キーボーディスト、としての誇り6 | KeyboardだってROCKだぜ

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引き際を見誤った、金髪ロックキーボーディストの日常。

世間は連休真っ只中、そんな折に俺のブログなんか読む酔狂な方はいないと見越して…
好評(かな?)第6弾です(^^)v

みなさん、『こだわり』ってありますか?
音楽をやってらっしゃる方なら、少なからず持ってらっしゃるとは思いますが。
俺はありますよ、たくさん。全部挙げてたら一生かかっても書き終えられないくらいに!生きてきた長さの分、音楽に携わってきたキャリアの分だけ『こだわり』は蓄積されていってます。その一方で捨ててしまった『こだわり』もありますが…。

そんな多数のこだわりの中、以前の記事https://ameblo.jp/seiyan-kb/entry-12393448902.htmlでも触れましたが、『音色』にはとてもこだわっています。やはりミュージシャンたるもの、演奏もさることながらいい音を出すことが使命だと思っているので。これはシンセにおける音作りのみならず、ピアノやオルガンという一見『誰が弾いても同じ音がする』と思われる楽器についても、です。

ということで、そんな話を。
ただし今回は『音色(おんしょく)』ではなく『音色(ねいろ)』です。

前々から告白(笑)している通り、ピアノは得意じゃありません。幼少時のピアノ教室から演奏キャリアはスタートしていますが、のちにエレクトーンに転向→中学時代にYMOに衝撃を受けての転落人生でしたから。シンセサイザーという楽器に興味を持ち、どんな音でも出せることに面白味を感じてのめり込み、同じ鍵盤楽器でありながら【ピアノ】とは真逆の方向に行ってしまいました。

プロとして歩みはじめてからもしばらくはピアノを避けて通ってました。とにかく苦手意識(というより嫌いでした)が強く、そう簡単には払拭できるものではなかったので。得意・不得意は誰にでもありますが、当時を振り返るとかなり極端でした。だってピアノが上手い人はたくさんいますからねー。たぶん自分の中で、『ピアノとして聴かせられる自信』がなかったんだと思います。音色はピアノだけどピアノっぽくない、とでも言えばわかりやすいでしょうか。
実姉がピアノ教室を持つほどの腕前だったことも関係しているかも知れません。だって身近に自分よりも遥かに上手い人がいるわけですから。それに対する反発もあったかも知れません。シスコン?違いますよ断じてw

これじゃいかん、と思ったのは30代半ばを過ぎてから。キーボーディストでありながら、それまで所有していなかったデジタルピアノを購入して、独学でやり直しをはじめました。

…あ、ピアノって面白いかも♪
ようやくピアノに歩み寄ることができました。とはいっても“ピアニスト”には遠く及ばない、キーボーディストとしてのピアノですが。
というこの感覚、楽器をやってらっしゃらない方にはわからないかも知れませんが、電子キーボード(って今時言わないか・笑)とピアノって全然別物なんですよ。ギターでも、アコースティックギターとエレキギターはまったく違う楽器といってもいいくらいですし。

アコースティック由来の楽器って、演奏者の個性が如実に出ます。俺のピアノは、ピアノプレイを得意とする方から見たら全然“なんちゃって”なんですが、それでも俺の音がするそうです。以前たびたびお世話になっていたある方(ちなみに女性です)に言わせると「優しい音」なんだそうで…ホント、音楽では嘘がつけませんねf(^^; 単にタッチが弱いだけかも知れませんが。

と、この時期の一念発起がなかったら、きっと【J.T.B.(Journey Tribute Band)】なんてやろうと思わなかったでしょうね。だってJourneyはピアノを使用する曲が多いですから。あとはちえぞう(原田千栄)とやってる【be soul!!】も。こちらはピアノ以外弾かないですし。といっても苦手意識は未だに持ってますが。まだまだ理想にはほど遠いです、ピアノに対して本能的に向かうことができませんから。俺にとってのピアノって“理性”の部分で弾いてます、まだまだです。

いかに自分らしい音を自在に出すか。50過ぎてからの自分のテーマのひとつです。
これまたピアノって、一台一台音が違いますからね。生のピアノ弾く現場だと、まずはピアノと仲良くなるところからいつもはじめます。
んー、誰か俺にピアノ教えてください(>_<)

でもピアノが自分のプレイスタイルの中に持ち込めたことによって、ようやくキーボーディストとしての自分が確立できそうなところまできました。ピアノでも、オルガンでも、シンセでも自分らしく。自分にしかできないこと、自分にしか出せない音を出す。

いつかピアノだけでソロライブとかやってみたいですね…って、死ぬまでにできるかな(弱気)。
姉所有のグランドピアノと戯れるの図。
実に似合わない(笑)