人生を円滑にするワーク

【目次】

1.概要・心のとらえ方

2.基礎知識と基礎スキル

3.欲求調和の手順

4.ケースごとの対処方法

5.人間関係の改善

6.関連する心理利用法

 

前のステップまでに、承認欲求からくる非建設的な状態を緩めてきました。ここから、今度は建設的な状態を確認していきましょう。

 

ちゃんと非建設的な状態を緩めてからの方が上手くいきます。

そうでないと、建設的な状態を思い浮かべようとしても、前の承認欲求の影響を受けて、非建設的な考えから気持ちをはがしづらいからです。

 

建設的な反応の仕方を思い出して、それをイメージすることを繰り返すと、徐々に適切な反応の仕方が身についてきます。

 

 

 

 

 

建設的な態度・言動・考えを探る

 

以下のような建設的なを考えてみましょう。

  • あんたが望む結果につながることで、今できることは何でしょう?
  • 対象の承認欲求が全くなかったら、あなたは何をするでしょう?

その考えが建設的な時は、心が軽く明るい気持で希望を感じられるはずです。

そういう気持ちを伴う考えであれば、それが本当の「やりたいこと」です。

 

 

もし、必要性や使命感を感じていてピリピリした感覚があるとすれば、それは承認欲求からの悪影響によるものです。

 

以下のような考えが含まれていることが多いと思います。

  • 自分や誰かを無理に変えようとしたり、自分の欲求をぶつけようとしている
  • 状況を無理やり変えようとしている。
  • 手に入れづらいものに、意識が向いている。

こういう考えは、「現実と戦う」考えですので避けます。

避けるのが難しいようであれば、前のステップに戻りましょう。

 

 

本当に建設的な考えというのは、目先の結果はあまり気にならないものです。目先の結果が気になるのは、「現実と戦う」心の状態が残っているのです。

 

 

具体例

 

例を使って考えてみましょう。

 

「あいつは、ぜんぜんわかってない!」

というネガティブな感情を伴う考えからスタートして

「あの人に認められたい」

という承認欲求に気付いたケースで考えてみましょう。

 

このケースで建設的な態度というのは

  • 自分の考えを冷静に伝える
    例:「私は、xxx だと思うの」
  • 相手の態度が緩むのを待つ
    「あの人の態度の変化を冷静に観察しよう」
  • まったく別の建設的なことに目を向ける
    「xxさんは、私に協力してくれるはず。相談してみよう」
    「(全く別の)xx をやってみよう」

などです。

 

「ぜんぜんわかっていない!」と相手にぶつけても、「

お前だって!」と反論されることの方が多いでしょう。

相手が何かに苦しんでいる時に、こちらへの関心を求めても難しいでしょう?そんな時は諦めた方が良いかもしれません。

 

そんなことを考えながら、あるべき態度を考えてみましょう。

 

 

まだ、これを考えようとするときに、「どう考えても、あいつが悪い」「このままじゃ、私がひどい目に合う」などの考えがでてくるとすれば、まだ承認欲求の歪んだ影響を受けています。

 

前のステップに戻って、今の自分の心の状態を探りましょう。

 

 

建設的な態度のリハーサル

 

さて、建設的な態度・言動・考えがわかってきたら、実際に自分そのように振る舞っているところをイメージしてみましょう。

 

つぎに同じようなシーンに出会ったときに、建設的な態度を取れるようにするためです。

 

ゴルフの選手が実際にボールを打つ前にスウィングを確認したり、格闘家が型を確認したりしますよね?あれと同じことです。

 

 

性格が変わっていきます

 

さて、これで説明は終わりです。

 

これを継続していると、態度や言動が変わっていきます。

非建設的な反応が自動化してクセになっていたものが、変わっていきます。

 

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 脱同一化(自動モードから抜ける)

 

 

そして、ネガティブな感情も消えていきます。

ネガティブな感情は、手に入らない結果、望まない結果に、意識向いているから怒るものです。

建設的な未来に意識が向くと自然に減っていきます。

 

そうやって、性格が変わっていきます。

 

 

基本の手順(怒り・不満・悲しみへの取組み)

├.1.ネガティブな考えに気付く

├.2.承認欲求を見つける

├.3.承認欲求の影響を観察する

.4.承認欲求を調和させる