そして洗面所にもあるらしいです。
「準結晶」と言って、こびりつかないフライパンやカミソリの刃に使われている物質です。
準結晶(じゅんけっしょう、quasicrystal)とは結晶ともアモルファス(非晶質)とも異なる、第三の固体物質ともいうべき状態である。結晶を定義づける並進対称性は持たないが、原子配列に高い秩序性を有している。この研究に大きな貢献をしたダニエル・シェヒトマンに2011年のノーベル化学賞が授与された。(ウィキペディア「準結晶」より)
普通「結晶」というモノは空間をぴっちり埋めなくてはいけないので(「空間充填」という)3角形か4角形か6角形なのですが、準結晶は5角形みたいな構造をしているのです。
「5角形みたいな構造」とは、正確に言うと「ペンローズ・パターン」という構造です。
この模様はロジャー・ペンローズという物理学者の方が考えた模様で、特許も持っておられるそうです。
ウィキペディア「ペンローズ・タイル」よりお借りしました
これは結晶が4次元構造をしていて、それを3次元に投影されるとペンローズ・パターンのように見える、ということらしいのです。
結晶学からみた4次元体の3次元体への投影ー4次元空間の3次元空間への線形変換的考察ー
人為的に考えられたデザインパターンが自然界に存在した!というのも驚きですが、このペンローズパターンは15世紀のイスラム建築にも使われていたそうです。
ここでも4次元物体の投影がスピリチュアル的に使われていますね~
ペンローズ・タイルいろいろ(有機化学美術館・分館)によりますと、ブラウンの電気剃刀の網刃もこの形だそうです。
そして、フライパンの準結晶が多次元構造である、という話は
『ワープする宇宙』を読んで知りました。
ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く/NHK出版
¥3,045
Amazon.co.jp