「正整(セイサン)」の形の続きですが、下イラストの箇所があります。
こちらは猫足立ちをとり、その後、前交叉立ちにて運足をし、そこから前蹴りを放つところです。
ここでの動作での前交叉立ちの運足の部分ですが、なんとなく前交叉立ちを行なっていればそれだけですんでしまいます。
しかし、この動きを武技として踏み込んで考えてみると見える部分があります。
それが斧刃脚（ふじんきゃく）と呼ばれる蹴り技です。
もともと空手道には斧刃脚（ふじんきゃく）はありませんが、中国拳法に存在します。
では、なぜこの斧刃脚が千唐流としては考えられるかというと、もともと千唐流初代が知念親雲上を初代とする唐手（トゥーディ）の６代目であるため、中国拳法の影響を受けているからです。
それは千唐流の名前にも表され「唐」という字が入っているのもそのためです。
ここでは斧刃脚の注意点も中山先生からアドバイスありながら進められていきました。
このときの身体の使い方として股関節を外旋させた動きを用いていきます。
そして、相手の膝の皿のすこし上からこの技で蹴込むことで相手の膝関節を破壊する動きとなります。
ここでは形の順序においての前後関係からの技の構成も解説がありました。
正整のあとには二十四歩（ニーセーシ）の形が行われました。
こちらでの動きの中でも中山先生からアドバイスがありました。
下イラストは扇受けから双手突き(平行突き)に移行する前のイラストです。
ここから下イラストのように両拳を出していきます。
ここでの腕のコースの乱れがある人がおり、注意がありました。
両手になったとしても突きのコースは基本通りとなり、体側に沿って真っすぐ出していきます。
ここではひとつの解釈として後ろから羽交い絞めされた時の解く例としてこの動き使えることが紹介されました。
このコースを正しくとることで相手からのホールドがほどけやすくなります。
コースが正しくなければ解くことは難しくなります。
稽古としてはもう少し二十四歩の形の稽古がおこなわれましたが、記事としてはここまでといたします。
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