幸せの方法として「頑張るな」と教えることがありますね。
私は心の勉強を始めた時に、この考え方に出会いましたが、当時はピンときませんでした。怠惰な態度で幸せになれると思えなかったからです。
でも、今は何となくわかります。
「頑張るな」というのは怠惰な態度を勧めることではなく、ムキになることを諫めるものだと思います。
仏教の教えと比較しながら、考えてみましょう。
まず、仏教での、目標達成・願望達成の教えを振り返ってみましょう。
五蓋:目標達成・願望達成を妨げる煩悩
以下は煩悩ですから、取り除いていく必要があります。
- 貪欲:渇望・欲望
- 瞋恚:怒り・憎しみ
- 惛沈・睡眠:倦怠・眠気
- 掉挙・悪作:心の浮動、心が落ち着かないこと・後悔
- 疑:疑い
四正勤:目標達成・願望達成を達成する指針
いつも以下を意識して、改善をしていく必要があります。
| 断断 | 既に生じた問題を除くように勤める |
| 律儀断 | まだ生じない問題を起こさないように勤める |
| 随護断 | まだ生じない良いことを起こすように勤める |
| 修断 | 既に生じた良いことを大きくするように勤める |
関連記事:
(貪欲と瞋恚を除く)
「頑張らない」は、「渇望や怒りに突き動かされるのを避けましょう」という意味だと思います。
煩悩である五蓋のうちの貪欲と瞋恚にあたります。
「成功しなければならない」(貪欲)
「良い結婚相手を見つけたい」(貪欲)
「あいつを見返してやる」(貪欲、瞋恚)
このような感覚になりまがちですが、このような感覚があると目標が達成しづらくなりますし、関連する煩悩は他の面でもあなたを苦しめています。
この感覚を除くと、目標が達成しやすくなり、幸福感も増えていきます。
- ムキになるな
- 躍起になるな
- 焦るな
という言い方もあると思います。
(四正勤を妨げ、惛沈・睡眠の状態になる)
幸せになる「頑張らない」は、「工夫をしない」とか「なにもしない」とということではありません。
以前の私は勘違いしていました。
「工夫しない」とか「なにもしない」といのは、四正勤に意識をむけないとか惛沈・睡眠の状態になります。
目標や願望を達成できません。
「幸せになる」という願望も得ることができません。
ムキにならず、躍起にならず、焦らず、でも自分の意図はしっかり持って、目標は願望に向かって改善する
というのが幸せになる近道です。
四正勤に意識を向続けるためには、自分が何を望んでいるかをしっかり意識できている必要があります。
でなければ、何をどう改善すればよいのかわかりません。
このような自分が望んでいる方向性をACTというセラピーでは、コミットメントと言って重要なテーマの一つにしています。
自分の望む方向性が明確になったら、いつも四正勤を意識してい改善していきます。
でも、躍起になってムキになはるな・・・
引き寄せでは、以下のように教えます。
「自分の望みが叶ったところを、ありありと思い浮かべましょう。でも欠乏感や渇望感が無いように気を付けましょう」
私には、心の使い方がよく似ているように思います。
でも、これって、けっこう難しいですよね?
自分の目標や望みをしっかり持ち、いつも意識しながら、結果にはこだわらず、ムキにならない…
それを可能にするスキルがサティ(マインドフルネス)だということになるのだと思います。
いつでも、自分の心の状態をクールに観察できるスキルです。
そのスキルで、「私の行動や思考は、どんな目的のものか?」「結果にこだわってムキになっていないか?」「感情にのまれ、目的を見失っていないか?」を時々チェックし、修正していきます。
このスキルは、意識をコントロールし、集中すべきことに集中し、心がクールで色々な気付きがある状態を作るスキルでもあります。

