前のステップまでに、承認欲求からくる非建設的な状態を緩めてきました。ここから、今度は建設的な状態を確認していきましょう。
ちゃんと非建設的な状態を緩めてからの方が上手くいきます。
そうでないと、建設的な状態を思い浮かべようとしても、前の承認欲求の影響を受けて、非建設的な考えから気持ちをはがしづらいからです。
建設的な反応の仕方を思い出して、それをイメージすることを繰り返すと、徐々に適切な反応の仕方が身についてきます。
以下のような建設的なを考えてみましょう。
- あんたが望む結果につながることで、今できることは何でしょう?
- 対象の承認欲求が全くなかったら、あなたは何をするでしょう?
その考えが建設的な時は、心が軽く明るい気持で希望を感じられるはずです。
そういう気持ちを伴う考えであれば、それが本当の「やりたいこと」です。
もし、必要性や使命感を感じていてピリピリした感覚があるとすれば、それは承認欲求からの悪影響によるものです。
以下のような考えが含まれていることが多いと思います。
- 自分や誰かを無理に変えようとしたり、自分の欲求をぶつけようとしている
- 状況を無理やり変えようとしている。
- 手に入れづらいものに、意識が向いている。
こういう考えは、「現実と戦う」考えですので避けます。
避けるのが難しいようであれば、前のステップに戻りましょう。
本当に建設的な考えというのは、目先の結果はあまり気にならないものです。目先の結果が気になるのは、「現実と戦う」心の状態が残っているのです。
例を使って考えてみましょう。
「あいつは、ぜんぜんわかってない!」
というネガティブな感情を伴う考えからスタートして
「あの人に認められたい」
という承認欲求に気付いたケースで考えてみましょう。
このケースで建設的な態度というのは
- 自分の考えを冷静に伝える
例:「私は、xxx だと思うの」 - 相手の態度が緩むのを待つ
「あの人の態度の変化を冷静に観察しよう」 - まったく別の建設的なことに目を向ける
「xxさんは、私に協力してくれるはず。相談してみよう」
「(全く別の)xx をやってみよう」
などです。
「ぜんぜんわかっていない!」と相手にぶつけても、「
お前だって!」と反論されることの方が多いでしょう。
相手が何かに苦しんでいる時に、こちらへの関心を求めても難しいでしょう?そんな時は諦めた方が良いかもしれません。
そんなことを考えながら、あるべき態度を考えてみましょう。
まだ、これを考えようとするときに、「どう考えても、あいつが悪い」「このままじゃ、私がひどい目に合う」などの考えがでてくるとすれば、まだ承認欲求の歪んだ影響を受けています。
前のステップに戻って、今の自分の心の状態を探りましょう。
さて、建設的な態度・言動・考えがわかってきたら、実際に自分そのように振る舞っているところをイメージしてみましょう。
つぎに同じようなシーンに出会ったときに、建設的な態度を取れるようにするためです。
ゴルフの選手が実際にボールを打つ前にスウィングを確認したり、格闘家が型を確認したりしますよね?あれと同じことです。
さて、これで説明は終わりです。
これを継続していると、態度や言動が変わっていきます。
非建設的な反応が自動化してクセになっていたものが、変わっていきます。
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そして、ネガティブな感情も消えていきます。
ネガティブな感情は、手に入らない結果、望まない結果に、意識向いているから怒るものです。
建設的な未来に意識が向くと自然に減っていきます。
そうやって、性格が変わっていきます。