今回から数回にわたり、「生きづらさ」を解消する方法について考えていきます。

「生きづらさ」とは、今の生活に楽しさを感じられなかったり、将来に希望を持てなくなっている状態を指します。
「生きづらさ」を多く感じていると、いわゆる「うつ」と呼ばれる状態に進行するリスクが増えます。

前のシリーズ「人生が輝く心の整え方【目次・リンク集】」で紹介した方法を続けることでも「生きづらさ」は改善できますが、今回は「生きづらさ」の原因を見つけ出し、短期間で集中的に改善する方法を考えていきます。
 

 

 

「生きづらさ」を感じるときの心の状態
 
心理的柔軟性という考え方を使って整理してみましょう。

心理的柔軟性が高い」とは、考えが柔軟で、状況に適した行動を自由に選択できる状態を言い、
心理的柔軟性が低い」とは、考えがかたくなで、特定の選択肢かできない状態を言います。


生きづらさ」を感じているとき、心の中では以下のような悪循環が起きています。
  • 不満・不安・恐れが増えることで、心理的柔軟性が低下する
  • 心理的柔軟性が低下すると、さらに不満・不安・恐れが増す
 
心理的柔軟性が低下すると、一つの考えにとらわれてしまい、柔軟な発想や新しいことに挑戦する気持ちが持てなくなります。
その結果、環境への適応力も下がり、さらに不満や不安、恐れが増してしまいます。
 
心理的柔軟性が低下した状態とは
 
心理的柔軟性が低下した状態とは、「回避行動が増え、行動の選択肢(行動レパートリー)が減る」状態とも言えます。

回避行動とは、「嫌だ」「不安だ」と感じて、考えることや行動することを避けてしまうことです。
行動レパートリーとは、選択できる行動の幅のことを指します。

例えば、「誰かを遊びに誘う」「一人で過ごす」など、状況に応じて柔軟に選択できるときは行動レパートリーが多い状態です。
しかし、「誰かを誘わずにはいられない」「どうしても一人になりたい」と強く感じているときは、行動レパートリーが少なくなっています。
これは、「一人でいること」や「誰かといること」を避けようとしている状態、つまり回避行動です。

つまり、回避行動が増えることで行動の選択肢が減り、心理的柔軟性が低下します。
逆に、心理的柔軟性が高まると、不満や不安、恐れが減り、「生きづらさ」も軽減されます。


余談ですが・・・

やりたいことやる」というのは、「回避行動を減らす」、
がんばらない」というのは、「行動レパートリー増やす」、
ことを目的とした極端な教え方だと思います。
 
回避行動の要因
 
回避行動が起こるのは、過去の経験から脳が「危険」と学習したことが原因です。
つまり、回避行動の要因は嫌悪感・不安・怖れ・抵抗感ということになります。
 
感情の引き金を見つける」の方法で、嫌悪感・不安・怖れ・抵抗感を感じる対象(引き金)を見つけて
感情の引き金を無効化する」の方法で解消することで「生きづらさ」は軽減されていきます。

しかし、幼少期に身につけた回避行動は、無意識の反応パターンになってしまい、回避していることすら自分で気づきづらくなっている場合が沢山あります。
そして、幼少期に身につけた回避行動は、「生きづらさ」の大きな要因となって、さまざまな人生の問題の要因になっていることが多くあります。
 
この「幼少期に身につけた回避行動」は、いろいろな心理学で扱われています。
次回以降の記事では、交流分析(略称:TA)の考え方を使って、「幼少期に身につけた回避行動」の見つけ方を検討していきます。
 
以下のようなキーワードや考え方が関係します。
  • 禁止令
    無意識に抑圧し、回避している感情・欲求
  • ドライバー
    禁止令があるなかでの、生き残り戦略
  • ラケット感情
    禁止令によって禁止した感情・欲求の
    代替えとして身に着けた感情・欲求
  • 人生脚本
    上の影響受けて思い込むようになった自分の生き方
  • ゲーム
    繰り返される不快なコミュニケーションパターン
 
 
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