敬意っていうのは… | KeyboardだってROCKだぜ

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引き際を見誤った、金髪ロックキーボーディストの日常。

つい先日こちらの記事
キーボーディスト、としての誇り6
https://ameblo.jp/seiyan-kb/entry-12410079796.html
で書いたように、ピアノ→エレクトーン→シンセサイザーという遍歴を辿りました。

シンセサイザー以前は、ちゃんと習ってきているはずなのですが、時々行き詰まることがあります。

それは“運指”。

速いパッセージのフレーズでは、効率のよい指運びができないと…というのはキーボードを弾かれる方ならば共感して頂けると思います。まあ時として、最速のポジション移動によって(無理やり)克服することも少なくはないのですが。

ある曲のあるフレーズを拾って弾くときに、なるべく最適な運指ができるようにあれこれ試します。その過程で『もっと効率的な、スムーズに弾ける運指はないものだろーか』と考えます。いわゆる“指グセ”ではなく、いくつかある答(better)の中のbestを、ですね。

行き詰まった時は他力本願。
度々当ブログに登場願っている、【若手キーボーディスト】に相談しちゃいます。俺なんかより基礎がちゃんとできてるので。
こちらはいかに昔習っていたとはいえ、既にそこから後のキャリアの方が遥かに長く、いつの間にかクセが染みついてますから(※それが時に個性に繋がったりもするのですが)。

で、本番を翌日に控えていながら、今回も行き詰まった所を相談(遅)。

問題箇所の譜面を送って、「○○ならどう弾く?」と。

返ってきたのは、意外な答。自分の選択肢にはなかったもの。「おー、その手があったか!」てなもんです。そうか、そうだよなと納得。

常々公言してますが、自分にないものを持っていたり、自分ができないことをできる人は尊敬に値します。年令性別関係なく。だって自分よりその部分においては秀でているってことじゃないですか?

曲によっては、もしかしたらピアノ教室に通う小学生の方が俺より上手いかも知れません。クラシックに限って言えば、今まさにリアルタイムで弾いている・習ってますもの。
そしたらそれにも尊敬です。純粋に「うまいなー!」って思いますから。音楽として考えると、それは本質的な【上手さ】ではないかも知れませんが。

歳を取っていることは、決して偉いことではないです。それは単に産まれたのが早いか遅いかだけで。“多くの人生経験を積んできている”という意味では時に敬意の対象とはなり得ますが、それだけのことです。昔から「先生は〜」て自分を指して言う学校の先生、好きじゃなかったですし(笑)。
それによく、『自分より若いから』と言って見下す人っているじゃないですか?ある面ではそれもやむなしですが、きっと損してますよ、色々と。逆に相手が若いゆえに、学ぶべきところを持っていたりもするものです。柔軟な発想力や、歳を重ねることで忘れてしまっている純粋さなど。

さて、教えてもらった運指を身体に入れないと!

いやー、今回も助けてもらっちゃいましたf(^^;
感謝感謝!