物理学者という生き物は
宇宙の根本原理の理解が得られたと感じるまでは
満足しない生き物なのです。
ホーキング博士は
この深遠なレベルでの宇宙の理解を
「神の心を知る為の第一歩」だと表現しました。
強い力:量子色力学
弱い力:量子電弱力学
弱い力・・・原子核内だけで働く
電磁力・・・無限遠まで到達する
→量子場理論において統一される
ビッグバン直後の高エネルギー・高温の世界では電磁力と弱い力は互いに溶け合って性質の区別を失い「電弱場」となる
宇宙はビックバン以来、温度が下がってきているので
高温では共通の形態をとっていた電磁場と弱い力は
異なる形態で析出してくる
だから現代我々がいる宇宙環境では別々の力として現れる
自然界の4つの力のうち
量子場理論によって「強い力」「電磁力」「弱い力」は説明出来るが重力は組み込まれていない
重力子(グラビトン)はまだ発見されていない
プランク長のスケール(10のマイナス35乗メートル)において、一般相対性理論と量子力学の根本的矛盾に出会う
この事は宇宙の真理に対する我々の理解が、根本的な部分で欠陥があるのではないかとの疑念が生ずる