ヤスヒコとの付き合いも恋人同士になる前から合計したら長くなりはじめてた


奴と初めて合体してからはそんなに日数はたってへんかったけど安心感からやろか


少しずつあいつは横着になってきた


まあアタシもそれまでと変わらずワガママ放題やったけど…


東京からアタシのネット上で知り合った一番の友達Yちゃんが来た時も、あいつは愛想なくしていたのでむっさ腹がたってきてミナミの雑踏の真ん中で飛び蹴りしたった


その時は怒るけどいつもあとから「すまんかった」って謝ってくる


謝るくらいなら学習したらええのに何か変なポリシーなんか中々それができひん奴やった


いつも何か事が起こって逆ギレして後で謝ってくる…タイミングが悪いっちゅうかなんちゅうか


そうしてるうちにアタシはそれまで住んでたマンションを引っ越すことにしたわけやねんけど、前に神戸からの引越しの時はヤスヒコが全部手配してくれたのに今回は仕事が入ってるから出来へんって言うねん!


仕方なく滋賀のユウジに頼んで手伝ってもらった(滋賀のユウジは次回ダメンズで紹介します)


引越し先はちゃんとベランダもあったしアタシはその部屋で丁度天神祭りの夜やったから半分に切れた花火を見ててん


ヤスヒコから電話がきて「今日はすまんかったな 引越しはどないしたんや?」と言うんで「ユウジに手伝ってもらった」とありのままを伝えたら手伝えなかった自分が悪いけどと言いながらヘソ曲げたらしく機嫌悪げに電話を切った


あいつに対してムカツクことの方が増えてきていた


この位になると喧嘩ばっかしてたなぁ


ユウジは引越し祝いにと洗濯機とオーブンレンジをプレゼントまでしてくれた



ヤスヒコとは大違いやった


別にプレゼントをくれるからいい人って思ってるわけちゃうよ



それからほんの数週間後のこと


少しずつヤスヒコとの関係にもう嫌気がさしはじめててんけど決定打になる出来事があってん



ある日の事アタシは扁桃腺がアホみたいに右側だけ顔から首にかけて1.5倍くらい腫れて熱が40度近く出て外に出るのもままならなくて部屋で悶絶しててん


たまたまユウジがメールしてきてアタシはSOSメールを送ってそのまま熱のせいで寝込んでしまっててん


日がくれた頃に目が覚めたらユウジからメールが入ってた (玄関先に食料とか下げてるから)


ドアを開けたらスーパーの袋に2つ分、ウィダーinゼリーとかプリンとか飲み物とか熱さまシートとか…


とにかく飲み込むのに負担がかからないような食品とかが下げてあってん


わざわざそれを届ける為に下道で4時間かけて来てくれてんな


アタシはそれで少し生き長らえた気がしたわ



ヤスヒコは何も反応せず…この違いはなんやねんって思ってた



それから2日ほどしても熱はひかず、扁桃腺は膿をもって喋るコトも難しい状態までなっててん


ヤスヒコはいつも通り週末にやってきてんけどまたその晩に喧嘩してん


アタシはあいつとやりあう元気もなくてそのまま寝てた


翌朝…腫れすぎた扁桃腺のせいで呼吸も苦しくなって寝てるヤスヒコの背中を叩いて起こしたけどあいつはワザとこっち向かずにタヌキ寝入りして動かへんの 


自分の命にかかわる状態やったから這うようにして着替えて表通りまでフラフラになって歩いてタクシーを止めて声を振り絞るようにして「日曜にやってる救急病院へ」て言ってん


病院についたときには熱があるから寒気がして震えは止まらへんし息は苦しいし…


診察受けたら緊急手術やって言われたわ



アタシ持病持ちなもんで筆談で「手術は待ってください」って頼んで持病の説明したらお医者さんも仕方ないって点滴打たれる事になってそれ用のベッドに横になってんよ…



ヤスヒコに対して腹がたってたしその時は心も弱ってたんで横になったままポロポロ泣いてしまった


看護婦さんが心配して「しんどかってんねー」って声かけてくれたけどそれもアタシの涙に拍車をかけてんね



点滴してる間に尿検査の結果が出て数日間思うように水分も取られへんかったから腎臓も傷めてるって言われた


その分の点滴もして帰る様に言われて「あんたこれ以上悪化させてたらほんまに死ぬとこやったで 次こんなんなったら救急車呼びや」と怒られたわ


点滴の途中で携帯がブルブル震えたんで見てみたらヤスヒコからのメールやった



(さっきはスマンかった 今どこにおんねや?)



…いつもこの調子や


呆れてしばらく返信せんかったらしつこくメールが来たんで病院に居てることを伝えたら迎えに行くって返事がきた


そのまま点滴を打たれてたらちょっと眠ってたみたい



看護婦さんに起こされて再度診察室に入る時、ヤスヒコが待合室に座ってるのが見えた


お医者さんにクスリの飲み方やら色々説明受けて、扁桃腺を切除するなりした方がいいって言われた


家の者と話をして決めますって答えてあとお礼を言って診察室を出た



ヤスヒコは気まずそうな顔をしていた


表に出たら「スマンかったな…」って…


またこのパターンやし


帰りにアタシが口に出来そうなスープとかそうゆうのをヤスヒコが買い込んで家に帰った


アタシは話をするのもまだしんどかったけど今回のコトは今までのスマンって言葉じゃすまないってことを言った


命に関わるコトで困ってるのにアンタのつまらん意地のせいでアタシは死ぬかと思ったって



アタシはあんたが助けてくれへんのなら今ここに居たら命失うかもって言うた


それからママンに電話して今回の事の次第を説明し手術するかどうかも含めて一旦田舎に帰るコトを決めた


ヤスヒコはとにかく謝りっぱなしやったけどアタシはヤスヒコの謝罪は聞き飽きてた



その2日後アタシは田舎へ帰る為にボストンを下げて新大阪までヤスヒコに送ってもらった


まだ体調は悪いし熱も下がりきってなかった


ヤスヒコはアタシの荷物を全部持ってホームまできたけど…なんか今更ってアタシは思っててん



とりあえずはもう今は話したくないってだけ言って新幹線に乗って田舎に帰った


もう疲れた…新幹線に乗ってからなんか安心して寝ちゃったの覚えてるわ




そして田舎に帰ってから更にヤスヒコとの関係は悪化していってん