…


ここでアタシは気付いた(オソイ?)


(こいつアタシに惚れてんちゃうか?)


しばらくして車に戻ってから六甲を降りてんけどケンはもうちょっとどっか行こうって言ってた


アタシは神戸の街が大好きやって、中でもなんか知らんけどメリケンパークが好き



そん時も「じゃあメリケンパーク行こうか」って言って道案内をした


夜の明けかけたメリケンパークは人影もなくてベンチに腰掛けて話をした


「今付き合ってる人とかおるん?」アタシはまだヤスヒコと別れてへんかった


「いてへんよ」最初に友達って思ってたケンやったけど、ヤスヒコよりなんぼかマシやと思った


ケンはアタシに告ってくるはずやって分かってたからそう答えた


「どんな人がええの?」そう聞かれてアタシはヤスヒコが病気の時にほっといた時の話をした


そしてそんな人だけは嫌やって答えた



「俺は絶対そんなコトせんで あのな、俺はカズが○○と会わせたと思ってんねん 

何回か会って遊んでみて口は悪いけど俺はかなり癒されてるねん 

…○○の事好きになったみたいやねんけど俺とつきあわへん?」


その前の雰囲気もあったと思う。


ヤスヒコへの感情、もう一緒に居ることが辛くて逃げ出したい気分だったことも…




アタシはケンと付き合う事を決めた


「アタシでよければ…」


ケンはありがとって言ってアタシの手を握った


アタシは照れくさくてちょっと顔が火照ってた



その時、座ってたベンチから見える阪神高速の上辺りでパーンッて音と一緒に赤く何かが光った


アタシもケンも「あれなんやろ?」って見ててんけど未だにあれが何だったのかわかんないけど印象的な出来事やった


それからしばらくそこに居て周りが動き始めてから車に乗って少しブラブラして帰った



はじまりの日が獅子座流星群の見えた日ってロマンティックっちゃあそうだけど…


単純にそういえないよね アタシ嘘ついてるもん ヤスヒコと別れてへんのに…



アタシはこの日からしばらくヤスヒコとケンの間で揺れていた


ヤスヒコに気持ちは残ってなかったのにアタシから別れるって言いにくかった


しんどい時に支えてくれた人間を傷付けてしまう…それができなかった


ほんとはその時言わない方がもっと傷付けてしまうのに…


ヤスヒコから最後の台詞を言ってくれるのを待っていた



アタシは…ヤスヒコのコト責められない ズルい女やと思った


ヤスヒコともう別れようかと思ってた時期はアタシは世で言うモテ期に入っていたようです


優しすぎるヲタ男ユウジ、そして今回紹介するオレ様男アキ、アタシが乗り換えた男ケン


ケンに乗り換えてからもしばらくは続々とアタシをおもてなし&口説き攻撃する男が現れた


そんな物好きたちの事をこないだからぼちぼち紹介しています



アキと会ったのもチャット内、朝方にチャットしてたら一人そこそこ仲の良かったアタシより年上の兄さんとアキの3人で今から会おうって事に


兄さんが迎えに来てくれて待ち合わせ場所に行きファミレスでモーニングを食べながら3人でダラダラと話しをした



その時にアキとメアドの交換をしたわけなんだけどすぐに猛烈なメール攻撃を受け始めた


アキのスペックはアタシより3つ年上、身長190cm(デカッ)ガッチリ型、エセホストぽい髪型と雰囲気


顔はそんなに… あと凄く気前がよくてヤバい筋に結構顔ききやった


アキから誘われて遊びに行くと黒服とかビラ巻きの男の子達がアキに挨拶をしてきてたし、いかにも本筋さんともフレンドリーに話してた


アタシと遊ぶ時はカジュアルな格好を心がけてたみたいやけどなんせ190cmの体はどこに行っても目立ってた


初めて会った時からとにかく「俺と付き合おう」 「○○好きやで」とか押せ押せやってアタシは対応に困ってた


そんで自分のモノ自慢とかもしはるねん


「俺のはデカいよ 絶対いかせるから」とかね


風俗のお客さんでもたまにいるんだけど男性陣て何でそうもモノにこだわるんだろうね


てゆうかそんな口説かれ方したらさぁ…全く付き合う気なくしちゃうんですよ


アタシは珍しいのかわかんないけど男性のモノはスリムなのが好きやねん



で、日を追うごとにアキの口説きはエスカレートしていって街中でもだきつかれたり無理やりキスしようとしてきたり…


東通りの真ん中でそんなコトされてもがいても体がデカイから逃げられへんねん


アタシが怒っても笑って「大丈夫やって」て言うだけなんやけど何が大丈夫なのかわからんかった



アキと一緒に数人で会うとアタシはアキが狙ってる女みたいなことを周りに釘さすように言ってまわるし急に京都まで連れていかれて仕事に穴あけさせられたり…


とにかく自分のやりたいようにやらなければ嫌ってゆう暴君タイプやった



アクの強い男は好きだけどアキの場合アクが強すぎるとゆうかなんとゆうか…


アクの強い男でアタシのわがままを聞ける男が好きやってん



アキは自分がワガママやったからどうしようもないわけです



で、アタシは自分の周りに自分に好意を持ってる男が4人居たわけで偉そうだけど色々と吟味できたわけ


だからアキと他の男の子の誘いがブッキングするコトがあって一緒に遊ぶと同じように牽制した上に一緒に遊んでる男の子に面と向かって


「お前は情けない男や そんなんじゃ○○とは付き合えるわけない」


とか失礼極まりないコトを言うねん



あまりの傍若無人ぶりにちょっと会うコトを避けたらワザワザ車で近所まで来てアタシが会うまで待つってゆう強硬手段をとるし…


遊びに行ってトラブルさえなければ気前もいいしアタシには優しかってんけどね



結局アタシは他の男、アキが「お前は情けない~」と言い放ったケンと付き合いはじめた


逆ギレして一騒動あったけど最後は二人で会った時「なにがアカンかったんや?」て悔し泣きしてはった



それからしばらくは会ってへんかったけどケンと別れた時ゴチャゴチャしてた時にアタシをカラオケに連れ出して元気出せって言われて


「お前がいいって言うなら今からあいつしばきに行ったんぞ」


と心配してくれて力になってくれようとしてん



根はいい奴やねん



ちょっと女心を知る事と、ジャイアン体質が直ればね









カズの死がきっかけになり…ずっと堪えてきた我慢も限界に達した


なかなか言葉に出せなかったけどアタシとヤスヒコは終末期を迎えていた



大阪へ戻ってきて、カズと関わりのあったチャットの友達にメールや電話で報告を済ませた


その時に昔っからチャットとメールと電話だけはしてた男、ケンがいた



ケンはカズと数日間一緒に過ごしたコトもあり、かなり落ち込んでいた


ケンは「お通夜の様子とか詳しく聞きたいから今週末会えへん?」と誘ってきた


もちろんカズの知り合いやしアタシも直接会ったこと無くてもそこそこ親しくはしてたんでOKした



週末になってケンはアタシのマンションの前まで迎えにきた




第一印象………


なかなかええ男やん♡


車は4駆で服もお洒落系、顔もかわいいし


あ~ ……でも ……



ネックは背が小さいコトかね



アタシと大して変わらないくらいの身長やった



自称デカ男好きのアタシはこの時点で(こいつは友達)って決めてたはずやった




そんで串カツ屋に行ってカズのお通夜の時に集まった面子のことやらいろんな話をした


ケンもカズと会った時の話をして「俺も仕事の都合つけば行きたかった」と話した



この日はこんだけ


「また遊ぼうね」って言ってアタシのマンションまで送ってくれた




また遊ぼうねはすぐに来た


翌週、ケンから電話があって暇ならどっか行かない?って


そんでミナミのお好み焼屋でご飯食べてネット関係に疎い子やったからネットカフェでも行こうかって話しになって数時間PCの扱い方とかを教えてそれで家に帰った



また次の週も誘われた


映画のオールナイトに行って、ファミレスで朝方まで話して帰った




次の週も誘われて、神戸にドライブした


いつもと同じようにブラブラして朝までファミレスで話した




その次の週もケンから誘われて車で走っていたら押しの強すぎる男・アキから電話が入って急遽3人で遊ぶことになった


カラオケに行って朝まで飲んでたんやけどその間もアキはアタシに抱きついたりケンに

「俺は○○(←アタシのチャットでのHN)と付き合うねん ○○かわいいやろ~」とか言ってみたり…


大人しいケンに「お前は情けない男やな~ そんなんやったら○○と付き合うとか無理やで」と急に言い出したり


ケンは苦笑いしてたけどアキはお構いなしって感じやって3人で写真を撮ったりしててんけどその時も


「○○と二人で撮ってや」とか押せ押せやってアタシも苦笑い状態。


で解放された時に二人で「しんどかったなー」ってゲラゲラ笑って帰った




そして翌週はヤスヒコと会う予定だったのでケンの誘いを断った




結果アタシはヤスヒコと神戸のホテルで喧嘩をした


アタシはカズが亡くなったあの時の出来事で気持ちが冷めていてヤスヒコとの行為を拒否したからだ


朝チェックアウトした後、三ノ宮の駅まで向かう道すがらアタシを置いてどんどん歩いていく


アタシはいつものコトだからと思って一人で時間を潰して帰ろうと途中で道を折れてゲーセンに入った


まだ眠い頭でボケーっとゲームをしていたらヤスヒコから着信があった


「お前どこにおんねん?」


「あんたに関係なくない?置いてどんどん先に行くねんから」


「…すまんかった 迎えにいくわ どこや?」


「ええって アタシもうしばらくしたら帰るから じゃあね」


そう言って電話を切った


そのままゲームを続けていたらしばらくするとヤスヒコが後ろに立っていた


「すまんかったな」 「…もうええって ほっといてんか」


それだけ言ってゲームを続けた


ゲームが終わるのを待ってヤスヒコはもう一度謝ってきてアタシはそれを無視して店を出て歩きはじめた


追いかけてきてアタシのバッグを奪おうとしたのでアタシはヤスヒコの胸を殴った


宥められて途中にあるドトールでコーヒーを飲み、そこで少し落ち着いたものの気持ちはどうにも腹立たしかった


結局一緒に夕飯を食べてから神戸駅を出た

 

いつになったらヤスヒコに別れるって言えるんやろ


こんなに腹がたってんのに…

アタシはヤスヒコと居る意味が無いコトが解っていながら最後の言葉を言えずに居る自分にも胸がモヤモヤしていた



そんな自分から解放されたかった













チャットで最初から仲の良かったグループの一人から電話があってん



「○○(←アタシのHN)、カズが事故った」



電話をしてきたのはクニって♂でアタシはカズもクニも、そんで他にも10人近くチャットで仲良くしてた連中とは直で会っててんね



クニは混乱してて、とにかく状況を話せって言ったら自分で運転してた車で確か晴海埠頭かどこかでドリフトの練習してたらしい



運転を誤ってコンテナ車の下に入り込んでしもたって



車の上の部分は潰れてはまり込んで本人は今ICUに居てて意識が無いって



今の状態でカズの容態を知れるのはクニだけやねんから一度病院に行けって言って病院に行かせた




クニからまた連絡があって、カズは最悪の状態やったって…



脳内の血圧が3日内に下がればまだ通常に生きれる可能性があるけど下がらなければ植物人間化するか最悪死んでしまうって…



クニとカズはチャットで知り合ったけど本当の親友みたいにほぼ毎晩遊ぶ仲になっててん



カズの彼女もチャットで知り合った子やってんけど大学生で一人暮らし、すっごい心細いと思ったからクニに彼女のことも支えたってと頼んであとはクニからの連絡を待つようにしてた



それから3日たってカズの容態はよくなるコトはなかってんね



とゆうかほぼ絶望的な状態やってん



そんで大阪とか関西にもカズの友達は散らばってたんでその連絡をしておいた




アタシはクニのオロオロしてる様子が可哀想で、カズの容態を見てカズの彼女とクニを元気づけたいって思って東京に行く事を決めた



でもアタシの貯金も底をつきはじめてて残金が7万くらいしかなかってん



ユウジが少しだけならって3万カンパしてくれた



10万で東京⇔大阪の往復+数日間の宿泊費+食費 ちょっと厳しい状態やった



ヤスヒコに週末には東京に来てくれる様に頼んでアタシは最終の新幹線で東京に向かった




着いたのは深夜に近くになるから新横浜でおりて、事前に連絡しておいた横須賀に住んでる男友達が迎えにきてくれてた



その日はその足で食事をして横浜駅近くのビジネスホテルに泊まった



迎えに来てくれた子が心配して部屋まで来て色々話しててん…この子とは何もない本当の友情で繋がってた



そんで明け方になってしまって友達にも寝て帰れば?と勧めて多分30分くらい寝た時やったと思う



携帯が鳴って、カズの彼女からやった



「○○ちゃん?今ねカズが息を引き取ったの…」



アタシは一発で目が覚めた



カズは一度解剖に回されてその日の昼過ぎに家に戻ると教えてもらった



それから少しだけ仮眠して友達の車で中華街でランチ食べてカズの地元に向かった



駅の近くまで送ってもらってカズの彼女に電話したら迎えにきてくれた…



元々細い子やってんけどもっと影が細くなってる気がした



アタシは自分が和浩を亡くした時を思い出して彼女をどうにか元気付けてあげたいって思った



カズの家でご家族に挨拶して、大阪の文化が好きやって言ってたカズのためにお土産を買って行ってたのでそれを渡した



カズのお母さんが「眠ってるみたいでしょ 見てやってください」って言われてカズの遺体のところに正座した



ほんとに寝てるみたいやった



こみ上げてくる物をぐっと我慢した 彼女の前で泣いてしまえばアタシが元気付けにきた意味が無いと思ったから



それからカズの部屋に通されて彼女と一緒にカズのアルバムとか見て色々話してた



夕方になってクニと知らせを聞いた数人がカズの家に来た



皆カズの事を思って集まってた しばらく皆で話をしていたけど夜も遅くなったのでご家族にお通夜や葬儀の予定を聞いてカズの家を出た



その時集まっていたメンバーの一人、トシが車で来てたので皆で食事をする事になった



チェーン経営だけど少し落ち着いた感じの居酒屋で皆でカズの事を話してた



アタシはヤスヒコに連絡してお通夜の日程とかを伝えた



「ワシ熱でてるから行かれへんかも」



…こいつほんま何言い出すねん


皆の前やったけどキレましたわ


「あんた、動かれへんくらいの熱なんか?

アタシがこっちくる事決めた時にも週末にはこっち来てくれなって頼んでたよな

連れが亡くなってんのにあんたって義理だてもできへんの? ホンマに最低な人間やな!」



そしたら「あーもう、クスリ飲んだら治るやろから行くわ」って言いだした



それなら最初からそう言ったらいいと思うねん



電話を切ってその後にそこに集まってた面子にもうヤスヒコとはアカンって話をした



あいつと付き合ってから一度も家にも連れてってもらったことも無くてあいつは自分の家族の事を良く言うことが無かった



それもアタシがあいつを嫌になってた理由



アタシは自分の親を大事にできない人とは将来の事考えられへんもん



それにこの時の態度、自己中心的な発言


友人の最期を見送る義理立てもできないような男


それとあいつの食事の仕方は最初から嫌いで口をクチャクチャ言わせるから、それだけで食欲なくしてまう


注意したら「お前は俺のおかんか?今までの女でそんなん言うのはお前くらいや」と言って治そうとしない


正直こんなとこはどうでもいい


どうでもいい小さいことまでアタシがあいつを嫌いになる理由のように湧いて出てきた



もう限界やった



あんだけアタシに尽くしてくれたのはアタシとより戻したかったからってだけやってんね



前日迎えに来てくれた男友達と飲み直してカズの死やら彼女の事やらヤスヒコの事、頭の中でグルグルまわってて切なくて自分が情けなくてなんか色んな感情で押しつぶされそうやった


長年連れとしてたまにアタシのわがままを聞いてくれていた男友達(ノリ)だった


アタシね、またビジネスホテルに泊まってんけどノリに側に居てって頼んでその晩ノリとやっちゃった


もう虚しくってね ノリもそれはわかってたみたい


普通ならアタシがそんなコトしないって分かってる子やったから


言い訳だけど、その時はどうしようもなく誰かの肌を感じたかったんよ


ノリは今でもアタシの友達。ほんとにその時だけ受け止めてくれてん




翌日クニとトシと三人でヤスヒコを迎えにいった



熱が出てたって言うてたけどケロっとしてんの



それ見てめちゃめちゃ腹がたって東京駅で改札出てきた瞬間ヤスヒコの向こう脛を蹴り上げた



「お前何すんねん!」 「やられてしゃあない事しとるからやろが!」



その場で大喧嘩になりそうやったけどクニとトシが必死で宥めたんで我慢した



カズの家のとこの駅でアタシ駅前のファーストフード店で待っとくことにした



カズの遺体と会った後、ヤスヒコはまたアタシに謝ってきたけどこのパターンももう何回あったやろ…



その晩ヤスヒコとラブホに泊まったけど体に触れてくるヤスヒコにまたキレて背中を向けて寝た


もう触られるのも嫌になっててん




翌日、お通夜の為に仲間がたくさん集まった



遠くは群馬とか栃木からも集まってきた



カズとのお別れやからって皆仕事を休んだりして集まってた


ネットで出会って縁があって直接オフ会してからも仲良くしてたから、皆がそうやって集まるのも全然不自然ちゃうかった



ヤスヒコの安っぽい「熱が出たから…」って言葉がまた恥ずかしく思えた



お通夜へ参列を済ませてカズの彼女も一緒に皆で新宿で朝まで飲んだ



その時になってやっと彼女が初めて涙を見せた



アタシもすっごく切なくなってとうとう泣いてしまった





そして夜が明けた頃解散してアタシとヤスヒコはホテルで一度寝てから帰ることにした


もちろんアタシはまた触れられるコトを拒否した




帰りの新幹線でもアタシはヤスヒコと一言も話しをしなかった


これまたチャットで知り合った男の子、ユウジの事を書こうと思う


最初は数人でオフ会をした時のメンバーの一人。滋賀からわざわざ大阪までやってきていた子


それから数回オフ会で顔を合わせてて少し親しくなった



ある日のことユウジともう一人滋賀の男の子と二人で大阪に来ているので遊ばないかと誘われた


ユウジは見るからに害の無い奴やったしアタシも暇やったんで「いいよ」って軽く返事して待ち合わせ場所に向かった


難波で待ち合わせをしてカラオケして、当時アタシの行き着けだったバーに行って朝まで飲んだ



その日からユウジの態度が少し変わってきた


やけに優しく接してくるしアタシの予定が空いてたら滋賀から下道4時間かけて会いにくる様になった


来て何をするわけでもない 居酒屋とかに行ってアタシがしこたま飲んでユウジはお金を払って…それでユウジは帰っていくんだ


別に害にもならないしアタシはそれを嫌とは思ってなかった


そりゃそうだ 襲われるわけでもなくタダ酒、タダ飯ご馳走してくれんねんもん♡



アタシが引越しをする時もヤスヒコがアテになれへんかったからユウジにお願いしたら引越しも手伝ってくれたしおまけに引越し祝いにって洗濯機とオーブンレンジをプレゼントしてくれた


今でもこの二つは使ってますわ



引っ越してからも同じようにわざわざアタシにタダ酒タダ飯を与えに大阪まで来てくれた



で、アタシが扁桃腺炎で死に掛けてる時もユウジは食料品を持ってきて起こさずに帰って行ってた


これだけでも十分いい奴ってわかるよね



でもユウジはアタシに絶対自分の気持ちを言わない


てか言える性格ちゃうかってん


アタシも気持ちを打ち明けられても応える気はなかったしね


前から書いてる通りアタシはアクの強い人間に惹かれてしまうねん



ユウジはアクって言葉の端っこすらないようないい奴やってんな



そしてかなりのヲタやってん


害はないしいわゆるアキバ系の定番みたいな格好まではしてへんねんけどね


カラオケとかいったら最新のアニソンを連ちゃんしやるねん


特にお気に入りがサクラ大戦やったかな


その主題歌の帝国なんちゃらって曲は絶対3回は歌ってた



意味わかんねーとか思いながらアタシはアタシでaikoとか勝手に歌ってる


ユウジとはてんでバラバラやってん




あまりにアタシの世話を焼いてくれるから途中からユウジの事をお父さんって呼んでた


アタシの方が年上やってんけど w


でもユウジはそれも喜んでたみたいでアタシを娘とか呼び出す始末



そんでアタシが田舎に帰ってた時にお金がもったいないから携帯を一度解約するって言ってん


「そんなん連絡とられへんなるやん 僕の名義で使っていいから すぐに携帯買いに行くから実家の住所教えて」


そう言ってほんまに携帯買ってくれてん


ユウジ名義の携帯


料金もユウジが払ってくれてん



どんどんエスカレートするアタシへの世話焼きは留まるところを知らん状態になってきてた



大阪に帰ってからもすぐに滋賀から車を走らせて快気祝いと称してご飯に連れてってくれた



この関係はアタシがヤスヒコと別れて次の男と付き合いだしてしばらくは続いててん



最期の最期まで優しすぎたんやけど、続きはヤスヒコと次の男がリンクした後に書きます












体を壊してママンの元に帰って病院に行ったりのんびりしてるうちになんか大阪に帰るのがちょっと嫌になって結局1ヶ月半滞在した


最初はヤスヒコもマメに連絡してきててんけどある日からなんか態度がおかしかってん


そんで電話越しに喧嘩になったらバイクで事故って骨折したって


「なんで言わへんの?」って聞いたら「お前に言うても何も変わらんやんけ」って言うねん


あ~もうアタシこいつとはアカンかも


その時にそう思ったわ


間でユウジが携帯をプレゼントしてくれたり他の男の子や女友達からも心配して連絡があったりする中やもん


ヤスヒコの冷たい部分が際立って見えてた部分もあるかもしれへん


そう思ってこの時はまだ我慢した



それからママンとの楽しい毎日は過ぎてアタシは大阪に戻ることにしてん


帰りの新幹線でヤスヒコの家の近所の駅で降りて、迎えにきてるあいつと近所の居酒屋でご飯たべた



でもなんか気分は冷め切ってたなぁ




それで大阪に戻ったわけやけど、アタシは新しい店を決めるにあたって目標を持って決めようとしててんね


だから吟味するためにしばらくはどの店にも在籍してへんかってん



あいつはまた週末に会いにきてたけどその度喧嘩した


ある時アタシから「もうええって うちら別れよ」と切り出してみた


そしたらそれは嫌やって言うねん


じゃあどうすんの?このまま会う度喧嘩するんやったら別れた方がいいやん?


そこまで言ってもあいつは黙って拒否するばかり…



アタシは思い切って言ってみた


「じゃあ結婚でもする?」


本気じゃなかってんけど別れるか、このまま居続けるなら結婚てかたちでもとるか?って聞きたかった


そしたらね拒否しやがんの


まだ結婚できるほどの甲斐性はないってさ



「じゃあ早めに別れよか アタシ先の無い人とずっと一緒に居るほど暇ちゃうねん」



これ言ったら少し態度が変わった


この言葉でアタシが本気で別れる事を考え始めてたのに気付いたみたい




もしもヤスヒコがこの時結婚にGOサイン出してたら、うまくいくかどうかは別にして多分結婚したかも


アタシは好転してるのか暗転してるのかわからない、先の見えない自分の現状から逃げ出したかってん


結婚はその一つの選択肢やった




でもね少し態度が変わったからってあいつの悪い部分は治るはずもなかった


あいつの事、根はいい奴だって思ってたからいっぱい我慢もしたけど結局無駄な我慢だったみたい



精神的に辛かったRとの別れや風俗の世界に飛び込んだ時、あいつが支えてくれたからそれはすごく感謝してて…


だから癇癪おこしてもアタシから別れるって言われへんかったんやんか




あの時のままのあいつやったら何か違ったんやろか


























ヤスヒコとの付き合いも恋人同士になる前から合計したら長くなりはじめてた


奴と初めて合体してからはそんなに日数はたってへんかったけど安心感からやろか


少しずつあいつは横着になってきた


まあアタシもそれまでと変わらずワガママ放題やったけど…


東京からアタシのネット上で知り合った一番の友達Yちゃんが来た時も、あいつは愛想なくしていたのでむっさ腹がたってきてミナミの雑踏の真ん中で飛び蹴りしたった


その時は怒るけどいつもあとから「すまんかった」って謝ってくる


謝るくらいなら学習したらええのに何か変なポリシーなんか中々それができひん奴やった


いつも何か事が起こって逆ギレして後で謝ってくる…タイミングが悪いっちゅうかなんちゅうか


そうしてるうちにアタシはそれまで住んでたマンションを引っ越すことにしたわけやねんけど、前に神戸からの引越しの時はヤスヒコが全部手配してくれたのに今回は仕事が入ってるから出来へんって言うねん!


仕方なく滋賀のユウジに頼んで手伝ってもらった(滋賀のユウジは次回ダメンズで紹介します)


引越し先はちゃんとベランダもあったしアタシはその部屋で丁度天神祭りの夜やったから半分に切れた花火を見ててん


ヤスヒコから電話がきて「今日はすまんかったな 引越しはどないしたんや?」と言うんで「ユウジに手伝ってもらった」とありのままを伝えたら手伝えなかった自分が悪いけどと言いながらヘソ曲げたらしく機嫌悪げに電話を切った


あいつに対してムカツクことの方が増えてきていた


この位になると喧嘩ばっかしてたなぁ


ユウジは引越し祝いにと洗濯機とオーブンレンジをプレゼントまでしてくれた



ヤスヒコとは大違いやった


別にプレゼントをくれるからいい人って思ってるわけちゃうよ



それからほんの数週間後のこと


少しずつヤスヒコとの関係にもう嫌気がさしはじめててんけど決定打になる出来事があってん



ある日の事アタシは扁桃腺がアホみたいに右側だけ顔から首にかけて1.5倍くらい腫れて熱が40度近く出て外に出るのもままならなくて部屋で悶絶しててん


たまたまユウジがメールしてきてアタシはSOSメールを送ってそのまま熱のせいで寝込んでしまっててん


日がくれた頃に目が覚めたらユウジからメールが入ってた (玄関先に食料とか下げてるから)


ドアを開けたらスーパーの袋に2つ分、ウィダーinゼリーとかプリンとか飲み物とか熱さまシートとか…


とにかく飲み込むのに負担がかからないような食品とかが下げてあってん


わざわざそれを届ける為に下道で4時間かけて来てくれてんな


アタシはそれで少し生き長らえた気がしたわ



ヤスヒコは何も反応せず…この違いはなんやねんって思ってた



それから2日ほどしても熱はひかず、扁桃腺は膿をもって喋るコトも難しい状態までなっててん


ヤスヒコはいつも通り週末にやってきてんけどまたその晩に喧嘩してん


アタシはあいつとやりあう元気もなくてそのまま寝てた


翌朝…腫れすぎた扁桃腺のせいで呼吸も苦しくなって寝てるヤスヒコの背中を叩いて起こしたけどあいつはワザとこっち向かずにタヌキ寝入りして動かへんの 


自分の命にかかわる状態やったから這うようにして着替えて表通りまでフラフラになって歩いてタクシーを止めて声を振り絞るようにして「日曜にやってる救急病院へ」て言ってん


病院についたときには熱があるから寒気がして震えは止まらへんし息は苦しいし…


診察受けたら緊急手術やって言われたわ



アタシ持病持ちなもんで筆談で「手術は待ってください」って頼んで持病の説明したらお医者さんも仕方ないって点滴打たれる事になってそれ用のベッドに横になってんよ…



ヤスヒコに対して腹がたってたしその時は心も弱ってたんで横になったままポロポロ泣いてしまった


看護婦さんが心配して「しんどかってんねー」って声かけてくれたけどそれもアタシの涙に拍車をかけてんね



点滴してる間に尿検査の結果が出て数日間思うように水分も取られへんかったから腎臓も傷めてるって言われた


その分の点滴もして帰る様に言われて「あんたこれ以上悪化させてたらほんまに死ぬとこやったで 次こんなんなったら救急車呼びや」と怒られたわ


点滴の途中で携帯がブルブル震えたんで見てみたらヤスヒコからのメールやった



(さっきはスマンかった 今どこにおんねや?)



…いつもこの調子や


呆れてしばらく返信せんかったらしつこくメールが来たんで病院に居てることを伝えたら迎えに行くって返事がきた


そのまま点滴を打たれてたらちょっと眠ってたみたい



看護婦さんに起こされて再度診察室に入る時、ヤスヒコが待合室に座ってるのが見えた


お医者さんにクスリの飲み方やら色々説明受けて、扁桃腺を切除するなりした方がいいって言われた


家の者と話をして決めますって答えてあとお礼を言って診察室を出た



ヤスヒコは気まずそうな顔をしていた


表に出たら「スマンかったな…」って…


またこのパターンやし


帰りにアタシが口に出来そうなスープとかそうゆうのをヤスヒコが買い込んで家に帰った


アタシは話をするのもまだしんどかったけど今回のコトは今までのスマンって言葉じゃすまないってことを言った


命に関わるコトで困ってるのにアンタのつまらん意地のせいでアタシは死ぬかと思ったって



アタシはあんたが助けてくれへんのなら今ここに居たら命失うかもって言うた


それからママンに電話して今回の事の次第を説明し手術するかどうかも含めて一旦田舎に帰るコトを決めた


ヤスヒコはとにかく謝りっぱなしやったけどアタシはヤスヒコの謝罪は聞き飽きてた



その2日後アタシは田舎へ帰る為にボストンを下げて新大阪までヤスヒコに送ってもらった


まだ体調は悪いし熱も下がりきってなかった


ヤスヒコはアタシの荷物を全部持ってホームまできたけど…なんか今更ってアタシは思っててん



とりあえずはもう今は話したくないってだけ言って新幹線に乗って田舎に帰った


もう疲れた…新幹線に乗ってからなんか安心して寝ちゃったの覚えてるわ




そして田舎に帰ってから更にヤスヒコとの関係は悪化していってん



大阪へ越してから2件目の移籍


その時は当時のアタシの友人、マリエちゃんも一緒に移籍した


同じマンションに住んでいたがアタシはあまりマリエちゃんと遊ぶことは無かった


プライベートと仕事を切り分けておきたかったってゆうのもあってん


それとマリエちゃんは彼氏と同棲をはじめていたから



大阪ではじめに働いた店の時から気になっていた事があった


本番を強要しようとする客の中に「こないだ呼んだマリエちゃんはさせてくれたよ」


そうゆう客が数人いた



その時はどうせ客の嘘だと相手にしていなかった



新しい店に移籍してから週に2回は待機所へ行かなければいけなかったのでマリエちゃんとの会話も増えた


ある時、待機所から家までの帰り道で一緒に食事をしていたらマリエちゃんが知り合いと称して見るからに本筋のおっちゃんを呼び出した


そのおっちゃんはアタシの分まで食事代を払いその後一緒にカラオケへ行こうと誘われた


あまり意味のわからないままカラオケボックスの一室へ入った



そこでおっちゃんが持ってたセカンドバックから取り出したのは…薄いフィルムのパッケージに入った覚醒剤だった


「あんたもやるか?量はそこそこ持ってきてるで」そう誘われた


アタシは無言で首を横に振った


マリエちゃんとは前の店で知り合ったらしい



そしてマリエちゃんは既に中毒患者のようだった


慣れた手つきで自分の足の爪の間に注射針をたてる…


冗談のような光景にアタシは固まった




自分の知ってる女の子とは別人のように感じた


いい感じに尖ってきたのかマリエちゃんはいつになく饒舌に語りだした


「アタシは客とも本番してるよ だってその方が金になるもん

 坊(彼氏のあだ名)の分まで食い扶ち稼がなあかんしな 皆そんなもんやろ」


淡々と、そして口調とは裏腹にクスリのせいか寒い季節に汗をかきながら話す


アタシが気になっていた客の言葉は本当の事だったんだ…


アタシは気分が悪くなり途中でカラオケボックスをあとにした




翌日マリエちゃんが部屋まで訪ねてきて言い訳をはじめた



昨日のおっちゃんとは愛人のような関係だと



アタシはそれならば坊の事はどうなるのか聞いた



坊はマリエちゃんの彼氏で居なくなったら困ると、それはおっちゃんも納得言ってると言う



そしてクスリにもどっぷりハマっていて坊にも回している



おっちゃんはクスリをたんまりくれるし自分が金に困ったら現金をくれるのだと…



そんなコトをアタシに話して何になるんだろう…


アタシは黙って聞くしかなかった




それからマリエちゃんはこう続けた



坊は心の支えとして必要だ



でもおっちゃんは物質的な支えをくれる



どちらも必要な存在なのだという



聞くほどに胸が痛い 何故彼女はここまで貪欲になっているんだろう…




アタシはマリエちゃんにこう言った


マリエちゃんがクスリをやるのも坊もおっちゃんも大事なのもわかった


でもアタシと会う時はクスリはやらないでほしい


正直巻き込まれるのは簡便してほしい


アタシはアタシのやり方があって本番する子は嫌いだし、できれば同じ店で働きたくない



傷つけたかもしれないがこれがアタシの本音だった


マリエちゃんは少し淋しそうな顔をしていたが「クスリやってる時は会わないね」と答えた


そして今日はやってないから話を聞いてほしいと…



マリエちゃんは若くに一度結婚し子供が一人居るのだが元の旦那にとられてしまったそうだ



いずれ自分が引き取る為にお金を貯めたい一心で風俗の世界に身を落としたという



でも今の彼氏は子供のことには理解がないし仕事もしない それでも彼氏は優しいから離れられないとゆう



クスリやってる時だけはそうゆう悩みから開放されるのだと



アタシにはその心境は理解できない…


ただマリエちゃんのやってる事は矛盾しすぎているコトは確かだ


それを諭すと解ってるんだけど…と泣き出す始末



見ているこっちが苦しくなってきてしまう


アタシは友人を救うほどの力は持っていないんだ


泣いているマリエちゃんを宥めて部屋に帰るように促した



翌日アタシからマリエちゃんを訪ねた


アタシも側で応援するからまずはクスリをやめるように説得した


マリエちゃんの答えは「それは無理」と…


そう答えたマリエちゃんにアタシは失望した



それなら今の店を辞めてほしいと言った


もしもマリエちゃんのクスリの事がどこからか漏れてガサ入れでも入れば店のオーナーにも迷惑だ



マリエちゃんはその提案は了承した



そのあと、おっちゃんの出資でSMクラブを運営したいからアタシにも来てほしいと言われたがアタシはそれを断った



それからは同じマンションに居ながらまたマリエちゃんとは会わない日々が続いた


それからほどなくして、おっちゃんの存在を知ったマリエちゃんの彼氏(坊)が部屋を出ていったときにマリエちゃんはまた泣きながらアタシの部屋へきた


話を聞くには聞いたが坊が出て行ったことも咎はマリエちゃんにあるんやないの?と聞いてみた


わかっているがどうしようもできないとマリエちゃんは言う



救うこともできない 自らその闇に住むことを望んでいる友人が目の前にいたら他の人はどうするんだろう


アタシはマリエちゃんとゆう存在自体が大きな沼のように見えていてそこから逃げ出したくなっていた




ある日ピンサロ時代のもう一人の友人リオちゃんがアタシを訪ねてきた


リオちゃんもアタシが辞めてしばらくしてピンサロを辞めて今はピンサロ時代の客に部屋を借りてもらって大阪に住み始めたとゆう


久しぶりだからとゆう事でマリエちゃんにも声をかけてアタシの部屋に集まることにした


マリエちゃんはまたクスリをやっていた


普段と違う雰囲気にリオちゃんも気付いたようだった


しばらく話してからアタシは外に出るのでマリエちゃんにも部屋に帰るように言った


リオちゃんは驚いたようで「マリエさん、何かあったんですか?」アタシに聞いてきたがアタシは体調でも悪かったんじゃない?としか答えることができなかった


リオちゃんはまともな子だ


風俗嬢にも色んなタイプが居る


マリエちゃんはちょっと特殊なタイプだと思う


アタシはもうマリエちゃんと会う事すら怖くなっていたんだ



アタシはそこまで堕落したくない これが本音だった




この一件でアタシは部屋の引越しとまた店を移籍することを決めた


もうアタシの友達だったマリエちゃんは居ないのだと思うことにした


プライドの塊のような子で可愛らしくも毒を放っていて今までアタシが出会ったころのないタイプの彼女が友達として好きやったのに…


きっと彼女を受け止められる器の男が現れるまで彼女は変わるコトはないと思った


神戸のピンサロから引っ越すときに相談した友人で義理も感じていたけど…アタシにはもう彼女の苦しみを見ていることができなかった


アタシの器の狭さに自分で嫌気がさして悲しくもなった




彼女と顔をあわせたのはリオちゃんが訪ねてきた日が最後になった






















ヤスヒコと付き合いはじめて季節は夏 花火大会の季節になった


アタシはあの事故のあった明石の花火大会に行きたいと言ってたんだけど道が込んでてバイクで抜けるにも限界があった


そんで急遽みなと神戸花火大会っての丁度ハーバーランドとかメリケンパークから見えるとこでの花火大会に切り替えたのね


ヤスヒコは地元ってゆう利点もあって穴場を知ってたから全然しんどい思いせずに花火見れて大満足やった



帰りに長田の焼き肉屋でご飯食べてたらテレビであの事故が映ってビックリした


この頃が一番ヤスヒコと居て楽しかった、そう感じた最後の頃だったかも


この頃まではほんと、いい奴やってん


SEXも多少合わなくてもあいつが尽くしてくれるからそれは目を瞑れる程度のことやった




残念だけどヤスヒコは変わってしもうてん

ここまでは過去の出来事に書いてきたけど次回からヤスヒコはダメンズ図鑑入りします

ヤスヒコと改めて付き合う事になって初めての週末、アタシはまだ自分の家に泊めることは躊躇ってた


そんでアタシは自分から「初めて会った時に行ったラブホに泊まらへん?」って提案してみた


ヤスヒコは快諾してご飯とか食べた後に奴のバイクでそのホテルに行った


一応ね、もう付き合う事になってたわけやしアタシも色んな意味で弱ってた時期に支えてくれた相手やん


だから奴とSEXする事に対してはあまり抵抗はなかったなぁ


そんで、いざ合体と相成ったわけやけど…




う~ん(><;)




あんまし合わへんかってん


合体する寸前に指でアタシの場所を確認するわけ


アタシこの行為がごっつい嫌いなんやわ


それから奴はがつくほど遅漏くん♡



♡なんてつけてみたけどアタシそれまで早漏くんとは何人か合体してたけど遅漏くんとの方が苦痛やわ


だって乾いてくるし汗が絡まる感じがどうも好きになられへんねん


それからね、途中であいつが言った言葉…






「どや?ええか?」




聞いた瞬間思考回路がショートしたわ



アタシこんな言葉聞いたのは勝手に変態師匠と思ってる笑福亭鶴光師匠の伝説のラジオ


鶴光のオールナイトニッポン以来やったわよドクロ



あまりの衝撃に週明けに店の待機所で根っからの関西人の女の子に「ねえ、彼氏とかさあ今までやってる最中に(どや?)って言われたことある?」って聞いたってば


その子は爆笑して「そんなんあるわけないや~ん そんな男ありえへんわ~」って笑われたわい


アタシイワレタンデスケド…ドウスレバσ(^_^;)?



アタシにとってはなんしか衝撃的なヤスヒコとの初合体でしたわ