人生を豊かにする仏教の知恵

【目次】

1.仏教は幸せ哲学

2.現実世界や心のとらえ方

3.煩悩:幸せを妨げる心

4.幸せに生きるスキル

5.仏教と関係の深いセラピー

 

前の記事では、慧(正見、正思惟)についてお話をしました。

今日の記事では、"定"についてお話をします。

 

"定" には、以下が含まれます。

 

  3.正精進:正しく努力をする

  4.正念: 正しく自分のことや環境に気付く

  5.正定: 正しく集中する

 

 

 
3.正精進:正しく努力する

 

目標や目的に向かって、着実に近づいくスキルです。

 

結果を気にして焦ったりイライラせず、努力を怠らず、またやり方をあれこれ迷わずという教えです。

正しく努力するの邪魔をする煩悩として、五蓋というものがあり、この煩悩を処理する必要があります。

 

五蓋は別の記事でお話をします。

 

正精進というのは、不必要にストイックに頑張ることでありません。ワークホリックは正精進ではありません。

 

今できる限りの向上策を、精いっぱいやる。でも、焦らない。

それをクールの心で集中して続けるということです。

 

そして、創意工夫をしていつも改善し続ける姿勢も大切です。

この改善の指針としては、四正勤というのがあります。

これも別の記事でお話をします。

 

 
執着するよりも、焦るよりも、ストイックに頑張るよりも、この正精進に従う方が、早く着実に目標に近づいていきます。
 
 
4.正念:正しく自分のことや環境に気付く

 

自分の感情や感覚、浮かんでいる考え、そして周囲の環境の状況を、思い込みなくクールにありのままに気付くスキルのことです。

 

これを鍛える方法が仏教ではサティということになり、英語ではマインドフルネスということになります。

 

このスキルは、前の記事で書いた正見(ありのままに理解する)や正思惟(建設的に考える)ために欠かせないスキルでもあります。

 

気付きの3つの領域」でも書いたように、心を落ち着けるためのスキルでもあります。

 

 
5.正定:正しく集中する

 

集中すべきときに、集中すべきものに集中できるスキルです。

これも、その他のスキルを実現するための重要なスキルです。

 

正しく集中するというのは、執着することでも、こだわるわけでもありません。

 

力を抜いて、クールな気持ちでただ意識を向け続けるスキルです。結構難しいことです。ついつい、力んだり、こだわってしまいます。

 

これを鍛えるのもサティ(マインドフルネス) になります。