世の中には、専門家(虫の目)は数多くいますが、それらを統合できる大局家(鳥の目)はいません。
私は、その大局家になるべく修業中です。
90万年前、人類は絶滅寸前だった!
93万年前、人類は1200人ほどで絶滅寸前だった。 それは11万年も続いた!
世界各国の人々から得られたゲノム情報から次のことが明らかになった。
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『90万年ほど前、10万人いた人口はたった1280人まで激減したらしい。 これは98.7%という劇的な人口減少で、それが11万7000年もの間続いた』
研究チームは、アフリカ内の10の集団とアフリカ以外の40の集団から、3,154の現代のゲノムを分析するために、「Fast Infinitesimal Time Coalescent Process」と呼ばれるツールを開発した。
アフリカ人のゲノムに「祖先の人口を絶滅寸前まで減少させた深刻な個体群ボトルネック」の証拠を発見。
この人口減少の時期は、限定的な氷期を長期イベントに変えた気候変動、海洋表面温度の低下、アフリカおよびユーラシアで長期的な干ばつがあったと考えられる時期と一致した。
<2番染色体>
人間の染色体は23対で構成されている。 しかし類人猿を含め、今日生きている人間以外のヒト科動物の染色体は24対。
このことから、2番染色体の融合は、私たちとほかのヒト科動物とを分かつ重要な出来事だったのではと考えられる。
過去の研究で、約90万年前から74万年前にかけて、2つの染色体が一つに結合し、現在の人類が持つ「2番染色体」が形成されたことが示されている。
この染色体の融合は、人口が急激に減少した時期と一致しているため、この二つの出来事が何らかの形で関連している可能性があると、研究者たちは考えている。
「ネアンデルタール人とデニソワ人もこの染色体の融合を持っているため、人口激減現象は現生人類とこれらの集団が分岐する前に起きたと考えられる」
つまり、『人口激減をきっかけに、現生人類、ネアンデルタール人、デニソワ人といった異なる集団に分かれた』可能性が高い。
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以 上